サルコペニアのお話の続きです。
今回は『栄養に関連するサルコペニア』についてです。

1⃣⇒https://ameblo.jp/hamachouritz/entry-12388625353.html
2⃣⇒https://ameblo.jp/hamachouritz/entry-12388920308.html

高齢者の方では栄養不足によってサルコペニア⇒フレイルを生じるケースが今後も増えてくると考えられます。
メタボ対策!と国が主導してきたことから、高齢者の方も「太ってはいけない!」と呪縛がかかるような概念をお持ちの方がいらっしゃるようです。

低栄養状態を無自覚に食事制限をされているとしたら怖い話ですね。
まるで逆の努力をしていることになってしまいます。

あるご年齢に達したらメタボ対策は卒業して、フレイル対策に移行すべきです。

ここで『フレイル』を簡単に説明しておきますね。

フレイル:体重減少、筋力低下などにより生活機能全般が低下している状態。健常な状態から要介護の中間的状態。
※詳細にフレイルに触れていくと、「精神的要素」「社会的要素」といった要素も複雑に絡み合う問題ですが、このブログでは「身体的要素」にフォーカスしたお話にとどめておきます。

フレイル対策の重要性は、適したフレイルへの介入により要介護状態への進行を遅らせることで健康寿命が延びることが目的と言われています。

ではフレイルとならないために、どうしましょ?
という具体的なお話となります。

2⃣で、まとめた「活動に関連するサルコペニア」は活動性が低下することで筋肉量が低下してくる問題のお話でした。

今回の3⃣では筋肉を作り出す栄養条件が少なくなってきていることから「栄養に関連するサルコペニア」の問題を取り上げていきます。



②吸収不良・摂取エネルギーおよび/またはタンパク質の摂取力不足に起因するもの

この表が示す低栄養の原因として、吸収が難しく摂取力不足とあります。

では食の生活習慣はどうでしょうか?
食が細くなったり、好き嫌いが激しかったり、お腹がすいたときしか食べない…何かしら当てはまりませんか?

この状態はある程度、生活習慣ですので意識的に改善できるものもありますね。

問題は食べているのに栄養を吸収できない、摂取が困難な状態です。

筋肉は24時間、絶え間なくタンパク質の合成と分解を繰り返しています。
合成とはタンパク質から筋肉を作り出すこと、分解とは古い筋肉の組織を壊すことです。

栄養としてタンパク質が不足(吸収できないこと)することで、分解は進むことで筋肉の量が保てずにサルコペニアへと進行していきます。

当院では、個別の食習慣を聴取することで栄養指導も行っておりますが、食事とプラスαの補助食品は『ミドリムシのちから』をお勧めしております。

59種類の豊富な栄養素!動植物の栄養成分が入っているのはミドリムシだけです。
93.1%の吸収率!植物性の栄養素はよく噛んでも消化率は40%程度。これらを比較しても吸収がとても良いことが特徴的です。
サルコペニア・フレイル対策としては、体内で合成できないアミノ酸(タンパク質)やEPA・DHAなど青魚に含まれる不飽和脂肪酸なども豊富です。

日ごろから積極的にタンパク質やバランスよく栄養を摂取することを心がけること、とても大切だと思います。

枝豆、豆腐などは簡単に夏の一品に加えられそうですね!
また発酵食品である納豆、みそなども良いと思います。

日々、少しずつ「健康寿命を延ばすため」に意識していってくださいね。