駅伝シーズンもひと段落。
春からの新生活に向けて、学生アスリートたちはすでに動き出しています。

今回は、この春から高校生になる、ある駅伝選手との「次のステージ」へ向けた取り組みです。

【リッツの臨床ノート Vol.48】
カテゴリー:アスリート整体
テーマ:高校へ向けて。「固める」のではなく「解放」する回路を。

【患者さんのお悩み ‍♀️】

中学生・女子・駅伝選手(通院3ヶ月・週1回)

「当初は、走るとすぐに太ももの前が痛くなり、足に疲労が溜まっていました」

「施術を受けて、痛みはなくなり、タイムも上がってきましたが…」

「春から高校生。競技レベルが上がるので、ついていけるか心配です」

【私の考察 】
3ヶ月前、一見、足が長くスタイルの良い彼女ですが、実は「走り方」を知らず、一生懸命「足を上げる(もも上げ)」走りになっていました。
これでは前ももがパンパンになるのも当然です。

この3ヶ月間、仙腸関節や股関節、足首、そして胸郭といった「支点」を丁寧に整え、長距離走に必要な筋肉の役割を少しずつ伝えてきました。
その結果、ストライドが伸び、痛みなく走れる基礎はできてきました。

しかし、彼女の身体はまだ発達途上です。
高校という次のステージへ進むためには、整ってきた骨格に対して、「正しく筋肉を使う命令(運動神経)」をリンクさせる必要があります。

【当院でのアプローチ ✅】
そこで今回、彼女の課題に合わせて「ジャンピングスクワット」を指導しました。
なぜ、マシンなどの重りを使わず、自重でのジャンプなのか?
そこには重要な理由があります。

重りによる「ブレーキ」を避ける: 重い負荷(重錘)を扱うと、身体はどうしてもその重さを支えようとして、出力を「制御(ブレーキ)」する働きが先立ってしまいます。
駅伝のような競技に必要なのは、このブレーキではなく、力を一瞬で前に伝える「解放(アクセル)」の感覚です。

「内在的な制御」は不可欠: もちろん、ただ力が抜ければ良いわけではありません。
「顎を引き、頭蓋骨を骨盤の上に正しく乗せる」。
このフォームを保つための「内在的な制御(インナーマッスルによる安定性)」は徹底的に求めます。

つまり、「軸はブレずに制御」しつつ、「出力は一瞬で解放」する。
この高度なコンビネーションを、ジャンプ動作で脳に覚え込ませるのです。

疲れたら即終了: 回数は決めません。
疲れてフォームが崩れたら、それは「悪い動き」を脳が覚えてしまうので、すぐにやめること。
毎日、正しいフォームを一回一回確認することが重要です。

【その後の変化 ✨】
「キツいけど、お尻で地面を捉えて弾く感覚が分かります」
整いつつある骨格に、正しいエンジンの使い方がインストールされ始めています。

【まとめ 】
今年の彼女のテーマは、「整った骨格 × 正しい運動命令」のコンビネーションを構築すること。

焦る必要はありません。
身体はまだ成長しています。
正しい条件下で走る感覚を、一つひとつ丁寧に積み上げていこう。

春までの宿題、毎日鏡の前で頑張ってね!

寒い朝、布団から出ようとしたら身体が動かない…。
冬場はそんなトラブルが増える季節です。

今回は、まさに昨日の朝、突然の不調に見舞われた患者さんのお話です。

【リッツの臨床ノート Vol.47】
カテゴリー:リッツ整体
テーマ:骨は無事。でも肩は上がらない。

【患者さんのお悩み 】

60代・女性(以前から来院歴あり)

「昨日、朝起きたら突然、右肩が上がらなくなっていた」

「驚いて整形外科に行ったが、レントゲンで『骨に異常はない』と言われ、痛み止めだけ出された」

「薬を飲んでも腕は上がらないし、生活に困って…」

【私の考察 】
久しぶりにお会いして気になったのは、以前より背中が丸まっていることでした。
伺うと、少し前に「腰椎の圧迫骨折」をされていたとのこと。

土台の崩れ: 圧迫骨折の影響で背骨の動きが硬くなり、連動して肩甲骨が肋骨に張り付くようにロックされていました。

隠れた断裂の可能性: MRIを撮っていないので断定はできませんが、年齢や症状から「棘上筋(肩のインナーマッスル)の断裂」も疑われます。
しかし、たとえ断裂していても、周りの筋肉が働けば腕は上がるようになります。
逆に言えば、手術をしても肩甲骨が動かなければ腕は上がりません。

【当院でのアプローチ ✅】
まずは「切れているかもしれない」という不安よりも、「動かない肩甲骨」を動かして機能を回復させることを優先しました。

深部温熱とリリース: 寒さと緊張でガチガチに張り付いた肩甲骨周辺に、ラジオ波を照射。
深部から緩めて剥がしていきました。

対角線の調整: 右肩を動かすため、あえて反対側(左)の股関節からバランスを整え、鎖骨周りの筋膜をリリースして、肩が動くスペースを作りました。

【その後の変化 ✨】
施術後、あんなに固まっていた腕が、日常生活に支障がないレベルまで上がるようになりました。
ご本人の表情も、驚きから安堵へと変わりました。

【まとめ 】
ご本人には念のためMRI検査もお勧めしましたが、今のところ機能は回復しています。

「圧迫骨折」や「腱板断裂」は、痛みがなくても「いつの間にか」起きていることがあります。
「骨に異常なし」と言われても、動かないのには必ず理由があります。
違和感を感じたら、放置せずに早めにご相談くださいね。

お正月、お家でゆっくり過ごしたはずが、思わぬ怪我をしてしまった…。
今回は、そんな患者さんのお話です。

【リッツの臨床ノート Vol.46】
カテゴリー:介護予防整体
テーマ:恐怖回避の恐怖?!

【患者さんのお悩み 】

70代・女性(週1回の定期メンテナンス中)

「年末に毛布に足を取られ、右足の親指を強くぶつけてしまいました」

「整形外科で『骨に異常はない』と言われたけど、痛くて足がつけません」

「変な歩き方になって、また昔の膝痛がぶり返さないか不安で…」

【私の考察 】
元々メンテナンスに通われている方なので、「足のつき方が悪いと、膝や骨盤が壊れる」ということをよく理解されています。
だからこそ、「今日が予約日だから」と我慢せず、すぐに連絡してほしかった…!

なぜなら、今回の激痛の正体は「恐怖回避思考(きょうふかいひしこう)」だからです。
受傷時の恐怖から、脳が「地面に着いたらヤバい!」と過剰なブレーキをかけている状態です。

怖いのはここからです。
この「ビクビクして足をつけない状態」を放置すると、脳がその痛みを記憶・学習してしまい、傷が治っても痛みが消えない「中枢性感作(ちゅうすうせいかんさ)」という、非常に厄介な状態へ移行してしまうリスクがあるのです。

【当院でのアプローチ ✅】
脳が誤った記憶を作る前に、「着いても大丈夫だ」という物理的な証拠を突きつける必要があります。

足元の再構築: 衝撃でズレていた「リスフラン関節」と「足首(距腿関節)」を矯正。
さらにテーピングで横アーチを作り、足が地面を捉えられる形に整えました。

体幹バランス調整: 足先だけでなく、股関節と肩甲骨を調整し、全身でバランスを取れるようにしました。

【その後の変化 ✨】
処置をして、恐る恐る立ってもらうと…
「あれ? 着ける! 痛くない!」
骨格が整い、安定したことで、脳の「恐怖スイッチ」が解除され、中枢性感作への移行を食い止めることができました。

【まとめ 】
痛みは、我慢すればするほど、脳が学習して膨らんでしまいます。
「骨に異常なし」でも「痛くて動けない」なら、それは脳からのSOSです。

脳が痛みを記憶してしまう前に。
「予約日じゃないから」なんて遠慮せず、すぐに連絡してくださいね。
今年も健康第一で、元気に歩きましょう!


お正月休み、帰省や旅行での長距離運転、本当にお疲れ様でした
今回は、そんな「運転疲れ」で駆け込んでこられた患者さんのお話です。

【リッツの臨床ノート Vol.45】
カテゴリー:リッツ整体
テーマ:ヘッドレスト、頭つきますか?

【患者さんのお悩み 】

40代・男性

「年末年始の帰省で長時間運転をしてから、肩こりと頭痛がひどい」

「マッサージに行こうかと思ったけど、芯から痛くて…」

【私の考察 】
運転中の姿勢を知るために、私はひとつ質問をしました。
「運転中、ヘッドレストに後頭部はついていますか?」

患者さんはキョトンとして、
「いえ、つけたことないです」
と答えました。
これこそが、不調の原因である「ストレートネック」の証拠です。

本来、正しい姿勢であれば頭はヘッドレストの近くにあるはずです。
しかし、顔が前に突き出ている方にとって、頭を後ろにつけることは違和感でしかありません。
無理につける必要はありませんが、「つかない」ということは、首だけで重い頭を支え続けている状態だということです。

【当院でのアプローチ ✅】
首が痛いからといって、首だけを揉んでも解決しません。
「自然と頭が起きる身体」を作ります。

土台の調整: 頭が前に出るのは、骨盤や背骨が丸まっているからです。
まずは股関節と仙腸関節を矯正し、骨盤の前傾角を正しました。

深部の温熱: カチカチになった頸椎と肩周辺には、ラジオ波を照射。
手では届かない深部の緊張を解きました。

腕からのリリース(ホームケア): 運転はずっとハンドルを握っています。
その疲れを取るため、上腕の裏側、前腕の手のひら側、そして鎖骨周りの筋膜リリースを指導し、最後にCBDオイルで仕上げました。

【その後の変化 ✨】
本日、2回目の来院時には「症状が半分以下になりました」と嬉しいご報告が。
ご本人も「頭の位置」を意識されるようになりました。

【まとめ 】
あと10日ほどこのメソッドを続ければ、見た目の姿勢も、痛みもさらに良くなっていきます。

次回、車に乗る時、そっと確認してみてください。
「ヘッドレストに頭、ついてますか?」 もし違和感があるなら、あなたの首は悲鳴を上げているかもしれません。.


お正月、いかがお過ごしでしたか?
今回ご紹介する患者様は、「三が日は、テレビの前でずっと駅伝の応援をしていた」という方です。

感動の裏で、座りっぱなしの身体には大きな負担がかかっていました。
今年最初の『リッツの臨床ノート』、Vol.44をお届けします。

【リッツの臨床ノート Vol.44】
カテゴリー:リッツ整体
テーマ:肩こり。でも肩は揉みません。

【患者さんのお悩み 】

60代・女性(週1回の定期メンテナンス中)

「普段は調子が良いのに、お正月明けから肩がパンパンに張って辛い」

「三が日は、ソファに座ってずーっと駅伝を見ていました…」

「便秘気味で、昼寝をしすぎて夜中に何度も目が覚めてしまう」

【私の考察 】
定期的に診させていただいている方なので、骨格や筋肉のベースが大きく崩れていないことはすぐに分かりました。
今回の不調の正体は、筋肉疲労ではなく「生活リズムの乱れによる、自律神経の緊張」です。

内臓の疲れ(便秘): ずっと座って食べてばかりいたことで、腸の動きが停滞し、お腹がカチカチ(腹部硬結)になっていました。

呼吸の浅さ: ソファで背中を丸めていたため、呼吸筋である「横隔膜」が圧迫され、呼吸が浅くなっていました。

交感神経の暴走: 便秘や不眠(リズムの乱れ)は、体を休ませる「副交感神経」の働きを弱め、常に体が戦闘モード(緊張状態)になってしまいます。これが肩こりの正体です。

【当院でのアプローチ ✅】
当院は元々、患部をただ揉みほぐすような施術は行いません。
今回も、原因は「肩」にはないため、訴えのある首や肩には一切触れずに施術を行いました。

お腹を緩める: 硬くなったお腹と、動きの悪い横隔膜をリリースし、深い呼吸ができるようにしました。

足首の弛緩: 足首はリラックスのスイッチです。ここを緩めることで、全身の緊張を解きました。

狙いは一つ。
「高ぶった神経を鎮め、内臓を動かすこと」です。

【その後の変化 ✨】
施術後、肩を確認していただくと… 「あれ? 肩を触ってないのに、すごく軽い!」 ご自身でも、原因が「肩」ではなく「生活リズム」にあったことを実感され、深く反省されていました。

そして本日。
「お通じも良くなって、昨夜は朝までぐっすり眠れました!」
と、嬉しいご報告をいただき、完全に調子を取り戻されました。

【まとめ 】
「休めば疲れが取れる」とは限りません。
リズムの悪い「ダラダラ休み」は、かえって自律神経を疲れさせ、頑固な肩こりや腰痛を引き起こします。

お正月明け、なんとなく不調が抜けない方。
それは、身体の「リズム」を整えるスイッチが必要かもしれません。
仕事始めのメンテナンス、お待ちしております!



今回は、昨日の「今年最後の診療」で起きた、とても嬉しいエピソードをご紹介します。
諦めかけていたバレエへの情熱が、再び燃え上がった瞬間のお話です。

【リッツの臨床ノート Vol.43】
カテゴリー:バレエ整体
テーマ:もう一度、ポワントで立つために。

【患者さんのお悩み 🩰】

40代・女性・バレエダンサー(県外から来院)

「来月の発表会が目前なのに、今月はじめにまた両ふくらはぎを痛めてしまいました」

「ルルベ(背伸び)すら痛くてできない。ポワントなんて夢のまた夢…」

「何年も病院に通い、ふくらはぎのケアは詳しいけれど、再発ばかりで心が折れそうです」

【私の考察 💡】
彼女は度重なる怪我の経験から、筋肉の名前や機能について非常に詳しくなられていました。
しかし、詳しくなればなるほど、意識が「ふくらはぎ(患部)」に集中しすぎていたのです。

私が注目したのは、以下の2点です。

ゴム紐の結び目(瘢痕組織): 繰り返し筋繊維に傷がついた筋肉は、修復過程で「硬いしこり」になり、まるでゴム紐の途中に固い結び目ができた状態でした。
これでは、伸ばそうとするたびに結び目の際(きわ)に負担がかかり、また傷んでしまいます。

軸の不在: 意識が足先にあるため、股関節や恥骨のアライメントが崩れ、体幹という「太い軸」で体重を支えられていませんでした。

【当院でのアプローチ ✅】
「足で踊る」から「軸で踊る」へ。身体と意識の書き換えを行いました。

土台の修正(アライメント): まず、グラグラだった仙腸関節、恥骨、股関節を調整。
下肢に対して、「一本の通った軸」を作りました。

結び目を解く(ケア): ふくらはぎの「しこり」に対しては、ラジオ波温熱療法とCBDオイルを使用。
硬くなった結び目に油を差すように、深部から柔軟性を取り戻すホームケアを徹底していただきました。

意識のシフト(運動連鎖): 「ふくらはぎで立つ」のではなく、「お尻とハムストリング(裏もも)で床を押す」感覚を指導。
末端ではなく、体幹に近い大きな筋肉を使う動きへ修正しました。

【その後の変化(リハーサル) ✨】
週2回の通院を重ねた結果、昨日のリハーサルで…
「先生、ポワントが履けました!」
「一緒に踊る仲間の背中が見えてきた。あと少し、頑張れます!」

来院当初の不安そうな表情は消え、情熱を取り戻した彼女の笑顔に、私自身も胸が熱くなりました。

【まとめ 📝】
患者様が元気になり、やる気を取り戻していく姿こそ、私たち治療家の最大のエネルギー源です。

お正月休み用として、「腹圧を高めたまま、内転筋と臀筋をワンユニットで使うエクササイズ」を宿題にお出ししました。
これをこなせば、来月の発表会はきっと最高の舞台になるはずです。

「もうダメかもしれない」 そう思う前に、その情熱の火を消さないための方法を、一緒に探させてください。


今回は、年末の試着室でご自身の姿にショックを受けたという、40代女性のエピソードです。

【リッツの臨床ノート Vol.42】
カテゴリー:リッツ整体
テーマ:ストレートネックと、顎(あご)の意外な関係。

【お悩み:鏡に映った「横顔」への違和感 】
年末にお洋服を買いに行かれた際、試着室の鏡を見て驚かれたそうです。
「背中が丸く、顔が前に突き出ている。何を着ても似合わない……」 肩こりなどの自覚症状はなかったものの、ご自身の横顔の変化に慌ててご来院されました。

【臨床的な観察:口の開きに現れるサイン 】
問診時、特に印象的だったのがお顔の動きです。
お話を伺う中で、母音の「ア」を発音する際、口がスムーズに縦に開いていないことに気づきました。

「最近、食事中に口の中を噛んでしまうことはありませんか?」
そう尋ねると、「実はよくあるんです。
歯のせいかと思っていました」との答え。

原因は、顎の開口運動の支点となる「第三頚椎(首の骨の3番目)」にありました。顔が前に出るストレートネックの状態では、この3番目の骨がロックされ、顎が正しく開くための「スペース」を奪ってしまうのです。

【リッツの処置:下から整え、支点を動かす 】
首だけを調整しても、土台が崩れていてはすぐに戻ってしまいます。

土台の再建:まずは足首、股関節、骨盤から。身体が本来の垂直なラインを取り戻す土台を作ります。

筋膜のリリース:ラジオ波(高周波)を首から肩へ。
深部の強張りを解き、動きの土壌を整えます。

第三頚椎の調整:ロックされていた3番目の骨を精密に整えました。

この瞬間、それまで止まっていた支点が動き出し、頭がスッと骨盤の真上に乗りました。

【結果:一本の筋が通った立ち姿 ✅】
施術直後、ご自身でも驚かれるほど「ア」の発声が滑らかになりました。
顎がストレスなく開くようになり、言葉が喉に引っかからずに出てくる感覚です。

鏡を見ていただくと、背中のラインに一本スッと筋が通ったような、美しいシルエットへ。
「痛みがないから大丈夫」ではなく、外見の変化や口の開けにくさは、身体が発している大切なメッセージでした。

【まとめ 】
ストレートネックは見た目だけの問題ではなく、咀嚼や発声といった「生きるための機能」にも深く関わっています。

新しい年を、より健やかで美しい姿で迎えたい。
その笑顔を支えるために、リッツは来年も一人ひとりの身体の声に耳を傾け続けていきます。

今回は、冬のレジャーの主役「スキー」にまつわるお話。
「転んだわけでもないのに、滑ると膝が痛む……」
50代のスキー愛好家が直面した、身体の仕組みについて解説します。

【リッツの臨床ノート Vol.41】
カテゴリー:アスリート整体
テーマ:スキーの膝痛と、股関節の役割。

【よくあるお悩み ⛷️】
50代・男性・スキー愛好家

「転倒したわけではないのに、滑り終わると膝の外側がズキズキ痛む」

「階段の昇り降りが辛く、湿布を貼ってもなかなか違和感が抜けない」

【臨床的な視点 】
スキーブーツは足首をガッチリと固定します。
本来、足首・膝・股関節の3つの関節で分散すべき雪面からの衝撃を、スキーでは「膝」と「股関節」だけで処理しなければなりません。

ここで重要になるのが、動きの土台となる「股関節」です。
寒さや疲労で股関節が固まると、本来「ねじる」のが得意ではない膝が、股関節の代わりに無理やりねじれて衝撃を逃がそうとします。
これが膝痛の大きな要因の一つとなります。

【リッツのアプローチ ✅】
膝そのものを休めるだけでなく、全身がスムーズに動ける状態を作ります。

ラジオ波による深部温熱:冷え切った股関節周りを体内から温め、筋肉を動かせる状態へリセットします。

アライメントの調整:膝が「身代わり」にならないよう、股関節と腰椎の連動性を整えます。

KTテープによる処方:仕上げに、膝周りの機能をサポートするKTテープを使用します。

【KTテープの役割 】
当院がこの時期にお勧めするのは、KTテープによる「保温と安定」の両立です。

保温:テープを貼ることで皮膚がわずかに持ち上がり、皮膚下の血流を促して冷えから関節を守ります。

安定:伸縮性のあるテープが筋肉の動きを助け、不安定な雪上でも膝の軌道を正しくサポートしてくれます。

【まとめ 】
「膝が痛いから膝だけを診る」のでは、再び雪上に立った時に同じ痛みが繰り返される可能性があります。

大切なのは、固定された足首の分まで、股関節を正しく機能させてあげること。
そして、KTテープのような適切な道具で身体を保護してあげることです。

最高のシーズンを怪我なく楽しむために。
滑りに行く前のメンテナンス、そして帰ってきた後の点検。
ぜひリッツにご相談ください!

『リッツの臨床ノート』、節目の第40回をお届けします。

今年も残りわずか。多忙、寒さ、そして焦り……。

年末特有の空気感の中で起きた、ある30代男性の「ぎっくり腰」のエピソードです。

【リッツの臨床ノート Vol.40】

カテゴリー:リッツ整体
テーマ:年末の「無理」と、朝一番の「ピキッ」。

【よくある不調のプロセス 】

• 30代・男性・建築関連(デスクワーク)

• 年末の厳しい納期に追われ、連日の長時間労働。

• 数日前から「ふくらはぎの張り」や「靴下を履く時の腰の違和感」があったものの、忙しさで後回しに。

• ある朝、張り詰めた風船が割れるように身体が起こせなくなり、無理に動こうとした瞬間に「ピキッ」と強い衝撃が走りました。

【臨床的な視点:なぜ「その瞬間」だったのか? 】

要因は言うまでもなく、年末の多忙や環境による疲労の蓄積です。
しかし、決定打となったのは「起床時の無理な起き上がり」という動作でした。

寝起きの身体は、例えるなら「積み木が入った、粘性の高い水袋」が横たわっているような状態です。

中身(背骨や筋肉)がドロドロと沈殿し、形が整っていないまま急に垂直に立ち上がろうとすれば、支えを失った積み木(脊柱)に過剰な負荷がかかるのは、ある意味で「然るべき現象」といえます。

【解説:正しい「起立条件」の整え方 】
不調が続いている時こそ、いきなり立ち上がるのではなく、荷重を受け止める環境を整える必要があります。

1. 対角伸ばし:布団の中で手足を対角線上に伸ばし、身体のつながりを確認する。

2. 四つん這い(キャット&ドッグ):いきなり二足歩行にならず、一度四つん這いになり、自重をしっかりかけながら背中を丸めたり反らしたりして、袋の中の「積み木」の形を整える。
この手順を踏むだけで、朝一番のトラブルのリスクは劇的に抑えられます。

【リッツでの経過 ✅】

今回の方は、施術を開始して3日。
現在は日常生活に支障がないところまで回復されています。
「あの時、無理に起きなければ……」
という後悔を、今後の「養生」という教訓に変えて、お仕事に戻られました。

【まとめ 】

年末年始は、いつもと違う環境やスケジュールで身体も心も緊張しがちです。
痛みが出る前に、身体が発している「ふくらはぎの張り」や「小さな違和感」を無視しないであげてください。
もし「ピキッ」ときてしまったら、無理をせず早めにご相談ください。
しっかりとお身体を整えて、健やかな新年を迎えましょう。



【リッツの臨床ノート Vol.39】
カテゴリー:産後骨盤整体
テーマ:産後の「あと5キロ」と、骨格のフレーム。

【よくあるお悩み 】

「体重は戻ったはずなのに、産前のズボンが骨盤で止まって入らない」

「抱っこをすると腰が砕けそう。でも、自分のケアまで手が回らない……」 出産を経験された多くのママさんが直面する、共通の悩みです。

【臨床的な視点 】
産後2ヶ月頃の身体において、一つの要因と考えられるのがホルモン「リラキシン」の影響です。
この時期はまだ靭帯が緩みやすく、骨盤という「フレーム」が物理的に広がりやすい状態にあります。

この不安定な土台のまま、日々の育児で無理な姿勢が続くことで、骨格そのものに過度な負担がかかります。
これが、慢性的な腰痛や「なかなか体型が戻らない」というお悩みの背景にあると考えています。

【身体の仕組み:三箇所の相関性 】
当院では、単に骨盤を締めるだけでなく、以下の三箇所の「連動性」を整えることを重視しています。

仙腸関節:身体の土台。
ここが不安定だと全身がぐらつきます。

股関節:骨盤が広がると収まりが悪くなり、太ももの外側の張り出しに繋がります。

腰椎5番:土台の緩みをカバーしようとして、最も負担がかかりやすい場所です。

まずはラジオ波(高周波)で深部の緊張を温めて緩め、この三箇所が正しく機能するように精密な調整を行います。

【施術後の評価 ✅】
今回の方は、初回で骨盤周りが 94cm ➡︎ 90cm へと変化しました。
数字としての変化はもちろんですが、「足が運びやすくなった」「腰がスッキリした」といった体感を大切にしています。

また、プロフェッショナルダイエットアドバイザーの視点から、以下のようなサポートも行っています。

細胞の修復(HSP理論):ラジオ波で活性化した細胞を活かし、施術後72時間の「黄金期」に合わせた栄養指導。

フレームの保持:整えた位置が安定するまで、専用ベルトで物理的に支える環境づくり。

健康的な減量:授乳中の健康を第一に考え、産前より健やかで美しいシルエットを目指します。

【まとめ 】
産後の体型変化や不調は、決して努力不足ではありません。

「健康であること」と「美しくあること」は、リッツでは同じ一つの目標です。
もし一人で体型や痛みに悩んでいるなら、一度その「フレーム」を見直してみませんか?
私たちは、お母さんたちが心身ともに健やかに毎日を過ごせるよう、全力でサポートいたします。