映画、音楽、アート、小説、料理など芸術に関する話題について、思いつくまま気の向くままアットランダムに書いていきます。★★★★★
「春に散る」は、ボクシング映画の王道をいく作品だ。ボクシング映画の醍醐味は、なんと言っても対戦シーンにあり、役者の力量が問われる。黒木翔吾役の横浜流星、対峙する中西役の窪田正孝、二人ともしっかり体を作ってきており、見応えがあった。そして、最も重要なのが、黒木のトレーナー役(広岡仁一)の存在だ。本作では、佐藤浩一が好演しており、彼の存在がこの物語の軸となる。脇を固める、片岡鶴太郎と哀川翔。山口智子、橋本環奈のキャスティングもいい。原作は「深夜特急」の沢木耕太郎。ボクサーにしか分からない、人生観や描写は、スポーツライターでもある沢木ならではのものなのだろう。題名の「春に散る」はこの物語を実によく表している。二人にとって「春」とは何か、「散る」という言葉に込められた意味とは何なのか劇場で、是非確かめてほしい。(★★★★)春に散る(上)Amazon(アマゾン)深夜特急 全6巻セット 文庫本Amazon(アマゾン)春に散る(下)Amazon(アマゾン)
160分、怒涛のアクションの連続。(過去作の中で最もアクションシーンの時間が長いのではないでしょうか?)毎度のことながら、年齢を感じさせないトムのアクションは、危険度においては過去最高?予告編で見る崖からバイクで飛び降りるシーンから連続するクライマックスは面白かった。ミッションの目的は、若干抽象的な印象を持ったが、「何のために命をかけるのか?」という問いに対する疑問が深まる。ストーリーはシンプルで、「それ」を手に入れるための鍵の争奪戦だ。鍵をめぐり、対立する4つの組織の思惑が交錯し、4つどもえの戦いが繰り広げられる。イーサンはどうして、IMFのメンバーになったのか、このあと彼らはどうなってしまうのか?パート2への期待が高まる。(★★★★)◎ミッション・インパッシブル デッドレコニング パート1
重たいですが、自然との共生や、人の営みの根元を感じる映画です。舞台は18世紀末の東北の寒村。米の不作にあえぐ村社会、閉鎖的な村社会の同調圧力と、身分差別が村民を支配する。そこで、起きる一つの事件をきっかけに、主人公、凛は村を捨てて山に入る。この映画は柳田邦夫を遠野物語に着想を得て制作されており、作品の後半に、人々の生活の中に根付く、信仰や自然に対する畏敬の念のようなその世界観を感じる。表向きは楢山節考のように社会的に耐えがたい物語であり、終始暗いイメージの中で進行するが、その裏に描かれる人と自然との関係、八百万の神を尊ぶ精神的な感性が日本人としての様式美や美意識につながるような気がする。(★★★☆)◎「山女」公式ホームページ遠野物語 (光文社文庫)Amazon(アマゾン)新装版 遠野物語Amazon(アマゾン)絶対読むべき日本の民話 遠野物語Amazon(アマゾン)
映画パールは昨年公開のエックスの前日譚とな作品。舞台となる農場は、映画エックスと同じ場所であり、主人公パールがシリアルキラーになっていく過程が描かれる。時代は1918年、スペイン風が猛威をふるったアメリカテキサス。舞台に立つ夢を持つ無垢なパールが、夫を戦争にとられ、抑圧された自由の無い生活が、彼女の本性を呼び起こす。スターになる夢と現実とのギャップ。夢見る乙女の純粋さと、殺人鬼としての傲慢のギャップが他のホラー映画と異なるところで、悲劇のヒロインのシーンが、突如として殺人鬼の物語にすり替わるところがユニークだ。残忍な殺人シーンに繋がる予兆の演出が巧妙で、効果的。シュールなプロットも面白い。エックスで主人公のマキシーンと、シリアルキラー・パールの二役を演じたミア・ゴスの感情剥き出しの演技もすばらしい。先にエックスを見てパールを見るとより物語を楽しめます。(★★★★)X エックス [Blu-Ray]Amazon(アマゾン)X エックス(字幕版)Amazon(アマゾン)X エックス [DVD]Amazon(アマゾン)
スピルバークのAI、アレックス・ガーランドのエクスマキナなど人工知能を扱ったホラーは過去にもあったが、本作は、社会的は背景が現実に近く、怖さをより身近に感じた。現時点では、2001年宇宙の旅のHAL9000のように、AIが自我を持つことは無さそうだが、AIロボットが、あたかも人格をもっているように感じることは、今後増えてくるかもしれない。ミーガンはそんなサイエンティフィックな好奇心と、ベタなホラーのドキドキ感を同時に味わえる作品だ。物語の展開として、若干、強引なところや予定調和的なところもあったが、全体としては、とても楽しく鑑賞できた。設定が両親を亡くした、少女の心のケアをするためのロボットというのも面白い。chatGTPをはじめ、AIは 今後、社会の中で、指数関数的に進化していくだろう。ミーガンのようなロボット人形が、人間のパートナーとして普通に売られうようになる日も、そう遠くないかもしれない。(★★★★)エクス・マキナ 4K Ultra HD+ブルーレイ[4K ULTRA HD + Blu-ray]Amazon(アマゾン)4,792〜11,006円
映画「私、オルガ・ヘプナロヴァー」はチェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑に処された実在の人物を描いた作品だ。モノクロによるドキュメント的なリアリティもさることながら、主演のミハリナ・オルシャンスカの演技がすばらしい。ショートボブで、目力のある印象は、レオンのナタリーポートマンを思い起こす。物語は人間がもつ三つの世界、家族、社会、仕事全ての面で適応ができなくなり、居場所を失った主人公が、自殺か、殺人かの選択にいたり、ついには殺人を犯してしまう話である。にたような事例は、日本でも起きている。オルガは、明らかにマイノリティであり、社会的弱者だ。ラスト10分で、彼女の本当の姿が現れる。胸が痛む。(★★★★)映画「私、オルガ・ヘプナロヴァー」チラシ5枚+おまけ最新映画チラシ3枚Amazon(アマゾン)275円
是枝裕和監督の「怪物」見てきました。とても複雑なテーマを構成と役者の演技でみごとに一本の映画作品に仕上げています。登場人物のいろいろな視点で描くことで、人が誰しも持っている「怪物」のような一面を炙り出している。愛であったり、エゴであったり、欲であったり、保身であったり。時には組織で生み出される同調圧力のようなものだったりする。それは、立場や、価値観の違いから生じるものなのかもしれない。異なる人格を持つ人間同士が、同じ社会の中で、どうしたら幸せに共存することができるのか?この点は、是枝作品に共通しているテーマであろう。そして本作も、子役二人の演技がすばらしい。どうやったら、こんな演技を引き出すことが出来るのだろう。(★★★★)
映画「TAR/ター」。ケイト・ブランシェットの演技と脚本が素晴らしい。実話をもとにしたようなドキュメンタリー感、対立から生まれるサスペンス感が半端ない。話としては、女性初のベルリンオーケストラの常任指揮者に就任したリディア・ターがトップランナーとして、現代音楽界を牽引いていく物語である。孤高にしてストイック、傲慢にして繊細というキャラクターのターは同性愛者であり、ビーガンという、かなり複雑な設定。物語は淡々と進むが、リディアの言動や行動が気になり、観客は徐々に映画に引き込まれていく。劇中で語られる芸術論や音楽論も、具体的でマニアックだ。常任指揮者としての影響力は強く、大きな責任が彼女にのしかかる。彼女はどんな選択をし、自分の人生を生きるのか?最後まで、気が抜けない作品だ。(★★★★)◎TAR/ター公式サイトTRAmazon(アマゾン)1,913〜4,151円TR [12 inch Analog]Amazon(アマゾン)4,150〜8,142円
愛知県刈谷市にある美術館が40周年を迎える。現在、PLAY BACK:1983-2022 -コレクションで振り返る刈美の軌跡-と題したコレクション展が開催されている。絵画や立体、絵本原画、ポスターなど、開館以来の展覧会や作品収集活動をおりまぜ約160点が展示されていた。特に面白かったのがポスターのコーナー。その時代の流行が絵を見ただけでわかる。中でも、名古屋出身のイラストレーター宇野亜喜良氏の作品がよかった。グラフィック的な独特のタッチ、物悲しげな人物描写。夢の世界のようなファンタジー感。そこには、時代を超えるイマジネーションがある。◎刈谷市美術館◎宇野亜喜良公式ツイッター宇野亞喜良 ファンタジー挿絵の世界Amazon(アマゾン)3,300〜7,040円宇野亞喜良 AQUIRAX WORKS (玄光社MOOK)Amazon(アマゾン)1,139〜7,980円宇野亞喜良画集 Kaleidoscope(カレイドスコープ)Amazon(アマゾン)3,795〜9,890円きんのおの イソップえほん〈第1・2期〉Amazon(アマゾン)1,254円イラストレーション 2023年3月号【特集:宇野亞喜良、田村セツコ】Amazon(アマゾン)1,550〜4,170円LUNATICO 宇野亜喜良1987=1990Amazon(アマゾン)1,899〜12,800円
「Single 8」は、1978年夏に全国公開されたスウォーズに感化された高校3年生が、高校生活最後の文化祭の展示作品として8mmフィルムで自主映画を作る物語である。クラスのみんなで決めたことを、力を合わせて実現するということ自体、とても意義のあり、高校時代ならではだ。この作品にはものづくりのワクワク感や苦難が凝縮されている。よくある話と言ってしまえばそうかもしれないが、そこには、熱い思いがあり、同調する仲間がいる。創意工夫で苦境を乗り切り、みんなの力で価値ある物を生み出すのだ。映画を見ている視聴者は、知らず知らずのうちに、彼らといっしょに映画を作っている気持ちになり、青春時代の懐かしい感覚に満たされる。ほのかな恋心やクラスメイトとの友情が共同作業を通じて醸成され、かけがえのないない青春の記憶が作られる。「Single 8」映像制作に携わっていなくとも、だれもが共感できる青春映画だ。(★★★★)
バドワイザーゼロ 350ml 缶 ノンアルコールビールAmazon(アマゾン)2,592〜3,980円2年ほど前から、ノンアルコールビールで、美味しいものがないか探していました。国産や、ドイツ系など色々試してみましたが、従来のビールとの差があり、それなりに美味しいのですが、なかなか納得のいくものがありませんでした。そんな中、2022年8月にバドワイザーがノンアルを発売すると聞き、早速試してみると、これがなかなか良かった。従来のバドワイザーとあまり差がなく、爽やかで納得のいくものでした。味は好みだと思いますが、私は結構気に入っています。結局、バドワイザーゼロに落ち着きました。
「エスター」ファースト・キルは前作の前日譚だ。エスター役は前作同様イザベル・ファーマンが演じている。前作11歳だった彼女も23歳になっているが、エスター10歳の役を見事に演じている。CGや特殊メイクは、一切使用していないというから驚きだ。前日譚としての脚本もよく練られており、エスターと言う怪物がどのように出来上がり、いかにして前作に繋がっていくかということが良くわかる。物語に関しても単純な予定調和ではなく、思いもよらぬ展開を見せるため、前作を見た人も、見ていない人もそれなりに楽しめるはずだ。エスターのような人間を「サイコパス」と言うのであろうが、前作同様に躊躇なく人を殺すシーンは衝撃的で、恐ろしい。エスターは、若干顔つきが大人っぽく感じられたが、違和感は感じられず、歳を重ねた分、むしろ迫力が増している気がした。一作目を見ていない方は、エスターも是非見て欲しい。(★★★★)↓↓↓エスター (字幕版)Amazon(アマゾン)400円
この映画には3つの面白さがある。一つ目は、全ての映像がPCを中心とした映像機器の映像で構成されている点。二つ目はスマートデバイスやSNSを駆使して捜索を行うテクニカルな面白さ。そして三つ目は、サスペンススリラーとしての面白さだ。特に二つ目の点では、前作からデバイスやインフラが進化した分、面白さがパワーアップしている。やりとりの中で重要となるのが、facetimeなどの映像と、チャット画面上でのやりとりだ。チャットで記録されている当人同士のやりとりには、失踪に関わる手がかりが隠されているから、見ている側も見落とすことができない。どうして母親は失踪してしまったのか?主人公ジューンの、母親と自身の探索(search)がはじまる。search2。前作に続き、よくできた作品です。(★★★★)search/サーチ [Blu-ray]Amazon(アマゾン)1,210〜3,950円search/サーチAmazon(アマゾン)1,500円
シン・仮面ライダー鑑賞しました。あの仮面ライダーをどうやって一般向けの映画にするのか、興味津々でしたが、さすがに今回は、脚本に少し無理がありました。仮面ライダーやオーグ、ロゴのデザインはよかったですが、物語の本筋がよくわからず、緑川家族の私的な幸福論にまわりが巻き込まれてとんでもないことになっているといった感じです。CGはそれなりに良かったですが、展開が唐突、ショッカーの世界観が見えてこない。随所に仮面ライダーのオマージュがあり、ファンとしてはそれだけで嬉しいんですが、映画としてはちと微妙。(★★★)【幕前/第1幕 クモオーグ編 特別公開】『シン・仮面ライダー』※本編ではございません。Amazon(アマゾン)【映画 シン・仮面ライダー】 英雄勇像 仮面ライダー第2号Amazon(アマゾン)3,477円~ヒーローアクション挑戦の舞台裏~Amazon(アマゾン)
グリーン・ディスティニーのミシェル・ヨーがマルチバースの世界を駆け巡るアクションエンターテインメント。正直ここまでぶっ飛んだ映像体験は見たことがない。あまりにもぶっ飛んでいるため、途中、なんの映画か、よく分からなくなるが、ちゃんと物語として成り立っているから凄い。キーになるのは、マルチバースというキーワード、超現実世界をいったりきたりで、もうやりたい放題だ。CG、バーチャルプロダクション、その他あらゆる映像表現を使って怒涛のアクションシーンが連続する。妄想に継ぐ妄想、常識を超えためくるめくイマジネーションは想像を超える。カット数が半端なく多く、見ていてちょっと疲れたが、氾濫する映像に慣れてしまっている今の私たちにとっては、十分許容できる範囲だ。(★★★★)◎エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス公式サイトグリーン・デスティニー 4K ULTRA HD & ブルーレイセット [4K ULTRA HD + Blu-ray]Amazon(アマゾン)3,552〜8,578円
海沿いのレトロな映画館。主人公のヒラリーはこの映画館のマネージャーをしている中年女性。物語は影を感じる彼女を起点として展開する。上司との関係、同僚との関係、そして家族・恋人との関係。人はそれぞれが持つ社会性の中で生きている。自分では変えることができない環境の中で、自分はどうすべきか、人は誰しも、多かれ少なかれ、心の傷を負って生きている、その傷を癒してくれるのは人の優しさ。人は、人との関わりの中で生きてこそ、自分とは何かが見えてくる。「映画は人生そのもの」、そんな製作者の思いが伝わってきました。劇中で紹介される映画作品が懐かしかった。とにかく映像が美しい、こんな映画館があったら行ってみたい。(★★★☆)●エンパイア・オブ・ライト公式サイトエンパイア・オブ・ライト現代映画界&演劇界が誇る名匠サム・メンデス監督が満を持して、5度アカデミー賞作品賞を世に送り出したサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作。舞台は1980年のイギリス南岸の静かなリゾート地。本作はそこに生きる人々の絆と“映画と映画館という魔法”を力強く、感動的に描く、珠玉のヒューマン・ラブストーリー。www.searchlightpictures.jp
中学生の頃、NHK-FMで「映画音楽とともに」という番組をよく聞いていた。その時よく流れていたのが、「荒野の用心棒」「夕日のガンマン」といったモリコーネの音楽だった。映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」は、彼の半生を描いたドキュメンタリーである。本作は、モリコーネと馴染みの深い映画監督やミュージシャンのインタビューに加え、彼自身が自身を振り返る語りで構成される。それに合わせ、写真や記録映像。映画の名場面が時代をおって紹介される。この映画を見て感じたのは、映画音楽のスタイルを築いた彼の功績のすばらしさと、人生観だ。そして何より、映像と一体化した、メロディの美しさと、まるで、映像より先に、そこにサウンドが存在していたかのような音楽表現に魅了される。時代に翻弄されながらも、自分を信じて、前に進む彼の姿に感動し涙する。まさに、Life is beautifulな人生だ。(★★★★)◎海の上のピアニスト美しい少女に出会い一目惚れ、気持ちが伝わるピアノの音色/映画『海の上のピアニスト』本編映像2海の上で生まれ、生涯一度も船を下りなかったピアニストの伝説『海の上のピアニスト』。4Kデジタル修復版&イタリア完全版。訃報が届いた“マエストロ”と言われた映画音楽の巨匠 エンニオ・モリコーネの音楽使用部分の本編映像解禁!『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と先日惜しくも91歳で亡くなった映...www.youtube.com◎ニュー・シネマ・パラダイス映画『ニュー・シネマ・パラダイス』デジタル・レストア・バージョン Blu ray BOX予告編映画『ニュー・シネマ・パラダイス』公開25周年記念して、4月6日に発売するインターナショナル版&完全オリジナル版を収録したBlu-ray BOXの予告編。#ニューシネマパラダイス#ジュゼッペトルナトーレ#エンニオモリコーネ#フィリップノワレチャンネル登録はこちら!http://goo.gl/ruQ5N7www.youtube.com海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版&イタリア完全版 [Blu-ray]Amazon(アマゾン)6,372〜14,308円ニュー・シネマ・パラダイス 4K UHD+Blu-ray(3枚組)Amazon(アマゾン)6,964〜15,142円
生まれつき耳が聞こえないケイコが、下町のボクシングジムでプロボクサーとなり戦い続ける物語。テーマ的には、小笠原恵子の原案のタイトル「まけないで!」のほうが本質を表している。これは、自分と戦う物語だ。現実を受け止め、自分と戦いながら、前に進むことの大切さを、この物語は教えてくれる。耳が聞こえないことで誤解され、話せないことで気持ちが伝わらない。彼女はプロボクサーとして自己を確立することで、人との心の交流を実感し、孤独感から少しだけ解放される。主演の岸井ゆきの演技、負けん気な目がいいです。暖かく彼女を見守る会長役の三浦友和のキャスティングもハマっています。カメラはそんな彼女の日常を淡々と追いかけます。派手さはありませんが、心に残る作品です。(★★★★)◎ケイコ 目を澄まして公式サイト
今年も、2022年勝手に外国語映画ベストテンを発表します。今年の外国語映画の鑑賞本数は20件。(少ないですが)第1位:トップガン マーベリック第2位:コーダ 〜あいのうた〜第3位:パワー・オブ・ザ・ドック第4位:女神の継承第5位:ザリガニの鳴くところ第6位:ザ・メニュー第7位:ホイットニー・ヒューストン 〜I wanna dance with somebody〜第8位:きっと地上には満天の星第9位:TITAN第10位:MENトップガンはダントツで1位です。追いトップガンという言葉に象徴されるように、ドックファイトの映像は何度見ても興奮します。2位のコーダは、人間愛、家族愛にみちた素晴らしい作品でした。それとは対照的だったのが3位のパワー・オブ・ザ・ドック。人間の弱さやとエゴを見事に物語で表現した作品でした。印象に残っている作品は、求め合う愛と欲望を狂気的に描いた「TITAN」。再生をテーマにしながら宗教的歴史観による妄想の世界を描いた「MEN」です。皆さんの今年のベスト映画はなんだったでしょう?ちなみに、主演男優賞は、トム・クルーズ(トップガン)主演女優賞は、アニャ・テイラー(ザ・メニュー)ラジー賞は、NOPE。<各映画賞関連サイト振り返り>第94回アカデミー:作品賞 コーダ〜あいのうた〜2022年 第94回 アカデミー賞特集(2022年) 全部門ノミネート・作品賞 - 映画.com映画.comが送る第94回 アカデミー賞特集。2022年 第94回アカデミー賞にノミネートされた映画作品を全部門ご紹介します。eiga.com第75回カンヌ映画祭第75回 カンヌ国際映画祭(2022年) - 映画.com第75回 カンヌ国際映画祭(2022年)の各受賞作品、ノミネート作品を紹介!eiga.com第72回ベルリン国際映画祭第72回 ベルリン国際映画祭(2022年) - 映画.com第72回 ベルリン国際映画祭(2022年)の各受賞作品、ノミネート作品を紹介!eiga.comトップガン マーヴェリック ブルーレイ+DVD [Blu-ray]Amazon(アマゾン)3,549〜8,844円トップガン (字幕版)Amazon(アマゾン)300円
ベストヒットUSAのホイットニー・ヒューストン特集で、プロデューサーのクライブ・デイヴィスが出演していた。本作にも登場する伝説のプロデューサーだ。彼はインタビューの中で、本作は真実に最も近いと話していた。ホイットニー・ヒューストンの映画といえば、2019年にドキュメンタリー、オールウェイズ・ラブ・ユーがまだ記憶に新しいが、I WANNA DANCE with SOMEBODYでは、彼女の半生を人間ドラマとして見事に描いている。今回、映画を見て感じた事は、彼女が一人の人間として、支えてくれる人々の期待に応えながら、自分の人生を強く生きる事の大切さだ。特に音楽制作という意味で、プロデューサー、クライブが重要な意味を果たしており、ヒット曲がどのように生まれたかなど、その裏側が丁寧に描かれている点が印象に残った。そして、彼女を支える人々との人間関係。状況が変われば、人も変わる。お金の問題や嫉妬。衝突を繰り返しながらも、自らの人生を前向きに生きた彼女の人生は尊い。同世代の私にとって、スーパーボールでのアメリカ国歌の彼女の歌声や、映画ボディガードでの女優としての彼女の熱唱は、特別な記憶として、今でも深く心に残っている。(★★★★)◎ホイットニー・ヒューストンI WANNA DANCE with SOMEBODYホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]Amazon(アマゾン)4,089円ホイットニー・ヒューストン I Wanna Dance with SomebodyAmazon(アマゾン)2,000円