連結会計よもやま話

連結会計よもやま話

公認会計士試験や日商簿記検定で難解と言われる連結会計その他について色々と書き綴って行きます。
長年培ったノウハウの公開を通じて皆さんのレベルアップのお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

皆様、お疲れ様です。

令和6年の会計系試験がヤマ場を越え、

入門向けの授業が始まりましたので、

今回は僅か4枚の資料で連結会計の本質を明らかにします。

始めに連結会計の簡単なイメージ図です。

image

連結会計は本支店会計と同じ結合会計分野ですが、

両者の一巡仕訳に違和感を感じる理由は

本支店一巡仕訳には支店勘定が存在するのに、

連結一巡仕訳には親会社持分が存在しない為です。

これは連結仕訳の相殺消去が主な原因なので、

相殺消去の効果を減価償却の直接法と間接法で

明らかにしたいと思います。

直接法の相殺消去は科目金額の縮小をもたらす為、

車両運搬具の全体像が見えなくなりますが、

連結会計の親会社持分も相殺消去で見えなくなります。

因みに、近年の会計基準は取引の全体像を示す為

相殺消去を行わない処理が採用されています。

cf.資産除去債務会計基準 結論の背景34・42まとめ

 

続いて、連結一巡仕訳について相殺消去の有無を

対比させてみました。

相殺消去を行わない場合、連結第2年度の開始仕訳に

非支配株主持分だけでなく親会社持分が現れて来る点、

親会社持分の増分(利益剰余金300)がフロー、ストック

双方向から計算できる点にご注意下さい。

 

更に、あるべき仕訳(右)を枝分かれ図としました。

ポイントは親会社持分がS社資産・負債+のれんと

P社の投資原価・投資成果を結び付けている点です。

なお、持分法は増分300を対象とする処理です。

最後に、親会社株主に帰属する当期純利益300と

利益剰余金当期末残高300をP社金額と合算すれば、

連結第1年度の財務諸表は完成します。

 

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