関西国際空港。IATAコードはKIX。大阪府泉佐野市に位置する海上空港で羽田、成田、中部とともに日本の国際拠点空港の一つである。また成田とともに日本のLCCの拠点空港でもある。滑走路は国内最長の4000mと3500mの2本を有する。

 そんな関空に飛来する機体のうち国内線を航空会社ごとに紹介する。

(国際線は執筆に時間がかかるのでまだ出せないだけ。)

 

記事執筆:はむways

 

 

①ジェットスタージャパン・A320

 

せっかくLCCの拠点空港であるわけだからLCCからご紹介する。

 ジェットスタージャパンは成田と関西を拠点に2011年に日本航空やカンタス航空などの出資により設立され、2012年に関空への乗り入れを開始した。2022年1月現在で関西とは新千歳、成田、那覇を結んでおり、同社は全てA320が19機での運用でシルバーの塗装にオレンジの星が描かれている機体が特徴。2021年の夏ダイヤまでは福岡線、高知線が存在したが昨今の需要減退により撤退してしまっている。

 少しトリッキーな話をすれば、国内の航空会社で唯一、エンジンが「IAE-V2527-A5」モデルである。詳しく書くと長すぎて大変なことになるため割愛するがエンジン始動時間が若干長いなどの特徴がある。

 また、2024年からはクロネコヤマトで有名なヤマトホールディングスが保有する貨物専用機での運航受託が発表されたが、残念ながら関空への乗り入れの発表は今のところない。

 

 

②ピーチアビエーション・A320

 

 ピーチは2012年に関空を拠点に運航を開始したLCCである。2019年にバニラエアとの統合が行われ、日本最大のLCCとなっている。

 ピーチが保有する多くの機体がA320-214またはA320-214WLであり、2022年現在では前者が17機、後者が13機の計30機が運用されている。A320-214WLのうちJA824Pを除く機体はバニラエアがリースしたもので合併時に一度リース解除しピーチが購入している。

 また、下に記すA320neoへの置き換えが順次行われており、ピーチが保有している17機に関しては更新される予定である。

 

 

③ピーチアビエーション・A320neo

正確に記すと、「A320-251N」であり、上記のA320の航続距離延長バージョンである。2020年からピーチでの運航が始まった。

 2022年3月現在では7機が運用されており、主にはピーチ国内線の中でも飛行距離が長い関西ー新千歳、那覇線などに充当されることが多い。

 

 

④ピーチアビエーション・A321LR

 

従来のA321の航続距離延長型で日本ではピーチが初導入となった。2021年12月20日に関西空港に到着し2022年の2月から運航開始の予定だった。しかし2021年末に北海道や東北が大寒波に見舞われ、機材繰りができなくなったことから12月30日より運航開始することになった。今後合計で5機受領する予定であったが、親元の全日空がA321LRの導入機数を見直したことにより2機の導入にとどまる見込みだ。

 
次回は国内FSCをご紹介する予定。
 
 
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