僕の行きつけの猫寡婦絵もとい、猫カフェである池袋の「ねころび」にバートくんというオス猫がいる。
彼は黒毛のスコティッシュフォールドなのですが、非常に警戒心が高く、眠っているとき以外は基本的に触らせてくれない(というか近寄らせてもくれない…)。
それでいて、グリグリのドングリ眼から発せられる、小憎たらしい独特の目付きや、ぎこちない立ち振る舞い、無邪気な寝顔がなんとも憎めない不思議な魅力を持った猫なんです。

そんな彼に触発され、気が付いたらこんな絵を描いていました。

ことば日本妖怪づくり

そして、僕は一つの決断をしました。

「そんなに猫好きならいっそ、猫飼えるトコに引っ越そう!!

で、その引っ越しが1週間後に迫って来ました。
僕が手書きをスキャンしてupする方式の為と、復活後、全然妖怪をup出来ていなかったので仕切り直しの意味も込めて、引っ越し後、ネット環境が整う迄の約1ヶ月間、ブログの更新をお休みします。
が、必ず新しい妖怪を引っ提げて戻ってきます!(と云うとなんかショッカーみたいですが…)
尚、モバイルからペタ、コメントは引き続き継続していきますので、皆さんこれからもどうぞ宜しく御願い申し上げますm(_ _ )m
ことば日本妖怪づくりは結構自分を追い込んで描くコーナーなので、対になるような気軽に書けるコーナーが欲しかったので、
自分への梃入れも兼ねて、言葉遊びや漫画の没プロット、ショートストーリー、SF、SR(ショート落語)、夢日記など奇文珍文の類いを、実験的にupするコーナーとしてこの「多分、過分に駄文な奇文」を作りました。

ことば日本妖怪づくり以上に取っ付き難い内容かと思いますが、コメント等頂けたら幸いです。



今回は、今朝、落語立川流家元の立川談志師匠と御礼状の正しい渡し方についてお話をした夢を見たので憶えている限り詳細に記載します。

談志「お前さんみたいな若いもんはこの礼状なんて物の渡し方一つしらねぇだろ!」

軍手「…何をバカな!私は御礼状渡しのプロリーグの2005年度覇者レッドサクソンズの控え選手ですよ!分からない事など一切ありません。例えば、この封筒のこの『ダイニチ』のマーク。そう!プロリーグ公式封筒である大日本製紙製の白い封筒を使います。赤でも緑でも茶色でも黒でもなく断然、白を使います」

談志「ほ~流石ですな先生。目映い白で先ず相手を威嚇するという…」

軍手「其の通り!牽制の為、先ずは白!そして『この度はうんぬんかんぬん…』とテキトーに取って付けたような世辞を云って、両手で御礼状を差し出し、相手にこれを渡します。」

談志「ほおほお…それで受け取った方はこれを即座に破り、中身を大きな声で高らかに読み出すと!キムジョンイルマンセー…」

軍手「(笑)ええ。そこで試合開始のホイッスルが鳴ります(爆)」

一同爆笑


と、ここで自分の笑い声で目が覚めました…カナリ大きな声で笑っしまっていましたσ(^_^;)

以前、「立川談志太田光の今夜はふたりで」という30分間、延々と二人が脳汁出っぱなしトークを繰り広げると云う奇跡のラジオ番組が有り、その飛びっぷりに憧れたうえでの今回の夢だったと思います。
フェードアウトしていく夢の中ではまだ家元が「ホイッスルてぇのはあれだろ?ホイットニー=ヒューストンの又従兄弟の…」と、まだまだ絶好調だったので、続きが見れず残念です。

こんな少なからずアブナイ僕ですが今後共、どうぞ宜しくm(_ _ )m
記憶を失った男が洞窟の中を走っている。

体力も殆ど尽きかけ、肩で息をし、額には汗で髪が張り付き、服も襤褸襤褸。顔も恐怖で引き攣ってもう酷い有様だ。

それでも後方から迫り来る足音が彼に止まる事を許さない。

「あのサングラスの男に追いつかれたら殺される」其れが彼にとって唯一の記憶である。

兎に角逃げる。逃げる。逃げる。逃げる。逃げる…


立ち止まる…

「何と云う事だ」男は愕然とする。

男の眼前に地下水脈の湖が現れ、その行く手を塞いでしまっているのだ。

どんどん足音が近付いて来る。

見るとサングラスの男の手には黒光りする拳銃が握られている。

「考えている暇など無い」のである。

彼は意を決して、地底湖に飛び降ようとする。

其の刹那、拳銃から放たれて弾丸が彼の右足を翳め、彼は小さく呻き声を上げながら、水中に没する。

痛みと疲労で大量のあぶくを吐いた為、非常に苦しかったが、水面に顔を出せば、今度こそ頭を打ち抜かれてしまうことは必至だ。

変に冷静になった彼は、どこか別の洞窟に続く空洞を探さなくては生きる道はない。と考え水中を観察する。

すると…至極澄み切った水中に一カ所、奥が変に歪んで見える奇妙な部分を見つける。

いや、それは透明ななにかでゆっくり近付いて来る。

瞬間、彼の唇に何かが触れる。

温かい…

驚いて、彼はまた沢山のあぶくを吐く。

其のあぶくが当たり、其の透明ななにかの輪郭を一瞬鮮明にする。

それは女だった。透明な、しかしそれでも判る程、美しい輪郭の女性だった。

透明な女は彼の背中に手を廻し、その小さな唇で接吻をする。

するとどうだろう。

接吻をしている間は、息苦しくなく、ガスボンベでもしているように呼吸が出来るのである。

二人は唇と唇を合わせながらゆっくりと湖底迄沈んでいく。

そして彼は彼女に唇越しに問いかける。

「僕はこのまま逃げ切れるだろうか」って。



「僕は最近、こんな夢を良く見るのですが…先生。専門家から見て此れはいったい…」

すると女医は悪戯っぽく頬を膨らませ、

「そうね…女性と愛し合っている時に其れ以外の事考えちゃ駄目よ」と云う。