アポロ11号の月面着陸はリアルか、フェイクか?
いわゆる、アポロ11号は月着陸の映像は地球で撮られたものだとする都市伝説を、ドラマ化した作品が、フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
主演は、スカーレット・ヨハンソン。
彼女が演じるのは、敏腕PRマンであり、この時代の行き過ぎたPRを皮肉った設定だ。
時代は、米ソ宇宙開発競争、泥沼化したベトナム戦争への反戦運動が行われている最中、アポロ計画は実行された。

人類は月の上に立つという、世紀の映像を、偽物とすり替えて全世界に発信するという暴挙、そんなことが本当にできるのか?

「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」
あまりにも有名なアームストロング船長のこの言葉が、この映画を見る上で重要な意味をもってくる。


映画自体は、シリアスというより、陽気なハリウッド映画という感じで、
友情や、ロマンス、当時の男女の人生観や価値観が投影される。

美術もすばらしく、当時のアメリカの世界観を味わえる。
アポロの月面着陸はなんとなく記憶にのこっている程度だが、スクリーンに映し出される歴史的な現場の再現を見て、少しノスタルジックな気持ちになった。(★★★★)