平成30年度農林水産省国産花きイノベーション推進事業、花き日持ち性向上対策実証事業の発表会
タイトル長いっすね。(笑) 2月28日、3月1日の2日間にわたり、東京の法政大学にて平成30年度農林水産省国産花きイノベーション推進事業、花き日持ち性向上対策実証事業の発表会が開催されました。 28日は試験研究の発表で、全国から9ヶ所の試験場から23名の試験担当者と農水省の方、推進委員の検討委員など、総勢33名の出席でした。 内容は非常に興味深いお花の品質向上試験結果ばかりで、切花だけではなく鉢物の内容も含まれます。(鉢物の発表はメッチャ勉強になりました。虎太さん、加古さん有難う!) 同じお花でも、作られる土地、季節、品種により日持ちが変わります。しかもそれぞれに適合する前処理剤(お花の品質を良くするために生産地で行う薬剤処理)も実は変わります。例えば同じ黄色い小菊でも、葉の黄化しやすい品種としにくい品種があります。黄化しやすい品種には黄化を防ぐ処理が必要ですが、黄化しない品種ならその処理は必要ないので無駄なコストと時間を省けます。こうした事が分かる為には多くの品目ごとに季節や産地を変えてテストする必要があります。だから時間とお金もかかるのです。 この5年間はこうした試験への予算が農水省から出されたこともあり、本当に多くの品目試験が出来ました。(一部重複も含みますが今期は47品目) これは日本の花き業界の貴重な財産だと思います。ちなみに草花の登録件数を世界で比較すると、オランダは2,214件、ドイツが861件、アメリカが744件に対し、日本はなんと!16,273件と断トツなんです。(農林水産省品種登録ホームページ参照)実はこの話も今回の発表会で事務局の青木さんからのプレゼンでした。 これだけ多くの品種登録を持つ日本が、その品質も世界トップレベルであるためには、こうした品質向上試験は必須だと思うのです。しかも確実に成果が出ています。 今回私がとてもに勉強になった内容のいくつかは、さっそく当店でも取り入れるつもりですし、このあと訪問予定の講習会でもご紹介するつもりです。このブログでも色々とご紹介したいと思いますが、まずは4月以降に事業報告書が正式に出された後にご紹介していこうと思います。 また、試験場とのタイアップで素晴らしい商品も世に出回るかもしれません。これも花業界の救世主になり得るものだと僕は思っています。それについても追々ご紹介したいと思います。なんだかもったいぶった感じで申し訳ないのですが、今回の発表会は本当に内容の濃いものでした。 そうそう、私が担当したお花のカビを抑制する話もあります。この件も追々・・。笑 そして2日目の昨日はこれらの試験結果を含めた一般発表会でした。会場の法政大学一口坂校舎の101教室は店員オーバーで補助席が用意されるほどの大盛況。 生産者から市場関係者、輸送関係、薬剤メーカー、農協や経済連、そしてもちろん生花店など本当に多くの方が参加下さいました。冒頭に農林水産省花き産業・施設園芸振興室 室長 野口武人 氏から業界の近況や次年度にむけた国としての応援体制のお話しがありました。花業界の現場が抱える問題に対する協力、4月に開催される北京博での日本ブースのコンセプト、そしてオリパラなど、花業界としての取り組みに引き続き予算を確保してくれるという嬉しい内容でした。 そしてその後様々な事業報告がありました。福島県昭和村のカスミソウ生産者、菅家氏からは今回の事業で全国を訪問し伝えたこと、そして学んだことの報告。広島県フラワーショップみやもとさんからは、日持ち保証販売を続けていての成果発表。そしてオランダからお越し下さったクリザール社のチェルク ファン デル シャーフ 氏からは、オランダの最新品質管理技術のお話しなど、本当に盛り沢山の内容でした。 その後は大人数の懇親会を行い、無事お開きとなりました。懇親会場でも内容はお花の品質向上の話ばかり。久しぶりに新しいネタが沢山吸収できた素晴らしい二日間でした。多くの研究者と事務局、そして一緒に活動してきた検討委員の皆様に感謝!