「本の森の入口で」 -110ページ目

「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

子どもをもつ親ならなおさら、いない人にも無視できない問題ではないでしょうか?

LD・ADHDな人々(子ども)の存在。決してやっかいものとして、認識しているわけではないのです。ただ、やはり本人のためにも社会のためにも、真剣に向き合わなければならない問題ではないでしょうか?


で、読んでみました。「LD・ADHDは病気なのか?」2003年の発行で、その翌年くらいに読んで、今回再読です。

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著者は「てんかん」の専門医。てんかんの治療だけでなく、行動や認知に問題を抱える子どもの治療に、真摯にあたっている小児科医という印象です。


日々現場で問題の深さと社会的な矛盾を、感じているからこその、さまざまな意見は、心に響きます。問題行動をおこす子どもを、つい色眼鏡でみがちな、健常児(?)の親の心も正すような・・


しかし、いったいまわりの人間は何ができるのでしょうか?というのは、このての本を読んだときの一番の思いです。まず理解につとめ、日常のなかで、触れ合ったときに少しでも支える。少なくとも、間違った偏見の目でみない、という程度しか思いつきません。哀しいかな。


しかし、もし例えば自分の息子に、気になる点があるなら、あるいはすでにレッテルを貼られてしまっているのなら、この本を読んで、今一度科学的な検査をうけてみようと勧めたい。


現在の判定は、あまりにあいまいすぎるよう。個性の範囲なのか。脳波の異常なのか?それも、投薬等で改善するのか?しかるべき経験のある医者による診断を、あおぐべきではないのかと思いました。


先日ニュースのなかで、特別支援の学校に期待が高まり、教室が足りない、という報道をみました。

この本の出版時よりは、社会的な認知は広がっているのは、確かでしょう。平成19年度から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられましたよね。


以前は、自分の子の「障害」を認めたがらなかった親も、まずは違いを認めるという、心のハードルが低くなっているのかもしれません。支援(その子にあった個別の学習環境)を受けた方が良いという選択が、しやすくなっているなら幸いです。

他の子から隔離しろとは、間違っても言いませんが、学校での支援員の予算を、しっかりととるべきでしょう。その子どもに、出来うる限りの学力をつけて卒業させるのが、社会的、経済的にも理にかなっていると思います。


同時に、社会(学校の保護者だけでなく)で、そういうものがあらしいというレベルではなく、正しい理解と、寛容が広まっていくのを願うばかりです。


こんなふうに書くと、自分がいい人っぽいけど、実際にはうるさい子どもに我慢ならないほうです。その反省もこめて、もうすこし、人全般におおらかな気持ちで接しなければね、と自分自身の課題をつきつけられた読後感でした(笑)


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下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち 下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

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今、売れているとというか、多くの本を書いている(=ニーズの高い)著者の本ですね。


私は貧困問題の一因、あるいは、結果として「階層化」「下流」本として、手にとりました。が、ちょっと具合が違うようです。


中流(以上)のサラリーマンに向けた講演を、まとめた内容みたいです。

ふんふんと心あたりのあるの現象が、ぽんぽん出てきます。出所は著者の実感と、売れている山田昌弘氏や諏訪哲二氏の新書あたり。これじゃ、読みやすいけど、聞いたことのある話のオンパレードになりがちですね。


著者は、学びをビジネスワードでくくろうとするのが、間違いだといいます。その通りですね。「時間を経過しての変化」ではなく、「時間を無視した対価」を求めるのが間違いだというわけ。それもそのとおり。
ごもっともですが、現実につまらない授業を、どうして惹きつけさせようっていうんでしょうか?著者はじめとする、教育者たちの責任については、いささか認識が甘いのですはないですか?


四の五の言わずに先生を尊敬して、なんだかわからないけど、今はつまらないだろうけど、学んどけ!っていうのは、やっぱり説得力ないですよ。先生。


昔はよかったね。って話も困るんです。

日本人が劣化したという論議はよく語られますが、こと、高等教育に関しては、昔はいけなかった層も進学しているということが、大きいのではないでしょうか?


わたしなんか、4大でていますけど、明治時代なら、間違いなく女中か女工の部類ですもん(笑)


そんなわたしでも、高校生時代から、体制にからみとられるような生き方は、ごめんだって気持ちは、持っていました。若い頃、自分探しの旅にもでたクチ。高等遊民に憧れられるのも、身を過ぎた贅沢ってことが今ならわかります。


それはそれとして、人間均質でもなければ、ある程度の階層もやむなしと私は思います。だから、弱い(と思われる)層を救済しつつ、そこに陥るのを防ぐ対策を講じていくといこうという、著者の締めには賛成。しかし、どうやって?というのはこれからですね、結局。この本で、私には道は見えませんでした(涙)


でも、読んでいておもしろいですよ。著者のいいおじさんっぽい感じもいいし。廉価な文庫もでています。

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫) 下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

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はじめに読むアスペルガー症候群の本

はじめに読むアスペルガー症候群の本

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発達障害とかっていっても、昔からいるじゃない、変わった子って・・そんな認識でした。

いろんな子がいてあたりまえだから、病気にしちゃうことないのに・・
しかし、自分の子どもが幼稚園、小学校に通うようになると、集団の中の他の子どもを見ていて、「こういう子のこと?」と思い当たることが増えたのも事実です。


私は今も、基本的には、変わった子だからと排除しないで、一緒に育っていけばいい、とフツーに悠長に考えているのですが。


一番目立つのが、多動症。座っていられない子。表情や反応に乏しい自閉症等。中には、わがままなだけって子どもも多いように見えますが・・まあいろいろなタイプがあるようです。


そのなかで、わかりにくいのがアスペルガー症候群。10年くらい前に、少年犯罪の加害者の報道で、はじめて耳にした気がします。そのときの報道でも、今でもよくわからない・・だから、読んでみました。「はじめに読む アスペルガー症候群の本」。


初心者向け。多分、わが子の発育に不安をもった親向けの本でしょう。「大丈夫、大丈夫だから」と言っているような著者の優しい語り口に、当事者ではない私などは、読み飛ばしてしまいそうです。
しかし、心配して本を手にした親の立場なら、思い当たったり、腑に落ちたり、慰められたりと意味深い本ではないでしょうか。

結局のところ、何故?何が原因で、この症候群がふつーと違うのかはわかりません。(医学的にわかっていないようです)。しかし、親だけでなく、周りの人はというか、かなりの割合で遭遇するのだから、誰もが知っていたほうがいいだろうなと思います。こういう違いというか、特性を持った人たちがいるということを。

それにしても、本人はもちろん、親も疲れる人生だろうなと思います。だからせめて、私は追い詰めるような、周囲の目・声にだけはなりたくないものだと思っています。

一方で、アスペルガー症候群については、最近ミュータント的な興味もあります。
例えば下の2冊はこれから、読んでみたいリストの一部。新聞の書評などで見かけて、なにか新たな可能性を感じるといいますか。
アスペルガー症候群的な人たちって、増殖していくのかな?いいも悪いも、彼らが世界を変えていくのかなと思う部分もあるわけです。
天才の秘密 天才の秘密
井上敏明

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