いやぁこれを書く時がやってきましたか。

記すことが多すぎて書くのが面倒なのでかなり後回しにしてました。

 

執筆者:はむways

 

ということで今回は国際線編です。

完全順不同かつ2023年春時点で就航しているエアラインです。新型コロナウイルスにより運休になっているエアラインは記していません。ご了承ください。

⚠️執筆後1年で大きく情報が変わったこともあり、2023年5月7日にまとめ直した改訂版を新たに投稿しました。

これに伴い本記事の更新作業も終了しました。

 

1、エールフランス

エールフランスは1933年に発足した老舗航空会社です。ヨーロッパ方面に行かれたことのある方は利用したことがあることも多いのではないでしょうか。関空には基本的にA350-900かB787-9が、シップチェンジでB777-300ERが飛来します。A359はつい最近飛来するようになりました。

 

 

2、KLMオランダ航空

1920年に就航を果たした航空会社で、創設時と同じ名前で営業する世界で最も古い航空会社です。関空にはB787-9またはB777-200ERでの飛来がほとんどです。オランダがロシアに経済制裁を実施し、その見返りとしてロシアがロシア領空通過禁止処置を行っているため現在は仁川経由となっています。ちなみに前述のエールフランスと同じグループ会社です。

 

3、シンガポール航空

1947年に就航を果たした航空会社です。関空にはA350-900が飛来しています。2023年の冬ダイヤから1日2便(朝到着と夜中到着)が飛来するようになりました。ごくたまにシップチェンジでB787が飛来することもありますがそうそうお目にはかかれないのが実際です。

 

4、エミレーツ航空

エミレーツは珍しく大型機材しか持たないことが特徴であり、関空には飛来しなくなっていますが、世界最大の旅客機であるA380を最も多く保有する航空会社でもあります。現在は、B777-300ERが飛来しており、基本1日1便、多い日は2便運航されています。その場合、片方は貨物便としての運航となっています。

 

5、タイ国際航空

タイ国際航空は1960年に設立された航空会社で、最初の就航先は羽田なことなど日本とのつながりが強いエアラインでもあります。しかし2020年に経営破綻しており、経営のスリム化などを行いながら経営再建の真っ只中になっています。現在、毎日1便、B777-300ERで飛来しています。

 

6、ベトナム航空

1989年に設立された比較的新しい航空会社で、ベトナムのフラッグシップでもあります。関西からはハノイ線、ホーチミン線を運航しており、B787-9、B787-10、A350-900、A321-200など多くの機種で飛来します。ベトナム航空はこの青とも緑とも言えないカラーリングがなんともたまりませんね。航空連盟スカイチームに加盟しており稀にスカイチーム塗装の機体が飛来することもあります。

 

7、中華航空(チャイナエアライン)

チャイナエアラインは台湾の航空会社で1967年には大阪伊丹就航を果たすなど日本との関係が強い航空会社で、コロナ禍においては運休中ですが関空以外にも成田や羽田、中部だけではなく多くの各地方空港にも就航しているのが特徴です。関空には主にB777-300ER、A330-300、A350-900、B777F、B747Fが飛来します。1日2便もしくは3便が設定されており関空に行けば割と見る機会が多いエアラインでもあります。

 

8、エバー航空

こちらも台湾の航空会社で1991年に運航開始しました。台湾では第二位の規模の航空会社で前述のチャイナエアラインとは競合関係となっています。こちらは1日1便または2便がA333、B788、789、78XまたはB772が、貨物便はB777Fで飛来しています。スターアライアンスメンバーで日本線の一部は全日空とのコードシェア便となっています。

 

9、スターラックス航空

こちらはあまり聞き馴染みのない方が多いのではないでしょうか。それもそのはず。2018年に設立と大変新しく絶賛成長中の台湾エアラインです。関空にはA321-200neoで飛来しており現在は週3便で運航しています。コロナ禍に設立された航空会社ではありますが順調に路線網を拡大しておりまた、A330-900やA350-900などの大型機材も徐々に受領しています。今のところアライアンスには加盟していません。2023年1月からはA330-900が関空線に投入されています。

 

10、アシアナ航空

韓国の航空会社で韓国では2番目の規模を誇ります。アシアナはラテン語で「アジアの」という意味らしいです。1988年に設立され後述の大韓航空とは凄まじいライバル関係です。そんな中、2021年に大韓航空がアシアナ航空を買収するニュースが飛び交いましたが、それ以降特に続報はない状態です。関空にはA321-200またはA333、貨物でB767-300Fが飛来していて、毎日飛来しており見られる機会も多いです。

 

11、大韓航空

こちらも韓国の航空会社で、1962年に設立されました。大韓航空最初の国際線は大阪線でその後、アジア・ヨーロッパ・アメリカなどの長距離路線の就航が相次ぎました。コロナ禍前までは日本の地方空港にも運航しており各地で見られるエアラインでした。関空にはB787-9、B777-300ER、B737-800、A330-300が、貨物ではB747-4B5F、B747-8B5F、B777-FB5が飛来しています。

 

12、キャセイパシフィック航空

キャセイは香港のエアラインでワンワールドに加盟しています。1946年設立で現在ではアジアでかなり規模の大きい航空会社となっています。関西には2022年秋現在、旅客便が1日1便、貨物便が週14便ほど来ています。B777-300ER、A350-900、A350-1000、A300-300、B747-400F、B747-8Fが飛来しています。関空には行けばいつでも観れると言っても過言ではないでしょう。

 

13、香港航空

2001年に設立された航空会社で、中国や日本、韓国、東南アジア各国に就航したエアラインです。しかし、2019年から2020年に着陸料の未払いや運航路線の大幅縮小などが報道されました。関西にはA330-300で主に貨物便で飛来しています。

 

14、フィリピン航空

フィリピン航空は1941年に設立されたアジアで最も歴史のある航空会社ですが、コロナ禍による入国禁止措置により経営不振となり、機材の大幅な削減を行い経営のスリム化を目指す見込みです。関空には現在、A321-200が毎日飛来しています。在日フィリピン人の需要に支えられ日本路線は順調なように思えます。

 

 

15、ハワイアン航空

名前の通りハワイのダニエル・K・イノウエ空港を拠点としている会社で関空には1日1便で運航しています。現在は日本では他に成田にも飛来しています。2003年から6年間定時出発率1位を実は(?)獲得しているエアラインでもあります。日本では珍しいA330-200で飛来しています。

 

 

16、中国東方航空

1988年に中華民航を引き継ぐ形で設立された航空会社で、スカイチームに加盟しています。超個人的な話ですがあまり好きな塗装ではありません。関空には現在、貨物便で飛来しておりB777-300ERで飛来しています。つい最近、中国国内でB737-800による墜落事故が起きてしまっています。

 

 

17、チェジュ航空

2005年に設立された韓国の格安航空会社(LCC)で、2009年に同社で初となる国際線として関空に飛来するようになりました。保有機材はB737-800のみで全機が関空に飛来しています。2023年夏ダイヤでは仁川・金浦線が1日4便、釜山線が1便ほどまでに回復しています。

 

18、ジンエアー

韓国の格安航空会社で2007年に大韓航空の子会社として設立されました。この時期はLCCが相次いで設立されていたんですね。B737-800とB777-200ERを保有しており、2023年夏ダイヤでは基本的に772が投入されています。

 

 

19、セブパシフィック航空

セブパシフィックはフィリピンのマニラを拠点とする航空会社で、フィリピンで最大のエアラインとなっています。関空には2008年に就航し日本就航を果たしました。A330-300とA320-200、A321-200が関空には飛来しており現在は多くが貨物便としての飛来です。A330-900も受領していますが今のところ関空には飛来していません。

 

20、吉祥航空

中国の上海を拠点としている航空会社で2005年に設立され、現在はスターアライアンスに加盟しています。関空には2014年4月に就航し、B787-9またはA321-200、A320-200が飛来しています。ワインレッドのようなカラーリングが特徴で、特別塗装機も多く存在します。

 

21、ベトジェットエア

ベトジェットは2007年に設立されたベトナムでは初の民間航空会社で、当初はエアアジアとの合弁での事業展開を予定していましたが政府の認可が降りず、エアアジアが資本撤退してから運航を開始しました。関空には2018年に就航しこれが初の日本就航となりました。ベトナムの入国制限が緩和されたため、2022年5月から関空にも再びA321-200が飛来しています。

 

22、T'way

2004年韓星航空として創立、2011年の福岡線開設で日本進出と勢力を拡大してきた韓国のLCC、T'way。ティーウェイ航空と読みます。関西就航は2015年とかなり最近で、仁川、釜山、大邱の韓国線3路線に加えグアム線にも進出しました。現在は需要減退につき仁川を1日1往復する運用となっています。一時期は発着ターミナルを春秋、チェジュに続いて3タミに移ししていたものの、現在は再び1タミでの運用に戻っています。

 

23、マレーシア航空

関空からマレーシアへ飛ぶ唯一の足、マレーシア航空はA330を中心にA350も交えつつクアラルンプールへの直行便を飛ばしています。
本来はデイリー運航の同路線ですが、現在は木曜と日曜(金曜運航もたまにある)で早朝到着、午前出発のスケジュールで運用されています。


24、天津航空

海南航空を母体とする海航グループで天津をベースとする天津航空は、しばらく運休していた関西線を復活させました。
機材には長距離路線対応のA330を投入、ビジネスクラスもある本格的なコンフィグにより同社の特徴である「高品質低価格」のサービスを提供しています。

 

25、エアプサン

アシアナ傘下のLCCで、錦湖グループの一員です。朝鮮半島南部の都市釜山の名を冠し、比較的早いうちから関空へ就航しおています。しかし就航先は仁川で釜山便は設定されていません。昨今の需要の関係から一旦は運休していましたが、順次再開しています。なお、同じアシアナグループのLCCエアソウルは現在も運休が続いています。追記:2022年10月より運航再開。34の項を参照。

 

26、ユナイテッド航空

スターアライアンスの盟主の一員として北米はもちろん世界で絶大な勢力を誇るユナイテッドは、現在サンフランシスコ線が運休中、2022年7月からグアム線が週3便ながら運航再開しました。主にグアム線は737-700もしくは-800、サンフランシスコ線は772による運航です。

 

27.香港エクスプレス

長らく運休が続いていましたが、A320による週1往復の香港便が復活しました。

当初は香港航空のコンフィグのまま運用したり、エンジンも複数種が混在していたのですが2014年頃から塗装の刷新、コンフィグやエンジンの一本化が進められ現在はA320とA321の2機種に絞って運航中です。

 

28、スクート

当初はシンガポール航空から調達した777で運航していたロングホール専門のLCC。現在は機材を787にリプレースし、意外にも珍しい(?)787だけを運航するエアラインとなっています。一時は以遠権を行使しホノルル線を開設するも比較的早期に撤退。現在はシンガポール線に絞って運航中です。

29、上海航空


中国でも初期の独立系エアラインとして757や767、さらにはMD-11Fや737Fをも飛ばしていた上海航空。中国東方航空に吸収された現在、関空線は737での運航となっています。またアライアンスもスターアライアンスからスカイチームへ鞍替えしたり、機材も東方航空から調達するなど両者は密接な関係を構築しています。

 

30、ジェットスター

豪州発祥の巨大LCC、ジェットスターの本家はケアンズ線を運航しています。現在は運休中ですがシドニー線は親会社カンタスが運航を担当しており、グループ全体で客層に合わせたサービスの提供を行っています。

なおジェットスターパシフィックは関空から撤退後パシフィック航空として独立、ジェットスターアジアは引き続き運休中です。特に後者については機材の返却が進んでいるためまだまだ再開には時間が掛かりそうです。

31、中国国際航空

かつての中国民航が分割された際の国際線部門だったのが中国国際航空。しばらくは運休状態が続いていましたがようやく運航再開が発表されました。塗装は基本的に民航時代のものを引き継ぎついでいます。胴体に書かれた筆書体のタイトルは鄧小平によるものと言われており、尾翼の鳳凰もよくみるとVIPと書かれているなど、シンプルながら大変こだわりのあるデザインです。

 

32、タイエアアジアX

タイエアアジアのロングホール部門で、エアアジアグループの中でも比較的古参の存在です。近年は需要減退もあり機材の整理を進めています。当初は親会社エアアジアXや海外から中古機を集めていて「ザ東南アジアLCC」といった感じだったのですが、新しいA339は新造機であるなどさわやかな印象になりつつあります。

 

33、フィリピンエアアジア

エアアジアグループのフィリピン部門で、エアアジアでは意外と日本ではレアなA320で飛来しています。

一時期は需要減退で運休していたものの2022年11月からは週3便でマニラ線が再開されました。

福岡にはタイエアアジアがA321NXで就航しており、こちらも不確定情報ながら関空への参入が報じられています。

 

34、エアソウル

アシアナグループのLCCで名前の通りソウルをベースとするエアラインです。エアプサンと違い機材はA321に統一、比較的小規模ながら近距離国際線を運航しています。尾翼に描かれているのはソウルの山と川のイメージなんだとか。

 

35、バティックエアマレーシア

2023年関空初就航のLCCで、機材は737MAX-8を使用しています。台北経由なので東南アジア系のエアラインには珍しく昼前の到着です。胴体後部から尾翼にかけてひかれた複雑な模様が目印ですが、このデザイン自体はかつて関空へ就航していたタイライオンエアのA330と同じものです。

 

36、エアアジアX

アジア最大級のLCCエアアジアのロングホール部門で、A330を使って中距離国際線を運航しています。

近年は需要減退の影響もあって機材の削減を進めていましたが、ここ1年で既に退役した機材を復活させるなど需要回復に応じた機材確保が進んでいる段階です。一時は以遠権を行使してホノルル線を運航していましたが早々に運休、2023年1月時点ではクアラルンプール線のみとなっています。

 

37、タイベトジェットエア

2023年2月よりタイ第二の都市であるチェンマイと関空を結ぶ定期旅客便が誕生しました。チェンマイから日本への直行便は初設定であり注目を集めました。機材はA321を使用しており週3便で飛来しています。

 

38、中国南方航空

中国キャリアの中では比較的長期にわたって運休していましたが、2023年の夏スケから運航再開の運びとなりました。

737やA320ファミリーを中心に、主要路線の広州線はA330など大型機が投入される場合があります。

 

 

 

現在、新型コロナウイルス感染症対策の入国制限などにより運休が相次いでおり定期旅客便で飛来する航空会社は以上となっています。しかし徐々に入国制限も解除され始めたため運航再開した際には当ブログでも追加執筆しています。

 

更新欄:

2022年4月8日投稿。

2022年4月14日 吉祥航空を追加。

2022年5月7日 ベトジェットエアを追加。

2022年7月12日 T'way、マレーシア航空、天津航空を追加。

2022年7月21日 エアプサン、ユナイテッド航空を追加。

2022年8月29日 香港エクスプレスを追加。

2022年10月30日  スクート、上海航空、ジェットスター、中国国際航空、タイエアアジアXを追加。

2022年11月2日 内容を冬ダイヤに修正。

2022年12月6日 フィリピンエアアジアを追加。

2022年12月12日 エアソウルを追加。

2023年1月23日 バティックエア、エアアジアXを追加。

2023年3月22日  タイベトジェットエアを追加。

2023年3月22日  内容を夏ダイヤに修正。

2023年4月3日 中国南方航空を追加。

 

関空にやってくるエアラインシリーズ↓