今回は、オンライン物理サークル(もう少し後で報告します)で紹介した装置を、実際の講義で使える形に改良したものを紹介します。(オンラインサークルのときは、装置の原型を紹介しました)
装置の動画を撮ったものを、初めてiMovieで編集してみました。ユーチューブのチャンネルを持っているので、そこにアップして、そことアメブロで共有することで、動画が見えるようになるはずですが・・・
うまく行くかどうか、やってみないとわからないですね。
アメブロにユーチューブの動画を検索してはり付ける機能ができたので、それもお試ししたいと思って、やってみました。(そしたら、いきなり不具合が起きて、しばらくの間、検索すら不可能になりました。しばらく待っていたら復旧したので、この記事を書いていますが、ちゃんと動画が動くかどうかは、この記事を上げてみないとわかりません・・・なんだか、これもヘンだなあ。上げる前に、チェックできないといけないと思うんですが)
また、iMovieは動画作成ソフトとしてはかなり機能が低いこともわかりました。すごく昔に、本格的な映像ソフトを使っていたことがあるので、よけいにそう思ったかもしれません。
今回は、とりあえず、iMovie。試行錯誤して、なんとか、短い動画を自分のユーチューブチャンネルに上げることができましたので、下に貼りつけておきます。
慣性によって生じる物体の等速直線運動は、理想的には摩擦や空気抵抗を無視しないと実現しません。とくに、日常の生活の範囲では、摩擦が大きい要因になります。
ホバークラフトのような仕組みで物体を床から持ち上げれば、摩擦のない慣性運動を見せることができます。
新任のころの講義で「普通のネコは速くなったり遅くなったり複雑な運動をするけど、ここではぼくたちのいうとおりに動いてくれる物理ネコに登場してもらいましょう」といったのが、どういうわけか、学生のみなさんの心にひっかかったようです。
それ以来、「物理ネコ」とか「物理ネコ先生」と呼ばれるようになりました。
講座公開の記事「物理ネコ教室」は、それを思いだしてつけたタイトルです。
今までのホバークラフトは空気をふきだすための動力源がいりました。
こちらは『いきいき物理わくわく実験2』の「ホバークラフトで遊ぼう」のイラスト。
これは、かなり初期のタイプです。
モーターが一つというのは、けっこうキビシイ。今は、それぞれにモーターを三つつけたタイプの方が、主流です。
教室で見せる簡単な慣性運動の装置も、風船を使って空気を噴き出すタイプが主流だったので、しょうじきなところ、なかなか講義で見せるのは面倒だったですね。
モーターで自動排気するホバークラフトのオモチャを使う先生もけっこういます。
でも、今回の装置は、動力源がいらず、性能がほとんど変わりません。
では、作り方などを、紹介します。
おうちで、カーリングゲームなんかに使えるでしょうね。
作り方は、上の図の通りです。
勘違いする人がいるといけませんので、ちょっと補足を。
ビニール袋の口をとめるセロテープですが、もちろん、ダンボール側になるようにしてください。
床との接触面にセロテープがあると、それでブレーキがかかってしまいますから。
この装置の材料費は・・・ほとんどゼロ(笑)・・・
ビニール袋はスーパーでもらえるし、ダンボールはゴミとしてすてるものを再利用。厚紙も、そこらへんにあるものでじゅうぶんです。
セロテープと両面テープだけ、購入してくださいね。
サークルでも、思わず盛り上がってしまったのが、この話。
どういうわけか、穴の空いたビニール袋を床に軽くたたきつけるだけで、ビニール袋にどんどん空気が入っていきます。
オンラインサークルでの結論は、たたきつけたときに空気が袋の中に入るため、というものでしたが、まだはっきりしません。
ホバークラフトの原理が分からない人のために、かんたんな説明図をつけておきます。
ビニール袋から噴き出す空気の流れの層が、床との間の摩擦を減らしてくれるとともに、本体を支えてくれます。
穴から外へ噴き出す空気の流れるドーナツ型の部分の面積が、ホバークラフトを支える力に関係するので、袋の穴を大きくすればいいというような、単純な問題ではありません。
かんたんに作れる実験装置なので、ぜひ、ご自分で作り、あれやこれやと考えてみてください。
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