HALUの映画鑑賞ライフのBlog -148ページ目

HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

5月25日(月)に政府の諮問委員会での承認を経て、ようやく緊急事態宣言も全ての自治体が解除され、もうそろそろ映画館も営業再開される見込みが立ちそうになってきたみたいですね。

そこで、今回は、もう、かれこれ未だ現在のように新型コロナウィルス感染症が蔓延する以前の約3ヶ月前の雛祭りの日の3月3日に、イオンシネマ京都桂川にて観た映画にはなりますが、この作品の感想につきましても、あくまでも私個人的な備忘録的なブログ記事として記録に留めておきたいと思います。

 

 

「#MeToo運動の原点(20.3/3・2D字幕版)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:BOMBSHELL

製作年/国:2019年/アメリカ=カナダ

配給:ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/scandal/

上映時間:109分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年2月21日(金)

監督:ジェイ・ローチ

キャスト:

シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー、ジョン・リスゴー、ケイト・マッキノン、コニー・ブリットン、マルコム・マクダウェル、アリソン・ジャネイ ほか

 

 

【解説】

2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化。

アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。

人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。

FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。

そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが……。

ケリー役をセロン、カールソン役をキッドマン、ケイラ役をロビーが、ロジャー・エイルズ役をジョン・リスゴーが演じる。

 

監督は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ、脚本は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフ。

 

シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)が担当し、今作でも第92回アカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

原題「BOMBSHELL」とは、爆弾や砲弾を意味しますが、転じて、スキャンダルを発信するメディアのスクープのことを呼ぶ、いま流行りの文春砲などと同じ<〇〇砲>の事であり、<魅惑的な女性>という暗喩の意味もあるらしい。

 

 

ここで、ぶっ放されるのは、全米で視聴率トップに君臨する保守系の大手ニュース放送局、FOXテレビで起きた、CEOだったロジャー・エイルズが度重なる女性キャスター達への衝撃のセクシャルハラスメント・スキャンダルにより、その王座から引き摺り下ろされた、2016年に起きた実話の映画化。

 

 

私は、当初はてっきり、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華3名の大物女優陣が共に協力し合って、保守系大手放送局FOXニュースのドスケベなCEOをその薄汚れた王座から引き摺り下ろすといったストーリーかと思っていましたらば、意外にも、左遷されたキャスター、いま一番売れているキャスター、これから抜擢されそうなキャスターという、三者三様の立場が描かれた実録映画だった点も逆に面白く感じました。

 

 

勇気を持って最初に具体的なアクションとして、裁判を起こしたのは、CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)の誘いを断ったことから干され、解雇された有名キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)。

ですが、この映画の本質は、悪質なセクハラを長年続けてきたTV業界の老害モンスターによるセクハラ事件の糾弾や成敗という、単純な部分にはないようでした。

 

 

映画の中心人物はグレッチェン・カールソンのライバルでもあり、その当時FOXニュースのトップ・キャスターの座にあったメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)。

彼女は女性蔑視が顕著な大統領候補ドナルド・トランプを討論会番組で追及したことから、トランプの目の敵にされ、トランプ支持者の攻撃の矢面に立たされる中、彼女も、かつてCEOだったロジャー・エイルズから受けたセクハラを公表すべきか苦悩します。

 

 

さらに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などでも好演していたマーゴット・ロビーは、架空の人物ながらもケイラ・ポスピシルという若手キャスター役を担います。

出世と成功を求める彼女がCEOのロジャー・エイルズと面談する最中、「スカートを上げて足を見せろ!もっと上げろ!」と要求されるシーンは衝撃的でした。

 

 

つまりこれは、2016年当時、ドナルド・トランプがまさかの躍進で大統領になってしまいそうな悪夢が現実のものとなろうとしていたという最悪の舞台を背景に、弱肉強食の巨大メディアという、<戦場の最前線>で、強く、美しく、知的な女性たちが、上司やライバルと繰り広げる過酷な激闘の日々を、あたかも格闘技映画や戦争映画の如く、パワフルに描いた見応えのある<闘う女性映画>とも呼べるかも知れないですね。

 

 

<闘う女性映画>であり、謂わば、世界的な<#MeToo運動>の原点となった事件を、初めて映画化した作品。

 

 

現在の社会情勢に直結する<考えさせられる主題>ではありますが、本作品は、決して重々しい社会派ドラマ作品ではなく、前述したような<闘う女性映画>であり痛快なエンタテインメント作品でもありました。

 

 

とは言え、ジェイ・ローチ監督が描くのは、そこに至るまでの、まさに綺麗事だけではない、あくまでも人間ドラマであり、キャスター役を演じる3人のほか、女性職員の多くは、自らのキャリアのために格闘の日々を送り、女性が巨大メディアの世界で勝ち抜くためにはCEOの力も無視できないといった現実ありき。

でも<忠誠心>といった曖昧な言葉の下に、性的な服従をまで求められ強いられていたとしたら、身体のみならず心の傷まで、あまりにも痛々しい過ぎましたね。

 

 

たしかに<#MeToo運動>は一大ムーブメントとして、一時的に燃え上がりましたが、人は喉元過ぎれば熱さを忘れてしまうのが日常。

でも、そうはさせじと、放送局という組織で生きる者たちのパワーゲームを描きつつ、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントの生まれる土壌を照射する挑戦的な題材からは、監督、脚本家はじめ作り手たちと大物スター女優3人の気概がヒシヒシと伝わって来ました。

 

 

特に、ニコール・キッドマン扮するグレッチェン・カールソン役や、本作のプロデューサーでもあるシャーリーズ・セロンが演じるメーガン・ケリー役は、カズ・ヒロ(辻一弘)さんによる特殊メイキャップで実在の人物に見事に変身していた点はなかなか凄かったでした。

 

 

私は、メーガン・ケリー役のシャーリーズ・セロンについては公開前から話題になっていたので、その顔付きの変貌ぶりにも驚かされていましたが、最後までグレッチェン・カールソン役がニコール・キッドマンだったとは気が付かなかったくらいに、別人の様な、カズ・ヒロ(辻一弘)さんの特殊メイキャップ技術には第92回アカデミー賞にて、今作でもオスカーを獲得するのも頷けるほどでした。

 

 

そして、パワフルな女性たちの損得勘定込みでの<正義>を巧みに演じている点が良かったですね。

 

また、字幕翻訳家の松浦美奈さんによる字幕翻訳による意訳が今作でも流石でした。(異訳ではなく、意訳という点が凄かったですね!)

 

 

私的な評価としましては、

大勢の登場人物が錯綜しながら、紹介されますが、主題やストーリーとは深く絡んでこないので、事前に登場人物を整理しておくと、より理解が出来るお話しかも知れないですが、私の場合には特段に何の予備知識もなく観たので、最初はちょっと戸惑いましたが、それでも何とか理解は出来ましたので、おそらく心配はご無用です。

実録もの映画ですので、顛末のほどは想定の範囲内で、ほぼ予想がつきますので、結末にも、最たる驚きはない映画ですが、そこそこ楽しめる映画にはなっているかとは思いましたので、カズ・ヒロ(辻一弘)さんの特殊メイキャップ技術を堪能するといった点からも、五つ星評価的には、★★★★(80点)の四つ星評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

※尚、現在、営業を再開した全国のミニシアターやシネコンでも上映があるところもありますが、もしお近くの映画館では既に公開が終了していた場合であっても、多くのインターネットの動画配信サービスでも本作品も配給会社ギャガさんのご厚意で、1.000円均一でレンタル視聴出来るみたいですので、劇場で観逃されて、ご覧になれなかった御方々は是非そちらでご視聴なされても如何かと思います。

 

※因みに、京都府では京都市の京都シネマにて上映中です。

 

 

 

〇公式・映画『スキャンダル』本予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

今年(2020年)の4月17日発売の芸術系の専門誌ではありますが、『illustration(イラストレーション)』2020年6月号・№226において、多岐多才で、多方面にわたり、単なるイラストレーターの域に留まらないご活躍をなされておられた、あの稀代のアーティストの和田誠さんが昨年(2019年)10月7日に83歳でお亡くなりになられたことから、哀悼の意味合いも込めて、「特集・和田誠」と題して、和田誠さんの特集号として採り上げています。私も早速購入しておりましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

この『illustration(イラストレーション)』2020年6月号№226は、和田誠さんのお仕事の中からほんの一部ではありますが、特集号として、雑誌の全134ページのうち81ページに亘って、特集記事を掲載している芸術系の専門雑誌です。

 

 

【内容紹介】

<特集・和田誠>
2019年10月に逝去されたイラストレーター・グラフィックデザイナー和田誠さんを特集します。
代表的な仕事の紹介はもちろん、親交のあった方々からの寄稿、オマージュイラストなど盛りだくさんの内容です。

<仕事紹介>
和田さんの膨大な仕事から代表的なものを中心に20ページにわたって紹介します。

学生時代の作品
『21頭の象』
「ピース」広告
私家版絵本
装丁
ポスター
似顔絵
『週刊文春』
etc

<寄稿>
和田さんと親交のあった方々に、和田さんとのエピソードなどを寄稿してもらいました。

村上春樹(作家)
唐仁原教久(イラストレーター)
笹尾光彦(画家)
吉田宏子(編集者)
工藤直子(作家)
椎名誠(作家)
松田哲夫(編集者)
(敬称略・掲載順)


<和田誠のこの仕事>
イラストレーター、グラフィックデザイナー、作家、編集者の方々に、
和田さんの仕事から印象的なものをセレクトしていただき、コメントを寄せてもらいました。

ナカムラクニオ、中村佑介、小池アミイゴ、石黒亜矢子、井筒啓之、古川タク、大橋歩、信濃八太郎、黒田貴、江口寿史、濱田髙志、北見隆、大久保明子、加藤久仁生、湯村輝彦、日下潤一、藤田重信、土井章史、たむらしげる、俵万智、伊野孝行、みうらじゅん、塩川いづみ、長場雄、山本容子、谷口広樹、平野甲賀(敬称略・掲載順)



<オマージュイラストレーション>
和田さんに対するオマージュ作品を7名のイラストレーターが描き下ろし。

及川正通
本秀康
福田利之
及川賢治
矢吹申彦
荒井良二
宇野亞喜良
(敬称略・掲載順)

<対談:和田誠のデザイン>
グラフィックデザイナーの大島依提亜さんと川名潤さんに、
和田誠さんのデザインについて、大いに語って頂く対談です。

<もう一度、仕事場日記>
本誌193号と200号に掲載した和田誠さんによる日記を再掲。
今振り返ってみても、その仕事ぶりに驚くばかりです。

 

(以上、Amazon通販サイトより、和田誠さんの記事部分のみを引用抜粋。)

 

▲『illustration(イラストレーション)』(定価:1600円+税、玄光社刊)

 

 

 

 

 

 

 

 

私個人的には、イラスト画や本の装丁などのデザインやイラストレーターとしてのお仕事もさることながらも、『麻雀放浪記』(1984年)や『快盗ルビイ』(1988年)などでの映画監督業も印象的な御仁でした。

 

▲和田誠さんが手がけたモダン・デザインの代表的な作品のひとつ。

hi-liteというのは俗語で、「もっとも陽が当たる場所」という意味。また、ロングサイズで当時最もタールが軽いタバコであったので、high(長い)ーlight(軽い)という造語にしたという説もあるが、当時の日本専売公社のパンフレットから見るに前者が正しい。(Wikipediaより引用抜粋。)

 

 

 

 

和田誠さんのことを少しでも知ってられる御方々、そして、和田誠さんの偉業について、深く良く存じ上げておられる御方々にも、永久保存版的なガイドブック的な雑誌になっているかとも思いますので、なかなかおススメです(^^)v

 

〇「快盗ルビイ」(1988年)予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

ふと、コンビニで目にした<連続漫画小説『あさドラ!』>という題名に著しく興味を惹かれ、私の好きな漫画家でもある浦沢直樹先生による、新連載の漫画と言うことも手伝って、コミックスの第1~3巻をコンビニにて、まとめて購入。

 

 

この漫画のお話しの流れ的には、

2020年――。炎の海の首都東京。

その向こうには、未確認巨大生物の影が・・・。

「この物語は戦後から現代にかけて、可憐にたくましく生きた名もなき女性の一代記である。」とあります。

はじまりの舞台は、1959(昭和34)年の伊勢湾台風が上陸した名古屋港沖。
主人公の浅田アサは、元気な小学6年生。
名古屋弁の会話が丁々発止にテンポよく続きます。
彼女の一代記ということになるようですが、そこは浦沢直樹ワールド。
冒頭の巨大生物の影に加えて、第1巻目の終わりに、台風で水没した名古屋港沖に未確認巨大生物の足跡が・・・。
ということで、単なる正義感の強い女性の物語ではなさそうです。
浦沢直樹先生の作品は、どれも始まりかたが実に面白くて心憎い。

 

▲連続漫画小説『あさドラ!』第1巻(定価:650円+税、小学館)。


イッキに第1巻を読み終えて、次巻の第2巻を読みますと、第1巻での数少ない端役の登場人物が主要人物として活躍することとなり、その上手い展開の手法には舌を巻きましたね。

 

その後、1964(昭和39)年。東京五輪の年。

浅田アサは17歳の立派な女子高校生へと成長を遂げていました。

 

▲連続漫画小説『あさドラ!』第2巻(定価:700円+税、小学館)。

 

 

その後の第3巻への流れは、あたかも、その昔のNHK連続テレビ小説『雲のじゅうたん』を彷彿させるようなお話しの展開へ。

 

▲連続漫画小説『あさドラ!』第3巻(定価:700円+税、小学館)。

 

ただ、とは言っても、お話しの中に、未確認巨大生物の脅威がある点で、単なる<連続漫画小説>に留まらないワクワク感があり、この漫画は第1巻のみ読むのではなく、第1巻・2巻を続けて読むと凄く面白くなるといった仕掛けがなされている作品ですので、出来ますれば是非、第1~3巻のイッキ読みをなされる事をオススメします。

 

※尚、コミックスの第4巻は、2020年秋に発売予定らしいので本当に待ち遠しいです。

 

浦沢直樹先生は、『YAWARA!』、『20世紀少年』、『MONSTER』、『PLUTO(プルートゥ)』、『MASTERキートン』など、これまで大ヒット漫画を執筆されておられましたが、本作品も、まだ序章の段階に過ぎませんが大ヒットの予感がする作品ですね。

もしも、日本で映画化を検討される際には、VFXの白組&堤幸彦監督若しくは山崎貴監督にお願いしたいような内容の漫画ですね(^^)v

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

今夜、5/22(金)の金曜ロードSHOWで放送される、『名探偵ピカチュウ』の過去記事のリブログです。

 

ネタバレのないようにブログ記事を書いておりますので、ご興味が惹かれましたらば、下記のブログ記事をお読み下されば幸いです。

 


 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。