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下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち
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私は貧困問題の一因、あるいは、結果として「階層化」「下流」本として、手にとりました。が、ちょっと具合が違うようです。
中流(以上)のサラリーマンに向けた講演を、まとめた内容みたいです。
ふんふんと心あたりのあるの現象が、ぽんぽん出てきます。出所は著者の実感と、売れている山田昌弘氏や諏訪哲二氏の新書あたり。これじゃ、読みやすいけど、聞いたことのある話のオンパレードになりがちですね。
著者は、学びをビジネスワードでくくろうとするのが、間違いだといいます。その通りですね。「時間を経過しての変化」ではなく、「時間を無視した対価」を求めるのが間違いだというわけ。それもそのとおり。
ごもっともですが、現実につまらない授業を、どうして惹きつけさせようっていうんでしょうか?著者はじめとする、教育者たちの責任については、いささか認識が甘いのですはないですか?
四の五の言わずに先生を尊敬して、なんだかわからないけど、今はつまらないだろうけど、学んどけ!っていうのは、やっぱり説得力ないですよ。先生。
昔はよかったね。って話も困るんです。
日本人が劣化したという論議はよく語られますが、こと、高等教育に関しては、昔はいけなかった層も進学しているということが、大きいのではないでしょうか?
わたしなんか、4大でていますけど、明治時代なら、間違いなく女中か女工の部類ですもん(笑)
そんなわたしでも、高校生時代から、体制にからみとられるような生き方は、ごめんだって気持ちは、持っていました。若い頃、自分探しの旅にもでたクチ。高等遊民に憧れられるのも、身を過ぎた贅沢ってことが今ならわかります。
それはそれとして、人間均質でもなければ、ある程度の階層もやむなしと私は思います。だから、弱い(と思われる)層を救済しつつ、そこに陥るのを防ぐ対策を講じていくといこうという、著者の締めには賛成。しかし、どうやって?というのはこれからですね、結局。この本で、私には道は見えませんでした(涙)
でも、読んでいておもしろいですよ。著者のいいおじさんっぽい感じもいいし。廉価な文庫もでています。
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下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)
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