先月はむwaysが書きましたLCC編に続いて、たまねぎ丼より大手・その他エアライン編をお届け(?)します。
みなさんは関空を利用したことはありますか?
国内旅行に出かけるのであれば多くの方が伊丹若しくは神戸を利用なさるでしょうが、関空からでないと行けないところも数カ所ありますから関空を使う人もあるでしょう。そんなわけで関空からの国内線にはどんなエアラインが就航しているのか、見ていくことにします。
伊丹集合機材紹介では機番を書いていましたが今回は割愛します。
①全日空
羽田はもちろん伊丹から直行便のない宮古、石垣のほか新千歳、那覇や福岡といった路線を開設している全日空。伊丹に比べると国内線の比率は圧倒的に少ないですが、海外から沖縄、あるいは北海道へ向かう客を対象にしていると推定されます。ほとんどの路線は国内線機材で運航されます。
・737-800
関空発着国内線の主力とも言える738は、北は千歳、南は石垣までカバーしています。伊丹と比べると738による運航の比率は高くないため、関空だけでレジ集めしようとすると、少し苦労します。
なお、関空発着の738運航便についてはAKXが運航している場合もありますが、本体運航と99%変わらないので特段記しません。
・A320-271N
ほとんどの路線は国内線機材による運航ですが、関空は国際空港であるだけに国際線機材で運航される場合も珍しくありません。関空発着の欧米線が無く近距離路線しかないことから機材もそれ相応の機材となります。その主力であるA320neoは中国路線の間合い運用で福岡や那覇に就航する機会がある機種です。また運用の関係上しばらく同じレジが張り付くことも珍しくないのでレジ集めをする方は少し期間を空けて出撃することをお勧めします。
それまでA320neoの地位にあった73GはA320neoの充足に伴い事実上の国内線転用となって、関空発着のレギュラー機材からは外れた後退役しました。
・767-300ER
こちらも需要減退の関係で見られなくなりつつある767-300ER。主に国際線の間合い運用による羽田線に投入されていましたが、需要減退の関係で767運航便であっても、D転済のWL非装備の767が現在は中心のようです。
・777-200/-200ER
早朝と深夜に2便ずつ設定されている772運航便。現在はPWエンジン搭載の777へ飛行停止措置が講じられた関係で飛来していませんが、それまではよく見られた機体です。
機材変更で時折飛来する777-300。投入される頻度は高くないため狙わず見れたら幸運です。
・787-8
最近767-300ERに代わって投入される機会が増えた国際線仕様の787。それまでは機材変更やチャーターでしか飛来歴が無く、それ以前となると慣熟訓練の時というくらい関空に縁のない機体でしたが現在は時折羽田線に投入されています。元来の計画では香港や上海に飛ぶ予定でしたので(実際貨物便としては飛んでいます)、需要の回復具合によっては予定通り就航することもあるでしょう。
②日航
路線網は全日空とさほど変わらない日航は、基本的に737による運航となっており、伊丹と同じかやや多いか、というくらいに見るとこができます。
・737-800
日航本体が運航する737は47機の大所帯となっており、国内線では羽田と千歳線に、国際線仕様機は上海・青島などの中国路線に投入されています。全日空と違って国際線機材は国際線に専念させる姿勢が感じられ、国際線機材が国内線に投入されるケースはあまり見かけません。全日空でもそうですが、東京-大阪線の大阪側の目的地は基本的に伊丹なので、関空はその補完もしくは国際線利用者の乗り継ぎを想定しているとも考えられ、伊丹と比べると便数は極端に少なくなっています。
・737-800 (opby NU)
日航の沖縄路線は本体ではなくJTAが担当しており、那覇の他石垣、宮古に就航しています。同社は伊丹に定期便を持たないため、大阪圏においては関空でのみ、お目に掛かれるエアラインです。737-400運用時の最盛期には全機が共通事業機となり、JTAの機材がJEX便として飛んだり、あるいはその逆のケースが見られましたが738においてはそのような運用は行われていません。当初発注した737のうち6号機以降は737MAXにできたことから本邦初の737MAXオペレーターになるのではと言われていましたが結果として738のみの導入となり、後々それで良かったね…と思われることになるのです。
導入途中で738の製造が終了してしまったことから、本家日航よりJA350Jを調達し13号機としています。この機体が選ばれた理由としては、日航の中では1機だけPIP仕様機(JTAは全機がこの仕様)であったことが考えられますが、乗客の目に触れるインテリア的視点で見ますと、JTA内では唯一の非BSI仕様機にもなります。
③スターフライヤー
関空からは羽田線のみを運航するSFJ。全便が全日空とのコードシェアとなっていて、全日空の自社便を補完する形で運用されています。かつては福岡便も存在しましたが経営効率化の観点から数年で廃止されました。JA20MC以降の機体はシャークレット装備機となっています。なお一時期運航していてその後運休となってしまった国際線の復活にあたり、
写真のようなSpace Flexを採用した機体を新規で購入しています。この機体は主翼上非常口が1つになっているのが特徴です(ただしSpace Flex全てがこの仕様というわけではありません)。国際線用というよりも、国際線対応と言った方が正確で、国内線では他機と運用は同じでありますので関空でもお目にかかる機会はあります。
関空にやってくるエアラインシリーズ↓