「明治維新という過ち」という本を読みました。歴史は勝者によって作られるといいます。この本を読めば、比較的身近な明治維新においても同じことがあったと分かります。映画、大河ドラマや歴史ドラマなどの多くは、上手くごまかしているか、事実に反しているかなので、娯楽番組として割り切って見るしかありません。

 

小倉城
 写真の出典: pixabay

 

秘書

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  「明治維新という過ち」という本を読みました。著者は原田伊織さんです。歴史の知らないことを丁寧に調べてた著者が教えてくれます。これまでの小説やテレビの通説をくつがえし、異なる視点で真実だけを書くスタンスで書かれています。これまでの新政府による官教育から逃れられない人の中には、受け入れがたいと思う人もいると思います。

 

 

「明治維新という過ち【改訂増補版】: ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~」という本です。

 明治維新がなければ日本は植民地化されたはずだと思い込まされていた私も、この本を読んで別の視点での歴史を知ることができました。

 それは、「勝てば官軍負ければ賊軍」と言うように、狂気の水戸学が生んだ官軍という名の悪行・非道を尽くしたテロリスト集団が幕末の英雄に変えられたの歴史です。

 また、日本のことを考えて動いた阿部正弘を始めとるす幕府官僚の知られていない歴史です。

 御一新(明治維新)つまり大政奉還、廃藩置県の後は、薩摩・長州の世の中になり、新政府による官教育により、多くのそうを教え込まれ、また隠されていたというのが作者による調べにより明らかにしています。

 武器商人のグラバー商会に手助けした結果となる坂本龍馬、松下村塾にいて「国軍の父」と呼ばれる山縣有朋、小御所会議で「短刀が一つあれば、こと足りるではないか!」と武力で政治を動かし、赤報隊で悪行・非道を扇動した西郷隆盛、これらの官教育の偉人が、戦争に突き進む素地が作られのではないでしょうか。

 幕府の流れをくむ緩やかな近代化が進んでいれば、秩序ある独立国家となり、その後の戦争はなかったのではないか。

 歴史にたらればはないが、司馬遼太郎や大河ドラマに描かれていない明治維新の歴史をこの本を通じて知ることで、自分なりの歴史解釈を得ることができました。

 この本を通じて、幕末・維新の頃でも、歴史は勝者によって作られることが分かりました。大航海時代の海洋国家、統治国、覇権国、豊臣秀吉など、強いものが一方的な歴史観で歴史を作ってしまうことを、あらためて認識しました。作者の原田伊織さんは、多くの人が知らない歴史資料や、作られた歴史資料の考察を通じて、確固たる歴史観を築いているのが、素晴らしいです。

 また、「明治維新という過ち」(原田伊織著)の続編となる「官賊と幕臣たち:列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート!」も面白いお勧め本です。

明治維新という過ち【改訂増補版】: ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~ 単行本

明治維新という過ち【改訂増補版】: ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~単行本 

著者:原田伊織 発売日:2015/1

 

  おすすめ点!  御一新(明治維新の歴史観が変わります。書かれていないものは新政府に都合が悪いことばかりです。

 

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明治維新という過ち 【改訂増補版】: ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~

 

 

※完全増補版

明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕 (講談社文庫)  文庫

 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕文庫 

著者:原田伊織 発売日:2017/6

 

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明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕 (講談社文庫)

 

 

 官賊と幕臣たち―列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート 単行本 

著者:原田伊織 発売日:2016/1

 

  おすすめ点!  幕府が如何にしっかりと世界j情勢を見て、対処しようとしていたのかビックリしました!

 

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官賊と幕臣たち: 列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート

 

 

 

最後のお礼

 

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