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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

【2023年3月の劇場鑑賞作品】

 

2023年3月の劇場鑑賞作品は、何とか計5本は観る事が出来たので、当初目標の週1本は劇場鑑賞する事が計算上は出来たので、まずまずでした。

 

アカデミー賞ノミネート関連の公開作品が多かった中、ノミネート作品で観る事が出来たのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『フェイブルマンズ』の2作品のみだったのは勿体なかったですが、話題のJAZZアニメ映画『BLUE GIANT』や『シン・仮面ライダー』、そして前作がなかなか面白かったDC映画の続編『シャザム!神々の怒り』を観られたのでそこそこ満足ではありました。

 

・『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』※映画エブエブ(★★★★:80点)

・『BLUE GIANT』(★★★★☆:90点)

・『フェイブルマンズ』(★★★★:80点)

・『シン・仮面ライダー』(★★★★☆:90点)

・『シャザム!神々の怒り』(★★★★★:100点満点)

 

※全作品、イオンシネマ草津にて鑑賞。

 

 

先ず、第95回アカデミー賞をエブエブ旋風で席巻し作品賞・監督賞をはじめ最多7部門も受賞した、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ですが、ギャグの質で言えば極めて幼稚ではありましたが、単なる馬鹿馬鹿しいおバカ映画に留まらず、幾多の人生の分岐点での「もしもあの時・・・。」といった人生の選択肢の在り方や考え方をも問うお話しでもあった点で、ついつい共感してしまう部分も多かったので、やや贔屓目の高評価を付けさせて頂きました。

 

 

 

 

 

次に、話題のJAZZアニメ映画『BLUE GIANT』について。

古くからのAmebaブログ仲間の二村旅人さんからのご紹介にて、この漫画の存在については以前から知っていたのですが、なかなか読む機会もなく過ごしていたのですが、今回、アニメ映画化するに至って、周囲のSNS仲間や映画ブロガーさん達がこぞって好評な意見を述べられていたので、エブエブの後には、アカデミー賞候補作だった『フェイブルマンズ』を観ようかと思っていましたが、それよりも先に先ずは『BLUE GIANT』を観たくなり観てきました。

 

正直なところ、アニメ映像については、モーションキャプチャー技術を採用した3DCGアニメの面では、かなり陳腐な映像な部分もありはしましたが、しかし、それをも凌ぐような、本アニメ化に伴う劇伴が、JAZZに全く明るくない私でも心震わせられるほど感動的で良かったです。

また私も原作漫画を一切読んでいない真っ新な状態で鑑賞しましたので、お話しの流れ自体にもすごく感動させられました。

 

以上から、ほぼ満点の高評価を付けさせて頂きました。

 

(※今更ながらですが、後日、詳細なブログ記事もアップさせて頂く予定です。)

 

 

 

スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的作品とも称される『フェイブルマンズ』について。

 

初めて大人向け映画『地上最大のショウ』を劇場で家族鑑賞した導入部から凄く感動的で、この映画との出会いから主人公が映画製作に目覚めていく過程を描いた青春映画。

フィルムには不都合な真実も映り込む事や、またその逆に編集という作業により都合のよい物だけを映すことも出来るということを知り、家族間の不協和音やユダヤ人差別やイジメ、或いは恋模様など自らを救う術を得ていくのが面白かったですね。

 

ただ、今作品における家族間の不協和音の描写については、私の実弟が離婚をして、甥っ子や姪っ子が辛い思いをして育ったのを傍で見ていたので、正直、自由奔放な母親役のミシェル・ウィリアムズの役柄に共感できず、観ていて悲しく辛くなって来た部分もあったので、個人的には、この『フェイブルマンズ』よりも、馬鹿馬鹿しいけれども気兼ねなく鑑賞出来た『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の方に私も軍配を上げました。

 

映画としては、非常に良く出来た作品でしたので高評価を付けてはいますが、私とは相性が合わなかった部分があったのがやや残念でした。

 

(※今更ながらですが、後日、詳細なブログ記事もアップさせて頂く予定です。)

 

 

『シン・仮面ライダー』については、初見時には、私的に、何だか今ひとつ乗り切れなかったのですが、映画鑑賞ののちに、特撮テレビドラマ『仮面ライダー』の第1話「怪奇蜘蛛男」の放送を観直してみると、小ネタなどを含み、ほぼほぼそのまんまの演出でしたので、何だかそういった点など庵野秀明監督による凝りに凝ったオールドファンを魅了する面白味が分かってきて、当初の感想を覆して高評価を付けさせて頂きました。

 

 

 

 

見た目は大人だが中身は子どものヒーロー、「シャザム!」の活躍を描いた、DCコミックス原作のアクションエンタテインメント「シャザム!」(2019年)のシリーズ第2弾の『シャザム!神々の怒り』について。

古代の魔術師より6人の神のパワー(S=ソロモンの知恵、H=ヘラクレスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神速)を授かった少年ビリーは、魔法の言葉「シャザム!(S.H.A.Z.A.M!)」と唱えると、超絶マッチョな最強ヒーローのシャザム!に変身する。

しかし、見た目は大人でも中身は子ども、ヒーローとしても半人前のシャザム!は、大人の事情が理解できずに神々を怒らせてしまい、その結果、最強の神の娘たち「恐怖の3姉妹」がペットのドラゴンを引き連れて地球に襲来。

未曽有の危機を前に、シャザム!は世界のためではなく、ダメな自分を受け入れてくれた仲間のために立ち上がるが・・・といったイントロダクションの映画。

 

 

 

 

前作の『シャザム!』(2019年)以上に、かなりの製作費が掛けられている事が推察されるようなVFX映像が満載の作品で、何気に、ハリー・ポッター風味の演出がなされているなど、なかなか凝っていて面白かったです。

 

途中フェイク的な出演があったので、まさか、本当にあの人のカメオ出演があるとは思わなかったので、それを観るだけでも観る価値有りかも(笑)

 

前作が★★★★☆(90点)でしたので、それをも凌ぐような面白さだったので、★★★★★(100点満点)の評価とさせて頂きました。

 

(※今更ながらですが、後日に詳細なブログ記事もアップさせて頂く予定です。)

 

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私の愛読誌だった、映画雑誌『映画秘宝』が編集部の不祥事のために再度の休刊をして以降、新作映画関連の情報源として、現在、唯一、購読している雑誌は、季刊誌の文春ムック『週刊文春CINEMA!』。

 

○週刊文春CINEMA!2023春号

 

▲文春ムック『週刊文春CINEMA!2023春号』(定価:660円)

 

【特集】

・米アカデミー賞発表直前!候補作紹介&予想座談会

・ゼロ年代の音楽映画特集「聴く映画/観る映画」ベスト50発表!

 

 

 

 

 

<オマケ>

今年の春は異例の暖かさだった事もあり、京都の桜の名所のひとつの山科疎水の桜並木も、今年は、4月1日の時点で既に散り始めになっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

 

▲週刊文春エンタ+:『シン・仮面ライダー』特集号(定価:740円)

 

 

今号の表紙や目次を見てもお分かりの通り、【『シン・仮面ライダー』公開後だからできる、86ページ大特集!】と銘打った、「特集:10倍楽しむ!庵野秀明監督作品『シン・仮面ライダー』」の特集記事がメインの雑誌です。

 

 

「1971年に産声をあげた『仮面ライダー』シリーズ。

誕生から半世紀を迎えて行なわれた数々の記念作品の締めくくりとなる映画『シン・仮面ライダー』が先月の3月17日(金)より全国公開となりました。

今回はその注目作を、多彩な関係者インタビューも交えて徹底チェック。

これから映画を観る人も、もう観た人も、リピーターも、これさえ読めば『シン・仮面ライダー』を10倍楽しめる総力特集!」とのこと。

 

 

 

 

実際、本当に読み応え満点の雑誌でしたので、『仮面ライダー』のオールドファンには必読の雑誌とも言えるかも知れないですね。

 

私的には映画『シン・仮面ライダー』に携わった方々のインタビュー記事も充実していて面白かったのですが、そんな中でも、特に「評伝・石ノ森章太郎と仮面ライダー」の記事がかなり面白かったですね!

 

そして、「マンガ賞レース総レビュー!2023」や「タモリ倶楽部よ、永遠なれ!」などのサブカル記事も満載で、また映画ファンとしては「インド映画ヒット予想『RRR』の次はこれだ!」などの記事も面白かったです。

 

 

この文春ムック『週刊文春エンタ+:シン・仮面ライダー』にご興味が惹かれた方は、お近くのコンビニか書店まで急がれたし!

 

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【入場者特典の新情報】

映画『シン・仮面ライダー』の4月14日(金)からの入場者特典・第5弾から、新たな『シン・仮面ライダー』カードが3週連続で配布となる模様です。

 

 

※尚、その中でも特に、4月21日(金)からの入場者特典は、1パック5枚(全種)入りで、しかもです。あのサソリオーグのカードも封入されているようですので、マニアの方々でなくても、初めて観に行かれる方も、リピーターの方々も、観に行くのならば、是非ともこの機会に観に行かれるべきかと思われます。

 

 

 

 

○『シン・仮面ライダー』追告

 

 

 

また、先月に、NHK-BSプレミアムで放送された【NHKドキュメント『シン・仮面ライダー』~ヒーローアクション挑戦の舞台裏】の再放送が、地上波のNHK総合にて、明日4月15日(土)19時30分~20時50分の時間帯に放送されますのでお楽しみに!

 

もしも見逃された際には、NHK+(プラス)にて、放送後1週間限定で見逃し配信がなされるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

 

昨年劇場鑑賞した45作品のうち、未だブログ記事化出来ていない作品が、あと計8作品も残っておりますが、今回は、3月3日(金)の日本公開以降、賛否両論を巻き起こし大きく話題を呼んでいて、今年の第95回アカデミー賞でも最有力候補として最多の10部門11ノミネートがなされていた作品ということで、公開前から非常に楽しみにして、日本公開日から3日後の今年の3月6日(月)に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、一人で鑑賞に臨んで来ました。

 

そして、先月の日本時間3月13日(月)に開催された第95回アカデミー賞授賞式において、本作が、まさにエブエブ大旋風を巻き起こし、ミシェル・ヨーの主演女優賞やキー・ホイ・クァンの助演男優賞、編集にはかなり凝った映画なので編集賞の受賞などは手堅いとは予想していましたが、結果的には、蓋を開けますと、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)、編集賞にとどまらず、作品賞、監督賞(ダニエルズ)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス)に、更に脚本賞までも受賞するという最多7冠に輝いた事からも、先ずは、今更ながらにはなりますが、拙ブログにもその感想について記録に残しておきたいと思います。

 

今年度の6本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のイオンシネマ草津での4本目の作品。)

 

 

 

「平凡な主婦による壮大で珍妙な並行宇宙での戦い(23.3/6・2D字幕)」

ジャンル:SF/アクション/コメディ

原題:Everything Everywhere All at Once

製作年/国:2022年/アメリカ

製作会社:IACフィルムズ / AGBO / イヤー・オブ・ザ・ラット / レイ・ライン・エンターテインメント

配給:A24 / ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/eeaao/

上映時間:139分

上映区分:一般(G)

製作:ルッソ兄弟(アンソニー・ルッソ / ジョー・ルッソ) / マイク・ラロッカ / ダニエルズ(ダニエル・クワン / ダニエル・シャイナート) / ジョナサン・ワン / ピーター・タム・リー 

撮影:ラーキン・サイプル 

編集:ポール・ロジャーズ

音楽:サン・ラックス

脚本・監督:ダニエルズ(ダニエル・クワン / ダニエル・シャイナート)

キャスト(配役名):

ミシェル・ヨー(エヴリン・ワン) / ステファニー・スー(ジョイ・ワン / ジョブ・トゥパキ) / キー・ホイ・クァン(ウエイモンド・ワン) / ジェームズ・ホン(ゴンゴン) / ジェニー・スレイト(デビー・ザ・ドッグ・マム / ビッグ・ノーズ) / ジェイミー・リー・カーティス(国税庁監査官のディアドラ・ボーベアドラ) / タリー・メデル(ベッキー・スリガー) / ハリー・シャム・ジュニア(鉄板焼きシェフのチャド)

 

 

 

【解説】

カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント。奇想天外な設定で話題を呼んだ「スイス・アーミー・マン」の監督コンビのダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が手がけた。

経営するコインランドリーは破産寸前で、ボケているのに頑固な父親と、いつまでも反抗期が終わらない娘、優しいだけで頼りにならない夫に囲まれ、頭の痛い問題だらけのエヴリン。

いっぱいっぱいの日々を送る彼女の前に、突如として「別の宇宙(ユニバース)から来た」という夫のウェイモンドが現れる。

混乱するエヴリンに、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と驚きの使命を背負わせるウェイモンド。

そんな“別の宇宙の夫”に言われるがまま、ワケも分からずマルチバース(並行世界)に飛び込んだ彼女は、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、全人類の命運をかけた戦いに身を投じることになる。

エヴリン役は「シャン・チー テン・リングスの伝説」「グリーン・デスティニー」で知られるミシェル・ヨー。

1980年代に子役として「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」などに出演して人気を博し、本作で20年ぶりにハリウッドの劇場公開映画に復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが、夫のウェイモンドを演じて話題に。

悪役ディアドラ役は「ハロウィン」シリーズのジェイミー・リー・カーティスが務めた。

 

第95回アカデミー賞では同年度最多の10部門11ノミネートを果たし、作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の7部門を受賞した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

主演、ミシェル・ヨー。還暦を迎えた、武侠映画(中国語圏の剣劇)とカンフー映画のベテランスター。

そのアクションは世界を圧倒し、長年ハリウッドでも活躍しています。

 

 

監督・脚本は、ダニエルズ(ダニエル・クワンとダニエル・シャイナート)。

あの奇天烈でシュールな怪作『スイス・アーミー・マン』のコンビですね。

 

全米配給はA24。(日本での配給はギャガ。)A24は、これまで、クセはありますが良質な作品を提供してくれる事で定評があります。

これらが掛け合わされて生まれたのは、何とも奇々怪々な「SFカンフーアクションコメディー」とでも言えば良いのか、下品で珍妙で実に馬鹿馬鹿しいのですが、家族愛が感動的な良作でもあります。

 

 

我々の住む宇宙とは別の宇宙が無限に存在するという「マルチバース」をテーマとした映画であり、それ自体は、いま流行りではありますが、全米ではA24最大の大ヒット作となった上、今年度のアカデミー賞で最多の10部門11ノミネートがなされ、結果、このエブエブが大旋風を巻き起こし、作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の7部門を受賞を果たしたのには本当に驚かされました。

本来は一部のファンのみに偏愛されるようなカルトな作風の映画が、何故に、広く受け入れらたのか。

 

 

 

ミシェル・ヨー演じるエヴリンはアメリカの中国人移民で、破産寸前のコインランドリーを営む一家の主婦。

父親ゴンゴン(ジェームズ・ホン)の誕生日と春節祝いを兼ねたパーティーの準備で忙しくしていました。

夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)は頼りなく、娘のジェイ・ワン(ステファニー・スー)に同性の女性の恋人がいるのも気に入らない。

 

 

国税局に呼び出され、監査官(ジェイミー・リー・カーティス)から税金申告のやり直しを迫られます。

 

 

そんな最中、夫が突然、「自分は別の宇宙から来たウェイモンドだ」と言い出すのでした。

 

 

そして、エヴリンに、マルチバース(並行宇宙)の別の宇宙のエヴリン自身にリンクしてその能力を得る方法を教え、「マルチバースを渡り歩き、全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と告げるのでした。

 

 

 

 

別の宇宙のエヴリンは本物のミシェル・ヨーを思わせるカンフーの大スターだったり、京劇の歌手だったり。「手の指がソーセージの世界」の人だったり。彼女はカンフーなどをはじめ、別の宇宙のエヴリン自身のスキルを手にして悪と戦うのでした。

 

 

還暦を過ぎたミシェル・ヨーのアクションには流石に若い頃ほどの激しさはないようでしたが、美しくリズミカルな動きは全く衰えていない。

その身体能力がドタバタ喜劇の軽快なテンポを生むのでした。

 

 

どこを切ってもミシェル・ヨーが顔を出す、ある種、ミシェル・ヨーによるミシェル・ヨーのためのミシェル・ヨーの映画でもありましたが、単なる金太郎アメとは違って、それぞれ別の宇宙にリンクして様々な顔を見せてくれるのが、実にお見事でした。

 

 

別の宇宙とリンクする方法である、バースジャンプの際には「出来うる限り、馬鹿馬鹿しく変な行動」を取ることを条件にようやく成功するのでしたが、そこまでやるかと言うほどのコメディー演技もタップリと見せてくれました。

 

 

当初、この脚本の初稿段階では、あのアクションスターのジャッキー・チェンが主演を務めることを想定して書いた作品だったらしいのですが、オファーに際して良い返答を得られなかったので、主役を、今度は夫から主婦に大幅に書き換えた上で、ミシェル・ヨーに出演依頼したことから、お話しの流れを、還暦過ぎの平凡な主婦によるお話しにしたことにより、更に、馬鹿馬鹿しいコメディー風味が増し、また家族愛の深さの度合いもかなり増した作品となったとも思われました。

 

 

無限の宇宙で展開される壮大な戦いは、実は家族内の些細ないさかいの反映に過ぎないのでしたが、アジア系移民の物語は、分断の時代に団結の尊さをも訴えている様にも感じました。

 

 

また、ひと昔前だとこの手の話をやろうとしたら妄想、狂気、夢オチがお決まりの装置になっていましたが、それを「マルチバース」というトレンドに乗っかって軽々と映像世界を広げ、ちゃっかりアジア系移民であったり、LGBTQの性的マイノリティや或いは精神疾患患者のADHDなどといった多様性社会、家族愛についてまでをも作中に盛り込んだダニエルズの勝利でしょうね。

情報過多な映像の洪水よりも、むしろ「マルチ」に活躍する女優ミシェル・ヨーの集大成に酔う映画でしたね。

 

 

純粋に、個々のギャグが面白いかどうかという意味合いでは、「クレヨンしんちゃん」的な風味のギャグを繰り出す作品という多くの方々の映画評が示す通り、あたかも、ひと昔前のドリフターズの様な幼稚なギャグのオンパレードでしたが、うら若き娘さんがオトナの玩具を振り回すなどの演出や、エロい演出なども、てんこ盛りでしたので、特に女性の観客の方々にはあまり評判も良くないようですね。

 

 

過去の名作映画をオマージュしたギャグについては、「グリーン・デスティニー」「花様年華」「キル・ビル」や「2001年宇宙の旅」に「レミーのおいしいレストラン」などなど元ネタを知ってみると、少しはニヤリと出来るコメディー映画でもありました。

 

 

 

 

 

しかしながら、私も個々のギャグ自体は幼稚だったのでそれ程にも面白くなかったのですが、幾多の人生の分岐点で繰り返される「もしもあの時に・・・。」という人生の選択肢について、エヴリン(ミシェル・ヨー)が、その都度、後悔する描写を観るにつけ、私の場合には、ついつい自分自身の人生に照らし合わせて共感してしまっていました。

そういった意味合いでは、思い入れがある映画にもなっていましたね。

 

 

  私的評価:★★★★(80点)。

 

私的な評価としましては、五つ星評価的には、四つ星の★★★★(80点)の高評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

あのトンデモない怪作の『スイス・アーミー・マン』を監督したダニエルズのコンビが作った作品とはいえども、単なる馬鹿馬鹿しいおバカ映画に留まらず、幾多の人生の分岐点での「もしもあの時に・・・。」と言った人生の選択肢の在り方も問うお話しでもある点でも、ついつい共感してしまう部分も多かったので、やや贔屓目の高評価にさせて頂きました。

 

  第95回アカデミー賞の結果・・・。

 

第95回アカデミー賞では同年度最多の10部門11ノミネートを果たし、エブエブ大旋風を巻き起こして、作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の最多7部門を受賞。

 

 

プレゼンターにはハリソン・フォードが登壇するという粋な計らいで、約40年前には、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)のショート・ラウンドという子役を演じていた少年が、時を経て、インディ・ジョーンズ役のハリソン・フォードから直接オスカー像を手にすることになるとは漫画のように良く出来た話しで、こちらまで感動して、胸がいっぱいになりました。

 

 

※因みに、映画本編の中にも、お遊び心に、授賞式以前に、既にオスカー像を手にした描写がありました(笑)

 

 

また、史上初のアジア人からの主演女優賞の栄誉に輝いたミシェル・ヨーにも感激しました。

 

 

  最後に、ポスター各種のお披露目。

 

最後に、この映画の世界観を様々なポスター画で表現されてましたので、参考までに画像を貼り付けておきますね。

 

 

 

 

 

 

○本年度アカデミー賞受賞!映画『エブエブ』本予告

 

 

○本年度アカデミー賞受賞 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 『This Is A Life』MusicClip

 

 

 

 

○祝・アカデミー賞受賞!!『エブエブ』笑いの絶えないNGシーン集、解禁!!【公式】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。