ど~も~!みなみです!!
大変お待たせいたしました~!
前回予告した通りに、今回は
ベクターレイヤーにおける「ベクター消しゴム」についてお話しして参りたいと思います~!!🙌✨
ベクターレイヤーとは何ぞや…?という方は、以下の記事たちをご参照ください~↓↓
え~…クリスタの絵描きさんや漫画描きさんの中には、
「どうにもベクターレイヤーは馴染めぬ…」という方もいらっしゃるかもしれません
さらに、その中には
「消しゴムがど~~も思い通りに、感覚的に消せなくて嫌だ」
という事が理由のひとつになっている方もいらっしゃるかもしれません
私もね、最初その感覚あったので、そのお気持ちすごく分かります…!
でも、そんなある日…
ピシャーーン!!と雷が落ちるように、ベクター消しゴムの原理が腑に落ちた瞬間がありまして…!!
それ以来、消しゴムに関してベクターレイヤーで不自由は感じたことありません!
むしろ、ベクターほど自在に思った通りに消せるツールはない!!と思っております…!!
まぁ、それを踏まえてももちろん好き嫌いはあるとは思うのですが
ベクター好きな方もそうでない方も、
もし消しゴムに関してモヤッとする部分があるという方には、今回の記事はなにがしかのお助けのひとつになるかもしれません
ぜひ最後までお読み頂けましたら嬉しいです~!
さて、ベクター消しゴムにお困りの皆様…
主に、以下の2パターンのいずれかでお困りではないです?!
その1. ピクセルレベルで微調整したいのに…消したい部分が上手いこと消えてくれない!!
例えば…
こんな線をベクターレイヤーで描いたとして
こういう…膨らんだところを微調整したくて消しゴムで消したいなぁ…って思って
こうやってよいしょ、よいしょって消しゴムかけるんだけど…
Σなんも変わんねーじゃん!!
え、消えないじゃん!!!
……っていうジレンマがひとつ
その2.描いたり消したりを繰り返してるうちに、かつて消したハズの線がゾンビのようにうっすら蘇ってくるんですけど…?!

例えば……なんでもいいや、なんか、こう……
ざかざかざかざかと描いちゃ、消し、描いちゃ、消し…を繰り返しながら描き進めていってる時に…
「えぇい、この窓また描き直しじゃぁ!!」っつって窓をゴシゴシ消していって…
ゴシゴシ、ゴシゴシ。
……あ、あれ…?!?!
消しゴムかけたハズなのに、うっすら変な線出てきてない…?!
と思って、またよいしょ、よいしょって消しゴムかけるんだけど…
消してるそばから、微妙~~にズレたところからまた変な線が出てくるゥ~~!!
……みたいなジレンマがもうひとつ。。。
…どうでしょうか……当てはまる方もいらっしゃるのでは
これらの解決法をお伝えする前に、もう一つ!
皆様に質問させて頂いても宜しいでしょうか?!
ベクターレイヤーの消しゴムって、いくつかモードがありますよね…!?
こういう……交点消しや線全体等、ベクターならではの消し方ができる
ベクター消去モードと…
ベクター消去のチェックが外れていて、ラスターレイヤーと同じように消すことができるベクター消去オフモードがあります…!!
ここまで大丈夫でしょうか…?!
ではここで問題!!
ベクター消去モードの中の…
「触れた部分」だけ消すことができる…というモードと…
ベクター消去オフモード(ラスターっぽく消せるやつ)……
これらに違いってあるんでしょうか?!
もしあるとしたら何が違うんでしょう?!?!
……フッフッフッ………
この質問に答えられるようになった時、あなたは既にベクター消しゴムの極意を身に着けているハズ…!!
な、なんか主人公に修行つけてくれる謎の仙人みたいなこと言い出したぞコイツって感じですが笑笑
一つずつ解説して参りますね!
まず最初に、さっきの例で……
何故ピクセルレベルでの微調整が出来なかったのかについての解説からいきたいと思います!
ちなみに、この現象は…
この「ベクター消去・触れた部分」モードの時に起きるパターンでございます…!
どういう事かと言いますと…
ベクターレイヤーというのはそもそも…
線の中心部分そのものをデータとして記憶してくれるものでしたね…!
その部分をデータ化してくれてるからこそ、「交点消し」や「線全体消し」といったワザが使えるわけでございます…!
で。
先ほどから出てくるこの「ベクター消去・触れた部分」というのはどういうモードかと言いますと…
データ化された線の中心部分そのものを好きな範囲で消していくモードとなっております!!
つまり…!!
線の中心に被らない部分をいくらこすったところで、この消しゴムがこの線に影響を与えることはできないのですよ…!!
のれんに腕押しとはこのこと……!!
そもそも「線の中心データ」にしか影響を及ぼすことができないので、ピクセルレベルの微妙~~な塩梅の調整には向いてないモードなのです…
………え……?
「ホラ!だからベクター嫌いなのよ!!
」って…?
「大体、そのモードに存在意義があるワケ?!」って…?!?!
待って待って!!
落ち着いてって!!!
ちゃんと!ちゃんとその辺りうまくいくようになってますから…!!
落ち着いて最後まで聞いてって下さいな!
こういう風に、ピクセルレベルでの微調整をしたい時には……
先ほど出て参りました……
ベクター消去オフモードがおススメ!!
これはですねぇ…
ベクター線がベクターである事を忘れるモードと言いますか…
中心のデータがどうとか関係なく、ラスターと同じような感覚で消せちゃう、ピクセルレベルでの微調整もお手のもの!モードになります!!
だからホラ…
さっきみたいなこんな線も……
せっせ、せっせ……と消していくと……!!
テレレレッテレ~~~ン!!!
思いのままに消すことができるのでございます!!
ブラボ~~~~!!!
「それだったら私、ずーっとこの『ベクター消去オフモード』でやっていくわ。交点消しとかめったに使わないし、それで問題ないでしょ」
ですって……?!
Σ甘~~~い!!このたわけが!!!
……ったく、近頃の若いモンは、すぐに結論を急ぎよる…
↑すみません、また勝手に仙人モードに切り替わりました。。。笑笑笑🤣🤣🤣
いえね、全然「ベクター消去オフモード」をバリバリ使ってもいいんです…!
いいんです、が………。
使いすぎることで何が起こるかと言いますと………
例の、「消したハズの線がゾンビのように蘇る現象」が起こる場合があるのですよ…!!
これね、私も最初どういうことか分からなかったんですが、理解してから対処ができるようになりました
そもそも、「ベクター消去オフモード」の時に何が起きてるかというと、
別にベクター線がラスター線になって、完全に消されている訳ではなくて……
ベクター線の上に、言ってみれば「消しゴムサイズのレイヤーマスク」を被せて、見えなくさせているようなものなんですよ…!!
分かりにくいかな…
もっと嚙み砕いて言うと、
ベクター線の上に修正液を乗っけて隠して、見えなくしているだけなんです…!!
ベクター線そのもの……つまり、ベクター線の中心データは、キャンバス上にそのまんま残っているんです…!!
ホラ、パッと見は…
窓だけがないおうちのフォルムだけのように見えるけど……
オブジェクトツールでそこら中つんつんしまくってみると……
ホラ!!見えないだけでこおぉぉぉんなに隠れベクター線たちがいっっっぱい!!
まさにゾンビ的だよねぇ……怖い怖い🤣💦
こういう状態で描いて&消してを繰り返した場合に、マスクというか修正液というか…線を隠しているモノがなんらかのバグを起こして、ゾンビ線が発生してくる、と
そういうメカニズムになっているものと思われます…
このように、ベクター消去オフモードだけをずぅっと使っていると、線のデータが積み重なっていくから画像データもどんどん重くなるし、
描いて消してを繰り返していくうちにゾンビ線が現れて来てイライラする場合も出てくるから、
やっぱり完全に不要な線はしっかりベクター消去モードで消す方がいいんじゃないかなぁ…!と個人的には思っております!
まとめると!!
普段消すとき→ベクター消去モード
線の微調整を行うとき→ベクター消去オフモード
……という使い分けをすることで!!
ストレスフリーなベクター消しゴムライフが送れると思います!!
ぜひ皆様のベクターライフにお役立てください!!
………え………?
「そもそもその切り替えが面倒くさい」って………??
それ言われちゃうと私としてももう何も言えねぇ笑笑笑🤣🤣🤣
でも、ホラ、考えてみて…!!
交点消しや線全体消しで得られるメリットを…!!
線幅修正やベクター線つまみ、ベクター線描き直し等でどれだけ助けられるかを…!!
あ、「ベクター線描き直し」でフキダシの形とかも微調整できるの知ってた?!フキダシペンで思い通りに描けなかった時とかも直せるからぜひ試してみて~!
そのメリットと消しゴム切り替えの手間を天秤にかけてみた時にアナタはどちらを取るのか…!!
それがアナタの答えなんだと思います
まぁでもホント、個人的には思い通りに消すためのほんのワンタッチ、チョンってする位の手間は全然気にならないです!
なので!!
良かったらぜひぜひベクター消しゴムの使い分けに留意しつつ、ベクターレイヤーライフを楽しんでみて頂けたら嬉しいでーす!!
どなたかのお役立ちになりますように~!!
また次回!!