ひろじ「この子はかわいいね。ええと、2つある丸いのは、地球?」
さき「まあね」
ひろじ「こわれてるのも地球かな?」
さき「星を壊すくらいの力を持っている子なの」
ひろじ「じゃあ、スタークラッシャー、つまり、星の破壊者だね。昔のSFでそういうのいっぱいあったよ。ハミルトンとか。SFって、昔は特殊な分野だったけど、最近のドラマを見ていると、SF的なタイムトリップものがすごくたくさんあるね」
さき「過去に行ったりとか? ええと、バタフライ効果!」
ひろじ「すごい。よく知っているね。でも、バタフライ効果って、どこから来た言葉か、知ってる?」
さき「ぜんぜん。だいたい、なぜバタフライなのかわかんない。バタフライって、なんだっけ」
ひろじ「チョウチョだよ。たぶんね、これは、SF創生期にレイ・ブラッドベリという作家がいてさ、その短編の一つに、タイムトラベル会社の時間旅行で過去にいった旅行者が、ルールを破って、チョウチョを一匹、うっかり踏みつぶしてすまうというのがあるんだ。それとも、フレドリック・ブラウンだったかな・・・そして、現代に戻ってきたら、世界が激変していたというお話なんだ。おそらく、この話がすごく印象的で、時間遡行(タイムリープ)で過去に戻って起こるさまざまなトラブルを【バタフライ効果】と呼ぶようになったんだと思うよ」
さき「斉木楠夫のアニメにもあったね」
ひろじ「韓国のドラマでも【バタフライ効果】って言葉が使われていたから、創作の世界ではけっこう普通の用語になっているのかもしれないね」
さき「それ、読んでみたいな」
ひろじ「うーん、中学生くらいにならないと、難しいかな。漢字もむつかしいし・・・」
さき「スタークラッシャーっていうのも、そういう言葉の一つ?」
ひろじ「いいや・・・これはお父さんがさきの絵を見てつくった言葉。ハミルトンは、【宇宙破壊者】と呼ばれていたからね。星を壊すより、スケールがおっきいんだ」
さき「そっかあ・・・えすえふって、そのうち読んでみたいな」
ひろじ「さきの知っている世界でいうと・・・ドラえもんとかが、SFかな。それに、今のアニメのかなりの作品が広い意味でのSFだよ」
さき「異次元生活とか?」
ひろじ「あれは、ヒロイックファンタジーかなあ。【バタフライ効果】を物語の中心に置いているから、SFといえるのかもしれない」
さき「そっか、今度はレムを描いてみようかな」
さき「コロナで友だちと遊べないから・・・」
ひろじ「きょうは、ひさしぶりに友だちとスイッチでネットゲームしてたよね」
さき「ちょくせつ会わなければ、コロナうつらないからね」
ひろじ「そっか。ネットゲームって、そういうところ、いいよね。ゲームしながらいろいろ話してたし」
さき「うーん、でも、ちょくせつ会って遊ぶ方がいいかな」
ひろじ「まあ、そうだよね。オンライン飲み会も、オンラインならではの面白さもあるけど、やっぱり、直接会って飲んだ方がオモシロイからなあ。でも、オンラインだと、子どものさきも参加できて楽しいよね。手品をひろうしたり」
さき「あの手品、どうだった?」
ひろじ「あれは、レベル高かったね。オンラインの友だちもみんな、あれはプロなみですごかったといってくれたじゃん」
さき「えへへ」
ひろじ「あれも、ユーチューブで見て覚えたんだっけ?」
さき「そうだよ」
ひろじ「もう、ネットが普通の世代なんだねえ。ぼくたちが子どものころとはぜんぜん違う世界で、うらやましいよ」
さき「お父さんやお母さんのころはどうだったの」
ひろじ「近所の子どもで集まって、毎日遊んでいたかな。小学生の1年から6年までぜんぶ集まって、体をつかう遊びをしていたよ」
さき「ジッポの話も、そんな感じ?」
ひろじ「それよりもっと昔のイメージかな・・・ええと、今度は何回目だっけ?」
さき「27回目だよ」
ひろじ「昔の茅葺き屋根の家だから・・・今はないかなあ・・・文化財で残っているところには、止まれないと思うから・・・」
<ジッポの道>
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