さき「これこれ！」
ひろじ「ゲゲ郎は、鬼太郎よりかっこいいねえ」
さき「そうなんだよ」
ひろじ「これは鉛筆画だね。映画の後半のシーンにインスパイアされた絵かな」
さき「いいでしょ〜。この絵は鉛筆画で色を付けないほうがいいかな〜って思って」
ひろじ「いいと思うよ。それにしても、鬼太郎でキャラがかっこいいとか、昔じゃ考えられない発想だ。時代が変わったのかなあ〜。まあ、たしかに映画のゲゲ郎はクールだったけど。ちょっと金田一耕助っぽかったし」
さき「水木とゲゲ郎のバディがよかったよね。水木もかっこよかったし」
ひろじ「えっ、水木って、普通の人っぽかったけど」
さき「あれはあれでかっこいいキャラだよ」
ひろじ「うーむ・・・やっぱ、感覚が違うなあ・・・」
さき「ところで、『これ、科学？』、また新しいのを描いたね。すごいペースじゃない？」
ひろじ「いや、じつは今回の２作は、原稿はとっくに完成していたんだ。前回も話した通り、古いMACのクラッシュで、デジタルでの仕上げができなかったからねえ」
さき「今は新しいMACのソフトで描いているんでしょ？」
ひろじ「うん。古いのと新しいのは、前にも比較したよね。今回も、また別のを見てみようか。最初のが古いので、次のが新しいのだ」
さき「あのさ、どうして同じのが２つあるの？ 古いソフトで作ったの、全部新しいので作り直しているの？」
ひろじ「いずれは必要になるとは思うけど、これは別の理由。古いMACが壊れた時、壊れる直前に作ったファイルがいくつかロストした。だから、新しく作り直したんだ。古い方のソフトで作ったjpeg画像は残っていた（最初の画像）から、それを見ながら、似たトーンで再生したんだよ」
さき「それは、大変だったねえ〜」
ひろじ「うん、ほんとに大変だったよ〜。でも、そのおかげで古いソフトと新しいソフトの似てるところと違うところがけっこう細かくわかってきた」
さき「なにが一番大変だった？」
ひろじ「少しずつ修正したんだけど、なにかしら塗り忘れたりして、そのたびに何度も修正。例えば、上の２つ目の画像は、数回やり直したので、時間がむっちゃかかったよ」
さき「最初から作るほうがかんたんだね？」
ひろじ「そうそう。新作はわりとスムーズにできたんだけど、旧作の作り直しはすごく時間がかかった」
さき「古いソフトで作った作品って、やっぱり新しいので作り直すの？」
ひろじ「いずれはね。古いMACで使えていたフォントが新しいMACでは使えないので、文字を全部新しいフォントに直さないといけないし・・・」
さき「古いファイルを新しいソフトで読み込んでから、直すんでしょ？」
ひろじ「それがねえ・・・思いがけないことがあって、二重に大変だったんだよ」
さき「えっ、何があったの？」
ひろじ「本来は、クリップスタジオでコミックスタジオで作ったファイルを読み込むことができるんだけど、それがうちのMACではできなかったんだ」
さき「えーっ、どういうこと？ できるはずでしょ？」
ひろじ「ソフト会社に問い合わせてみたら、衝撃の事実が・・・」
さき「なになに？」
ひろじ「うちのMACはM1チップっていう、アップルの新しいCPUで作られたMACなんだけど、クリップスタジオのコミスタファイル読み込み機能が、M1を搭載したMACでは機能しないんだって」
さき「えーーーーっ、なにそれ！ じゃあ、どうしたの？」
ひろじ「会社にコミスタのファイルを送れば、会社にあるM1じゃないMACでクリスタ用のファイルに変換して送り返してくれるというので、お願いしたんだ。会社とのやり取りがあったので、それでも時間が余分にかかったけどね」
さき「へえええ、なんか、大変だったんだねえ」
ひろじ「そうなんだよ〜。古いMACはいつ壊れてもおかしくなかったから、もっと前にクリスタに乗り換えておけばよかったんだけど・・・やっぱり、新しいソフトを覚えるのって大変だから、なかなか切り替えられなくてねえ」
さき「１２月に買ってくれた新しいわたしのiPadも、M1だっけ？」
ひろじ「ずいぶん古いiPadでもう限界だったからねえ」
さき「大事に使うよ！」
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