『シャザム!』(2019年) #ユナイテッドシネマ大津 #DCコミック #ジャスティスリーグ | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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先日、MARVEL社のMCUシリーズ作品の映画『キャプテン・マーベル』をご紹介致しましたが、実は、元々は、この『シャザム!』こそが、DCコミックのヒーローであるスーパーマンのバッタものとして、その人気に便乗して英国のフォーセット・コミックスから本家本元の『キャプテン・マーベル』として誕生したヒーローでした。

が、しかし、その見かけがスーパーマンのソックリの模倣であり著作権侵害だとして、争訟のうえ、和解したその後、DCコミックが版権を買い取ったという経緯がある、まさにツイていないヒーローだったのです。

その際には、当時誕生したばかりのMARVEL社も「キャプテン・マーベル」という名前のヒーローの存在には、かなり快く思ってはいなかったものの、大手のDCコミックに著作権侵害の争訟の先を越され口出し出来なかったところ、一旦、DCコミックとフォーセット・コミックス間で和解が成立し、キャプテン・マーベルの出版を停止し、コミック業界からも撤退した間に、そのキャプテン・マーベルの不在に乗じて、1967年にMARVEL社が自社名を冠した『キャプテン・マーベル』を刊行し始めるといった、一時期には、DC社にもMARVEL社にも双方に『キャプテン・マーベル』が存在する状態が続きましたが、同じ名前のヒーローの存在が非常にややこしい事態も生じたため、このツイていないバッタもののヒーローを拾った大手のDCは、元々の名前である「キャプテン・マーベル」から『シャザム!』といったヒーローにリニューアルを行ったという訳でした。

そう言った複雑な大人の事情によるヒーローの変遷の経緯はさておき、ヒーローとは、正義やその力の意義などに悩むものとして、従来からアメコミ・DCコミックの実写映画化計画であるDCEU=「DCエクステンディッド・ユニバース」においては、『マン・オブ・スティール』のスーパーマンをはじめ暗くて重苦しいトーンがヒーローの世界を支配していましたが、今回のDCコミックが贈る新ヒーローは、突然、勇者にされた14歳の少年が活躍する底抜けに明るい『シャザム!』の登場です。

 

既に大型連休前の平成31年の4月19日(金)から公開し、私もその公開五日後の4月24日(水)に、滋賀県大津市のユナイテッド・シネマ大津でauシネマ割引を活用して鑑賞してきました。

 

予告編の作りや表現手法がイマイチ悪いためか、この作品。何故だかコメディ要素ばかりがクローズアップされてしまいがちですが、ジュブナイルもの映画としても良く出来たヒーロー映画でしたので、今更ながらですが、この作品も備忘録的にブログ記事化をさせて頂きますね。

 

 

 

「自分の居場所探し(19.4/24・2D字幕版)」

ジャンル:アクション

原題:SHAZAM!

製作年/国:2019年/アメリカ

配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/shazam-movie/

上映時間:132分

映倫区分:一般(G)

公開日:2019年4月19日(金)

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

キャスト:

ザッカリー・リーヴァイ、マーク・ストロング、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・フンスー、フェイス・ハーマン、グレイス・フルトン、イアン・チェン、ジョパン・アルマンド、マルタ・ミランス、クーパー・アンドリュース ほか

 

 

【解説】

「スーパーマン」や「バットマン」と同じDCコミックスのヒーロー「シャザム」を映画化。

見た目は大人だが中身は子どもという異色のヒーローの活躍を、独特のユーモアを交えて描く。

 

身寄りがなく里親のもとを転々としてきた少年ビリーはある日、謎の魔術師からスーパーパワーを与えられ、「S=ソロモンの知力」「H=ヘラクラスの強さ」「A=アトラスのスタミナ」「Z=ゼウスのパワー」「A=アキレスの勇気」「M=マーキューリーの飛行力」という6つの力をあわせもつヒーロー「シャザム(SHAZAM)」に変身できるようになる。

筋骨隆々で稲妻を発することができるが、外見は中年のシャザムに変身したビリーは、ヒーローオタクの悪友フレディと一緒にスーパーマン顔負けの力をあちこちで試してまわり、悪ノリ全開で遊んでいた。

 

しかし、そんなビリーの前に、魔法の力を狙う科学者Dr.シヴァナが現れ、フレディの身に危険が及んでしまう。遊んでいる場合ではないと気付いたビリーは、ヒーローらしく戦うことを決意するが……。

 

シャザム役はTVシリーズ「CHUCK チャック」のザッカリー・リーヴァイ、監督は「アナベル 死霊人形の誕生」のデビッド・F・サンドバーグ。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

で、この「SHAZAM」とは、ソロモンの知恵、ヘラクレスの剛力、アトラスのスタミナ、ゼウスの全能、アキレスの勇気、マーキュリーの神速・飛行力といった、それぞれの頭文字を採った頭字語でした。

この点からも、このヒーローの特徴が分かってくるかも知れないですが、なんと、このシャザムは、あのスーパーマンと対等どころか上回る力を持つらしいです。

 

 

幼い頃に生き別れになった実母を訪ねて三千・・・。じゃなくて、里親から里親へと転々と渡り歩く問題児ビリー・バットン(アッシャー・エンジェル)。母親を探し当て自分の居場所を得たいと願っていましたが、とうとうフィラデルフィアのグループホームに入ることになるのでした。

 

 

そこには、ヒーローオタクで足の不自由な障碍者のフレディ(ジャック・ディラン・グレイザー)、誰にでも抱きつくアフリカ系アメリカ人の少女ダーラ(フェイス・ハーマン)、ゲーマーでハッカーでもあるアジア系アメリカ人のユージーン(イアン・チェン)、無口でガタイがデカいペドロ(ジョバン・アルマンド)、MIT工科大学に進学直前のメアリー(グレイス・フルトン)の5人の孤児が一緒に暮らしていましたが、ここからも直ぐにでも逃げ出してやるぜと、彼らとも距離を置いていました。

 

 

しかし、学校で、障碍者のビリーを狙う、いじめっ子たちの行動を黙って見ていられずに仕返しをしてしまった後、地下鉄に乗って逃走。

地下鉄が停車すると、そこは洞窟の中。謎すぎるヒゲもじゃの魔術師シャザムに出会い、自分の名前を言うように半ば強要されるのでした。

そこで仕方なく「シャザム!」と呼ぶとビリーは、スーパーヒーローの姿(ザッカリー・リーヴァイ)に変身してしまうのでした。

 

 

底抜けに明るいシャザムですが、子供たちが主役なのでMARVELで言えばスパイダーマンの立ち位置に相当するのかも知れないですが、コメディ要素が過多なこともあり、また前述したように突出したパワーを持つことからも従来のヒーロー像からは独立した感が際立っているかも知れないですね。

 

 

お話しの展開的には、この後、ヴィラン(悪役)である、また謎すぎる科学者ドクター・シヴァナ(マーク・ストロング)に狙われるビリーが、グループホームの子供たちとも信頼関係を育みながらも、予期もせずいきなり勇者にされた彼がヒーロー(シャザム)の意義を知っていくといったお話し。

 

 

シャザムの強さの程度を調査しながらYouTubeにアップするヒーローオタクのフレディは、まさに今時の子供風で本当に面白くて笑えてきました。

 

 

また、シャザムの秘めたそのパワーを引き出す練習の際の選曲がQueenの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」というのも展開に即していて洒落た演出で良かったです。

 

 

映画『ロッキー』シリーズの主題歌の如く、例のフィラデルフィア美術館前の階段でサヴァイヴァーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」を歌いながら自らのパワーの無駄遣いをする演出にも笑えました。

 

 

そして、一方、自分だけは親に捨てられたとは思っておらず、グループホームの仲間達ともいつまでも馴染もうとしないビリー。彼は、それからも自分の居場所を探していました。

他方で、子供の頃から父親や兄からほとんど愛情を受けずに育ったヴィランのドクター・シヴァナは、はなっから信用などされずに40年以上も魔法の世界にのみ自分の居場所を求めているのでした。

この二人共に、家族愛に飢え、自分の居場所を求めているという共通項目がありながらもその道が大きく分かれてしまう。

その人生の対比はまさに鉄板ながら、「自分の幸か不幸かを決めるのは他人様ではなく自分自身にあるのだ。」というメッセージとして、とても説得力を持つ話ともなっていました。

 

 

強大な力を持つ者はその力の使い道を問われがちですが、ヒーローものには必ずと言って良いほどのお馴染みの主題ですが、ここでもそれが生きています。

 

ザッカリー・リーヴァイが演じるシャザムの見た目がダサダサめのオッサンなのも落差があって面白い。

 

 

マーク・ストロングはどうしても『キングスマン』シリーズを思い浮かべてしまうのですが、それをかき消すが如く、今作のドクター・シヴァナ役はピッタリハマっていました。

 

 

ビリー少年が試練を乗り越えながら成長していく物語としても普遍的な輝きを魅せてくれた作品でした。

 

 

そしてDCEUシリーズ作品の『ワンダーウーマン』『アクアマン』と同様に、今作では他のDCEUキャラは乗り入れていません。

ただ、都合2回あるオマケ映像には、エンディングロールで、シャザムと一緒に、ある大物DCEUキャラの首から下が映っていましたし、エンディングロールの最後には、シャザムが金魚と意思疎通を図ろうとするシーンにもニヤリとさせられましたし、何よりも、エンディングロールの背景画がジャスティスリーグのDCEUキャラとシャザムが絡んでいるシーンがコミカルに劇画風に描かれていてとても面白かったですね!

 

私的には、近年観たDCEUキャラものの単独作品の中では、最高傑作じゃないの?!と思うくらいの面白さでした。

 

でも、よくよく考えればこの『シャザム!』がそもそも「キャプテン・マーベル」という名前のヒーローとして誕生したにも関わらず、著作権侵害の争訟など経てきた複雑な変遷を考えると、それこそ『シャザム!』というヒーローの存在自体が、<自分の居場所探し>をしていたとも言えるかも知れず、このお話自体とも上手く呼応していて面白いですね。

また『シャザム!』はあの『デッドプール』ほどのブラックジョーク満載でもないし、日本語吹き替え版に菅田将暉くんや福田雄一監督の監修など、あえて彼らの人気などに頼らなくても充分にウケる映画だと思いました。

※因みに、私はもちろん字幕版で観ました。

 



私的な評価と致しましては、
ビリーがシャザムになれて、シヴァナがなれない点の根拠の部分があまりにも乏しい点で、若干減点を致しますが、五つ星評価的には、ほぼ満点に近い★★★★☆(90点)の四つ星半評価とさせて頂きます。

「アベンジャーズの鑑賞前の予習なんて今からじゃ到底間に合わないよ・・・。」という御方々は、是非ともこのDCEUシリーズの新ヒーロー『シャザム!』においでませ(笑)。

 

●映画『シャザム!』予告編

 

 

●Queen - Don't Stop Me Now (Official Video) 

 

 

●Survivor - Eye Of The Tiger (Official Music Video)