「本の森の入口で」 -103ページ目

「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます


悩む力
悩む力
おすすめ平均
stars今年読んだ本の中で一番感動した本
stars図書館のすぐれちゃんも推薦!
stars自分の弱さに目を向けてみませんか
starsできるだけ多くの人に読んでほしい

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

読んで良かったとしみじみ思える本です。


ベテルは統合失調症の人たちが共同で暮らす家。北海道の過疎の村浦賀というところにあるそうです。


本当に存在しているのか…いえ、「必ず存在している」。それを知って、生きる意味が少し裏付けられたように思います。

それほど、意味のある存在であり記録であると思います。


苦労だらけ、問題だらけの共同生活。しかし、そこにあるのは、人間の本来の姿なのかもしれません。学生時代に少しかじったフーコーの著作を、本当に久しぶりに思い出しました。(大学の卒論で使ったため、意外にも、読みこんだのですよ、当時の私としては)。


近代以降、人間は社会を効率的に回すために、異質を排除し続けてきました。監獄を作り、精神病棟をつくり・・・清潔で、効率的な世の中!

「異質なもの」は保護され、管理下に置くことで、患者の側からは本来の苦しみから遠ざけ、悩む力を奪ってしまったのかもしれません。


一方で、排除した側も、それによって、弱体化してしまったように思えてくる。人間の耐性というものが落ち、もろい社会となり、「異質」を支える力も無くなってくるような…


ベテルの家は、もう一度患者が本来抱えている苦しみを患者に返し、周りがそれに真剣に付き合う場です。そんなことが実践されているなんて、奇跡のように思えます。きっと、とんでもなく、めんどくさいところだと思うのです!とても付き合いきれないと、思う。それなのに、この存在に感動がある。信じられないようなことだけど、信じられる力のある存在です。


読んでいる間はさまざまな気付きにあふれている本です。

とても答えなどでるような問いではないが、読んで良かったと心からと思える本です。


また、この本の著者は、TBSのプロデューサー(当時)。取材対象に深り込んで考えていく態度も誠実で、なんだか人間というものに希望が持てるような気にさせてくれます。


読んで欲しい本。そして、必ず、この周辺の本を読み続けようと思わされた本です。内容が深い、(そのうえみすず書房の)本だというのに、一気に読めます。

内容が深くて、感想が散漫なのは許して…


にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ
にほんブログ村
数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜
数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜

丘沢 静也

晶文社 2000-04-01
売り上げランキング : 28038

おすすめ平均 star
starあの時読めてよかった
star初めて”数”から自己紹介をされた
star小学生でも、フィボナッチが理解出来る!!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools




「数の悪魔が算数嫌いを直します」たしかそんな帯(既に紛失)に惹かれて購入したのは10年前。発行が2000年とあるので、発売すぐに買ったわけだ!


私自身は普通に数学がわからない人です(笑)子どものころそろばん教室に通わされたせいで、計算だけは速い。「算数=計算」は沁みついて、結局論理的思考に結びつかず、高校の数Ⅰではやばやと挫折してしまった(涙)


いい大人になっても、数学ができないというコンプレックスは捨てきれず、こういうタイトルに弱い…


対象は小学高学年以上大人向け。

夜な夜な悪魔が出てきて、数学の面白さを説く。数学って電卓で代用できるもんじゃない。とびっきりおもしろいルールなんだ・・・数式は美しいんだ!シンプルながら奥深し等々。楽しい絵とともに、悪魔君が教えてくれる!


しかし、既に干からびるほど固くなったおばさんの頭には、それ以上のものは生まなかった(涙)買って読了の記憶はあるが、その後数学好きになったとはとても言えない・・・ただ、今回ざっと見なおして懐かしくって、またぽつぽつ拾い読み中。読んでいるときは「フムフム」って思えるんですけどね~。


なぜ、今回読みなおしたか…それはGWに帰省した際、「読む本がないよ~」と娘にいわれ、昔の本棚から引っ張り出したため。


娘(小4)はすっかり夢中。(本は好きだが、とりたてて賢い部類の子どもではない娘です…)帰省先から家にも持ち帰り、読み返しては、展開図を眺め、4面体、8面体、20面体(正確でないから、かなりいびつ)を作ったり、突然数学的トリビア(としか母には思えない)を披露してくれたりしています。


これで将来理系!とは思えないけど、読んでよかったことは確かなよう。

凝り固まる前の頭に、是非!


にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ
にほんブログ村

知ることより考えること

知ることより考えること

新潮社 2006-10-17
売り上げランキング : 134199

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「知ることより考えること」というタイトルに惹かれて読んでみました。まあまあの本好きな私は、本も読めば、新聞もインターネットも硬軟とり混ぜた雑誌なども、手にとります。


情報ばっかり集めてどうするのって、ときおりむなしくなることがあるので、このタイトルは響きました。

同じ著者の「41歳からの哲学」というタイトルもあって、こちらも気になっていたし、一遍池田晶子さんの本を読んでみるかと…


一冊で充分でした。哲学なんてしてないじゃん!少なくともこの本のなかで、自分の考えたことがあるのかな?


ぼやきにしか聞こえない。ぼやいている内容には共感できることが多いのだけど、で、考えることは?っていうか、あなたの考えいることはなんですか?

深遠な真理には到達できていないのは、当たり前ですが、今現在のあなたの「哲学」は?????


人間は置かれた状況から学び考えるものだと思います。しかし、著者にとって、状況は関係ないらしい?体験も?人間関係も?


「ただ存在する自分」について考える…とおっしゃっているようですが、それが哲学の根本なのはよく言われることですが、とてもこの本からはそれについて、突っ込んで考えている姿は見えませんでした。

ただ、ぼーと現実はヤダネって、ぼやいているだけみたい(笑)それなら、いっくらでもいるよね、そんな人。


まあ、読んだ価値があるとすれば、気になっていた著者というのが、一人消え、他の本を読む時間が増えたってことだな(笑)


にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村