こちらの善神はあちらの悪神
まだまだ太陽神についてです。
ちょっとややこしいいくつかの説をまとめてみますと、
インド神話のアスラ(魔神)族の王〝ヴィローチャナ〟は、太陽神ともされていた為に、
同じく、太陽神である大日如来と同一視され、
そのアスラ(魔神)族の王〝ヴィローチャナ〟という名が毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)=奈良の大仏様
のサンスクリット語〝ヴァイローチャナ〟に似ているということから、
またここが全部太陽神繋がりということです。
○ 大日如来
○ アスラ王のヴィローチャナ
○ ヴァイローチャナ(奈良の大仏様)
そして別の説が、
大日如来の起源はゾロアスター教の最高神アフラ・マズダーと関連性があるということです。
この名前の〝アフラ〟⇒⇒⇒〝アスラ(魔神 / 日本で言う阿修羅)〟になるようです。
インドではアスラは神々や民衆を苦しめる敵対的な立場でみられているようですが、イランでは最高神なのです。
前にも書きましたが、ゾロアスター教はインドでなく、当時のペルシャ(現在のイラン)で生まれました。
こういうことになります↓
~インド~
善の神:デーヴァ
悪の神:アスラ
~ペルシャ~
善の神:アスラ(アフラ・マズダー)
悪の神:ダエーヴァ(daeva)
逆になるわけですね。
ずっと前にそういうことを少し書いてたようです⇒過去記事
では次からはこのアスラであるけど善神であるアフラ・マズダーについて更に調べていきたいと思います。
バクティ(信愛)
前記事の最後に付け加えたかった内容とは、
ゾロアスター教です。
まず、ゾロアスター教は当時のペルシア(現在のイラン)の国で生まれたと言われています。
アフラ・マズダー(「賢明なる神」の意)を最高神として、
勝手なイメージからするとちょっと近寄りがたいようなネーミングながら、
実際書いてある内容はとっても同感できるものでした。
気になるところを抜粋してみてみます↓
『儀礼や生贄(いけにえ)よりも日常の生活でどのような行動をするかが重要であるとした。
この世界には双子の霊、真理の霊と虚偽の霊がある。
これらは互いに対立しているとされる。
アフラ・マズダーは、人間に自由意志を与えた。
人間は自ら思惟し判断しなければならない。
邪悪を退け善良を選ぶのは人間の随意であるが、善思・善語・善行が大切であるとされる。
善行を尊ぶため、社会の一員として活躍することが勧められ、世間から身を引くことは罪業であるとされる。
火をアフラ・マズダの象徴とするが、火を礼拝しない。崇敬の対象ではなく、全知の偉大な神を象徴しアフラ・マズダを人々に思い出させるものに過ぎない。』
最初の頃に勉強した、ヒンドゥー教の『理想的な人間の一生 』と、
『神へ至る三つの道』↓を思い出しました。
● 〝知識による道〟
● 〝行為による道〟(礼拝など)
● 〝信愛(バクティ)の道〟(ひたすら信仰を捧げる)
愛すること、信じることへの自由が与えられている私たち、
具体的に何を選ぶかは自分次第だけど、
毎日の日々の中でどれだけその想いに忠実でいられるか。
常に周りにつきまとう、真実と偽り。
しっかりと見分けられる意識を持って、
心を乱さず信愛を貫くこと。
一日一回の抱擁
前記事では、太陽神スーリヤのお話で終わっていました。
こちらはそのスーリヤです↓
あれあれ?
この馬車に乗ってるのは、、、スーリヤではなく
三大神のヴィシュヌですよ!!
後ろに大きな太陽が見えますね。
どうやらヴィシュヌは本来太陽の光の作用を神格化したものだとも言われています。
なのでリグ・ヴェーダの中でもヴィシュヌが太陽神として登場してくるそうです。
それにしてもこの馬車はすごく巨大だそうで、
なんと7~8㌔もあるということです(長すぎです!)
そしてスーリヤの女性事情にもう1つ別の話があるようで・・・。
奥さんがいたようですが、、、
また別の女性を発見しました。(スーリヤの奥さんとも恋人とも言われているようですが、真相はいかに・・・。)
太陽が昇る前の天空に現れる暁の女神、ウシャスです。
若くて魅力的な舞姫と喩えられるほどにステキな女神。
(名前がラテン語の『アウロラ』の語源と関係があるようで、オーロラに喩えられることもあるとか)
なんと火の神アグニの妹だということも発覚しました!
(インドの神々の関係、、どんどん入り組んできています・・・。)
ウシャスは当時の女神では最も注目されており、賛歌も多いということです。
やはり美しいお方だったのかなぁ。。。
彼女の妹さんもいましたよ。
夜の女神、ラートリー。
お兄さんと二人の妹ってことになりますね。
すごくロマンチックなストーリーがあります♪
ウシャスが大地を赤く染めたすぐ後に、
スーリヤが現れ彼女をそっと抱きしめる。
その途端に消えてなくなってしまうウシャスの体。
そして二人はまた翌朝も同じように抱きしめ合うのだ・・・。
ちょっとステキな感じにまとめてみました。
いいですねぇ。二人は毎朝会う度に抱きしめあうんです。
でもその一瞬にして離れてしまわなければならないなんて、、、切ないですね。
こういうところから優雅なイメージのついたウシャスでした。
少し気になったのが、、、
インドっていつも陰と陽がありますが、
これもまた姉の暁に対し、妹の夜。
なんだか昼の顔のパールヴァティと、夜の顔のカーリー、にも似ていますよね。
そしてもう1つ気になるのが、、、
アグニの妹だということです。
アグニ・・・。
前にこういう記事を書いたのを思い出します⇒アグニの記事 。
話のつじつまを合わせるところ、、、シヴァ=アグニになったんですよね。
この予測がもしかして当たってるかもしれない証拠を見つけました。
それは、シヴァが仏教の大黒天として中国へ伝来した当時、厨房を司る神として崇められていたそうです。
厨房 = 火?
またいつかわかるときがくると思います。
またウシャスの話に戻りまして・・・。
ウシャスはヒンドゥー教になってからはすっかり存在が薄くなってしまったようで、
〝ドヴァシュトリの娘サラニューと同一視された、、、〟と話が続いています。
後を読んでいくと、、、
前記事で書いた内容と若干違ってますが似ています。
最初に3人の子供を産んでから、夫の光に耐えられなくなって代理を置いて森に逃げた、とあります。
要するに、
(娘) サラニュー = サンジュニャー
(父) ドヴァシュトリ = ヴィシュヴァカルマン
ということになります。
娘の方は名前が少し似てはいます。
父のほうは、これを証明する証拠が見つかりました。
〝ドヴァシュトリはインドラの持ち物であるヴァジュラ を作った〟とあります。
やはりヴィシュヴァカルマン(建築、工芸の神)です!
長いんですが、最後に1つまた発見がありまして、、、
密教にウシャスがいました・・・。
お名前は摩利支天菩薩(まりしてんぼさつ)。
密教から離れたかと思ったらまた戻ってきました。
平安時代に武士や相撲の力士に対して必勝祈願として大事にされたそうです。
リグ・ヴェーダの時代の神というのはなかなかお姿の描かれてる絵が見つからないものですが、
密教に入ってるとなるとありました↓
〝猪の背に三日月を乗せ、天女の衣装でその上に立っており、顔が三つ、手は六本あるいは八本で、それぞれに蝋燭(ろうそく)や武器、華などをもっている〟
この三日月と左手に持っている武器・・・
気になります・・・・。
シヴァです・・・。
でも密教に入ってからのお姿ですし・・・。
ちなみに気になる密教での太陽神はどなた・・・?
サンスクリット語:Mahaavairocana(マハー・ヴァイローチャナ)
= 大日如来(だいにちにょらい)
= 毘盧遮那仏 (ビルシャナ)
= 奈良の大仏様
太陽神 = 奈良の大仏様になりました。
ということは、スーリヤ = 奈良の大仏です。
ということは、Mahaavairocana(マハー・ヴァイローチャナ)をもっと探ると必ずスーリヤに辿り着くはずですが。。。
あまりにも長引くので次回にします。

