連結会計よもやま話

連結会計よもやま話

公認会計士試験や日商簿記検定で難解と言われる連結会計その他について色々と書き綴って行きます。
長年培ったノウハウの公開を通じて皆さんのレベルアップのお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

皆様。お疲れ様です。


連結会計の総合問題を作成しました。

連結会計が苦手で焦っておられるかもしれませんが、

この資料なら統一試験に十分間に合います。

特に、スーパー・タイムテーブルの白紙・ひな型に

沿って練習頂ければ、仕訳頼みの解法から脱却できます。

 

まず【連結会計:あるべきイメージ】です。

後述のあるべき仕訳や枝分かれ図、

スーパー・タイムテーブルの元となるイメージです。


連結会計をいくら学んでもスッキリしないのは、

水面下の親会社(支配株主)持分の動きを学べないからです。

更に、現行のカリキュラムでは、

親会社持分の存在すら知らないまま

簿記1級や会計士・税理士試験などの

応用論点でイキナリ親会社持分を扱うので、

持分法や持分変動等の論点の理解が出来ず、

連結会計への苦手意識がより強くなるのは

致し方のないところです。

‘26.6.24 下の図を追加しました。


問題・答案用紙・解答・解説です。

資本連結一巡仕訳の対比表です。
まず、簿記会計の特性として、
減価償却の直接法と間接法に見られる様に
相殺消去がある処理は情報量は少なくなり(左)、
相殺消去がない処理は情報量が多くなります(右)。
結果、あるべき仕訳には親会社持分が現れて来ますが、
現行の仕訳には親会社持分は現れないままです。
近年はより多くの情報提供が会計に求められている為、
資産除去債務やリース等の新設の会計基準においては
相殺消去を行わない処理が求められています。
image

ここで取っておきの裏技をご紹介します。

右のあるべき仕訳の連結第5年度開始仕訳を

連結B/Sの数値と照合してみて下さい。

のれん・連結利益剰余金・非支配株主持分が

シッカリ一致しています。

従って、第4年度の開始仕訳から始まる

一般的な解法は実は遠回りと言えます。

改めて、左の現行の仕訳は相殺消去により
金額が少ない為、情報量も少なくなり、

親会社持分の処理・表示が出来ません。

結果、持分法をはじめ持分変動や企業結合、

本支店会計との整合性がありません。

一方、右のあるべき仕訳には整合性があります。

右のあるべき仕訳を図形にしたのが枝別れ図です。

但し、枝分かれ図は連結会計の理解には役立つ反面、
成果連結を集約できないという欠点がある為、

枝分かれ図をタイムテーブルに書き換えます。

私は他の先生の下書も数多く見て来ましたが、

タイムテーブルと成果連結仕訳が別処理ばかりで

タイムテーブルの成果連結組み込み可能なメリットが

全く考慮されていないというのが率直な感想です。

話が長くなりますが、

別処理の場合には金額の集計が加算減算となる為に

集計が手間で、ミスの可能性も高くなります。

一方、一括処理の場合には掛算の恩恵を享受できる為、

集計は短時間、ミスの可能性も低くなります。

具体的に、アップストリームの本問においては

子会社利益剰余金のフローに成果連結を足せば

非支配株主持分と親会社持分の掛算が一回で済み、

仕訳と比べ、圧倒的に速く計算できます。

唯一の注意点は商品(未実現利益)と貸倒引当金の

プラス・マイナスの符号を間違えないことです。

image

具体的なスーパー・タイムテーブルの記入法ですが、

利益剰余金を転記後、正しいかを検算して下さい。

次に、のれんの償却期間・残存年数(連結年度)は要注意。

更に、未実現利益が利益率か、付加利益率かに注意。

それ以外の注意点は+▲の記号で、後は流れ作業により

親会社株主に帰属する当期純利益191,500千円と

連結利益剰余金455,000千円が簡単に計算できます。

特に、横フロー計算、縦ストック計算の一致は心強い。

なお、本問は連結P/Ⅼと連結B/Sの作成問題なので、

実は当期首の計算で必要なのは成果連結だけ。

それ以外は必要ありません。

また、配点箇所の多い連結B/Sから

流れ作業で解き始めるのが最速・確実で、

利益剰余金当期首残高が必要な場合には、

逆進で計算します。

私がタイムテーブル推しの理由は、

仕訳だと逆進計算が困難で時間が掛かる、

全体構造が把握できない為、会計士試験など

レベルの高い試験の下書や勉強に不向き、

その他デメリットが多過ぎるからです。

因みに同じ問題を山ほど繰り返す必要はありません。

私は2級の段階から繰り返しを回避することで、

分量の多い上級資格の勉強を効率的に進める習慣を

早くから身に付けておくべきだと考えます。

 

最後に連結会計はストックとフローの計算が、

理路整然としたマトリックスになっています。

従って、3.利益剰余金(取得後剰余金)の計算は

繰り返し練習して下さい

(その意味で重要なのはラスト2枚の資料のみ)。

この体系を理解して、計算が自在に出来れば、

連結会計は非常に面白く、得点源に出来ます。

以下、2025年2月11日更新。

特に、試験まで時間がない場合には、

下書の右端赤枠のB/S項目の解法だけ押さえて下さい。

商品、貸引非支配株主持分の各残高だけでなく、

のれんを通常通りの計算法で正確に計算すれば、

連結利益剰余金まで正確に計算できます。

後は、開始仕訳さえ出来れば、短期間に相当な

得点能力アップを図ることが出来ます。


なお、ダウンストリームの問題はコチラです。

日商簿記2級統一試験対策・総合問題①

 

その他問題

本支店会計:簿記一巡問題

公認会計士短答式本試験下書

令和4年度

R4会計士第Ⅰ回短答式試験 連結会計総合問題 下書

R4会計士第Ⅱ回短答式試験 連結会計総合問題 下書

令和5年度

R5会計士第Ⅱ回短答式試験 問題21 在外子会社下書

令和6年度

R6会計士第Ⅰ回短答式試験 連結会計総合問題 下書

R6会計士第Ⅱ回短答式試験 連結会計総合問題 下書


連結会計と理論との繋がりです。


本試験問題のダウンロードもお忘れない様にお願いします。





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