老子に学ぶ思想家の気分におすすめ本を紹介します。老子(ろうし)は、中国春秋時代における哲学者。書物「老子」を書いたとされるがその履歴については不明な部分が多く、実在が疑問視されたり、生きた時代について激しい議論が行われたりしています。老子が描く理想的な「小国寡民」国家は、とても牧歌的な社会です。「中田敦彦のYouTube大学」にいると、孔子の儒教を無効化するライバルとて、老子と荘子の老荘思想が位置付けられています。
私は、本好きおじさん。皆さんの気分に合ったおすすめ本を紹介するのが、生きがいです。今回は、老子に学ぶ思想家になった気分のときに読みたい本を紹介しようと思います。道教の創始者である老子の思想に興味があり、老子好きの4人の訪問者さんに話を聞きましょう。
1冊目
わたしは平凡な人生にこそ幸福を感じさせてくれる老子のことが好きです。「無知無欲であれ、無為であれ」「足るを知るものは富む」などの老子の言葉がありますが、共感しています。こんなわたしに老子のことを分かりやすく教えてくれるおすすめ本が読みたんです!
全文の現代語訳、書き下し文、原文に加え、【一文超訳】を掲載した、老子のことを詳しくわかりやすくまとめているこのおすすめ本はどうでしょうか。テーマは何か、主旨は何かが一目で把握でき、格言のように心に刻まれるので、「老子」の理解が飛躍的に向上させてくれます。
全文完全対照版 老子コンプリート: 本質を捉える一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文 単行本
著者:野中根太郎 発売日:2019/2
概要
- 東洋思想に絶大な影響を与えた叡智の書。
- 古代中国発祥の哲学が人生を変革する! 日本的思想にも流れる「道」の要旨を“一文超訳”で理解せよ。
- 全文掲載+注釈も完全網羅。 人生のヒントが満載!
おすすめ点!
現代の完全版で「老子」を手っ取り早く知りることができます。
こんな方におすすめ!
「老子」の理解が飛躍的に向上する現代の完全版を読みたい方へ!
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全文完全対照版 老子コンプリート: 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文
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全文完全対照版 老子コンプリート 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文 [ 野中 根太郎 ]
著者:野中根太郎 本の書式:単行本 定価:1,980円
一文超訳の一例には、「無心のすすめ(空っぽの心を守る)」「私利私欲のない無私の人は、自分を貫ける」「少なければ得られ、多ければ迷う」「盛んになれば、早く衰える(だめになる)」などありました。人々の価値観が揺らぐ現代にこそ、必要とされている老子の思想ですね。
2冊目
ぼくは、いつも人と自分を比べてしまう、つねに「上か下か」という判断していまう、自分は損ばかりしていると思ってしまいます。こんなぼくに、日々モヤモヤをなくしてくれるおすすめ本があったら読んでみたいです!
45年間で10万人を診た精神科医が教える「老子」の言葉を解説したおすすめ本があります。患者さんに、老子の話をすると「なぜか腑に落ちた」という方が続出したとのこと。ぬるいかもしれない。気休めかもしれない。でも、2500年の時を超えて老子の言葉は現代まで受け継がれています。
人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉 単行本
著者:野村総一郎 発売日:2019/4
概要
- 読売新聞「人生案内」で人気の精神科医が教える「老子」の言葉。
- ある日精神科医である著者が、患者さんに老子の話をしたところ、泣き出した人がいた。
- ジャッジすることをやめる「ジャッジフリー」な老子の思考を自分の中にインストールすることで、「しんどい」気持ちから解き放たれることをめざした一冊です。
おすすめ点!
「しんどい」気持ちから解き放たれる老子の思考を専門家が解説してくれます。
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「ジャッジフリー」の思考を作りあげた老子に学びたい方へ!
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人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉
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人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉 [ 野村総一郎 ]
著者:野村総一郎 本の書式:単行本 定価:1,485円
老子の32の思考を紹介し、しんどいときにくり返し見たくなるほっとするイラストが付いているこのおすすめ本は、読むだけで心が平穏になっていくのがわかります。ぼくの指南書になりそうです。
3冊目
「老子」が読まれたのは、汲々とした時代の春秋戦国時代。そんな時代にも、超然として穏やかに生きることを説いた老子の思想は、今の、せちがらい現代にも通ずるものがあるじゃろう。「無為自然」の老子の思想を興味をもって読めそうなおすすめ本があったら教えてほしいのじゃが。
「こだわりを捨てる」→「穏やかに生きる」をコンセプトに、現代に生きる思想、「老子」を守屋先生が解説するおすすめ本があります。
世界最高の人生哲学 老子 単行本
著者:守屋洋 発売日:2016/6
概要
- 『論語』とならんで中国古典の名著である、『老子』を、大家・守屋先生に解説いただく1冊。
- シンプルに生きるミニマリズム思想の決定版。
- 捨てる、減らす、手放す。2000年前に導き出されていた、人生で大切なこと。今こそ読むべき21世紀の必読書!
おすすめ点!
中国古典に精通する第一人者の守屋先生から学べます。
こんな方におすすめ!
中国古典に精通する第一人者が語りつくす「老子」を読みたい方へ!
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著者:守屋洋 本の書式:単行本 定価:1,760円
このおすすめ本は中国古典に精通する第一人者で、難解になりがちな中国古典を平易な語り口でわかりやすく説く守屋洋先生が書かれた本なので、老子のことを読みやすく学ぶことができそうじゃ。
4冊目
あたしは、春秋時代の中国の思想家、哲学者、道家の創始者である老子はどのような人だったのか興味があります。老子の人物像、書物『老子』(またの名を『老子道徳経』)をマンガなどで分かりやすく教えてくれるおすすめ本があったら、紹介してほしいな!
道教の始祖の一人ともされる荘子ととも老荘思想のことを書いて、数十ヵ国で翻訳されている世界的ベストセラーのおすすめ本があります。マンガを描いた蔡志忠は台湾生まれ。『老子』『荘子』『論語』『史記』など、中国古典を漫画化した作品はいずれもベストセラーとなり、世界各国で翻訳されています。
マンガ 老荘の思想 (講談社+α文庫) 文庫
著者:蔡志忠 (著), 和田武司 (翻訳), 野末陳平 (監修) 発売日:1994/9
概要
- 争奪と興亡に明け暮れ、誰もが生き残りに汲々としていた春秋戦国時代。そんな時代に、時流に流されず、超然として心隠やかに自由に生きることを説いた老子と荘子の思想。
- 老子と荘子の思想は、現代人にとっても示唆に富んだ魅力的なものである。
- 老荘の思想をマンガ化によってわかりやすく再現、世界各国で翻訳され、好評を博したベストセラー。
おすすめ点!
まずはマンガで手軽に老荘の思想を知ることができます。
こんな方におすすめ!
マンガでわかりやすく老子と荘子の人間像とその不滅の思想を読みたい方へ!
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著者:蔡志忠 (著), 和田武司 (翻訳), 野末陳平 (監修) 本の書式:文庫 定価:825円
少し文字が小さかったので読みずらいところもあるけど、マンガなので当時の衣装や状況なども分かって老子と荘子の世界感の理解が深まる気がします。
孔子の『論語』が儒教の根底思想として親しまれてきたのに対し、『老子』は道家の神髄を説いて人々に寄り添ってきました。両者は対極にある思想と言えます。老子の根幹の思想である無為自然とは、自然との融合を目指すという意味は持たず、「あるがままに暮らすべきだ」との思想といわれています。また、歴史上、老子は多くの反権威主義的な業績を残したと受け止められています。現在人に受け入れられ、いろんな側面を持つ老子の言葉を、自分で上手く解釈して、利用できればいいなかなと思います。
今回は、「老子に学ぶ思想家の気分のとき読みたいおすすめ本」を紹介しました。もし、自分に合った本があったら、手に取ってみてください。本好きおじさんからの「気分で本決めコーナー」でした。じゃあまた!
最後に参考になった「中田敦彦のYouTube大学」の「老子と荘子」動画も紹介させていただきます。
> [YouTube] 孔子の儒教を無効化するライバル「老子と荘子」〜人徳なんてほとんどウソだ〜前編
> [YouTube] 成功なんてしなくていい「老子と荘子」〜儒教の帝王学を無効化する道教〜後編
その他のおすすめ本