朗読 銭形平次「濡れた千両箱」、雑談と解説、最終回です。
今回は(十)(十一)のご紹介 と 「濡れた千両箱を巡る旅」です。
「銭形平次捕物控 濡れた千両箱(十)(十一)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/03/hagi-yuzuki/1e/72/j/o0853048014548835388.jpg?caw=800)
youtube → 銭形平次捕物控「濡れた千両箱」(十)~
youtube → 銭形平次捕物控「濡れた千両箱」(一)~(初めから再生)
(十)(十一)
「勘次、不都合なことがあるものだな」
「何です、井崎の旦那」
壁の穴の向うとこっちで、
井崎八郎と白狗の勘次は話を始めました。
(十一)
【正午】ここのつ
昼十二時頃。
【灰吹】 はいふき
タバコ盆についている、タバコの吸い殻を吹き落とすための竹筒。
「吐月峰」と書いて「はいふき」と読ませる場合もある理由は
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/03/hagi-yuzuki/f6/60/j/o1279072014548835428.jpg?caw=800)
❶深川・木場 : 春木屋・治兵衛の材木問屋のある場所。
❷柳橋 : お通の水茶屋のある場所。
❸谷中 : 治兵衛の檀那寺・清養寺のある場所。
❹深川不動堂 : 八五郎がお兼に懐中を狙われた場所?
❺谷中から浅草一帯 : 三ノ輪の万七の縄張り。
❻八丁塀 : 笹野新三郎の役宅がある場所。
❼本所相生町 : 井崎と勘次の住む惣十郎店のある場所。
❽神田明神 : 平次の住む神田明神下御台所町の近く。
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
さて、「濡れた千両箱 を 巡る旅」です。
今回はとにかく範囲が広い広い。
ホントは千両箱が辿った道……木場から谷中を
行ければよかったのでしょうけれど、
あまりにも範囲が広くなってしまうので、
お話の最初でもある “柳橋” から始めようと思います。
それでも範囲が広いので、まずは前半の地図。
これが②柳橋。
柳橋といえば、江戸時代は花街。
柳橋といえば、江戸時代は花街。
だからか、橋に「かんざし」の飾りが。
地名の方の柳橋。(橋も見えるけど)
つまり、三千両を担いだ人足と源助と辰蔵はこっちから来て、
あの対岸辺り…神田川沿いに
つまり、三千両を担いだ人足と源助と辰蔵はこっちから来て、
あの対岸辺り…神田川沿いに
お通の水茶屋があったということになりますね。
お話の中では「この空模様じゃ筋違までも もちませんぜ」
と言ってますから、お通の水茶屋で休んだあとは
筋違見附を通る予定だったと思われます。
というわけで、筋違見附跡(現万世橋)の方へ向かいます。
その前にちょっと寄り道。
お話の中では「この空模様じゃ筋違までも もちませんぜ」
と言ってますから、お通の水茶屋で休んだあとは
筋違見附を通る予定だったと思われます。
![にゃー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/002.gif)
その前にちょっと寄り道。
先日「身投げする女を巡る旅」のときも通っている。
そのときはこんな看板があるのに気が付かなかった。
明暦の大火のあと、回向院が建てられ、
そのときはこんな看板があるのに気が付かなかった。
明暦の大火のあと、回向院が建てられ、
ここが火除け地とされたわけなんですけれど、
火除け地だからちゃんとした建物は立てられないんだけど、
簡易的な見世物小屋や芝居小屋などがたくさん建てられて
火除け地だからちゃんとした建物は立てられないんだけど、
簡易的な見世物小屋や芝居小屋などがたくさん建てられて
賑わったという場所。
寄り道終了。神田川沿い… には歩けないんだけど、
![わんわん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/003.gif)
神田川に沿うように神田方向へ。
江戸時代は、この神田川沿い……
江戸時代は、この神田川沿い……
南側を ④柳原土手 といったわけですね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/03/hagi-yuzuki/d0/6e/j/o0320024014548836236.jpg?caw=800)
万世橋のそばに、➄筋違見附跡の看板。
あれ? 万世橋の写真を撮るの忘れたかな。
そのへんは 動画「濡れた千両箱を巡る旅」(準備中)の方に
映ってると思いますので、お楽しみに。
そのすぐ近くには、旧万世橋駅。
写真を多めに載せとこう。
電車の高架下を利用したお店やなにかが並んでいて、
ちょっとおシャレな空間。
その一画が、➅旧万世橋駅。
電車の高架下を利用したお店やなにかが並んでいて、
ちょっとおシャレな空間。
その一画が、➅旧万世橋駅。
ちょっとした憩いのスペースとカフェみたいのがある。
ここからさらに、神田明神の方へ。
![わんわん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/003.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/03/hagi-yuzuki/9d/0b/j/o0320024014548836244.jpg?caw=800)
いつもの ➇神田明神。
平次親分の碑もあかりちゃん(神田明神で飼われているポニー)も
今回写真は撮り忘れましたが、
いつもどおり順調に見て、谷中方面へ向かいます。
![にゃー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/002.gif)
では、後半の地図。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/03/hagi-yuzuki/ea/60/j/o1279072014548835495.jpg?caw=800)
➈不忍池 ➉上野恩賜公園 ⑪寛永寺 ⑫谷中霊園
⑬天王寺 ⑭幸田露伴旧宅跡 ⑮谷中ぎんざ ⑯日暮里駅
神田明神からまた歩いて、上野恩賜公園エリアにやってきました。
➈不忍池 ➉上野恩賜公園
池の中央の中之島には弁天堂。
池の中央の中之島には弁天堂。
「ぐるぐる松」が再現されている。
広重の「名所江戸百景」にも描かれてる、ぐるぐる松、
広重の「名所江戸百景」にも描かれてる、ぐるぐる松、
過去の写真で失礼します。
「動画 濡れた千両箱を巡る旅」の方には映ってると思いますので。
ここから、⑫谷中霊園へ向かいます。
「動画 濡れた千両箱を巡る旅」の方には映ってると思いますので。
![にゃー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/002.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/03/hagi-yuzuki/60/e1/j/o0320018014548836266.jpg?caw=800)
⑫谷中霊園 徳川慶喜の墓所。
谷中霊園には、徳川慶喜はじめ何人かの将軍のお墓があります。
谷中霊園は、天王寺の墓地と寛永寺の墓地を含んでいて、
将軍の墓地は、寛永寺墓地ゾーンなんだな。
過去に銭形平次を演じた俳優の長谷川一夫さんのお墓も
谷中霊園にあるらしいよ。
実は、谷中霊園に来るのは初めてで、
桜の名所にもなってるので、
もうちょっと観光地っぽいのかなと思ってたら、
思い切り、フツーに “墓地” だったので驚いた。
でも、実は今回の旅でいちばん強烈な印象だったのは、
思い切り、フツーに “墓地” だったので驚いた。
でも、実は今回の旅でいちばん強烈な印象だったのは、
谷中霊園だったかも。
「いやー……、墓地だったなー」
何より、近隣の住民の方々が
「いやー……、墓地だったなー」
何より、近隣の住民の方々が
フツーに墓地ありきの生活をしてらっしゃるのに驚いた。
墓地の中を、フツーに自転車で走っていく。
墓地の中を、フツーに自転車で走っていく。
フツーに犬の散歩をしている。
墓の中にフツーにブランコや滑り台やベンチがあって、
「え? これは、ここで遊んでいいってこと?」
とちょっと戸惑ったんですが、みんなフツーにそこで憩っている。
墓の中にフツーにブランコや滑り台やベンチがあって、
「え? これは、ここで遊んでいいってこと?」
とちょっと戸惑ったんですが、みんなフツーにそこで憩っている。
すごい。
谷中ぎんざ方面へ向かいます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190824/03/hagi-yuzuki/e2/98/j/o0240032014548836261.jpg?caw=800)
というわけで、⑯日暮里駅 に到着。
今回の旅は範囲が広かったねー、ちょっと疲れた。
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
というわけで、今回の旅も無事終了。
「めぐる旅 動画」も現在準備中ですので、
お待ちくださいね。
ではこれで、「濡れた千両箱」終了です。
では、また。
ご視聴、ありがとうございました
![虹](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/026.gif)
(十)(十一)に使われている挿絵のご紹介です。