☆120 ラトビア | コイン好みAtoZ

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バルト3国の真ん中、1918年に一旦ロシアより独立しますが第二次大戦中にソ連に併合され、1991年に再独立を果たしています。リトアニアと共にバルト語派の言語を話すラトビア人を中心とした国ですが、周辺他民族に支配されてきた歴史を持ち、戦前はドイツ人、戦後はロシア人の影響を大きく受けているようです。通貨ラットは国名にちなむ名前で1922年に導入され、ラテン通貨同盟の金本位制度にならい通貨発行されました(本位金貨は発行されず銀行に金が担保され流通用銀貨を発行)。

安定した通貨でしたが、1940年ソ連占領後には危機感から多くの銀貨は住民により退蔵され、交換されないまま突然ルーブルに変更されたとの事です。

1993年から新しいラッツが導入、2014年にはユーロが導入されコインを発行ています。

※1サンチーム青銅貨 1938年

※2サンチーム青銅貨 1926年

※5サンチーム青銅貨 1922年

※10サンチーム ニッケル貨 1922年         ※20サンチーム ニッケル貨 1922年

※50サンチーム ニッケル貨 1922年 船を漕ぐミルダ

※1ラッツ銀貨 1924年   Ag.835 5g

※2ラチ銀貨 1926年   Ag.835 10g

※5ラチ銀貨 1931年   Ag.835 25g 民族衣装の乙女ミルダ(自由の象徴) 英ロイヤルミント製

モデルは、ゼルマ・ブラウエールという国営印刷会社の校正職員の女性で、紙幣や新ユーロコインにも使用されています。美しい肖像のデザインは製造時から人気があり、自由、独立の象徴として、独立を奪われた時代を経た現在のコインにも採用されています。

 

 

 

☆ソ連より独立後

※2ラチ白銅貨 1992年