ハナニガナ(花苦菜)
<学名:Ixeridium dentatum (Thunb.) Tzvelev subsp. nipponicum (Nakai) Pak et Kawano 
      var. albiflorum (Makino) Tzvelev f. amplifolium (Kitam.) H.Nakai et H.Ohashi>

キク科 ニガナ属 多年草



まず最初にとても長い学名の話から・・・
学名は基本的に 属名-種小名 から成ります。そのあとに命名者の名が記載されます。
亜種(subspecies)や変種(varietas)、品種(forma)の名とその命名者が続くため全体として
このように長くなっています。
命名者名を除いてみると
Ixeridium dentatum  subsp. nipponicum var. albiflorum f. amplifolium
となります。つまり
Ixeridium dentatum ・・・ニガナ  
  subsp.(亜種)  nipponicum ・・・イソニガナ
       var.(変種)  albiflorum ・・・シロバナニガナ  
             f.(品種)  amplifolium ・・・ハナニガナ
「ニガナの亜種であるイソニガナの変種シロバナニガナの品種」 とされているわけです。
それぞれについて知らないと理解できませんが、
「シロバナニガナの品種で黄色の舌状花をつけるものです」とだけ覚えておいてください。



撮影日 2024.6.22: 長野県

日本全国に分布し山地の林縁や草原に生える多年草。高さは40~70cmほどになり、
全体の形はニガナによく似ていて、やや大きい。茎は細く、直立し、よく分枝する。
茎葉の基部は毛状の鋸歯があり、茎を抱く。



花期5~7月。茎の上部で枝分かれし、多数の頭花をつける。頭花は直径2cm。舌状花は
黄色で7~10個程度ある。