朗読「銭形平次」
「死の踊り子」、YouTubeちゃんねるにUPしましたー。
誰と誰が知つて居たんだ」
「そつと私に言つただけですよ、
兩國の小屋で、今日の夕方、誰も聽いた筈はありませんが」
では、「死の踊り子」の地理的な話。
●神田明神下御台所町
平次が住んでいるところ。
踊り子のお蝶が殺されていた場所。
●両国広小路
お蝶が働いていた半九郎一座の小屋が
興行をしていた場所。
●左衛門河岸
半九郎の家のある場所。
お蝶とお輝は、半九郎の家の裏の六畳に、
貫六と五郎助は、隣の長屋に住んでいる。
●元鳥越町
お蝶を引き取りたいと言ってきた
越前屋周左衛門の呉服屋のある場所。
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
次回につづく!
(三)
【同心】 どうしん
【町役人(ちょうやくにん)】 ちょうやくにん
長屋で集団生活をおくる町人たちの中から、
身分的には同じ町人でありながら、町奉行支配のもとで、町の自治を担った人。
町年寄りの下に、町名主・月行事・書役・家持・家主などがいる。
「町役人(まちやくにん)」と読んだ場合は、町奉行所の役人のことを指す。
【左衛門河岸】 さえもんがし
現在の台東区浅草橋駅西口近くの
神田川沿いあたり。
【馬道】 うまみち
浅草寺の北東辺り。
【元鳥越町】 もととりごえちょう
浅草元鳥越町。
現在の台東区鳥越あたり。
現在も鳥越神社のあるあたりです。
現在の地名は
ウィキペディアさんを見るに、
鳥越「とりごえ」と濁るようですが、
鳥越神社は「とりこえ」と濁らないようなので、
今更ですけど
もしかすると「もととりこえちょう」と濁らないのかもしれないなあ。
濁って読んじゃったけど。
【手代】 てだい
江戸時代の商家の役職のひとつ。
番頭は、商家で、使用人の内で最高の地位にあるもの。
10歳前後で小僧として住み込んで、→ 手代 → 番頭 となる。
【五十両】 ごじゅうりょう
一両= 5~10万円くらいとすると、
50両は 250~500万。
周左衛門がお蝶を引き取れるなら払うといった養育料、
250~500万。
【お白洲】 おしらす
江戸時代の奉行所などの、法廷が置かれた場所。
(四)
【酉刻半】 むつはん
夜7時ごろ 。
お蝶が平次の家に行くと言って家を出た時間。
江戸時代の時刻の詳しい解説はこちら
※
青空文庫では
「どうしても越前屋へ行く末なら」
となっていた文章、ちょっと他の文献を見たら
「行く気なら」
になっていたので
朗読では「行く気なら」で読みました。