おかげさまで好評をいただいている(でもないか)超個人的BEST10シリーズ。
この年は『ゴッド・ファーザー』が大ヒットして、
米映画界が久々に沸いた年でした。
見ごたえ十分の佳作や珍品も多く、
バラエティーにとんだ年だったように思います。
1972年の主な出来事
- グアム島で日本陸軍兵士横井庄一氏発見
- 連合赤軍による浅間山荘事件
- 札幌オリンピック開催
- <li>山陽新幹線新大阪~岡山間開業
- 日本テレビ“水曜ロードショー”放送開始
- 千日デパート火災
- 沖縄返還
- ウォーターゲート事件発覚
- 北朝鮮、金日成国家主席に就任
- ミュンヘンオリンピック事件
【超個人的1972年制作映画BEST10】
- 1位.『ルードウィヒ・神々の黄昏』 ルキノ・ヴィスコンティ監督
個人的には巨匠ヴィスコンティの最高傑作。重厚なワーグナーの音楽。実際の城を使った美術。ロミーシュナイダーの美しさ。若くして王となったヘルムート・バーガーの狂気。これまでこんなに深く謎に満ちた悲劇は見たことがない。
- 2位.『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』 ルイス・ブニュエル監督
有閑階級の実にくだらない言動を我々庶民は夢や偶像でみる。舞台劇のような鮮やかな舞台変換を鮮やかな映画表現で見せる。実にくだらない。とても面白い!
- 3位.『私のように美しい娘』 フランソワ・トリュフォー監督
- ある一冊の本が発売されないことにともなって次々起こる殺人事件。ヒッチコックマニアのトリュフォー監督の面目躍如の一篇。笑えます。
- 4位.『激突』 スティーヴン・スピルバーグ監督
元はテレビムーヴィーなので順位に入れるかどうか迷いましたが、やっぱりスピルバーグの演出の上手さは劇場用とひけをとらない、それどころかはるかに超えた面白さなので入れました。最後まで姿を見せない男が・・・。
- 5位.『ジュニア・ボナー華麗なる挑戦』 サム・ペキンパー監督
旅回りからアリゾナに戻ってきたロデオ乗りのスティーブ・マックィーン。老いた父親との交流をサム・ペキンパー監督が珍しく温かく描く。砂埃とともに忘れられない作品。
- 6位.『ゴッド・ファーザー』 フランシス・フォード・コッポラ監督
名作だと思う。落ち目のマーロン・ブランドやまだ無名に近い若手俳優を使って作り上げた手腕はすごいんですけど、この続編のほうが僕好みだったので本編はこの順位で。
- 7位.『ポセイドン・アドベンチャー』 ロナルド・ニーム監督
豪華客船が大波を食らって天地が逆さまに。生き残った乗客はいかに脱出するのかハラハラドキドキの展開で無邪気に楽しめました。手作り感満載の特殊技術がいとおしい。テーマソング“モーニング・アフター”も大ヒット。続編はいらんかったな。
- 8位.明日に処刑を マーティン・スコセッシ監督
不況の嵐が吹き荒れていた1930年代初頭のアメリカ。父に死なれたバーバラ・ハーシー、組合運動の闘士デヴィッド・キャラダイン、いかさま師のバリー・プリマスの3人に焦点を当てた人生行路。思い出すのも辛いラストシーンだが、なぜかいい後味が残った。
- 9位.旅の重さ 斎藤耕一監督
このあたりで日本映画を入れたかった。観終わった後になんともいえない脱力感が残ったのを覚えている。吉田拓郎の歌とともに思い出深い一作。
- 10位.ピンク・フラミンゴ ジョン・ウォーターズ監督
史上最低のお下劣映画。この作品を超える下品な映画はいまだ現れない。地球上で1番下品な人間を競う物語。犬のウ〇コを食ったりする。その偉大さを称えてこの順位においてみた!
いかがでしたか。
文芸作品からC級作品までうまく10本収まりました、
が!選に漏れた作品も多くありました。
いつか、
『超個人的BEST10に漏れたBEST10』みたいな記事を書きたいな。
次は1973年編です!
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懐かしい楽曲がいっぱい!
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