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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

スパイク・リー監督による、トーキング・ヘッズのライブ映画『アメリカン・ユートピア』を観た2021年に、その年の私的映画ベスト10のナンバー1作品に選んだくらいにかなりの衝撃を受けたこともあり、この度、その原点とも言われている1983年の伝説のライブを、ジョナサン・デミ監督が映画化した『ストップ・メイキング・センス』(1984年)を、A24が執念によりオリジナルネガを発掘し、4Kレストア版にした作品が、今回、2月2日(金)からIMAX上映でも同時公開され、またIMAX上映については2週間限定上映とも聞いていたので、慌てて、2月8日(木)に、TOHOシネマズ二条でIMAX2D上映の劇場鑑賞に出向いて来ました。

 

 

今年度の6本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のTOHOシネマズ二条での2本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「トーキング・ヘッズを知らずともノレるライブ映画(24.2/8・IMAX2D鑑賞)」

ジャンル:演劇/ステージ / ドキュメンタリー

原題:Stop Making Sense

製作年/国:1984年/アメリカ

配給:ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/stopmakingsense/

上映時間:89分

上映区分:一般(G)

劇場公開日:2024年2月2日(金)

その他の公開日:1985年8月3日(日本初公開)、2000年4月28日、2016年4月2日

製作:ゲイリー・ゴーツマン

製作総指揮:ゲイリー・カーファースト

舞台構想:デヴィッド・バーン

脚本:ジョナサン・デミ / トーキング・ヘッズ

撮影:ジョーダン・クローネンウェス

編集:リサ・デイ

音楽:トーキング・ヘッズ

音編集:ジム・ヘンドリクソン / ナンシー・フォガティ

監督:ジョナサン・デミ

キャスト:デヴィッド・バーン / クリス・フランツ / ティナ・ウェイマス / ジェリー・ハリソン(以上、トーキング・ヘッズ)

スティーブ・スケールズ / リン・マブリィ / エドナ・ホルト / アレックス・ウィアー / バーニー・ウォーレル

※字幕翻訳:桜庭理恵

 

 

【解説】

1980年代の音楽シーンに変革をもたらしたアメリカのロックバンド「トーキング・ヘッズ」が1983年に行った伝説のライブを記録したドキュメンタリー。

キャリア絶頂期にいた彼らが全米ツアー中の83年12月にハリウッドのパンテージ・シアターで敢行したライブの模様を収録。

バンドのフロントマンであるデビッド・バーンの躍動感あふれるパフォーマンスに、彼を象徴する衣装「ビッグ・スーツ」、エキセントリックなダンスとエキサイティングな演出による圧巻のステージを映し出す。

後に「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を受賞するジョナサン・デミが監督を務め、「ブレードランナー」のジョーダン・クローネンウェスが撮影を担当。

2023年には、1992年から眠っていた本作のネガを基に、バンドメンバーのジェリー・ハリスン自らサウンド監修を手がけた4Kレストア版としてリマスターされた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

トーキング・ヘッズの伝説とも言われる、1983年12月ハリウッド・バンテージ・シアターでのライブ。

1992年から人知れず眠っていた本作のオリジナルネガをA24が執念で探し出し、サウンドはジェリー・ハリソン自ら監修した完全リマスター。

収録から40年を経ても全く色褪せないこの最高級のエンターテインメントを、A24が4Kレストア版で今回スクリーンに復活させてくれました。

 

 

  感想

 

デヴィッド・バーンらによる躍動感溢れるパフォーマンスに、日本の能楽からインスピレーションを得たというシンボリックな”ビッグスーツ”、エキセントリックなダンスとエキサイティングな演出は、今なお唯一無二の舞台といえるでしょう。

2021年日本公開のデヴィッド・バーンらによるライブ映画『アメリカン・ユートピア』で衝撃を受け、私の場合には、それ以来の俄(ニワカ)ファンでしかありませんが、トーキング・ヘッズのバンド結成50周年、映画公開40周年の2024年に”史上最高のトーキング・ヘッズ”を、この機会にと12chサウンドシステムの音響効果を誇る、IMAX上映で全身で浴びてきました。

 

 

アコースティックギターとラジカセを持ったデヴィッド・バーンが一人でステージに現れて「Psycho Killer」を歌い始める冒頭から、(ある意味ここが一番格好良かったかも。)、そして、ミュージシャンと楽器が少しずつ増えて来て、4曲目の「Found a Job」でトーキング・ヘッズのメンバー4名が揃い、その後、6曲目の「Burning Down the House」でサポートメンバー5名が加わった総勢9名の大所帯を形成し、そして、16曲目の最後に「Crosseyed and Painless」 で幕を閉じる構成が実に素晴らしく格好良かったですね!

 

 

 

デヴィッド・バーンのどこか鳩かニワトリを思わせる首の動きや、幻覚的・神経症的な歌詞と相反するパフォーマンスは唯一無二であり、その躍動感溢れるクネクネダンスの体幹のすごさにも驚かされるばかりでした。

 

 

 

ベースギター担当のティナ・ウェイマスが当初は上下ツナギで登場していましたが、ワンピースに着替えてからは、大きな水玉模様のストッキングがなかなか色っぽくて可愛いかったですね!

 

 

また、生憎と、私の場合には、元々の『ストップ・メイキング・センス』のフィルム自体を一度も観た事がないので、元の修復前の映像と4Kレストア版とでどの程度鮮明になっているかどうかの比較は出来ませんでしたが、IMAXの音響効果の方は12chサウンドシステムでしたので、あたかもライブ会場に居るかの如き錯覚に陥るような臨場感が半端なかったですね!

 

 

それにしても、日本の能楽に着想を得た”ビッグスーツ”の上着を脱いだ際のデヴィッドバーンの姿があまりにも不格好で思わず笑えてしまいました(笑)

あの当時は、アレが格好良かったのでしょうか!?

 

そしてまた、バンド内ユニットの「トム・トム・クラブ」の曲も良かったでしたね。

 

 

デヴィッド・バーンは当時31歳で兎にも角にも脂がのりきって若くて格好良い!

それに対して、2021年に日本公開された『アメリカン・ユートピア』ではデヴィッド・バーンは撮影当時67歳。その間に頭は白髪になっていましたが、相変わらず才気煥発の極みであったことは確かでしたね。

 

ですが、私的にはそんな見栄えはどうでも良くて、社会的メッセージ色が豊かな『アメリカン・ユートピア』の方がどちらかと言うと好みだったかも知れないですね。

 

 

 

  私的評価:★★★★☆(90点)

 

私的な評価と致しましては、

本作品よりも、先に、3年前に『アメリカン・ユートピア』を観ていたこともあり、この2つのライブ映画では、趣自体はかなり違うテイストの映画ではありましたが、本作は、IMAXでの鑑賞も手伝った点もあってか、五つ星評価評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価も相応しいコンサートライブ映画でしたし、こういった映画こそ、大きなスクリーン・優れた音響設備が整ったシネコンで観るべき作品かとも思いました次第です。

 

ですので、今回IMAX上映で鑑賞出来て本当に良かったです♪

 

 

○『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』本予告 2024年2月2日(金)公開

 

 

 

 

 

○『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』海外版ティザー予告 2024年2月2日(金)公開

 

 

▲御年71歳のデヴィッド・バーンがクリーニング店にビッグスーツを取りに行って、久しぶりに着こなすって、この内容も微笑ましくてすごく良い♪

 

 

○『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』本編映像_This Must Be the Place_2024年2月2日(金)公開

 

 

 

 

 

○『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』本編映像_Burnig Down the House_2024年2月2日(金)公開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

先日の2月14日(水)のバレンタインデー。

新型コロナウィルスの蔓延以降は、佐川美術館では、いまだ混雑緩和のために30分刻みの入場制限枠がある中、その為に、本来ならばインターネットによるWeb事前予約が必要なのですが、幸いにして、私の場合には、今回も、無料鑑賞招待券を持っていた事から、無料入館対象者については事前のWeb予約の対象外になっていたため、あらかじめWeb事前予約をとることなく、京都府の我が家から、直接に、滋賀県守山市の佐川美術館において、昨年12月4日(月)から開催中の、《視覚の魔術師》こと、いわゆる、騙し絵でも有名な、オランダの版画家エッシャー:M.C.Escher(1898年~1972年)が手掛けたトリックアートをはじめその画業の全容を紹介する『エッシャー 不思議のヒミツ』展を鑑賞するべく、マイカーで出向いて来ました。

 

 

 

 

【解説】

私たちの周りには「不思議」なものがあふれ、そのヒミツを解き明かそうと、日々頭を働かせています。中でも、今なお多くの人々を魅了し続けているのが、オランダの版画家マウリッツ・コリネリス・エッシャー(1898年~1972年)が手掛けた作品です。

 

本展では、そんなエッシャーの初期から代表作に至るまで、150点を超える作品を展示し、今日のトリックアート(騙し絵)ブームを牽引してきたその画業の全容を紹介し、不思議のヒミツに迫っていきます。

 

また、作品の面白さを更に実感するために、錯視や視覚の原理を利用した体験コーナーも合わせて紹介します。

トリックの面白さを実体験することで、エッシャーの世界観をより深く感じることでしょう。

 

この冬、視覚の魔術師(エッシャー)が仕掛けたパラドックスの世界に、あなたはダマされる?ダマされない?

 

(佐川美術館『エッシャー 不思議のヒミツ』チラシ文より、引用抜粋。)

 

 

◎私が、朝一番の午前9時30分過ぎくらいに来館した際には未だ空きもあった駐車場も、正午前に鑑賞し終わって、再び、来館者用無料駐車場(70台)に向かいますと、平日にも拘わらず空車待ちで待機しているクルマが5~6台ありましたので、Web事前予約されるのでしたらば、平日の朝一番の開館時間の午前9時30分か若しくは午前10時台前後あたりの時間帯をご予約されることをオススメします。

 

尚、今回の『エッシャー 不思議のヒミツ』展の開催期間は、来たる2月25日(日)までとなっていますので、観覧希望の方はお急ぎの上、WEB事前予約をお願い致します。

 

○佐川美術館:公式ホームページ

 

 

 

 

 

 

▲公共交通機関を使う場合には、JR琵琶湖線の守山駅からよりも、JR湖西線の堅田駅から琵琶湖大橋経由の方が断然に近いのも、エッシャーのトリックアートじゃないですが、何ともトリッキーではありますね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

※今回は、佐川美術館では珍しく『エッシャー 不思議のヒミツ』展の企画展示に限り、全作品写真撮影OKの大盤振る舞いなのがとても嬉しかったですね!

 

この度は、佐川美術館の学芸員さんはじめご関係者の方々におかれましては、写真撮影のご配慮をして下さり本当に有り難うございました。

 

 

 

 

 

エッシャー展の全作品の写真撮影OKでしたので、150点のほぼ全部をスマホで撮影はしてきましたが、その全部をご紹介するのは無理なので代表的な作品のみについて次より画像を載せたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ドロステ社のココア缶による、ドロステ効果】

 

ドロステ効果を使った【ピンク・フロイドのアルバムジャケット】

 

 

 

○体験コーナー:その①「写像球体を持つ手」に映り込もう。

 

 

○体験コーナー:その②「鏡の部屋」

 

 

その他、二人以上で楽しむ「相対性理論の部屋」などの体験コーナーなどもあり、楽しいひとときを過ごせました。

 

そして、今回も、ついつい私も、エッシャー展の魅力にハマってしまい、またもやミュージアムショップにて、公式図録やらいろいろと散財してしまいました。

あと、エッシャーのトリックアートの版画のデザインのオシャレなTシャツも欲しかったのですが、あいにくと、Mサイズしかなかったので泣く泣く諦めました次第でした(汗)

 

▲公式図録『エッシャー 不思議のヒミツ』(定価3.000円+税)

 

 

▲A4クリアファイル(税込定価495円)

 

 

 

▲Wクリアファイル(税込定価880円)

 

▲ポストカード各種(@165×5枚)

 

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せっかく滋賀県守山市まで来たので、そのついでに、琵琶湖なぎさ公園の菜の花畑が咲き誇って、ただいま見頃らしいと新聞にも載っていたので、琵琶湖の奥に、雪を被った比良山を借景にして、菜の花畑の写真を撮りに行って来ました。

 

 

そして、この日は、バレンタインデーと言う事で、母親からチョコを。

私は薬の副作用で、前歯が抜け落ちてほぼ全部ないので、溶けやすいチョコを貰いました(笑)

 

 

滋賀県まで遊びに来たお土産として、LAWSON真野インター店にて、滋賀県ふるさと観光大使を務めておられる、T.M.Revolutionこと西川貴教さん監修の焼き菓子の西川フィナンシェと西川ポルボロンを各1個購入!!!

 

▲西川貴教さん監修焼き菓子・西川フィナンシェ(定価1,000円+税)

 

 

▲西川貴教さん監修焼き菓子・西川ポルボルン(定価1,000円+税)

 

 

○【期間限定公開】エッシャーのだまし絵!視覚の大天才!イスラムとの関係とは【意外と根性で解決】

 

 

○3分でわかるマウリッツ・エッシャー(人から分かる3分美術史82)

 

 

 

○映画『エッシャー 視覚の魔術師』予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

一部のブログ読者の方には大変お待たせ致しました。

1月12日(金)の全国公開日に先駆けて、試写会でご覧になられた映画ブロガーのキタコさん。また、公開して直ぐに観に行かれたアラカン女子ブロガーの、とまさんなどのブログ記事を拝読させて頂いて、私も是非とも観に行きたいと思い、先月の1月22日(月)に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで観に行って来た映画『カラオケ行こ!』について、原作コミックスについても読み終えましたので、今更ながらになりますが、原作漫画とも比較しながら、ご紹介したいと思います。

 

 

今年度の3本目の劇場鑑賞作品。

(今年度の1本目のイオンシネマ草津での劇場鑑賞作品。)

 

 

 

 

「原作漫画に忠実な野木亜紀子さんの脚色&山下敦弘監督の演出の妙による相乗効果が醸し出す痛快作(24.1/22・劇場鑑賞)」

ジャンル:青春/コメディ

製作年/国:2024年/日本

製作:KADOKAWA / 『カラオケ行こ!』製作委員会

配給:KADOKAWA

公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/karaokeiko/

上映時間:107分

上映区分:一般(G)

劇場公開日:2024年1月12日(金)

原作:和山やま『カラオケ行こ!』(KADOKAWA「ビームコミックス」刊)

製作:遠藤徹哉 / 野村英章 / 渡辺和則 / 舛田淳 / 渡辺勝也

企画:若泉久朗

プロデューサー:二宮直彦 / 大崎紀昌 / 千綿英久 / 根岸洋之

撮影:柳島克己

照明:根本伸一

録音:反町憲人

美術:倉本愛子

装飾:山田智也

衣装プラン:宮本まさ江

衣装:江口久美子

ヘアメイク:風間啓子

VFX:浅野秀二 / 横石淳

サウンドデザイン:石坂紘行

編集:佐藤崇

音楽:世武裕子

主題歌:Little Glee Monster『紅』(Sony Music labels)

音楽プロデューサー:北原京子

キャスティング:川口真五

制作担当:間口彰

助監督:安達耕平

脚本:野木亜紀子

監督:山下敦弘

キャスト(配役名):

綾野剛(成田狂児) / 齋藤潤(岡聡実) / 芳根京子(森本もも:合唱部副顧問) / 橋本じゅん(小林:ハイエナの兄貴) / やべきょうすけ(唐田) / 吉永秀平(銀次) / チャンス大城(尾形:キティの兄貴) / RED RICE:湘南乃風(峯) / 坂井真紀(岡優子:聡実の母) / 宮崎吐夢(岡晴実:聡実の父) / 岡部ひろき(松原) / 八木美樹(中川:合唱部副部長) / 後聖人(後輩の和田) / 井澤徹(栗山:「映画を見る部」部長) / 米村亮太朗(玉井:薬中のヤクザ) / ヒコロヒー(和子) / 加藤雅也(田中正)※友情出演 / 北村一輝(四代目祭林組組長) その他

 

 

 

【解説】

変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまの人気コミックを、綾野剛主演で実写映画化。

中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。

狂児の勝負曲は、X JAPANの「紅」。

嫌々ながらも歌唱指導を引き受ける羽目になった聡実は、カラオケを通じて少しずつ狂児と親しくなっていくが……。

綾野が狂児を演じ、聡実役にはオーディションで選ばれた新星・齋藤潤を抜てき。

 

「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘監督がメガホンをとり、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の野木亜紀子が脚本を手がける。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

  あらすじ

 

 

 

舞台は大阪。中学3年生の合唱部の部長の岡聡実は合唱コンクールのあと、現在は「反社会的勢力」とも言われる、いわゆるヤクザの成田狂児に出会う。狂児は聡実に突然カラオケに誘われて、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける”恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。

狂児の勝負曲はX JAPANの『紅(くれない)』。

聡実は、狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行なうことに。

そんな二人がカラオケを通じて少しずつ打ち解けてきた頃、”ある事件”が起きてしまう。果たして二人の運命は如何に!?

 

  感想

 

率直な感想としましては、

クスクスッと笑えるシーンも多々あり、かなり面白い青春コメディ映画でした。

 

本作を観始めた当初は、綾野剛さんのちょっと外れた関西弁の微妙なイントネーションのズレが気になって映画にも集中出来なかったのですが、それも時間が過ぎていくと、次第に映画自体の面白さにハマっていって、それも気にならなくなっていました。

 

本作に、原作漫画があるらしいことは知ってはいましたが、和山やまさんの原作コミックスはわずか1巻で完結する内容とのことでしたので、それならばイッキに読めるとばかりに、映画を鑑賞後に、慌てて購入。

 

※尚、後日、パンフレットについても、KADOKAWAからの再版増刷を待って、ちゃんと在庫補充をして下さっていた、T・ジョイ京都で購入。

 

▲原作漫画『カラオケ行こ!』(定価770円税込)、劇場用パンフレット(定価950円税込)

 

 

  原作漫画の脚色(脚本)の成功例。

 

先ず、いま世間を賑わしている、漫画『セクシー田中さん』のドラマ化に対して、原作漫画家の芦原妃名子さんが、ドラマ化の際の脚本が原作者である自らの意向や約束事が守られずに、脚本内容が勝手に一人歩きして大幅に改変された事などから、急遽ドラマの第9話、最終回を原作者の芦原妃名子さんご自身が担当されることになるなど、紆余曲折を経て、SNS上でも騒動に発展したことも影響し、急死された悲しい一件もあり、原作有りきの漫画の映像化作品における脚色の難しさが今になって問われています。

 

そんな中、この『カラオケ行こ!』は原作コミックスはわずか1巻のみで完結していることもあり、原作の脚色に関して、まだ自由な裁量もあったからかも知れないですが、先ず、鑑賞後に原作漫画を読んで思ったのは、今作の脚本家の野木亜紀子さんの場合には、和山やまさんの原作漫画をリスペクトしておられるのがよく分かるほど原作のセリフ一つをとってもに忠実に再現しながらも、実写映画化に際して、原作ではスポットを浴びないようなサブキャラクターにも無理のない程度にキャラ立ちさせたり、主人公の岡聡実や成田狂児との関係性や心情の運びなども、ごく自然な感じな流れに改変するなどされていましたが、野木亜紀子さんの原作漫画の世界観を壊すことのない無理のない脚色や、お話しの膨らまし方が巧かった点、また山下敦弘監督の演出の妙が加わって、すごく笑える映画になっていたと思いました。

 

そういった意味合いでは、今作は、原作者の和山やまさんと脚本家・野木亜紀子さん、そして山下敦弘監督とが上手に関係を保ちながら実写映像化に成功した一例とも言えるでしょうね。

 

 

脚本家・野木亜紀子さんの発案なのか、山下敦弘監督の演出上の発案なのか分らないのですが、例えば、岡聡実の雨傘の派手な模様や、狂児による和子との想い出のエピソード、聡実が「映画を見る部」の幽霊部員を兼務している点など、すべて原作漫画にはない実写映画化に際してのオリジナルな設定だった訳なのですが、すべてが巧く機能していて、主人公の岡聡実や成田狂児のキャラクターに、より深みを与えていて非常に良く出来た脚色(脚本)でした。

 

 

聡実が幽霊部員を兼務している「映画を見る部」の栗山くん(井澤徹くん)は最初から最後まで終始冷静沈着で物怖じしないのに対して、合唱部の後輩の和田くん(後聖人くん)は終始感情剥き出しという対比も面白くしてありましたね。

 

 

 

また、合唱部副顧問の森本もも先生(芳根京子さん)や合唱部副部長の中川さん(八木美樹さん)のキャラも微笑ましくて面白かったりと、実写映画化に際して、映画独自のオリジナルのキャラクターを配したり、また原作漫画では単なる端役の各キャラクターをキャラ立ちさせていた点もすごく面白くなっていたと思いました。

 

 

また、「映画を見る部」のVHSビデオデッキの巻き戻しが効かないのは、単にデッキが壊れているからなんですが、そこには「青春時代は巻き戻しが効かない=青春は一方通行」という隠喩をこめた設定にしてあったのかも知れないなと思うと、更に、野木亜紀子さんの脚本の奥深さが感じ取れて感動しますよね。

「映画を見る部」で観ていたモノクロ映画も、『白鯨』、『カサブランカ』、『三十四丁目の奇蹟』など、山下敦弘監督が選んだのでしょうか、そのセンスもなかなか良かったでしたね。

 

聡実が自分の限界を知り、そして、「少しずつ、大人の階段を上っていく」というフレーズも原作漫画にはない実写映画オリジナルだったりと、その言葉選びも野木亜紀子さんの脚本センスが輝ってましたね。

 

 

また原作漫画にはなかった、X JAPANの『紅』の英語歌詞の和訳の意味合いも意味深で面白かったり。

 

 

とは言え、「机に肘ついて食うたらアカンで!聡実くん」とか原作の台詞にもかなり忠実に再現していたりと、基本的には原作コミックスの前後編とコミック化に際しての描き下ろしの3つのお話しを基本にして、上手く再構築し直してあって、原作漫画家の和山やまさんの『カラオケ行こ!』の世界観を壊すことなく、これほどオリジナルエピソードも加筆改変し脚色しながらも、面白く実写映画化してあるのも珍しいかと思いました。

 

 

俳優陣は、綾野剛さんが原作漫画のようにオールバックにしている髪型でもないのに、スマートなヤクザ像を上手く演じていましたね。

プライベートでは、ガーシー被告からの脅迫などに苦しんでられたりもなされていたことを考えますと、綾野剛さんには、この映画で完全復活を遂げてもらえて本当に良かったです!!!

 

 

北村一輝さんが四代目祭林組長役、そして、加藤雅也さんがヒモ男役で友情出演。チョイ役でもなかなかの存在感を魅せてくれていました。

 

 

ポストクレジット(オマケ映像)で、久しぶりに聡実に電話をかけている狂児が出てきますが、彼の腕に彫られてある文字も原作漫画の通り(笑)

 

映画で観た際にはいったい何という文字なのかよく分からなかったのですが、原作漫画でも確認し直したら再度笑えました。

 

 

 

 

  私的評価:★★★★☆(90点)

 

原作漫画の実写映画化に際して、原作者や作品に敬意を払わずに「原作クラッシャー」とも称されるほど、元々の原作漫画の世界観を台無しにするような大幅な改変(いや改悪)をなされる脚本家や監督も中にはおられるようですが、今作に関しては、元々の和山やまさんの原作漫画『カラオケ行こ!』の素材自体がかなり面白いのに加えて、今回の脚本家・野木亜紀子さん×山下敦弘監督の最強コンビの脚色・演出の妙により、相乗効果で、更に面白さ度合いがパワーアップして素晴らしい作品に仕上がっていたと感じました。

 

私が観に行った上映回ではクスクスッと笑い声が溢れ出ていて、館内が爆笑の渦状態でした。

従いまして私的な評価としましては、五つ星評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価も相応しい映画かと思いました。

 

 

※尚、関西でも大阪府・京都府・兵庫県では公開館数も、かなり多いのですが、「三重県では、109シネマズ四日市まで行かないと観られないんよ」と、還暦過ぎの松阪市に住む従姉がすごく残念がっていましたので、三重県の他のシネコンでも、『カラオケ行こ!』のセカンド上映を是非ともご検討願います。

 

 

○映画『カラオケ行こ!』本予告(90秒)【2024年1月12日(金)公開】

 

 

 

 

○Little Glee Monster「紅」× 映画『カラオケ行こ!』コラボMV

 

 

 

 

 

【『カラオケ行こ!』パロディポスター】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。