さぁめっちゃ時間かかっております関空飛来機シリーズ、とうとう最後の貨物機編は、たまねぎ丼が担当します。

 

貨物便なんて自分には関係n…いやあります。

この文章を見てるそのケータイ、パソコン、タブレット、国産品?

身の回りのもの全部国産品でしょうか。

じゃないですよね。

何でじゃあ日本に来たのさ、というと船かヒコーキですよね。特に電子機器類や速達性に重きが置かれる製品についてはヒコーキがよく使われます。あとワイン好きの人ならボジョレーヌーボーも毎年ヒコーキでやってきます。

乗ることはなくても死ぬほど世話になる貨物エアラインを今回は紹介していきます。

 

⚠️本記事にベリー便は含まれません。

 

 

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  1. FedEx

関空をアジアハブとして旅客便の飛んでいないエリアにも直行便を飛ばすFedEx。

便名が公表されていないため様々なサイトを辿って掴むしかないのですが、主にFedExのベースのメンフィスからダイレクトかアンカレッジ経由で関空へ来て、そこから各地に飛んでいくイメージです。

主に777Fが使用されていて、常時2、3機はいる印象です。

気づけば旅客型が消滅したMD-11もフレイターとしては活躍中です。

こちらは基本的に777Fと同じように運用されていますが、関空からは、欧州路線ではなく上海などのアジア路線での運用が中心のようです。

最近になって事故を除いた退役機が出始め、777Fに置き換えられています。

元ジャーマンカーゴの機体も購入しているのですがこちらはどうやら部品取りのようでまだ飛んではいないようです。これから削減されることはあっても増強されるとは考えにくいので見かけたら撮ることをお勧めします。

台北などアジア路線を中心に飛ぶ767は、新参に見えて実は来年で導入10年になります。

以前は夜行性だったのですが、ここ数年は日中に動くこともあるようです。

 

2.圓通航空

ここ数年の間に737Fと757Fを使って就航した圓通航空。英略称のYTOとか、コールサインのクイックエアなんて呼び方もあります。

杭州路線が中心ですが深夜運航が多く、撮影は厳しめです。

17時台到着便もあるようですが陽が長いときに限られそうです。

夜は暗いので…

もちろん夜もビシバシ頑張るぜ!という方は夜の便も待ってもいいと思います。ただあんまり定時で来なかったり欠航することもあるようですので気をつけてください(?)

 

 

3.順豊航空

SFエアラインズの名称で有名なエアライン。新参エアラインかと思いきや以前から就航していましたが、最近まで朝3時発という朝だか夜だかわからんような時間に飛ぶためなかなか撮る人もいなかったようです。

ここ数年で日中便が設定され機材も757が投入されるなどなかなか盛り上がっています。

先月747が飛来しました。

元翡翠航空の機体ということで、なんとオークションで落札したそうです😅

 

 

4.エアホンコン

今や貴重なA300で飛来するエアホンコンは、長く朝の到着で取りやすかったのですが、最近、夜着夜発になってしまい撮るのが難しくなってしまいました。

最近になってA330を導入していますが、A300の退役はスローペースです。

1機は元JASで、同社唯一の旅客型からの改修機です。

ちなみに国籍記号以下機番の上2桁は同社の2レターコード「LD」になっています。

 

 

5.チャイナエアライン

おなじみ台湾のダイナには貨物部門があり、20機近い747Fを飛ばしています。

関空には台北=シカゴの経由地として往復便共々飛来します。

日中に飛ぶため、貨物便の中では最も馴染みがあるといえます。

25機を導入した747Fは何機かがアメリカでストア状態にありますが。それ以外は全て現役です。ただ後述777の増強で退役が始まるかもしれませんね。

747Fの後継機種として導入のはじまった777Fは、現在では5機が運用されています。社名にCHINAの文字を冠することに台湾内で議論があったからか、社名は後ろに控えめに入り、代わってCARGOの文字が大きく入れられました。

このCには台湾島があしらわれるなど凝ったデザインになっています。最近ではこの「C」も単純なデザインとなっており、同社の名称を巡ってはやや迷走気味のようです。

 

6.UPS

北米の貨物専業航空会社のUPSは、北米から中国へ、あるいはその逆の路線の中継点として関空に飛来します。

UPSはUnited Parcel Servicesの略号で、旧塗装にもそう書かれていますが現行デザインでは別のタグラインが入り、さらにここ数年でWorldwide Servicesの文字だけになり、塗装がシンプルになりました。

10年前まではよく飛来していた747も基本的に767運航に切り替えられてしまいましたが、最近テクランで747の飛来が再開されました。また新規路線として深圳便が757で飛ぶようになりました。

たまに飛来するMD-11は、元日航の機体も在籍することが知られています。

FedExの項で述べたように旅客型は消滅したMD-11ですが、生産が終わってから20年になりますので、大体貨物機の寿命を30年としても10年後に何機か残っている程度だと思われます。

 

 

7.キャセイパシフィック

アジアでも有数の貨物ネットワークを持つCXカーゴは、全機材を747に統一し毎日1往復を基本としています。

かつては自社機の他、SQの旅客仕様機を購入してBCF化して運用していましたが、現在は全機が純貨物型です。

機材構成的に747-8Fが充当されることが多いですが、747-400Fも飛来します。同社の747Fは旅客型と違いエンジンがGEなんですね。同社は747-400BCFのローンチカスタマーで同型機を多数運航していましたが現在は全機退役しています。

 

8.シルクウェイウェストエアラインズ

中央アジアの国アゼルバイジャンの首都バクーからやってくる遅刻常習犯は、定期便が747-8Fもしくは747-400F、時折設定される臨時便では747-400Fが飛来します。

昨日の便がくるなどというレベルはかわいいもんで、三日前の便がやってくることも珍しくありません。むしろ定時運航のシルクウェイを見るということは西から上がる太陽を見るようなもんです。
747-8Fは全機が写真のデザインですが-400についてはオールホワイトにロゴという「歯磨き粉」塗装機や元スカイゲーツの機体も今年に入って(露の航空機差し押さえによる)運用されています。

近年の政情不安から飛来率が激減していますが、成田にはなぜか来ています。このまま自然消滅でしょうか。

 

9.中国貨運郵政航空

チャイポスまたはCFと呼ばれるこのエアラインは結構長いこと就航しています。最近では上海線に738が投入されることも多いようですが、他の路線については737クラシックも多数運用しています。

基本的に朝早い出発であり、なかなか撮れませんが遅れていれば撮ることができます。ですが最近では昼間運航も多いとのことで、今まで以上に撮りやすい存在になっています。

また最近では757が就航し、機種のバリエーションが2機種4タイプと一気に広がりました。

 

10.大韓カーゴ

アジア最大の貨物部門を持つKEは、747-400F/-8F, 777Fを運用しています。

関空には原則1日往復が設定されており、到着は昼過ぎころなので撮りやすい時間帯です。

ただし撮影場所によって晴れの日は逆光フェスタになりますので注意が必要です。

 

11.エバーカーゴ

台湾の海運会社エバーグリーンの航空部門エバー航空。そのエバーにはさらに貨物部門が存在します。

2016年頃までは747Fで機材が統一されていましたが、徐々に777Fによるリプレースが進み、数年で置き換えが完了しました。

台北から関空へ飛来したあとアンカレッジ経由で北米へ向かう運用で主に深夜帯に運航されます。

 

 

12.金鵬航空

数年前まで揚子江快運航空という名前で運航していた同社は、最近きているかちょっと把握していないのですが、朝早くにきて比較的クイックで折り返していきます。機材は737クラシックが中心で、747も運航しているのですが飛来しませんねえ。

気づいたら会社自体も来なくなっていてどういう扱いなのかは不明です。

 

13.中原龍浩航空

最近まで広東龍浩航空という名称だった同社は、737クラシックを中心に737NGも運用しています。
最近では元上海航空の737-800が固定で入ることが多いようですが、旧来の737も飛来し続けています。

 

14.アシアナカーゴ

韓国の大手アシアナも貨物部門を持ち、767Fもしくは747Fで就航しています。

実は767Fは1機しかいないレアモノで、同社唯一の767-300ER系統の機体でもあります。

夕方もしくは夜にソウルから1往復するパターンが基本で、昼間に見られる機会はそう多くありません。

 

15.中国貨運航空

夜中にきて夜の明けないうちに帰ってしまう中国貨運航空。ATCのコールサイン「カーゴキング」で親しまれ、ごくたまに大遅延をかましつつ堅調に上海浦東へ777もしくは747で運航中です。親会社中国東方航空が新塗装への塗り替えを進める中、なぜか旧塗装準拠の塗装を維持していましたが、最近になってハイペースで新塗装化が進んでいます。

 

 

16.ルフトハンザカーゴ

基本的いに上がり降り共にマジの早朝なのですが、現在は一部の曜日で出発が8:45になっています。

MD-11Fが残念ながら退役してしまい、777Fによる運航となっています。

現在は旅客便の行き先がミュンヘンに変わったことから、関空唯一のフランクフルト便となっています。

 

17.カタールカーゴ

旅客便が運休になって以降関空発着便が無かったカタールは、新たに貨物便によるドーハ線を設定しました。

20機を超える777Fで1日1往復(帰路香港経由)を運航しています。旅客便時代は夜間便だけに撮影環境が厳しかったのですが、この便では早朝がスタンダードとなり相対的に撮りやすくなりました。

 

 

18.四川航空

今でこそ運休中ですが、旅客便も多数運航していた四川航空の貨物部門は日本ではレアなA330Fを用いて成都便を運航しています。写真は昼間ですが現在の定刻は夜中であり、かつ定時運航率が高いと聞いていますので、撮影には苦労する存在と言えます。

旅客便も運航するエアラインは、貨物部門を「〇〇カーゴ」という社名にすることが多いですが、四川航空はそのままなのが興味深いですね。

 

エミレーツスカイカーゴ

中東の巨人エアライン、エミレーツの貨物部門は旅客便とは違うドバイの空港から運航しています。毎日旅客便か貨物便を運航すること、でエミレーツ全体としてのデイリー運航を維持しています。

 

山東航空カーゴ

旅客便でお馴染み山東航空は737-800BCFで朝に貨物専用便を運航しています。

なかなかレアなので見かけた際には是非一枚どうぞ。

 

香港航空カーゴ

レアなA330Fを用いて香港への便を運航しています。

こちらは朝限定なので早めに行かないと見ることはできません。

 

 

書いてみたら結構あって大変でした。

貨物便は曜日運航のことも多く、またほとんどの便は深夜早朝の発着ですから、スカイビューから撮ることごできるのはFedEx UPS ダイナくらいでしょうか。

駐機スポットも一般人からは見えないところを利用することも多いため、なかなか撮るのには苦労しますが、くれぐれも立ち入り禁止のところへ入ったり、また夜まで待ちすぎて体調を崩すなど無いよう、楽しいと思える範囲で撮れればいいですね。

 

末筆ながら多数の写真を提供してくれた「いかるが」氏に感謝申し上げる。

 

関空にやってくるエアライン紹介シリーズ↓