先日のマイケル・パリー氏のセミナーから
ウィリアム・モリスをもっと知りたくなる
お話を
19世紀のデザイナー
William Morrisウィリアム・モリス
「美しくも有用でもないものを部屋の中に置いてはいけない」
度々このブログに登場するウィリアム・モリスの言葉です。
当時産業革命の負の遺産である
粗悪、劣悪なマシンメイドではなく
職人の手による美しい工芸品こそが
人々の日々の暮らしや人生をを豊かにしてくれ
産業革命によって奪われた美しく伝統的な
手工芸を見直す事によって
末端の人々の職が確保され、また、芸術文化も庇護される。
そんな理念から生まれたウィリアム・モリスの作品は
まさに手工芸そのものでした。
下はウィリアム・モリスが専門の職人に造らせた
ハンドプリントの版木です。
この版木に色を重ねて何度も色を刷り
ようやく一本の美しい壁紙が完成します。
何色も色を重ねたハンドプリント
その水性インクの盛り上がりは
ウィリアム・モリスの背景と主題による
(例えばメッドウェイとガーデンチューリップのように)
3D効果の高いモリスのデザインを
より立体的に表現することが可能であり
光の加減による強弱を持つことが出来ます。
人生を豊かにする為に
すべての人が美しい芸術品と共に暮らすべき
そう考えた彼でしたが
実際には、ウィリアム・モリスの
手の込んだ室内装飾品は
富裕層にしか手にすることは出来ませんでした。
更には
モリスのアーツ・アンド・クラフツが発端となり
アール・ヌーヴォー、アール・デコが開花し
モダンスタイルへと流行の変遷を辿り
やがて時は流れ
第二次世界大戦を迎えると
発表当時センセーショナルだったモリスのデザインも
古臭い古典としてすっかり影を潜めてしまいます。
モリス商会も
1930年に英国王室の室内装飾を手がける
Sandersonサンダーソン社に買収されました。
しかしながら、
どんなに時が流れようとも
ウィリアム・モリスとその弟子たちの残した
美しい芸術的なデザインは普遍的であり
朽ちることはありませんでした。
戦後60年台に入り
時代の先駆者であるロックスター
ビートルズのジョージ、ピンクフロイド、エリック・クラプトン、
ストーンズのミック等など
錚々たるメンバーが、彼らの先鋭的なファッションとして
ウィリアム・モリスのデザインを取り入れ
不死鳥の如くリバイバルしたのです



先日、代官山ヒルサイドテラスでのセミナーに来日された
元Sanderson社のCEOでデザイナーの
マイケル・パリーMichael Parry氏は、
当時富裕層にしか手にすることのできなかった
繊細で緻密な彼のデザインを
なんとか機会プリントで再現することで
当時ウィリアム・モリスが望んでいたような
全ての人々に提供することが出来るようにしたという偉業、
功績をお持ちです。
Michael Parry氏によってWilliam Morrisのデザインは
機械プリントによる再現が可能になり、
当時モリスが望んでいたようにほとんど全ての人々が
豊かな生活を送る為の手段として
美しいウィリアム・モリスのデザインを
楽しむ事が出来るようになりました。
また長くなってしまった…
そしてマークジェイコブスの最新ランウェイに続く






































































