■日時/2010.02.16 PM1:20~4:30
■参加者/計9名

《概 要》
杉浦さんの友人黒柳晋平さん((有)黒柳商事。木材・不動産業。豊田市)が初参加。
先回のマトメ(川下の商品コンセプト、具体的な住宅及びそこにおけるライフスタイルの提案が今後の課題……といった大筋)を行った後、杉浦剛一さん(住宅 計画)のレジュメをもとに論議を進める。杉浦さんの論要旨は「どういう家にするか」「どう販売するか」「どのように金を山へ戻すのか」「事業主体をどう考 えるか」の4点にわたる。いずれにしても「大量の木を使った家」が「大量に売れ」なくてはお話にならない。そのためには商品自体も売り方も事業のあり方 も、今迄のものとは全く異なっていなくてはならない筈だ。たとえば住宅において提案されるべきは、間取りや坪単価ではなく、LOHAS(?)なライフスタ イルだろうし、PR方法にしても、チラシ片面提供型などコラボ方式、非日常イベント結合型現地見学会、タイアップ方式等いろいろ考えられる……こうした話 についてさまざまな意見が出された。


S=Bの住宅の具体例について

「間取り・設備・坪単価」ではなく……という「否定形」は出されている。また小林さんのシンプルライフ、薪ストーブ、BBD、セルフビルド、施主参加…… といったキーワード(?)はピックアップされているが、今回もまた明確な「カタチ」に迄は至らなかった。次々回あたりに全メンバー提案方式でいこうか……


山に金を還すということは

山でなく、山元、上中流ということだろう。沢山戻る×そんなに戻らないという空中戦があったが、これは具体性において、一体どれほどの金額が(伐出・植 林・加工・乾燥・施工・販管・労賃・償却)、どこに戻り、どこに流れるのかというコスト、利益計算をするほかない。またこのことが垂直統合型SBU+現地 製材・天乾+規格化+大量使用という図式の中で、どれだけムダが省けるかということである。コスト計算の具体化を早急にすべきであろう。


森林循環や環境問題という切り口について

こうした大きなテーマについて、このこと自体を否定するわけではないが、正面切って掲げることに抵抗感があるとの意見が出された。要するに上からの目線で あって、まだ足が地に着いていない。
結果的にそうなるということでいいのではないか、ということだろう。


我々自身の生き方・ものの見方・考え方を変えていかねば…ということについて

森林循環、エネルギーと温暖化、農林業や地域活性化……これらは誰でも言うことである。いや30~40年前から言われていたことでもある。しかし一向に打 開されなかった。それは何故か……
この答は案外簡単で、ごく一部の人を除き、誰も真剣かつ具体的にこれに取り組んでこなかったからだ。では取り組めばよいのである。
とりあえず眼前にあるのはHハウスだ。これは具体化のひとつ。ハチノスも具体化する。休耕田活性化(今回ダイヴァシティのイメージスケッチが出たが)、 FUKUCHI活性化、天然住宅……どんどん具体化すればよろしい。
具体化しようと思った途端、自分の限界が明らかになり、課題が浮き上がってくる。「LOHAS」な生活提案の具体化に踏み込めば、自分のライフスタイル (というより生活総体)が真っ先に問われてくる。ここに突き当たりながら進むしかないようである。

《概 要》
前回までの検討課題をおさらいする。川上側のコンセプトは「森林循環の実現=国産材の大量使用」という点で明確だが、川下側についてはまだ総論的(施主参加・セルフビルド・木の魅力)であって具体化されていない。特にS=Bとは何であるのか。
また事業主体とネットワークの管制塔(コア)についても、事業主体=地域毎の小さな垂直統合型SBU、コア=運用ルールとライセンシー、ロイヤリティ、PRといった点が出ているが、ハッキリした形は見えてきていない。
これをさらに明快にしていくためにはアクションプランの設定が必要となると思われる。1年後モデルハウスデビューを目標として逆算していくと3月構想確定→6月商品確定→……(第2回レジュメ参照)ということになり、更に木材調達ということで考えれば、伐出、乾燥のための手当を早期に行う必要があると思われる。
上記のような趣旨にて話し合いを進めたが、その要点は以下のようなこととなった。


1.現実化を早めるため、参考事例として商品開発中の規格化パネルを用い
  た短期施行・セルフビルド&可変&移動可能・制震型住宅の実例を、DWH
  より提出する。

2.すでに商品化されているHハウスについて、そのモデルハウスの早期起
  ち上げについて提案が出された。この案件は具体化に向けて直ちに検討・
  動くことを確認し、2月2日にHハウスパネル工場へメンバー3人が出向
 くこととなる。

3. 1のモデルハウスについてもその現実化への手がかりが1件浮上する?

4.1~3について研究機関・行政との連携を具体化する必要あり
  森文A、国交、県など

5.木材とその加工について、更にメンバーが精通するため、伐採出・製材・
  加工現場の視察研修が必要となると思われる。使用者も含めたメンバー
 の拡大も必要。

「木の家で地球温暖化抑止」の提案と実現へ

木造住宅年間10万棟増産で日本政府のCO2削減方針「50年後に50%削減」が十分に可能になる政策提案です。
現在、京都議定書による6%削減すら不可能とされる中で「眠れる自然資源・木材」を生かし、なおかつ荒廃する自然・森林の再生をも行いつつCO2大幅削減を可能とするという、今までにない観点からの立案となっています。


「自給自足農」創出と休耕田・食糧問題への取組み

「ウィークエンド百姓学校(1999年開校)」の経験と実績を踏まえて、2009年より本格的な「週末自給農」の養成を始めました。
週末、1人1反~2反の畑・田で野菜・米をつくる……こういう人をどんどん増やせば休耕田拡大を止めることができます。
また食糧自給率減少や食糧危機に有効な対処が可能となり、個人の食糧家計負担も減らし、自立的人生への展望をひらくことができるでしょう。


As Time Goes By-mv農業 As Time Goes By-mv農業 As Time Goes By-mv農業


週末森の手入れの担い手拡大(ウィークエンドフォレスター)

1993年以来、荒廃する森林生態系の再生をめざす活動を様々な形で進めてきました。
そのひとつとして「週末自給農」と同じく、森林NPOの指導下で1人3~5反ほどの森林の手入れ(間伐、その他)をする「週末森の人(ウィークエンドフォレスター)」の養成を始めました。
これと週末自給農を組み合わせた「森と土」のライフスタイルも可能となります。


As Time Goes By-mv森 As Time Goes By-mv森 As Time Goes By-mv森



中小企業・個人間の連携交流による新技術商品開発

日本経済の新たな蘇生(リバース)のカギを握るのは、これまでの各企業毎バラバラに行われていた商品・技術開発の相互交流・触発を進め、そのことで今までにない有用な商品・技術を生み出していく点にあると考えます。
こうした立場から開発主導者・デザイナー・企画者を軸として各企業間交流を積み重ね、実際的な新商品開発に結びつける活動を新たに始めるべく準備中です。
森と土と人を結ぶ…
'93年以降、このテーマは変わりません。

As Time Goes By-mv農業


1993~
森林生態系

再生への取組み

手入れ、針葉樹・広葉樹混合林づくり、国産木材の活用による森林生態系再生活動に、多くのNPO、農山村都市住民、行政と協同して取り組んできました。

1993~
人と技術の

交流統合化を

中小企業にはこれまで不可能と思われていたことを可能にできる、たくさんの宝物(人・技術)が眠っています。
これら孤立的部分的な力を互いに結びつけることで、今までにない技術、モノを創り出すことができます。

1999~
ウィークエンド百姓学校
(W.E.100)


シロウト週末農業の可能性を2つの実験農場で10年間検証をしてきました。
現在までの研修生は延べ80名。
今後10年間に自給自足研修生300名、100ヘクタール(100万m2)以上の休耕田を農地化していく計画です。

As Time Goes By-mv農業 As Time Goes By-mv農業 As Time Goes By-mv農業







As Time Goes By-花粉症へ1 As Time Goes By-花粉症へ2

花粉症は

人の因果応報か……?

いまや日本人の二人に一人が花粉症(またはアレルギー)である。
そこで「花粉の少ない杉を増やそう」というわけだ。

三月十五日はその活動の三年目として新城市塩瀬財産区内長平地区〇・七ヘクタールに「東加茂二号」というウラ杉系の品種五五〇本を植えることとなった。

戦後、日本では全国で「拡大造林」という住宅用材の大量生産のための杉・桧・松など針葉樹による大規模な植林・人工林づくりが行われた。

ここに二つの問題が生まれる。

一つは植林にあたって成長の早い、従って花粉を幼生期から出すオモテ杉系品種を選んだこと。
もう一つは植えた木が育つ頃に国産木材価が輸入木材価に負けて下落し、間伐などの手入れがコスト割れでやれなくなったことで人工林が至って不健康な環境となり、杉や桧が生命存続の危機から大量の花粉を出さざるを得なくなっていること。

花粉症の原因については諸説あるものの、以上二つはとりあえずの事実、要因としてまず言えることではないだろうか。

つまり花粉症は木自体の問題なのではなく、人間の欲望と経済活動の結果である。
エネルギー過剰消費による地球温暖化もそうであるように、人が自然への畏敬(おそれうやまう)を忘れ、自らの目先の利にかられて突っ走ってしまった結果、こういうことがもたらされた、ということなのだろう。

自業自得、自縄自縛、起承転結、因果応報……

As Time Goes By-花粉症へ3 As Time Goes By-花粉症へ4

昔の人のくらしと
心情を思う

急傾斜のガレにしがみついての植樹はなかなかのものであったが、この植樹地に辿り着くまでの五〇〇メートルの登山(?)もなかなか。
獣道かと思ったら、これがかつては「塩瀬街道」という旧鳳来町から新城へ抜ける大切な近道と聞いて驚く。植樹地から少し上がったところを「鍋掛峠」と言い、かつて夜道を帰る人がこの峠からふもとの我が家に提灯を振り、これを見た家人が夕食支度の鍋を火に掛けたことから名付けられたとのこと。

真暗闇の夜道、旧い暮らしの有り様と人の情愛、昔の人の健脚に一瞬想いを馳せ、我が身のだらしなさを振り返る。コレだよなァ……

傾斜地に苗木を植えるには、傾斜地の土を大きく削って、いわば苗木の育つ「畑」をつくるべし。
ここへしっかり植えておけば、雨で流されることも少ないとのことだ。
一本一本、苗に「しっかり育てよ」と声を掛けて植えていく。

これからの「花粉の少ない森づくり」……
いくらウラ杉系といっても、単一品種を植えつづけていっては同じテツを踏むことになりかねないとも思う。
複数の品種との混植を心がけるべきだろう。