意識の森・第3回p07〜p09 | ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊

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さき「<残留思念>って、一般的な言葉だと思ってた」

ひろじ「ああ、<名越ツアー>の一回目で、一昨日一緒に見た<100分で石ノ森章太郎>だね。精神科医の名越さんが熱烈に語っていた」

さき「うん。面白かった。それに<文化的遺伝子>っていうのも。こっちは、わたしがみてほしいと思っていた動画でも、名越さんがいってる言葉なんだよ」

さき「<残留思念>って、幽霊みたいなものだよね」

ひろじ「それだけじゃないけど、まあ、そんなところかな。和製SF用語として、『幻魔大戦』に初めて出てきた言葉だよ、たぶん。『幻魔大戦』まで、そんな言葉を聞いたことがないから。超能力を結界みたいに使う場合も、残留思念を使うという設定だった。つまり、思念が本人から遊離してその場に留まるような状態をさしていう言葉らしい」

さき「名越さんがすごく力説してたね。『幻魔大戦』はすごい作品だって」

ひろじ「ずいぶんあとになってアニメ映画になったけど、『009』みたいにTVアニメにはならなかった。いわゆるヒーローものじゃないからね。主人公はすごいシスコンで子供じみているし、ヒロインは人を見下す王女だし、二人を支える宇宙のサイボーグ戦士はうじうじと敗戦のトラウマを引きずっているし。唯一頼れるのが、犬になった超能力者フロイだけっていう・・・」

さき「名越さんは精神科医だから、そういうの好きなんだよね。昨日見たTRPG舞台でも、患者のはずの名越さんが、逆に精神治療をはじめちゃうし」

ひろじ「名越さんの知識は広かったね。フーコーからノイマンまで、他分野にわたっていた。フロイトとかユンクなら専門だからわかるけど」

さき「このマンガにもでてくるけど、その人たちは何? わたしの見たTRPGには出てこないけど」

ひろじ「そのうち出てくるかもね。どちらも精神分析で有名な人だよ。どっちかというと、さきの好きな神話系のTRPGなら、ユンクの方が登場しやすいかもね。ユンクは個人を超える人類共通の原初的な精神イメージがあるという発想だから」

さき「それが、文化的遺伝子なのかな」

ひろじ「名越さんの言葉を借りれば、そうなるのかもね」

 

 

さき「この絵はどう? ディズムさんのいる驚天動地倶楽部のプレゼント会の様子をイラストにしてみたんだけど」

 

 

ひろじ「ディズムさんはわかるようになってきた。左から2人目のクトゥルフの仮面つけてる人だね」

さき「そう。名越さんの出ていたTRPG舞台にもこの仮面で出演してたでしょ」

ひろじ「ネタバレになるからTRPG舞台の方の感想はあまり書けないけど、名越さんがやたらいろんな知識を披露するから、すごい状態になっていたねえ」

さき「コメント欄でも<がんばれディズムさん>ていうのがあったくらいだよ。お父さんは名越さんが上げた話は知ってるの」

ひろじ「うん、最後のスタートレックまで知ってるよ。名越さんのいってるのは、いちばん最初のスタートレックだよ。カーク船長とかミスター・スポックとか、ドクター・マッコイとかがいるやつ。あの番組で<転送>って言葉が広まったかな。今で言うワープとかテレポートだけど。ほら、日常組のマイクラで、TPとかいってるやつね」

さき「お母さんに頼んで有料会員になったから、名越さんの舞台のアフタートーク聞けるよ。今度、またいっしょに見ようね」

ひろじ「ラジャー」

 

 

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