秋田喜代美先生 最終講義(Youtubeライブ配信) | 心と体と学びをはぐくむ園庭を

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幼稚園 保育所 認定こども園の園庭を、子どもが伸びやかに豊かな育つ場所にしませんか?

こんばんは、園庭研究所の石田です。

 

明日は秋田喜代美先生の、東京大学での最終講義となります。

 

情報共有が遅くなり失礼しました。当日まで参加受付とのことですので、是非。^^

 

 

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開催概要

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日 時:2021年3月27日(土)11時~14時30分(予定)

場 所:オンライン開催

演 題:子どもと共にある保育学・教育学への歩み

参加登録:以下のフォームからお申し込みいただけます。

 https://forms.gle/3nYX6tFAMast5wmT6

[ご案内サイト]
https://sites.google.com/view/finallecture20210327

 

[お問い合わせ先]

秋田喜代美教授退職記念行事準備委員会

E-mail:finallecture210327@gmail.com

 

 

 

秋田先生には、園庭・地域での保育の調査研究で、感謝してもし切れないくらいお世話になりました。

 

知名度も全くない私からのご相談に、「園庭調査をしましょう!」とさっと動いて下さったのが秋田先生でした。

 

 

秋田先生から学ばせていただいたこと。

 

それは、

 

・子どもにとって大切・必要なことであれば、それがどんな状況であれ、しっかり取り組んでいくという姿勢。

 

・どんな時も、子どもを大切に想い、そして子どもに関わる保護者さん保育者さんなど子どもに関わるあらゆる人に敬意を払い感謝する気持ち。

 

です。

 

先生と出会ってから5年間、ずっとこの姿勢や気持ちを感じ続けていました。

 

先生がどんなに社会的に高い立場に立たれてもそれは変わらずでした。

 

そんな先生を、私はとてもとても尊敬しています。

 

そして私も、こうした姿勢や気持ちを、一生自分の中心に置いていきたいと思っています。

 

 

園庭の調査が始まったのは以下のような経緯でした。

 

私は、園庭の仕事を初めて数年経って国内外の園庭事情を見ていく中で、「今、日本の園庭環境や園庭での保育が一体どういった状況にあるのか」といった調査の必要性を強く感じていました。

 

この数年、園庭への関心や実践が全国的に高まっていますが、2016年辺りはまだまだ園庭の大切さを感じ動かれている園も人も非常に少ない状態だったんですね。

 

園庭に関する研究も、「砂場」「遊具」「菜園」などスポット的な切り口のものはあるものの、園庭という環境を包括的に捉えた研究はありませんでした。

 

けれど、子どもにとって非常に大切な園庭(戸外)の環境が今後しっかり捉えられていくためには、園庭の実態をまず捉えて、そこを土台としてさまざまな実践や研究が進んでいくことが必要ではないかと感じていました。

 

 

このように実態調査の必要性を感じながらも、私は園庭づくりに取り組む一民間人であり研究に詳しい訳でもなく、一人では調査研究は難しい状況でした。

 

ですので、園庭調査を一緒に取り組んでくださる研究者さんを探していました。

 

けれど、園庭は大切だねと言って下さる研究者さん(大学の先生)はいらしても、当然、知名度も全くない一民間人である私と組んで下さる方はそうそういない訳です。

 

 

そうした中で、ある博士課程の学生さんとの出会いから、秋田先生につないで頂きました。

(この学生さんは、園庭調査研究グループのメンバーであり、今は福井大学で先生をされています。)

 

そして秋田先生と園庭についてお話した際に、秋田先生は「是非調査をしましょう!研究室の皆さんに声をかけてみます!!」とその場で言って下さいました。

 

実は秋田先生は以前から、園庭が乳幼児期の子どもたちにとって極めて重要な環境であり、国との委員会等でも、園庭にもっとしっかり取り組んでいく必要があると提言されていました。

 

それでも、当時はまだまだ「屋外遊戯場」「運動場」といった捉え方が日本全体で強く、園庭が子どもの豊かな育ちの場になっていないことを危惧されていました。

 

 

こうして、秋田先生、先生の研究室にいらした3名の研究者さん、石田で、Cedepの支援を受けながら園庭の全国調査が始まりました。(Cedep:東京大学大学院教育学研究科附属 発達保育実践政策学センター)

 

 

秋田先生の「子どもにとって大切なことは取り組む!」があってこその、園庭・地域での保育の調査なのでした。

 

そして3人の素晴らしい研究者さん、現場で子どもたちに日々向き合われている先生方との出会いがあり、園庭〜地域での保育調査研究は今も進んでいます。(皆さま、いつもご協力くださり、ありがとうございます。)

 

 

秋田先生の、東京大学での最後のご講義。

 

ぜひ、一人でも多くの方にご視聴いただけますように。

 

 

園庭研究所 代表 石田佳織

園庭校庭や地域での保育・教育について、先生・保護者さん・子どもと一緒に考えるワークショップ(研修)をさせて頂いております。

お問い合わせ: 電話:080-2381-8611  /  メールを送る

園庭研究所まとめページ: 研修・ワークショップ /  園庭 好事例  /  園庭の研究紹介  /  園庭づくり

投稿・交流サイト→ Facebookグループ「園庭・地域環境での保育 交流グループ

調査研究→ 東京大学Cedep園庭調査研究グループ 

 

 

【園庭や幼児と自然のについての著書】

『園庭を豊かな育ちの場に:質向上のためのヒントと事例』

園庭園庭全国調査に基づいて、園庭での保育・教育の質をより高めるための視点や工夫をご紹介しています。面積が小さな園や制約がある園での工夫や、地域活用の工夫もご覧いただけます。

* 2019こども環境学会賞【論文・著作賞】を頂きました。

 

『森と自然を活用した保育・幼児教育ガイドブック』

石田は以下を担当させていただきました。→第1章5「幼稚園施設整備指針と園庭調査を踏まえた屋外環境のあり方と自然」東京大学Cedep園庭調査研究グループ/第1章8「幼稚園教育要領等の5領域に合わせた先行研究」北澤明子, 木戸啓絵, 山口美和, 石田佳織

 

『保育内容 環境 第3版』

石田は第6章4節「自然環境と持続可能な社会」を担当させていただきました。