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「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

マルグリット・デュラスの「タルキニアの子馬」を20年ぶりに再読。

アマゾンの画像を貼ろうとしたが、画像なし。すでに絶版の模(涙)


この本のテーマは「倦怠」か・・・?登場人物たちは暑い暑いと言いながら、ビターカンパーりを飲んでばかり。

プチ・ブル男女5人のバカンスに、息子を亡くした老夫婦とその世話をする乾物屋のじいさん等。確かに倦怠感あふれる状況に、若者の死と火事の存在が不安となって覆いかぶさる。うー淀んだ空気だ(笑)

そこに、オトコ登場。人妻サラの相手になるのかならんのか・・・お互いの恋人の存在は夫婦間に何をもたらすのかっていう小説。

デュラス感いっぱいの小説です。が、すでに忘れられた作家となったのか?


しかし、「ラマン(愛人)」にためいきをつき、映画まで観にいった同世代よ!若い時にデュラスを読んでもやっぱり浅い。歳とってこそのデュラスだよ。


かなりのお歳になってから37歳年下の青年と同棲し、アル中になりながらも書き続けるこれぞ作家。素敵。

久しぶりにデュラスの世界を堪能しました。(甲斐性無しの私は、読書中だけのお話ですが…)

昔好きだったデュラス、そういえばその頃好きだった画家は、ジョージア・オキーフ。彼女もまた、晩年年下青年同棲していたのだったわ。


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先週読んだ「悩む力ベテルの家の人々」のつながりで、読んでみた。田口ランディの「寄る辺なき時代の希望」。大仰なタイトルですが、ベテルをもう少し知ってみたかったから。


田口ランディといえば、「コンセント」を昔読んだという程度しか知りません。引きこもりの末自殺してしまう兄の話は、実体験が元だったそうです。


その体験を交え、「死なずに生きるとは?」という問いの答えを探し、著者が飛び込んだ幾種かの困難な現場で感じたことを記しています。


ベテルもその一つ。他にはチェルノブイリとか水俣。あまりに強烈な現場です。普通の部外者は、知っても近寄らない。せいぜい本で読むくらい(まさに私みたいな!)。


そこは作家としてのコネクションもあるのでしょうが、それだけではない、たぶん著者のおっちょこちょいの性格(←あくまで推測)で飛び込んで、後に引けなくなってしまう・・・そんな印象の体験記。


だいたいそんなディープな現場というのは、やむにやまれぬ当事者か、そういう性向の人たちの集いでは?だから、生半可な正義感みたいなものや、ましてや興味本位だけで近づいても混乱するだけなのは、予想できるじゃありませんか!


しかし、それが悪いわけではない。未消化の状態を語ることだって、充分アリで、この本によって、ベテルや原発について考える人だってでてくるのだから。

さらには、イメージを破る新しい動きを知ることができるのも、飛び込んでみたからこそ。これまでの声高に被害者や弱者救済を主張する運動というイメージとはちがう動き。たとえば水俣フォーラムのように、「目的は、水俣の事実を言葉を多くの人に知ってもらい、生かすこと」という静かな運動の存在を、この本で私は知ることができてよかったと思う。


「寄る辺なき~」の主題を、こっちから攻めるの?という違和感はあるものの、著者の体験や感じたことは興味深く読みとおせた。しかし、主題に戻そうとしたのか、最終章は、さらにずれた感はあるかなぁ。

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労働面からきった「格差本」。退職された大学教授(たぶん)が書かれた、刺激的ではないが、誠実な分析と報告の書といった印象か?しかし、現実を語りながら、切羽詰まった感がないのはやさしい語り口のせいだけだろうか?


長く続いた日本型労使関係の中心であった企業別組合に批判的で、企業横断型の労働組合運動に期待を寄せているところは、納得。最近は報道や本などで、若者を中心にした活動が知られるようにはなった。注目はしているものの、今一つこの運動の拡がりには期待ができない気がするのはなぜだろう。


ペイ・エクイティ(同一価値労働同一賃金)の実現のために、これまでの正規労働者、非正規労働者、男性、女性による給与や労働時間を、ある程度の差を持たせたまま、近寄らせていくという案は現実的だとは思うが、そうはならないだろうな、という悲観的な気分はどうしてだろう。


どちらにしても、まだまだ格差は続く。いろいろな提言の書を読んでもむなしいな。


シングル女性が普通に子育てできる社会だって・・・あり得ない・・・なんて言わせないで。・・・もうこのぼやきは、この本とは関係ありません(失礼)。とりあえず、読み終わったということで、記しておきます。

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