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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

先週の6月12日(月)のお昼前まで、イオンシネマ京都桂川で、WBCの完全密着ドキュメンタリー映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』を劇場鑑賞してきた後、その足で、JR京都伊勢丹の8階までお中元・商品券を申し込みに行って来たついでに、7階にある、美術館「えき」KYOTOで開催中だった、イラストレーターなど多方面にご活躍され、2019年に83歳で亡くなられた和田誠さんの初めての展覧会『和田誠展』を観覧してきましたのでご紹介致します。

 

○和田誠展公式サイト

 

 

 

○和田誠展・図録・グッズ

 

 

○和田誠公式サイト

 

 

 

 
 

※尚、残念ながら、京都での会期期間は昨日の6月18日(日)で終了しております。

今後も、日本全国各地に巡回展示をされていくそうなので、(次回は、愛知県刈谷市会場とのこと。)お近くで開催された際には是非ともお立ち寄り下さればと思います。

 

 

 

「和田誠をめぐる30のトピック」のすべての展示について、ゆっくりと観覧している時間がなかったのですが、幸いなことに、美術館内は、基本的にすべて写真撮影が可で、「ご自由にお撮り下さい。」とのことでしたので、後日ブログにアップしようかと思い、スマホのカメラモードにて写メを撮って来ました。

 

先ず、入場するまでに美術館外のフロアー全体に、所狭しと、いろんな有名人のイラスト画が掲示してあり、それだけでも充分かと思えるほどでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来を予感させる子供の頃の絵など【和田誠になるまで】。

 

 

 

 

 

 

特に、この「和田誠になるまで」の幼少期から高校生の展示に興味が沸いたので、写メを撮りたいので順番に観覧しようと前に居られる方々が早く過ぎ去られるのを待っていたのですが、そんな時に限ってか、年配の着物姿の御婦人お二人が、話し込んで20数分間も同じ場所から全く動いてくれないので、待ち時間にカメラモードにしっぱなしだと、スマホの充電切れが心配になって来るほどでしたので、かろうじて、「似顔絵」「ロゴマーク」「家族との仕事」などの一部のコーナーの撮影は出来ましたが、その他の多くの作品をあまり撮れず終いになってしまったのが非常に残念でした(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画ファンを夢中にさせた【新宿日活名画座ポスター画】。

 

 

40年間続いた【週刊文春の表紙画】。描いた表紙は約2,000点。

 

 

 

 

 

一流の映画ファンは一流の【映画監督】。

 

 

 

愛情豊かに【家族との仕事】。妻・平野レミさん等とのコラボ

 

 

 

 

【本の装丁・挿絵など】。

 

 

装丁に見る【和田文字】。

 

 

シンプルでぬくもりのある【ロゴ・マーク】。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示内容が多岐に亘るのみならず、ゆっくり観覧出来なかったこともあって、かなり高額にも感じはしましたが今回も公式図録&クリアファイルを購入。

 

○【和田誠展・公式図録】4,400円(税込)

 

 

 

○【LPレコードジャケット】クリアファイル:660円(税込)

 

【表】

【ウラ】

 

○イラストレーター和田誠さんの作品展 京都市|NHK 関西のニュース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

 

本作品は、6月2日(金)から3週間限定ロードショーしている、話題の2023WBC・第5回大会に完全密着したドキュメンタリー映画ですが、先に観に行っていた従姉夫婦が「すごく感動的で良かったので是非観に行って来てね!」とわざわざLINEメッセージを入れてくれていたので、年老いた父親と一緒に、私も先日の6月12日(月)に、京都府の3館ある上映館のうちの一つである、イオンシネマ京都桂川まで特別鑑賞料金2,200円×2人分を支払って鑑賞に出向いて来ました。

 

つきましては、未だブログ記事化出来ていない劇場鑑賞済みの映画も沢山残しておりますが、本作品が期間限定上映作品と言うこともあり、先ずは、この2023WBC・第5回大会での世界一奪還までの軌跡についてのドキュメンタリー映画をご紹介させて頂くこととします。

 

 

今年度の18本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のイオンシネマ京都桂川での1本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「世界一奪還までの軌跡は何度観ても感動!(23.6/12・劇場)」

ジャンル:ドキュメンタリー

製作年/国:2023年/日本

製作会社:J SPORTS / NPBエンタープライズ

配給:アスミック・エース / J SPORTS

公式サイト:https://www.japan-baseball.jp/jp/movie/2023/

上映時間:130分

上映区分:一般(G)

公開日:2023年6月2日(金)※3週間期間限定上映でしたが、好評のため、6月29日(木)まで上映期間を1週間延長が決定。

撮影・監督:三木慎太郎

ナレーション:窪田等

主題歌:あいみょん「さよならの今日に」

協力:日本野球機構(NPB) / World Baseball Classic,Inc./ オリックス・バファローズ / 福岡ソフトバンクホークス / 埼玉西武ライオンズ / 東北楽天ゴールデンイーグルス / 千葉ロッテマリーンズ / 北海道日本ハムファイターズ / 東京ヤクルトスワローズ / 横浜DeNAベイスターズ / 阪神タイガース / 読売ジャイアンツ / 広島東洋カープ / 中日ドラゴンズ

 

出演(取材対象者):

侍ジャパントップチーム

 

 

【解説】

野球日本代表チーム「侍ジャパン」が、2023年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝するまでの軌跡をたどったドキュメンタリー。2017年の「あの日、侍がいたグラウンド」、2020年の「侍の名のもとに 野球日本代表 侍ジャパンの800日」に続き、WBCに挑む侍ジャパンに密着したドキュメンタリーの第3弾。

2021年12月、栗山英樹が侍ジャパン監督に就任した。誰よりも野球を愛し、選手を愛する指揮官は「世界一」を目標に掲げ、2023年3月開催のWBCに向けて進んでいく。

3大会14年ぶりのWBC優勝を勝ち取った、史上最強と言われる侍ジャパンがいかにして誕生したのか。代表選手30人の選考会議もカメラに収め、大会直前に行われた宮崎合宿、本大会ベンチやロッカーでの様子、選手の苦悩や葛藤、そして歓喜の瞬間まで、チーム専属カメラだからこそ捉えることのできた貴重な映像の数々で振り返っていく。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

▲それにしても、何故になのか、いつもイオンシネマ京都桂川では正式な作品名を全文掲示せずに、副題を省略して作品名を載せるのかな?

 

 

 

ゴールデンウィークの5月7日(日)にテレビ朝日系列で放送していた『緊急特報!侍ジャパンWBC世界一の熱狂』の特番の方もかなり面白くて良かったのですが、今回のドキュメンタリー映画では、栗山英樹監督就任会見から、代表選手30名を選ぶべく何度も繰り返された代表選手選択会議の模様や、早くからWBCの出場に意欲的だったにも拘らず怪我のために出場辞退に至ったメジャーリーガーの鈴木誠也選手(シカゴ・カブス)や、この春からボストン・レッドソックスにてメジャーリーグに挑戦する元オリックス・バファローズの主砲・吉田正尚選手の選考までの経緯などにもスポットを当てており、ウラ話的な背景事情も垣間見られた点が良かったですね。

 

 

また、2009WBC第2回大会にて優勝投手にもなっている、今年36歳の今やメジャーを代表する、ダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)が侍ジャパンの宮崎合宿の当初から帰国し駆け付けてくれて、若手の佐々木朗希投手(千葉ロッテマリーンズ)などに変化球の投げ方を直接指導してくれている風景なども実に新鮮でした。

 

 

リアル二刀流の大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)が日本に帰国し侍ジャパントップチームに帯同して以降は、強化試合をはじめ押し寄せるファンの数も半端じゃなかったのも凄かったですね!

 

 

源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ)の予選・東京ラウンドにおける、宿命のライバル・韓国戦での帰塁の際のアクシデントによる怪我の酷さと、その負傷をものともしない屈強な精神力に本物のサムライ魂を見ましたね。

 

 

さらに、日系アメリカ人初の侍ジャパン、メジャーリーガーのラージ・ヌートバー選手(セントルイス・カージナルス)がチームに馴染んでいく過程や攻守に大活躍していく様子も余すところ無く撮影していて良かったです。

 

また、特に、今回のドキュメンタリー映画では、おそらく初出し映像と思われる映像も多くて面白かったです。

 

 

大谷翔平選手によるカメラ撮影で気持ちを和ませる村上宗隆選手(東京ヤクルトスワローズ)の練習風景や、決勝トーナメント・米国マイアミラウンドの準決勝・メキシコ戦で先発した佐々木朗希投手が悔しさのあまりベンチ裏で独り座り込んで涙を流しているシーンも印象的でした。

 

 

決勝戦のアメリカ戦は、まさに漫画に描いたような信じられないようなシナリオの流れで何度見ても感動ものなのですが、しかしながら、今回の映画で振り返って観ると、やはり、ここに至るまでの準決勝・メキシコ戦が最大の山場だったような気がします。

 

 

前回(第3回)、前々回(第4回)のWBC大会ともに準決勝敗退を喫していた侍ジャパンにとっての鬼門のカードだっただけに、7回裏、吉田正尚選手による起死回生の同点3ランホームラン。そして9回裏、大谷翔平選手による侍たちに今一度奮起をうながす激走による二塁打から、吉田正尚選手の四球を経て、村上宗隆選手に繋がるサヨナラ打までの一連の流れが実に鳥肌ものの感動的瞬間でした。

一塁代走の俊足の周東佑京選手(福岡ソフトバンクホークス)の走塁があまりにも速過ぎて、二塁ランナーの大谷翔平選手が追い抜かれるかのようでもありました(苦笑)

 

 

決勝戦・アメリカ戦。まさに「大谷で始まり、大谷で終わる」と言えた、2023WBC第5回大会でしたが、元SMAPの中居正広さんが指摘していたリアル二刀流ならではの「泥だらけのクローザー」というフレーズも、ナレーターの窪田等さんがこの映画の中でも、ちゃんと用いてられていて何だかそれだけでも嬉しかったですね!

 

 

「今日だけは憧れるのを止めましょう」という大谷翔平選手の決勝戦・アメリカ戦の試合開始前の締めの言葉から、このドキュメンタリー映画のタイトルが付けられたかとは思うのですが、本当に野球漫画から抜け出して来たような大谷翔平選手の偉大さ、凄さ、そして、日本野球の凄さも証明し再認識させられた大会でした。

 

 

ロサンゼルス・エンゼルスでの盟友であり、アメリカ代表の主将マイク・トラウト選手との夢の対決が実現するなんて、こんな事態を一体誰が想像していたでしょうか。

「野球って本当に面白い」と思わせてくれた大会でした。

 

 

最後の大谷翔平選手のひと言に爆笑! 

 

最後に、あいみょんの主題歌のあとに続く、長いエンドロールの最後の最後に爆笑のオチ(大谷翔平選手のひと言)がありますので、映画は、最後の最後まで席を立たずに観ましょう!

 

この最後のオチを観るだけでも価値が有る映画かも知れないです(笑)

 

 

私的評価:★★★★★(100点満点)。 

 

私的な評価は、今作は、完全密着ドキュメンタリー映画だけあって、ベンチ内やベンチ裏など試合中には、決してテレビ中継でも観る事が出来ない側面からも撮っていることもあって、すごく面白い出来映えのドキュメンタリー作品にもなっていたと思いましたので、五つ星評価的にも、文句なしの★★★★★(100点満点)が相応しい作品かと思いました次第です。

 

 

 

○映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」6月29日まで上映期間延長決定 60秒

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

 

6月2日(金)公開の是枝裕和監督の最新作で、2023年・第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞(担当:坂元裕二)と、LGBTQ+問題やクィアを対象に扱った優秀な映画に贈られるクィア・パルム賞とを同時受賞した作品として話題をさらっている、映画『怪物』を、先日の6月7日(水)にイオンシネマ草津まで年老いた父親と一緒に鑑賞に出向いて来ました。

 

予想以上に、あまりにも出来映えが良かったので、皆さんにも是非ともご紹介致したく、現状、私は、昨年に劇場鑑賞した作品も未だ全てブログ記事化出来ていない上に、今年の4月に劇場鑑賞した4作品の紹介も出来ていない状態ではありますが、鑑賞してきた順序は前後いたしますが、今回は、取り急ぎ、本作品についてブログ記事にして採り上げたいと思います。

 

 

今年度の17本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のイオンシネマ草津での13本目の作品。)

 

 

 

「小学校での事件の真相を多面的に迫る秀逸な脚本(23.6/7・劇場)」」

ジャンル:人間ドラマ/ミステリー

製作年/国:2023年/日本

製作:「怪物」製作委員会(東宝、ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.、分福)

制作会社:AOI Pro.

配給:東宝 / ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/

上映時間:126分

上映区分:一般(G)

公開日:2023年6月2日(金)

製作総指揮:臼井央

企画製作:川村元気 / 山田兼司 / 伴瀬萌 / 伊藤太一 / 田口聖

製作:市川南 / 依田巽 / 大多亮 / 潮田一 / 是枝裕和

撮影:近藤龍人

音楽:坂本龍一

脚本:坂元裕二

監督:是枝裕和

キャスト(配役名):

安藤サクラ(麦野早織) / 永山瑛太(保利道敏先生) / 黒川想矢(麦野湊/早織の息子) / 柊木陽太(星川依里 / 湊の同級生) / 高畑充希(鈴村広奈 / 保利の恋人) / 角田晃広(正田文昭 / 小学校の教頭) / 中村獅童(星川清高 / 依里の父親) / 田中裕子(伏見真木子 / 小学校の校長) ほか

 

 

【解説】

「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。音楽は、「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、2023年3月に他界した作曲家・坂本龍一が手がけた。

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大ごとへと発展していく。

そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。

中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。

 

2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され脚本賞を受賞。また、LGBTやクィアを扱った映画を対象に贈られるクィア・パルム賞も受賞している。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

  是枝裕和監督×脚本・坂元裕二×音楽・坂本龍一による夢のコラボ作品。

 

是枝裕和監督の最新作にして、監督デビュー作の『幻の光』(1995年)以来となる監督自身が脚本執筆をしない一作であり、特に子役には、あらかじめ台本を渡さずに演技の直前に口伝で演技指導を行なう演出法でも定評のある是枝裕和監督と、台詞の一語一句に拘りを持って「言葉」を大切に巧妙な脚本を練られることでも定評のある人気脚本家・坂元裕二さんとのコラボレーションによる化学反応が見どころであった本作では、是枝裕和監督にしては珍しく、メインの子役二人に対しても今回は、坂元裕二さんの脚本による台本を事前に手渡して台詞を大切にしてもらったそうで、かねてからお互いをリスペクトし合っていた同士の念願の共同作業が実現。

加えて、是枝裕和監督がかねてから懇願していた坂本龍一さんから楽曲提供も本作で一応は実現は致しましたが、作曲家・坂本龍一さんが今年3月に帰らぬ人となり、今作が遺作となってしまいました。

 

 

  脚本賞に輝く坂元裕二さんの巧妙な脚本仕立てに感服!

 

今回、第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞に輝いた坂元裕二さんの脚本は、あたかも黒澤明監督の映画『羅生門』的な構造でもあり、ひとつの出来事について、観客を、三者三様の視点に立たせる3幕の多層構造の脚本から描く見事な人間ドラマになっています。

 

 

故に、時系列が行ったり来たりしますが、それぞれの章に伏線が仕込まれている仕組みで、それをその次の章で伏線を回収し真相解明していくといった手法でもあります。

 

 

  あらすじ

 

舞台は大きな湖がある郊外の町。

第1幕の主人公はシングルマザーの麦野早織(安藤サクラさん)。

ひとり息子の湊(黒川想矢くん)が、自分で髪の毛を切るなど、不可解な行動をすることに悩んでいるのでした。

 

 

ある夜、自宅マンションのベランダから近くの繁華街のガールズバーが火災に見舞われているのを眺めている最中に、湊から「『湊の脳は豚の脳と入れ替わっている』と担任の先生に言われた」と涙ながらに告白されます。

 

 

早織は直ぐさま小学校に乗り込み、担任の保利先生(永山瑛太さん)によるモラル・ハラスメント(倫理・道徳的に反した精神的暴力行為)と暴力行為を訴えるのでしたが、小学校の校長・伏見(田中裕子さん)は、心ここに在らずといった様子。

 

 

後日、学校に呼ばれた早織は謝罪を受けるが、保利先生は「誤解があったみたいで残念です。」と述べ、校長もただ淡々と型どおりに報告書を読み上げるだけ。

また、謝罪をしている最中に、肝心の保利先生は飴玉をほおばるなど真剣味に欠ける点も、謝罪相手の早織の感情を逆撫でし、火に油を注ぐ始末でした。

 

 

このように、映画のタイトルでもある「怪物」とは、学校側を指しているのでしょうか?

田中裕子さん演じる小学校の校長・伏見真木子役の怪演も相俟って、先ずはそう思わされます。

 

 

しかし数日後、保利先生は麦野湊の母・早織に「息子さん。いじめやっていますよ!」と言い放つのでした。

早織は、息子の湊が知らないうちに着火式棒状ライターを持っていること、湊が、いじめているとされる同級生の星川依里(柊木陽太くん)の腕に、火傷の痕があることを知るのでした。

 

学校の事件は一応の決着をみるのですが、ある嵐の朝、湊が姿を消すというところで第1幕は終わります。

 

 

そして、保利先生と学校側の視点で描かれる第2幕に切り替わりますと、事件自体の真相はそう単純な構造ではないことが分かり、本来的な「怪物」は、他にいるかのような様相を帯びてきます。

モンスター・ペアレンツと化したシングルマザー・早織役の安藤サクラさんを指しているのか、それとも・・・。

 

 

そして、第3幕では、麦野湊、星川依里はじめ5年2組の生徒達が中心の視点となります。

 

 

 

このように、真相が明確に垣間見えるまでに長い時間焦らされるのみならず、伏線の回収や時間軸が行ったり来たりするので、章毎に、ハッキリとした暗転を入れるなど、もっと明確な区分けをした章立てにしていた方が、より親切設計な作品になっていたかもと、少々その点はやや惜しくも思いました。

 

 

ただ、出演者全員がハマり役とも言えるほど、安藤サクラさん、永山瑛太さん、田中裕子などの俳優陣の緩急を付けた演技が素晴らしくて、そういったやや複雑な脚本仕立ても、決して苦にはなりませんでした。

 

 

むしろ、坂元裕二さんが今回練り上げた、同調圧力や事なかれ主義、不寛容な社会について問いかける台詞の数々もズシリと胸に突き刺さってきました。

 

 

カメラは子供達に優しく寄り添い、子役の演出に特に定評のある是枝裕和監督が引き出す彼らの繊細な表情に目を見張ってしまいました。

 

 

音楽を手掛けられた故・坂本龍一さんは、本作では、ガン闘病中の最中にあったことから、決して満足がいく楽曲提供は出来なかったようでしたが、そんな中でも、ピアノ曲「Aqua」が流れるエンディングの光景の美しさが脳裏に焼き付き、優しくも、力を振り絞った旋律が耳から離れなかったですね。

 

○Ryuichi Sakamoto - 'Aqua (from Playing Piano for the Isolated)' (Official Audio)

 

 

 

  しいて、難点を挙げるとすれば・・・。

 

 

 

しいて、難点を探して挙げるとすれば、田中裕子さんの実年齢(68歳)から察しますと、現行の60歳定年制を鑑みますと、小学校の校長職を演じるには、やや年齢が行き過ぎた感もありましたね。

私の従兄が、ちょうど今年の春に役職定年の60歳を迎えるまで小学校の校長職に就いていたことを考えますと、田中裕子さん演じる校長先生は、かなり高齢な印象でしたね。

 

  私的評価:★★★★★(文句なしの満点)。

 

とは言え、本作品は、私的には、『誰も知らない』(2004年)、『万引き家族』(2018年)に次ぐ是枝裕和監督作品における随一の傑作かとも思いました。

ですので、五つ星評価的にも★★★★★の文句なしの満点評価に値する作品かと思いました。

 

※尚、過去に『万引き家族』についての私的な評価としましては、映画の出来映え自体には満点評価に値するとしながらも、その作風が娯楽作品として観るにはどうも後味が良くない点から、私個人的な映画の好みの問題として、高評価ながら四つ星評価の★★★★(80点)の評価には致しましたが、今回の映画『怪物』では、ラストがバットエンドなのかハッピーエンドなのか観客に答えを完全に委ねる形にはなっていましたが、それでも決して後味が悪い訳でもなかったですので、満点評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

 

○映画『怪物』予告映像【6月2日(金)全国公開】

 

 

 

○人気脚本家・坂元裕二さんの代表作『花束みたいな恋をした』

 

 

 

 

 

▲坂本龍一:『怪物』サウンドトラック(税込定価:2,310円)も購入。

 

▲収録曲:計7曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。