コイン好みAtoZ -30ページ目

コイン好みAtoZ

マイナーコイン好きなコレクターです。
いろんなコインを紹介します。
アルファベット順に目指せZまで。

中東、地中海に面した国で、古代フェニキアの故地としても知られます。

シリア地方の一部として歴史を重ねてきましたが、第一次大戦後のオスマン朝の滅亡時、キリスト教徒の多いこの地域がシリアと切り離されフランス委任統治領となり、1943年には正式独立しました。

中東の経済的中心として発展しましたが、現在は中東戦争の混乱に巻き込まれ、各宗派の絶妙なバランスで成り立った政治体制も崩れ、財政的にもデフォルトするなど不安定なようです。

商業交易の栄える地で、宗教的迫害もあって海外移住する人の多い地域で、商業的に成功した移民による海外送金が財政を支えている面もあるようです。

通貨ポンド(リラ)は、仏領になった際にシリアポンドとして導入され(1ポンド=20仏フラン)共用されましたが、1924年にレバノン独自のコインが発行を開始、1939年には完全に独自通貨となり次第に互換性もなくなっていったようです。戦乱により価値は下がり続け、デフォルトした現在、政治的混乱も続き信用はほとんどなくなっているようです。

レバノン山脈はかつて森林に覆われ雪の積もる高山で、白くなる意味が国名の語源になっています。

国旗やコインに描かれるレバノン杉はかつてこの一体に多く生い茂る国の象徴で、古代文明からの貴重な資源でしたが、乱伐がたたり僅かに残るのみとなり保存活動が行われています。

コインはフランス語とアラビア語の2ヵ国表示で、年号は中東では稀な西暦のみの表記です。

※1/2ピアストル白銅貨 1936年  シリアコイン(1921年)と同デザイン。

※1ピアストル白銅貨 1936年 ライオン

※1ピアストル黄銅貨 ND(1941年) 戦時貨幣 2重打ちと約30度ズレ打ちエラー

※2ピアストル アルミ青銅貨 1924年 シリアピアストル銘のある最初の発行貨

※2・1/2ピアストル アルミ青銅貨 1955年

※5ピアストル アルミ青銅貨 1936年 ガレー船

※10ピアストル白銅貨 1961年 古代帆船

※25ピアストル銀貨 1929年 Ag.680 5.0g

※50ピアストル銀貨 1936年 Ag.680 10.0g

※1リラ ニッケル貨 1968年 FAO貨

 

バルト3国の真ん中、1918年に一旦ロシアより独立しますが第二次大戦中にソ連に併合され、1991年に再独立を果たしています。リトアニアと共にバルト語派の言語を話すラトビア人を中心とした国ですが、周辺他民族に支配されてきた歴史を持ち、戦前はドイツ人、戦後はロシア人の影響を大きく受けているようです。通貨ラットは国名にちなむ名前で1922年に導入され、ラテン通貨同盟の金本位制度にならい通貨発行されました(本位金貨は発行されず銀行に金が担保され流通用銀貨を発行)。

安定した通貨でしたが、1940年ソ連占領後には危機感から多くの銀貨は住民により退蔵され、交換されないまま突然ルーブルに変更されたとの事です。

1993年から新しいラッツが導入、2014年にはユーロが導入されコインを発行ています。

※1サンチーム青銅貨 1938年

※2サンチーム青銅貨 1926年

※5サンチーム青銅貨 1922年

※10サンチーム ニッケル貨 1922年         ※20サンチーム ニッケル貨 1922年

※50サンチーム ニッケル貨 1922年 船を漕ぐミルダ

※1ラッツ銀貨 1924年   Ag.835 5g

※2ラチ銀貨 1926年   Ag.835 10g

※5ラチ銀貨 1931年   Ag.835 25g 民族衣装の乙女ミルダ(自由の象徴) 英ロイヤルミント製

モデルは、ゼルマ・ブラウエールという国営印刷会社の校正職員の女性で、紙幣や新ユーロコインにも使用されています。美しい肖像のデザインは製造時から人気があり、自由、独立の象徴として、独立を奪われた時代を経た現在のコインにも採用されています。

 

 

 

☆ソ連より独立後

※2ラチ白銅貨 1992年

インドシナ半島の内陸国。1949年に仏印より王国として独立しましたが、内部対立とベトナム戦争へ巻き込まれで内戦となり、1975年王制廃止し人民民主共和国となっています。タイ系民族のラーオ族が主な住民ですが、タイ北部に多くのラーオ族が住む他、中国南部からの一帯は様々な少数民族が暮らす地域で、様々な国家が興亡した地域です。

。通貨キップ(キープ)は1952年仏印ピアストル等価(10仏フラン相当)で導入され、最初のコインを発行しています。その後2回のデノミ実施後1980年にもコインを発行しましたが、インフレ加速の為現在はタイバーツや米ドルも多く使われるとの事です。

タイ文字と似たラーオ文字フランス語の2ヵ国語表示されています。

全部穴あきなのは、同価値(サイズ)のベトナム、カンボジアコインとの差別化の為でしょう。

※10セント アルミニウム貨 1952年 伝統的髪型の女性像

※20セント アルミニウム貨 1952年 白象の紋章

※50セント アルミニウム貨 1952年

1961年独立サバーハ家支配の君主国。オスマントルコ時代は現イラクのバスラ州に属し総督の地位でこの地域を治めましたが、その後イギリスの保護領となり石油の発見による収益もあり独立を果たしました。この地は元々ペルシャ湾の貿易港として栄え、天然真珠の産地でもありました。

1990年にイラクの武力併合を受けましたが、湾岸戦争により独立を回復しています。

尚イラクにとっては、第一次大戦後イギリスにより不当に国境線が引かれた事が起因の一つです。

通貨ディナールはポンドと等価(1008円=2.8$)で独立時に採用され、現在は3.33745米ドルの固定相場で安定した通貨です。ダウのデザインは全額面共通で現在まで変更がありません。

※1フィルス ニッケル黄銅貨 1966年

※5フィルス ニッケル黄銅貨 1963年         ※10フィルス ニッケル黄銅貨 1983年

※20フィルス 白銅貨 1983年            ※50フィルス 白銅貨 1969年

※100フィルス 白銅貨 1961年 初年号のクウェート首長国銘

※100フィルス 白銅貨 1985年

 

1948年、朝鮮半島の南側、米軍占領地域に成立。米ソの対立の中、統一国家の実現もむなしく分断された国として作られました。1965年の日韓基本条約締結以降、経済発展を続け、1980年代以降は政治的にも民主化された国となっています。通貨は1953年導入のファン1/100デノミで旧通貨と交換され、1959年にコインを発行開始。1962年に1/10デノミ実施でウォン(当時1$=125ウォン)となりましたが、その後も価値は下がり続けました。

最初のコインは神話上の存在に基づく檀君紀元による年号表記で、1961年まで正式な年号として採用されていたとの事で、図柄にも民族主義的要素が極めて濃いものが採用され、お国柄が伺えます。また英語表示がある事にも違和感がしてしまいます。

長期に渡る他国の間接、直接的支配を受け、更に国を分断された民族の国民意識は、日本人には理解できないものがあるのでしょう。

また、かつて100ウォン、500ウォンは店舗や自販機で日本のコインに混じって使用される事が多くあり、小売店レジにとっては大敵なコインでもありました。

※50ファンニッケル黄銅貨 4294年(1961) 亀甲船(文禄・慶長の役で活躍したとされる李朝朝鮮水軍の軍艦 実際の運用は不明な点が多いらしい)

※100ファン白銅貨 4292年(1959) 初代 李承晩大統領

※1ウォン黄銅貨 967年 ムクゲ

※5ウォン黄銅貨 1972年

※10ウォン 黄銅貨 1989年 仏国寺多宝塔(新羅時代の傑作、日韓併合以降に復興し世界遺産)

※50ウォン 白銅貨 1973年 FAO稲穂

※100ウォン 白銅貨 1989年 李 舜臣(文禄・慶長の役で活躍した朝鮮水軍の英雄武将)

※500ウォン 白銅貨 1983年 丹頂鶴