芸術に恋して★Blog★ -2ページ目
  • 17Nov
    • 【映画】影踏みの画像

      【映画】影踏み

      篠原哲生監督と山崎まさよし「月とキャベツ」のコンビ以来の久々のタッグだ。本作も篠原監督らしい人間味あふれるドラマに仕上がっていた。主演の山崎まさよしが挑む役は、心に傷を負ったノビ師(泥棒)という難しい役だ。映画を見る前は、単純に、ノビ氏である主人公が、様々な事件に巻き込まれていくハードボイルド的なドラマをイメージしていたが、実際は双子を持つ兄弟と家族に関わるヒューマンサスペンスであった。タイトルの「影踏み」というキーワードはテーマの本質を言い表す言葉として示されるので、これから映画を見られる方は注意して鑑賞していただきたい。山崎まさよしの演技は、プロの俳優ではないので若干厳しい面もあったが、脇を固める俳優陣の演技がすばらしく、彼の役柄をうまく引き立てていた。特に良かったには滝藤賢一の演技。山崎まさよしとの共演シーンでは、主役を食っていた。原作は「クライマーズハイ」の横山秀夫。若干映画の展開がわかりにくい部分があるので、小説を読んでから見ると、より映画を楽しめると思う。(★★★★)◎影踏み公式ホームページ

  • 10Nov
    • 【映画】永遠の門 ゴッホの見た未来の画像

      【映画】永遠の門 ゴッホの見た未来

      ゴッホは何を見、何の為に絵を描いたのか?そんなゴッホの内面を、本作は丁寧に描いている。監督は「潜水夫は蝶の夢を見る」のジュリアン・シュナベール。我々は、ゴッホの視点で捕らえた手持カメラの近視眼的な映像を通して、彼が見ていたであろう世界を追体験する。そこには、彼の苦悩と飽くなき芸術への思いが映し出され、彼を取り巻く環境の厳しさを痛感する。劇中、誰もが一度は見た事のある有名な作品の制作シーンが何度も映し出されるが、この手法のおかげで、彼の作品の理解が高まり、制作者としてのゴッホの興味が高まる。ゴッホ役のウェルム・デフォーの演技も素晴らしく、本物のようだ。実際、彼はどのような人だったのかは、生前を知る人が存在しない現在、文献や言い伝えに頼るほかはない。彼が亡くなった後のシーンはとても悲しく、寂しいものだったが、画家として生きた彼の人生を物語っていた。現在、上野の森美術館でゴッホ展が開催されているが、この映画を見て鑑賞すれば、いっそう彼の作品に対する理解が深まるに違いない。(★★★★)◎永遠の門 ゴッホの見た未来 公式サイト

  • 04Nov
    • 【映画】YESTERDAYの画像

      【映画】YESTERDAY

      もし、世界中の誰もが知っているビートルズを自分しかしらない世界になっていたら?というシチュエーションストーリー。なんといっても主人公ジャック役のヒメーシュ・パテルが良いです。歌もすばらしく最初のYESTERDAYの弾き語りのシーンでしっかり心をもっていかれました。物語はビートルズの楽曲の力で有名になっていくジャックのミュージシャンとしての物語と幼馴染で売れないシンガー時代から彼をずっと支えてきたマネージャーのエリーとの恋の葛藤を描く。劇中演奏されるビートルズの曲が二人の心情を効果的に描き、クライマックスへ進む。コメディ的な要素やファンタジー的な要素に加え、青春映画的な要素もある。実際のビートルズのエピソード ?を 絡めた追体験的なシーンもファンとしては嬉しい。ビートルズの曲の素晴らしさとダニー・ボイル監督のビートルズ愛を感じる一本です。(★★★★)

    • 【映画】駅までの道を教えての画像

      【映画】駅までの道を教えて

      この映画、少女の成長物語のように書かれているが、それだけではない。心に傷を負い、前に進めないでいる人々に向けてのメッセージが含まれている。原作は伊集院静の同名小説、登場人物の細かい心象描写がすばらしい。愛犬ルーとサヤカの秘密の場所。フセの思い出の海。すぐ近くに存在しそうな不思議な空間が良い。そして、サヤカとフセが出会い語らう喫茶店、どこかで見た風景だとおもったら、横浜野毛のJAZZ喫茶ちぐさだ。知っている場所がロケ地になっていたせいか、さらに身近な感じがした。ラストの不思議な世界、小説ではイマジネーションを働かせるシーンだが、とても美しく仕上がっている。見終わったあと、優しい気持ちになれる秀作です。(★★★★)◎駅までの道を教えて公式サイト

  • 06Oct
    • 【映画】蜜蜂と遠雷の画像

      【映画】蜜蜂と遠雷

      国際ピアノコンクールを舞台に繰り広げられる4人のピアニスト達の物語、場面のほとんどはコンペティション会場。挑戦する理由はそれぞれだが、ピアノと音楽に対する情熱は同じのはず?物語の進行としては特異ではなかったが、4人の心象がとてもわかりやすく描かれていた、役者のキャスティングもさることながら、やはり主演の松岡茉優の演技が特に良かった。演奏自体はもちろんプロのものだが、演奏中の体の使い方などは、良い感じだった。ボブカットの髪型はアリス=沙羅・オットーを意識したわけではないだろうが、なんとなくダブってしまった。それから、ストーリー展開に合わせ劇中で演奏されるクラシック音楽のフレーズがとても良い、これは小説では表現できない演出。タイトルの蜜蜂と遠雷の意味も考えながら見ていただくと良いです。(★★★★)

    • 【映画】ジョーカーの画像

      【映画】ジョーカー

      この作品はご存知の通り、悪のカリスマ「ジョーカー」が生まれる物語を描いたもの。心優しい青年アーサーがどうして「ジョーカー」になってしまったのか?この問いかけだけでも興味が湧いてしまいます。そしてこの「ジョーカー」は見事にこの期待に見事に答えてくれました。弱者に無関心な社会でアーサーが生きる為にとった行動、信頼関係の崩壊など、見事なサスペンスでグイグイと物語に引き込まれていきます。なんといっても主演のホアキン・フェニックスの演技がすばらしい。(2020年アカデミー主演男優賞は固いのではないでしょうか?)笑いの演技はもちろん、感情の表現、動作、全てにおいてリアリティを感じさせます。後半では、ヒース・レジャーの演技に繋がっていく印象すら受けました。設定は1981年のゴッサムシティということになっていますが、現在、世界中で起きているデモや紛争を考えると、ただのフィクションではない強いメッセージ性を感じる。(★★★★★)

  • 22Sep
    • 【映画】アド・アストラの画像

      【映画】アド・アストラ

      久しぶりにSFらしいSFを見たような気がする。人間の生活圏は科学の力で、地球から宇宙に向かい、宇宙での知的生命体の調査が続けられている。海王星の調査で連絡がとれなくなった父、父のことが大好きで、宇宙飛行士になった息子。宇宙をまたぐ、精神的な心の繋がりの中に哲学を感じた。思いは時空を超え、二人を結びつける。科学の進歩によって、生活が便利になり、人の行動範囲が広がる裏には、システムに人間が管理され、自由にコントロールできない世界が多くなる。人の精神が科学についていけない状況が起こるのだ。この状況は現在の社会においても思い当たるふしがある。宇宙構造探求がSFのテーマとすれば、アド・アストラはまさに王道を行っている作品と言えるのではないでしょうか?アド・アストラとはラテン語で「星の彼方へ」の意味。(★★★☆)

    • 【映画】ある船頭の話の画像

      【映画】ある船頭の話

      オダギリジョーが監督・脚本を手がけた初の作品。脚本はさておき、豪華なキャストに驚かされる。主演の船頭役に柄本明を配し、永瀬正敏、蒼井優、伊原剛志、浅野忠信、橋爪功、草笛光子、細野晴臣、村上淳、笹野高史が出演している。物語は、渡し舟の年老いた船頭が、様々な客と出会う中で起こる出来事を描いた作品だ。ほとんどのシーンが渡し舟のある川で撮影されているため、単調ではあるが、キャスト陣の演技によって深みのあるドラマに仕上がっている。特に主演の柄本明の演技はすばらしく、彼以外にこの役を演じられる俳優はいないのではないだろうか。そしてもう一つ素晴らしかったのがクリストファー・ドイルの映像である。この作品はシネスコサイズ(12:5)が使われており、川に浮かぶ渡し舟や川の広がりがリアルに感じられ、ゆったりとパーンする映像は、あたかも船に乗っているようにも思えた。普段なにも起こらない日常から、どんなテーマやドラマを作り出すか?脚本的には予定調和的なところもあったが、初監督・初脚本としては上出来ではないだろうか?オリジナル脚本が少なくなった邦画の為にもオダギリジョー監督には今後も是非頑張ってほしいと思う。ただ、このシチュエーションではちょっと尺が長すぎか?(★★★☆)

    • 【映画】ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊の画像

      【映画】ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊

      タランティーノ監督のワンス・アポン・ア・タイム・ハリウッドを10倍楽しく見る為に、1969に起こったシャロン・テート殺人事件を予備知識として、知っておくと良い。そして、このシャロン・テートの亡霊はまさに、この事件の真相を事件が怒る3日前から描いた作品になっている。現実に起こった事実であるため、それをどのように描くかが、映画製作者の腕の見せ所といったところだろう。下手をすればテレビ番組の再現フィルムのようになりかねない。そこで本作では、ホラー的な表現を用いることによって、事件の真相をシャロン・テートの視点で見事にリアルに再現することに成功している。ホラーならでは、ドキドキ感があり、とても面白かった。ワンス・アポン・ア・タイム・ハリウッドを見た方は是非、この作品も見ていただきたい。(★★★★)

  • 16Sep
    • 【映画】イソップの思うツボの画像

      【映画】イソップの思うツボ

      二匹目のドジョウとまでは行かなかったようだ。「カメラを止めるな」同様、前半がリアルな問題定期になっており、後半はちゃめちゃな展開となる。アイデアは面白いが、今回はちょっと設定に無理があったか?コメディとして見てしまえばそれで良しだが、リアリティにかけるため、消化しきれない。面白い作品ではあったが、前作のような撮影的な緊迫感は感じられなかった。私個人としては、エコエコアザラクの佐伯日菜子さんが、タレント家族の母親役で出ていたのが嬉しかった。年齢を重ね、役者として以前とは違った味が出てきた気がする。(★★★☆)◎イソップの思うツボ公式サイト

  • 01Sep
    • 【映画】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの画像

      【映画】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

      「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。面白さだけでいったら、今年一番かもしれない。2時間40分という上映時間も長く感じなかった。なんといっても主演の二人、レオナルド・デカプリオとブラッド・ピットが良かった。これだけの大スターをダブル主演で起用するのは、かなり難しいのではないかと思っていたが、実際にはそれぞれが求められるキャラクターを見事に演じきっていたように思う。映画はタイトル通り、1969年、映画産業花盛りの古き良きハリウッドを描いている。当時人気のスターが登場し、思わずニヤっとしてしまう。タランティーノ監督の好きなものをすべてこの作品につぎ込んだ感じだ。当時の街並みや車、化粧品などの小道具もこだわっていて、懐かしさを感じた。最後の13分間は圧巻で、まさにこれぞタランティーノというった仕上がりになっている。(期待通りです!)ハリウッド映画のファン必見の作品です。(★★★★☆)

  • 10Aug
    • 【映画】風をつかまえた少年の画像

      【映画】風をつかまえた少年

      学ぶことの大切さの原点がここにある。アフリカでも最も貧しい国の一つマラウイでおこった実話。干ばつにより、明日の食料も不安になるなか、多くの人は国に失望し、その地を離れようとするが、一人の少年の知恵と努力によって家族やその国のせ活を救うきっかけとなるという物語である。物語としてはよくある話であるがこれが事実となると見方が変わってくる。情報も物資もない、食べるものもなく、自由もない状況の中、少年一人でよくこんなことが実現できたなあと思う。人はどんな逆境でも、諦めずに、今何ができるかを考えること、創意工夫をすることがいかに大切さを考えさせられます。主演のマックスウェル・シンバの演技がとても良かったです。苦悩の中で見せる悲しい表情や、家族や友人のために、反対にあいながらも、ひたむきに努力する姿が心に残ります。(★★★☆)◎風をつかまえた少年公式ページ

    • 【映画】ブレスあの波の向こうへの画像

      【映画】ブレスあの波の向こうへ

      夏になると、サーフィン映画が恋しくなる。今年も「ブレスあの波の向こうへ」というサーフィン映画を観に行った。舞台は70年代のオーストラリア南西部の小さな町。二人の少年がサーフィンに出会い成長していく物語だ。タイトルにあるようにこの作品では、ブレス(呼吸)というキーワードが重要なポイントになっている。呼吸をするという事はすなわち生きている事、と置き換えてもよいかもしれない。人はどんな時に生きている事を実感するのか?それは何かに挑戦したり、何かを達成した時なのかもしれない。この映画の面白いところは、単純なサーフィン青春映画にはとどまらず、思春期を迎える少年の心の不安や未知への好奇心といった内面的な要素がサーフィンや人との出会いの中で描かれているところだ。以前、F1レーサーの佐藤琢磨がインタビューで「No Attack No Chance」(挑戦無くして、チャンスなし)という言葉を語っていたが、そんなフレーズを思いだした。サーフィン映画としては地味ではあるが、サーフィンを通して大人になっていく主人公の姿が美しい。(★★★★)

  • 28Jul
    • 【映画】よこがおの画像

      【映画】よこがお

      日常の風景の中で起こりそうなだけに、恐ろしさを感じる映画だと思います。優秀な介護師にふりかかる思いもよらぬ出来事の連続、人の複雑な愛情や、人間の弱さが物語を通じて伝わってくる。何と言っても主演の筒井真理子の自然体の演技が良い。舞台挨拶の質問でもあったが、「すぐ近くにいるおばさん」という感じで、それがまたリアリティに繋がっている。監督・脚本は深田晃司。オリジナル脚本だ。我々が日常で感じる不安や恐怖、そしてなにより、人間関係の中で生じるちょっとした、信頼感の崩壊や、社会やコミュニティでの不信感が如実に描かれている。音楽はほとんどなく、生活音が重視されている点もリアリティを伝える上で効果的だったと思う。女性中心の物語なので、男性はなかなか感情移入できないかもしれないが、人の内面と社会の不完全性を見事に切り取った構成という点でとても興味深い作品であることに間違いはないだろう。(★★★☆)◎よこがお公式ページ

  • 15Jul
    • 【映画】ゴールデン・リバーの画像

      【映画】ゴールデン・リバー

      この映画を観た方の多くは、この邦題に違和感を感じたのではないだろうか?このタイトルと映画の背景を考えると、ゴールドラッシュ時代の激しい西部劇を想像してしまう。しかし実際は、現代のとおり、「THE SISITERS BROTHERS」殺し屋シスターズ兄弟の物語である。ゴールドラッシュでの出来事は単なる時代背景であり、映画で語られるのは、兄弟の絆と殺し屋として生きる二人の苦しみと葛藤である。明日の命すら保証されず、生きるために人を殺す。自分たちはなんの為に生きているのか?そういった問いかけの物語なのだ。時代背景は19世紀半ばであるが、現代の我々の生活に重ね合わせてみると、人間の本質的な部分は変わっていないことに気づかされ、自分の人生に正直に向き合っていくことの大切さを教えてくれる。主演の二人の演技が良いです。特に兄役のジョン・C・ライリーの無骨な演技が印象に残りました。(★★★★)◎ゴールデン・リバー公式サイト

  • 30Jun
    • 【映画】ハウス・ジャック・ビルドの画像

      【映画】ハウス・ジャック・ビルド

      今年、最も衝撃的な作品になることは間違いないだろう。私が観た回では途中退席者が3名いた。それは、この作品が、それほど陰惨で、悪趣味だからに他ならない。物語は殺人鬼ジャックの告白というスタイルをとっているが、この設定をどう見るかが、この作品の創作意図を考える上で重要となる。それぞれのエピソードのシーンだけで判断すれば、この作品は最悪の映画かもしれない。しかし、その中で語られる、ジャックの言動や、行動を追っていくと、愚かな人間の本質的な部分を示されているように思えてくる。劇中、ジャックからキーワードが提示され、殺人を犯す理由が語られるが、内容は学術的であり、いわゆる殺人鬼ホラー作品とは一線を画す。内容が内容だけに、安易に人に進められないが、ラース・フォン・トリアーファンの方には一見の価値がある作品であると言えるだろう。(★★★★)●ハウス・ジャック・ビルドホームページ

  • 23Jun
    • 【映画】スノー・ロワイアルの画像

      【映画】スノー・ロワイアル

      麻薬組織に息子を殺された父親の復讐劇。と思いきや、話はとんでも無い方向に進み、大変な事態をひきおこして行く。これがこの映画の面白い所だ。冒頭はかなりシリアスな展開であるが、後半はブラックコメディ的な要素も加わり、サスペンス的な面白さもあった。雪に閉ざされた閉鎖的な街で起こる復讐劇。物語の展開もさることながら、豪快な報復シーンはタランティーノ作品を彷彿とさせる。主演のリーアム・ニーソンの容赦なくキレるシーンも良いです。(★★★★)◎スノー・ロワイヤル

    • 【映画】町田くんの世界の画像

      【映画】町田くんの世界

      この悪意に満ちた世界に、一筋の光が!といった感じで、町田くんが巻き起こす青春物語だ。自分の事は後回し、人のために自分を犠牲にする事も惜しまない。幼い事の経験に基づくものなのであるが、純粋無垢な彼の行動は、恋愛や友人関係、コンプレックスに悩む人々に精神的な救いを与えていく。主演の二人、町田くん役の細田佳央太。猪原奈々役の関水渚の演技が新鮮で良い。特に関水渚は若い頃の山口智子を思い起こさせる。終盤の展開は若干やりすぎの感じはするが、見終わった後、心がほっこりする良作だ。(★★★☆)◎町田くんの世界

    • 【映画】アメリカン・アニマルズの画像

      【映画】アメリカン・アニマルズ

      ある青年達の実話を再現フィルム的な感覚で表現した作品。冗談にも近いひょんなおもいつきから、歴史的図書の盗難を企てる話である。ある意味、未知なるものに挑戦する青春像を描いているのではあるが、犯罪は犯罪である。決して許されるものではない。個々最近、SNSに、いいね欲しさにアップされるおふざけ動画。面白ければなんでもあり的な行動を助長するような感覚を持ってしまう。劇中、実際の首謀者がインタビュー形式で解説するシーンがあるが、犯罪をおこしているにも関わらず、なにか特別に凄い事をしたヒーローのように美化されたように描かれている。現実として、巻き込まれた友人は共謀により、自分の人生を棒に振ることになる。彼らが引き起こす事件のシーンは、反面教師的であり、刺激的でドラマティックだが、私としては、物語的に共感することはできなかった。(★★)

  • 18May
    • 【映画】初恋〜お父さん、チビがいなくなりましたの画像

      【映画】初恋〜お父さん、チビがいなくなりました

      元号が変わり昭和がより懐かしく思えるようになりました。映画「初恋〜お父さん、チビがいなくなりました」も、そんな昭和の香のする、甘酸っぱくそして夫婦の愛を感じさせる映画です。昭和の名曲にさだまさしの関白宣言という歌がありましたが、まさにそれを地でいく感じ。昭和30年代、恋愛結婚があこがれの時代。夫が稼ぎ、妻が主婦として家庭に入るのが当たり前だった時代に結婚した夫婦の今。子供達も成長し、家を出て行った。二人だけの変化の無い生活。愛猫のチビがいなくなった事をきっかけに、夫婦に危機がおとずれるが‥‥。俳優人では、無骨な演技が光る藤竜也も良いが、なんといってもおばあちゃん役の倍賞千恵子のキュートな演技がすばらしい。そして、モノクロパートで描かれるフラッシュバックが、古き良き昭和のセンチメンタルな恋愛を鮮やかに映し出す。(★★★)