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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

先月の5月は、4月末の母親のガン検診の結果が芳しくなかった為、短期入院や、MRI検査、CT検査・PET検査、超音波検査など様々な検査で、日々追われる毎日でしたので、結局、2023年5月に劇場鑑賞出来た映画は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の他には、この『EO イーオー』のみの計2本だけでした。

 

そんな中、本作品を観に行ったのには、昨年5月の第75回カンヌ国際映画祭にて、審査員賞を、『帰れない山』と分け合って同時受賞していた話題作ということもあり、ちょうど、私がスマホにて、ミニシアターの京都シネマの会員更新をした際に、デジタル招待券が付与されたことや、また、5月5日(金)から公開していた映画でしたが、私からのリクエストに応えて下さったのか、お昼の時間帯にも本作品『EO イーオー』の上映回を設定して下さっていた事もあって、映画の尺も88分と短い事からも、月末近い、5月30日(火)に、四条烏丸までクルマに乗って、今回も父親と一緒に観に行って来ました。

 

 

今年度の16本目の劇場鑑賞作品。

(今年度の京都シネマでの1本目の作品。)

 

 

 

「無垢なロバの目を通して見た滑稽な人間社会(23.5/30・2D字幕版)」

ジャンル:ドラマ / ロードムービー

原題:EO(ポーランド語:IO)

製作年/国:2022年/ポーランド・イタリア合作

製作会社:スコピア・フィルム / エイリアンズ・フィルムズ

配給:ファインフィルムズ

公式サイト:https://eo-movie.com/

上映時間:88分

上映区分:一般(G)

公開日:2023年5月5日(金)

製作総指揮:ジェレミー・トーマス

製作:イエジー・スコリモフスキ / エヴァ・ピャスコフスカ

音楽:パヴェウ・ムィキェティン

撮影:ミハウ・ディメク

編集:アグニェシュカ・グリンスカ

脚本:イエジー・スコリモフスキ / エヴァ・ピャスコフスカ

監督:イエジー・スコリモフスキ

キャスト(配役名):

サンドラ・ジマルスカ(カサンドラ) / ロレンツォ・ズルゾロ(ヴィトー) / マテウシュ・コシチュキェヴィチ(マテオ) / イザベル・ユペール(伯爵未亡人) ほか

 

 

【解説】

「アンナと過ごした4日間」「出発」などで知られるポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキが7年ぶりに長編映画のメガホンをとり、一頭のロバの目を通して人間のおかしさと愚かさを描いたドラマ。

愁いを帯びたまなざしと溢れる好奇心を持つ灰色のロバ・EOは、心優しい女性カサンドラと共にサーカスで幸せに暮らしていた。しかしサーカス団を離れることを余儀なくされ、ポーランドからイタリアへと放浪の旅に出る。その道中で遭遇したサッカーチームや若いイタリア人司祭、伯爵未亡人らさまざまな善人や悪人との出会いを通し、EOは人間社会の温かさや不条理さを経験していく。

伯爵未亡人役に「エル ELLE」のイザベル・ユペール。

 

2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞。第95回アカデミー国際長編映画賞ノミネート。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

ポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督が7年ぶりに放った新作映画の主人公は、灰色のロバのEO(イーオー)。

 

イエジー・スコリモフスキ監督が、フランスのロベール・ブレッソン監督による不朽の名作『バルタザールどこへ行く』(1964年製作)に触発されて、現代的に解釈させたオマージュ作品とのこと。

 

尚、生憎ながら、私は不勉強なために、『バルタザールどこに行く』については未見。

 

ロバと一体となったかのような映像体験が出来る上に、動物たちの本来的な幸せについて、人々への怒りに似た問いかけも込められています。

 

 

 

  あらすじ

 

お話しの流れとしましては、ポーランドのサーカス団に所属し、心優しき女性パフォーマーのカサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)の曲芸のパートナーとして暮らしていたEO。

 

 

しかし、或る日、動物愛護団体のデモのあおりを受けたためか、サーカス団は倒産し、車でサーカス団から連れ出されてしまうのでした。

 

 

EOは、車窓から草原を自由に駆ける馬たちを、また運ばれた先では人間に記念写真を撮られ、そしてまた、小屋で体を洗ってもらっている白馬をジッと見つめる。

カメラはそのつぶらな瞳を大写しにするのでした。

 

 

憧れか、嫉妬なのか。EOは一体、何を考えているのであろうか。

身勝手な人間たちに翻弄される動物たちにも感情はあるのだという事実を、イエジー・スコリモフスキ監督は訴えかけているようにも思えました。

 

 

馬と同居する小屋から離れたEOは、森を抜け、とあるポーランドの街に出ます。そして偶然、試合に立ち会ったサッカーチームやそのサポーター達の面々や、イタリア人の司祭との出会いを経て、伯爵未亡人(イザベル・ユペール)が暮らすイタリアの邸宅に辿り着く・・・。といった、イントロダクションの映画でありましたが、かなり観念的な映画ながらも、無垢なロバの目を通して見た人間社会を捉えた、謂わばロードムービー的な寓話でした。

 

 

 

無垢なロバはあたかもイエス・キリストの苦難の道程を宗教的に表現しているのかとばかりに、EOを襲うような蛮行をも繰り返す人間の自己中心的な姿を浮き彫りにしているかのようでもありましたが、その一方で、サーカス団のカサンドラをはじめとする温かい愛情を与えてくれる善人も物語を彩っていた点には新しさもあるかも知れないですね。

 

 

観ていて辛い場面もありますが、なかには微笑ましいシーンもあり、一貫して無邪気なEOの姿に癒される作品となっていました。

 

 

そういった意味合いでは、見方によっては、エンターテインメント性もある作品にもなっている向きもあるかも知れません。

 

 

また、予想外にかなり観念的な映画でもあり、観客に解釈を全て委ねるような、想像を搔き立てる、斬新な演出の数々にも釘付けになる作品でした。

例えば、森の中で、EOに照射される大量の緑色のレーザー光線。

真っ赤なフィルターをかけて上空から撮られた、風力発電の施設が立つ森の映像。

或いは、EOに変わって、突然に登場する四足歩行のロボット、またEOがトボトボと渡るダムで放流される水の流れが逆回転で再生されている点など。

それぞれの暗喩や解釈について疑問にも思うことでしょうし、必ずや、鑑賞後にそれらについて語り合いたくなることでしょう。

 

 

  スコリモフスキ監督が込めた主題。

 

そこで、イエジー・スコリモフスキ監督へのインタビュー記事を読みますと、今作の主たるテーマは「人間と動物、自然の関係」であり、人類による動物や自然からの搾取。その中でも特に、食肉や毛皮にすることを目的とした「産業的な動物の飼育」を問題視し、そのため、主人公には犬や猫ではなく、あえてロバとして、先ず頭に浮かんだのがロベール・ブレッソン監督の『バルタザールどこへ行く』(1964年)だったそうです。

 

 

また本作では、主人公のEOの旅路を追う中、カメラは何度もそのつぶらな瞳を大写しにしますが、イエジー・スコリモフスキ監督曰く、「ロバは、顔の大きさの割には目がとても大きい。何かしら考えているようで、問いかけているようで、観察しているだけのようにも見える。そんな視点を通じて、主人公と観客を同一化させられるかとも思った。」とのこと。

 

 

完成作には「現代の現象に対する異議(プロテスト)」。食肉の消費減も訴えかけているという。

 

  私的評価:★★★☆(70点)。

 

私的な評価としましては、

私には、無垢なロバを目を通して見た人間社会の暴力性、温かさ、滑稽さ、不条理さなどを訴えかけた、あたかもイエス・キリストの苦難の道程を表わしているかのような作品かとは思いましたが、根底には、ビーガン(完全菜食主義者)的発想に近いような主題が込められているとまでは、そこまでには、残念ながら理解が至らなかったです。

 

昨年5月の第75回カンヌ国際映画祭で審査員賞と作曲賞に輝き、また、今年の第95回米国アカデミー賞でもポーランド代表作品として国際長編映画賞にもノミネートされた逸品ですが、そんな国際的な評価を得ている本作品ですが、私的には無垢なロバの目を通して見た人間社会を捉えたロードムービー的寓話としては程良く出来た映画とは思いました。

ですが、演出に凝ってはいるものの、あまりにも観念的に過ぎて、イエジー・スコリモフスキ監督が意図するような主題までには、生憎と私には理解が至らなかった事などから、五つ星評価的には三つ星半評価の★★★☆(70点)くらいの評価が私的には相応しい作品のように思いました。

 

  京都シネマで俳優・柄本明さんに遭遇。

 

※また、この映画の内容とは全く関係がない話なのですが、この日、京都シネマで公開中の映画『波紋』での舞台挨拶に来られたのか、他に京都でお仕事があられたのか、それともプライベートでふらっと映画鑑賞に立ち寄られたのかは分からないですが、劇団・東京乾電池の座長である、個性派俳優の柄本明さんが、ちょうど京都シネマで、私と同じ『EO イーオー』の上映回で鑑賞されていましたが、芸能人ということから周りにお気遣いなされてられたのか、最前列の端っこの方の座席に予約を取られて、最も後に座席に着席されて、最も後に劇場を後にされてられたのを観て、人間が出来ているというか、決して横柄にならずに、周囲に気配りをなされる御仁だと感心しましたね。

 

私には『EO イーオー』は、なかなか難解な観念的な映画にも感じましたので、映画俳優でもある柄本明さんの目には一体どのように映ったのか、出来れば是非感想をお聞きしたかったですね(苦笑)

 

 

 

 

 

○映画『EO イーオー』予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

Disney+にて配信のマーベルスタジオ・スペシャル・プレゼンテーション『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』を視聴。

 

 

「ピーター・クイルの最高のクリスマスプレゼントとは?」

ジャンル:SF / アクション / コメディ

原題:The Guardians of the Galaxy Holiday Special

製作年/国:2022年/アメリカ

製作:マーベル・スタジオ

配信サイト:Disney+

放映時間:44分

配信期間:2022年11月25日(金)~配信中

公式ウェブサイト:

https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/the-guardians-of-the-galaxy-holiday-special/5HUc4iuAVplq

製作総指揮:ケヴィン・ファイギ

撮影:ヘンリー・グラハム

音楽:ジョン・マーフィー

脚本・監督:ジェームズ・ガン

キャスト(配役名):

クリス・プラット(スターロード / ピーター・クイル) / ポム・クレメンティエフ(マンティス) / デイヴ・バウティスタ(ドラックス) / カレン・ギラン(ネピュラ) / ショーン・ガン(クラグリン・オブフォンテリ) / ブラッドリー・クーパー(ロケットの声) / ヴィン・ディーゼル(グルートの声) / マリア・バカローヴァ(コスモの声) / マイケル・ルーカー(ヨンドゥ・ウドンタの声) / ケヴィン・ベーコン(御本人) ほか

 

 

【解説】

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気シリーズ「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の個性的なキャラクターたちが、クリスマスを舞台に繰り広げる騒動を描いたディズニープラス配信のオリジナル映画。

「ソー ラブ&サンダー」にも登場した「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の面々のその後を描く。

両思いだったガモーラを失ったことで失意に沈むピーター・クイル。

彼を励ます最高のクリスマスプレゼントを贈ろうと考えたマンティスとドラックスは、ピーターの生まれ故郷である地球に向かう。

そこで完璧な贈り物を探そうと意気込む2人は、ピーターにとってのヒーローである、俳優のケビン・ベーコンをプレゼントしようと思いつく。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの監督・脚本をすべて務めてきたジェームズ・ガンが本作でもメガホンをとり、ピーター・クイル役のクリス・プラット、マンティス役のポム・クレメンティエフ、ドラックス役のデビッド・バウティスタほか、カレン・ギラン、ショーン・ガン、ブラッドリー・クーパー、ビン・ディーゼルとおなじみのキャストが集結。

ケビン・ベーコンが本人役で登場する。

Disney+で2022年11月25日から配信。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

スターロードことピーター・クイルの最愛の彼女だったガモーラは、最凶の敵サノスの娘でもあり『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の際にストーンを得るために生け贄として、サノスに殺されて亡くなりました。

 

 

その為に、それ以降は失意の底にあるピーター・クイルは今ひとつ元気がないのでした。

 

 

そんな彼のために、マンティスとドラッグスが彼の懐かしい地球の風習の最高のクリスマスプレゼントをして、彼に元気を出してもらおうと、彼の大好きなアーティストを地球から誘拐して来るのでした(笑)

 

 

そのアーティストこそ、その昔、映画『フットルース』で学園をダンスで救った伝説のヒーロー(を演じていた)ケヴィン・ベーコン御本人でした。

 

 

ここで、マンティスが触れた人の心を読んだり感情を操れる共感能力(エンパシー)という特殊能力を持っていることから、心を操られて、すんなりとケヴィン・ベーコン自身もガーディアンズ・オブ・ギャラクシーたちの再建中の基地(アジト)でもあるノーウェアまで着いてくることを受け入れるのでした。

 

 

おおよその展開は半ば先が読めてしまう部分もあるのですが、なかなか良いホッコリ出来るエピソードではありましたね。

 

 

また、幼きピーター・クイルとその育ての親ヨンドゥ・ウドンタとの回想シーンが全てアニメーションだったのが若干残念ではありましたが、しかし、物語のコントラストを付ける意味合いでは良かったのかな(汗)

 

 

時系列的には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の少し前の設定の話となっているようです。

 

なので、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のエンドロールの際のポストクレジット2つ目で、ピーター・クイルと祖父が庭の芝刈りについて会話している際に「ケヴィン・ベーコンが宇宙人にさらわれた真相」という見出しの新聞記事を読んでいる設定になっていたのでした笑笑

 

劇中で、オルタナティヴ・カントリーバンドのOld97’sや、ケヴィン・ベーコン御本人による歌のお披露目もあるのも良かったでしたね!

 

○Here It Is Christmastime (From "The Guardians of the Galaxy Holiday Special")

 

 

 

 

○マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル|予告編|Disney+ (ディズニープラス)

 

 

 

 

○マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル|日本語吹替版予告編|Disney+ (ディズニープラス)

 

 

 

 

  私的評価:★★★★(80点)。

 

マンティスとピーター・クイルとの関係性など、この配信ドラマでハッキリと明らかになる逸話もあるので、単にホッコリするだけでなくガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのファンならば必見の配信ドラマになっているかとも思います。

お話しの展開的には、半ば先読み出来てしまうような内容ではあるのですが、なかなかホッコリ出来て良かったと思いましたので、五つ星評価的には四つ星評価の★★★★(80点)の高評価も相応しい作品かと思いました。

 

今では黒歴史的にも伝説ともなっている、あのチューバッカの家族たちのクリスマス風景を描いた異色作の『スター・ウォーズ:ホリデー・スペシャル』のファンでもある、ジェームズ・ガン監督らしいクリスマスプレゼント的な一作で良かったですね。

 

 

 

▲私も早速にも『ガーディアン・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』のオリジナルサウンドトラック盤をiTunes Storeからダウンロードしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

 

最近も、劇場鑑賞には、一週間に約1本のペースで訪れているのですが、先月末の母親のガンの検査のための短期入院以降、日々バタバタとして忙しさにかまけて、しばらくブログ更新を滞らせてしまっていた為に、ご心配をおかけしてしまった読者の方々もおられるようですが、ワタクシメは何とか元気にやっております。

 

そんな中、未だに4月に劇場鑑賞した作品の紹介もしていないのは本当に申し訳ないのですが、今月のゴールデンウィーク期間中の5月3日(水・祝)から世界最速公開をした、MCU作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの3部作で今作が完結編とも言われている『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』を観に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで出向いて来ましたが、あまりにもの感動作品に仕上がっていましたので、取り急ぎ、劇場鑑賞をした作品の順序は前後致しますが、先ずは、連休中の激混みが予想されるのを回避して、あえてゴールデンウィークも明けた5月10日(水)に、満を持して鑑賞してきた本作品のご紹介を先んじてさせて頂こうかと思います。

 

 

今年度の15本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のイオンシネマ草津での12本目の作品。)

 

 

 

「アライグマのロケットの過去を掘り下げた、本シリーズの完結編?(23.5/10・2D字幕版)」

ジャンル:SF/アクション/コメディ

原題:Guardians of the Galaxy Vol. 3

製作年/国:2023年/アメリカ

製作会社:マーベルスタジオ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン(マーベル・スタジオ)

公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/gog-vol3

上映時間:149分

上映区分:一般(G)

公開日:2023年5月3日(水・祝)

原作:ダン・アブネット / アンディ・ランニング
製作:ケヴィン・ファイギ

音楽:ジョン・マーフィー

撮影:ヘンリー・ブラハム

編集:フレッド・ラスキン / クレイグ・ウッド

監督・脚本:ジェームズ・ガン

キャスト(配役名):

【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】

クリス・プラット(スター・ロード/ピーター・クイル) / ゾーイ・サルダナ(ガモーラ) / デイヴ・バウティスタ(ドラックス) / ブラッドリー・クーパー(ロケットの声) / ヴィン・ディーゼル(グルートの声) / ポム・クレメンティエフ(マンティス) / カレン・ギラン(ネビュラ) / ショーン・ガン(クラグリン・オブフォンテリ) / マリア・バカローヴァ(コスモの声)

 

【オルゴ・コープ社とその関係者】

チュクウディ・イウジ(ハイ・エボリーショナリー:今作の最凶の敵・科学者) / ウィル・ポールター(アダム・ウォーロック:ソヴリン人の女王アイーシャの子供) / エリザベス・デビッキ(アイーシャ:全身が金色のソヴリン人の女王) / ダニエラ・メルキオール(ウラ:オルゴ・コープ社の受付嬢) / ネイサン・フィリオン(マスター・カージャ:オルゴ・コープ社の警備担当) / リンダ・カーデリーニ(ライラの声:メスのカワウソ) / アシム・チャウドリー(ティーフの声:オスのセイウチ) / ミカエラ・フーヴァー(フロアの声:メスのウサギ)

 

【宇宙海賊ラヴェジャーズ】

シルヴェスター・スタローン(スタカー・オゴルド:ラヴェジャーズの伝説的リーダー) / マイケル・ローゼンバウム(マルティネックス:スタカーの右腕的存在) ほか

 

 

【解説】

クセが強くてワケありな銀河の落ちこぼれたちが結成したチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の活躍を描く、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気シリーズ第3弾。

アベンジャーズの一員としてサノスを倒し、世界を救ったものの、最愛の恋人ガモーラを失ったショックから立ち直れないスター・ロードことピーター・クイルと、ガーディアンズの仲間たち。

そんな彼らの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする恐るべき敵が現れ、ロケットが命を失う危機にさらされる。固い絆で結ばれた大切な仲間の命を救おうとするガーディアンズだったが、ロケットの命を救う鍵は、ロケット自身の知られざる過去にあった。

監督・脚本はシリーズを一貫して手がけてきたジェームズ・ガン。

クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ビン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、デイブ・バウティスタ、ポム・クレメンティエフとおなじみのキャストも変わらず集結。

 
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
 

 

 

 

  今作の製作までの背景。

 

今作は、ジェームズ・ガン監督の手による3部作のうちの完結編であり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの最終作とも噂されていますが、今作も前作に続き、なかなかの感動作になっていました。

 

 

もっとも今作は、本当はもっと以前に製作が開始するはずだったのですが、前2作の監督でもあるジェームズ・ガン監督の過去のSNSでの差別発言を蒸し返され、ディズニー社傘下のマーベルスタジオということから、親会社のディズニー社トップからそれを理由に解雇を命じられる監督降板騒動にまで発展。

しかしながら、本人が既に反省していることや本シリーズの出演者や製作スタッフが、こぞって本作の製作のボイコットを表明するなどジェームズ・ガン監督を強く擁護し、また、ガン監督の再雇用を求めるオンライン請願サイトには、約35万人の署名が集まるなど、ガン監督に「セカンドチャンスを与えるべき」として監督復帰を切望する機運が高まったことから、親会社のディズニー社トップもその抗議に折れて、ガン監督がカムバック、ようやく陽の目を見た次第です。

 

 

  今作の簡単なあらすじ。

 

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーは、最凶の敵サノスに破壊された惑星ノーウェアの再建に取り組んでいました。

しかし、ただ1人、スターロードことピーター・クイル(クリス・プラット)は最愛の恋人ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を失った悲しみを引きずって酒浸り状態だったのでした。

 

 

そんな折り、彼らと因縁のあるアダム・ウォーロック(ウィル・ポールター)が突如現れてノーウェアを急襲。アダム・ウォーロックは、かつて彼らに赤っ恥をかかされ復讐に燃える黄金星人ことソヴリン人の女王アイーシャ(エリザベス・デビッキ)が送り込んできた刺客だったのでした。

 

 

その急襲に際して、アライグマのロケット、植物型ヒューマノイドで最終兵木のグルート、筋骨隆々なドラッグス、触れた人の心を読んだり感情を操れる共感能力を持つ、ピーター・クイルの異母妹でもあるマンティス、義父のサノスによって殺し屋として育成・全身サイボーグ化されたガモーラの義妹でもあるネビュラ。

 

 

さらに、ピーター・クイルの今は亡き育ての父親ヨンドゥの元片腕だったクラグリン・オブフォンテリ。

 

 

そして、旧ソ連によって宇宙に送られた、知性を持った念力を使える宇宙犬コスモ。

といった、個性豊かなガーディアンズのメンバーの面々が応戦するのですが、悪いスーパーマンの如き超人的な能力を発揮するウォーロックに大苦戦。

 

 

そして、目が醒めたスターロードことピーター・クイルもこの乱闘に加わり、何とかウォーロックを撃退するのでしたが、その際にアライグマのロケットが重傷を負ってしまうのでした。

 

直ぐさま救急パックで治療を行なうのでしたが、激しい拒絶反応で治療を中断。

そんなロケットの身体を詳しく調べてみると「キルスイッチ」が仕込まれており、この装置を解除しないと助からないことが判明するのでした。

 

ロケットの身体に何故こんなスイッチが仕込まれているのか。

その手がかりは、個体ナンバー「89P13」。

どうやら遺伝子研究のオルゴ・コープ社と何らかの関係があるようでした。

 

 

直ぐさま、宇宙船ボウイ号を飛ばして、その会社がある惑星に向かうと、何故だか宇宙海賊ラヴェジャーズが現われます。

実は、ネビュラが助っ人を要請していたのでした。

ラヴェジャーズのスタカー・オゴルド艦長(シルヴェスター・スタローン)が助っ人として連れて来たのは、死んでいたはずのガモーラ。

その星の案内役は死んだはずの最愛の恋人ガモーラだったので、ピーター・クイルは戸惑いを隠せなかったのでした。

 

 

一方、生死の境を彷徨うロケットは遠い過去の仲間たちの事を思い出していたのでした。

 

果たして、ピーター・クイル達は、仲間のロケットの命を救う事が出来るのか?

といったイントロダクションの映画でした。

 

  今作の主題はロケットの知られざる過去。

 

で、今作では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で最凶の敵サノスに殺されたガモーラを如何に復活させるのかが主なテーマとして描かれるのかと思いきや、なんと、今作での主人公は、アライグマのロケットでした。

 

 

これまで語られることのなかった毒舌アライグマのロケットの過去。

どうしてアライグマが知性を持ち科学技術を扱えたのか、何故に狂暴なのかが判明し、単なるマスコットキャラから、今まで説明が一切なかったのですが今回その秘密が明らかになり、好感度も爆上げ必至なストーリー展開となっています。

 

なお、今までのシリーズ前2作同様に、今作も、コメディ要素がかなり強く、話しの内容が全く噛み合わない会話やユルいギャグも連発で、涙あり笑いありのてんこ盛りの作品となっておりました。

 

 

ロケットの救命と、ピーター・クイルとガモーラの復縁などを軸に展開していきますが、そんな中でも特にロケットの昔の仲間などとの回想シーンが良かったです。

 

 

カワウソのライラやセイウチのティーフ、ウサギのフロアといった仲間が出てきて、心揺さぶられました。

 

 

また見どころとしては、後半、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々による一体となった戦闘シーン。

最終局面での戦闘シーンとなるのですが、メンバー各人が各々の特性を活かした戦い方を見せつけてくれます。

 

 

シーンによっては集団の中から一人称の視点にて展開されるなど、非常にアングルにも凝ったものともなっていました。

 

 

また、今作のグルートは、前作のベイビーグルートから大幅に成長しマッチョなグルートとして登場し身体を様々に変形させて大活躍。

 

 

ただ気になった点としてはサノスの娘ガモーラの復活に際して特に詳しい補足説明が無いままにお話しが展開していったので少々困惑してしまいましたね。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の際に、父であるサノスに、ストーンを得るための生け贄として、「指パッチン」の前に殺されたために、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の最終決戦時にも復活しなかったのですが、いま流行りのマルチバースではないらしいのですが、過去からタイムスリップしてきたガモーラという設定にて、記憶を失っている状態で、シレっと復活していたのがイマイチ意味不明でした(汗)

 

 

また、今回の敵役のハイ・エボリューショナリー(チュクウディ・イウジ)が、黄金星人ことソヴリン人の女王アイーシャよりも地位的に上位に位置している点も良く分からなかったので何かしらの説明が欲しかったですね。

 

 

 

  人生のセカンドチャンスの大切さを暗喩。

 

その他、今作の良かったところでは、ジェームズ・ガン監督自身のSNSでの過去の差別発言を起因としたマーベル・スタジオの親会社ディズニー社トップなどとの確執による解雇騒動など紆余曲折あった背景について、劇中のグルートの言葉「やり直せば良いのさ!」とばかりに表現して、人生のセカンドチャンスを与えることの大切さをもセルフパロディ的な演出で暗喩させていた点もとても良かったでしたね。

 



今作で、前作のGotG2で登場した黄金星人の女王アイーシャの子供のアダム・ウォーロックが、あたかも悪いスーパーマンの如く、アライグマのロケットをはじめノーウェアを襲撃しつつ、後半ではガーディアンズに力添えするべく活躍し、エンドロール途中のポストクレジットの1つ目で、新生ガーディアンズにアダム・ウォーロックも加入していたことからも、本作を以て、ガン監督の手によるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの活躍が今後観れなくなってしまうのかと思うと、かえすがえす実に勿体ない新キャラの登場でした!

 

また、エンドロールのポストクレジット2つ目の、ピーター・クイルが祖父と庭の芝刈りについて談義している際に読んでいた新聞紙の見出しが「ケヴィン・ベーコンが宇宙人にさらわれた真相」となっていましたが、この件については、昨年末からディズニープラスで配信しているスペシャルドラマ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル』での一件と関連しているらしいですね。

私も、以前からディズニープラスにも加入していますが、未だ、このスペシャルドラマについても観ていないので、是非とも視聴しておきたいと思います。

 

 

 

  私的評価:★★★★★(100点満点)。

 

私的な評価としましては、特に今作は、ジェームズ・ガン監督自らの体験談として、「人生のセカンドチャンス」を与える大切さといった暗喩をも込めた演出もあり、単に、アライグマのロケットの過去を掘り下げただけの作品で終わらせていない点も高評価に値するかと思いましたので、やや意味不明な設定もありはしましたが、五つ星評価的にも、文句なしの★★★★★(100点満点)の評価が相応しい作品かと思いました。

 

ポストクレジットの1つ目を観る限り、黄金星人ことソヴリン人のアダム・ウォーロック(ウィル・ポールター)が、今後、新生ガーディアンズに加入していくことにもなるみたいでしたが、本作が、ジェームズ・ガン監督の手による実質的な最終章だと思うと本当に寂しいですね。
そういう意味合いでも今回登場したアダム・ウォーロックの存在が何とも非常に勿体なかったですね。

 

ジェームズ・ガン監督の言葉によると「今後のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの展開については他の監督に託したい」と発言されているみたいですが、仮に、次回作をジェームズ・ガン監督以外の監督が担当されても、これまでのような雰囲気の作品は作れないでしょうからね。
 

ましてや、ジェームズ・ガン監督については、ディズニー社傘下のマーベル・スタジオからは離れて、今後は、ワーナー・ブラザース社傘下のDCフィルムに代わり新設されるDCスタジオの共同会長兼最高責任者(CEO)として、先ずは、今後4年間は、DC映画の製作のクリエイティブ面で活躍される予定みたいですから、本当に本作が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの完結編になってしまうかも知れないですね。

 

 

 

 

 

 

○『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 予告編』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

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