「銭形平次捕物控 平次屠蘇機嫌(再録音) 後編」野村胡堂 | ゆづき24時 2nd

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あけまして

おめでとうございます虹

 

旧年中のご愛顧、ありがとうございました。

本年もよろしくお願いいたします<(_ _)>

 

さて、

 

朗読「銭形平次」

「平次屠蘇機嫌(再録音)」

UP致しました~。

 

 

再録音バージョンの雑談 後編です。

 

 

「銭形平次捕物控 平次屠蘇機嫌(再)」

 

「親分、とうとう真物ですね」
「ざっとこんなものだよ、八、表を見てくれ」
平次に言われて表に廻った八五郎。
「あッ」
さすがに驚きの声をあげました。
「どうだ八」
「あの通りだ、輪飾りも、――二階の障子も」
 輪飾りを裏返しに、

二階の障子の骨はこっちを向いているのです。

 

 

てんとうむし

 

 

 

一日で店を閉めてしまった 

不思議な居酒屋、さざなみ

 

平次は その家の大家に無理を言って、

さざなみの後を借り、

一日だけの店を開きます。

 

 

「どうせたった一日だ。

俺は帳場へ坐るから、手前は板前よ。

お静は下女で

お品さんに手伝って貰って、これはお座敷女中」

 

 

平次は何を企んでいるんでしょうか、

こういうの ワクワクしますね。

 

江戸時代の居酒屋って

時代劇では よく見かけるんですが、

いざ 描こうと思って記憶を辿ると… 「?」

 

いろいろ 時代劇を見てみたり

ネットで検索して描きましたが

“江戸時代の居酒屋っぽさ” 

が表せているでしょうか…?

 

もっとも、時代劇に出てくる居酒屋って

実際の江戸時代とは少し違ってるみたいなんですけど、

ここはひとつ、時代劇で見る感じの居酒屋

想像していただければと。

 

様子を見に来た、大家の倉賀屋主人・総七
 
あたしの絵では そんなに細かく描けるはずもないので、
まあ、入り口 の暖簾のかかってる辺りと、
帳場調理場のある方向とか、
なーんとなくな感じで描きましたよ。
 
唯一のお客、二人の虚無僧が
二階の座敷から降りてきたとことか。
 
 
てんとうむし
 
 
虚無僧に永代橋から落とされた八五郎。
 
や、ところで
板前の扮装をしていた八五郎
いつ いつもの格好に戻ったんだって
話なんですけど、
 
一応、あたし的には
お店の開店時には 板前の格好、
その後、平次に
倉賀屋周辺を探りに行くように言われた時には
いつもの格好に着替えてる、という設定です。
 
 
てんとうむし
 
 
今回、出てきた地図 二枚
 
一枚目は 尾張屋版 江戸切絵図 の
八町堀霊岸嶋日本橋南之絵図」 の一部を
参考にして描いたもの。
 
前のブログにも書きましたが、
活鯛屋敷ほか、平次が下っ引きを張り込ませた場所が
全部出ている。
日本橋の位置でわかるかもですが、
これ、右側が 北です。
 
国会図書館のデジタルコレクションには
~文久2年の「築地八丁堀日本橋南之絵図」
しか載ってなくて、
それには「活鯛屋敷」は載ってない
 
うちにある古地図の本に乗っている
上記「八町堀霊岸嶋日本橋南之絵図」には
活鯛屋敷が載っている。
こちらは、どうも 文久3年に再刻されたもののようですね。
 
一応、参考までに、
築地八丁堀~」の方 載せときますね。
 
「尾張屋版 江戸切絵図 築地八丁堀日本橋南之図」
(国立国会図書館デジタルコレクション より)
 
拡大図↓
右端、ちょうど「日本橋南之図」の左下あたり、
ちょっと見えるかわかんないんですけど、
青物町の右隣りが 活鯛屋敷があった場所。
 
現代のこの辺りを実際に歩いてみた様子は
に写真付きで載せてますので、
よろしければどうぞ~。
 
 
二枚目は、八五郎が後をつけた
虚無僧たちがまわった場所。
 
亀戸天神様といえば 亀戸天神
深川八幡様とえいば、富岡八幡宮でしょう。
 
こちらは、江戸全部を描いた地図
「分間懐宝御江戸絵図」を参考に。
 
「分間懐宝御江戸絵図」
(国立国会図書館デジタルコレクション)
 
うちにある古地図の本にも載ってるんですけど、
いやもう、細かくて、
虫メガネ使っても 見えない(^^;
 
 
てんとうむし
 
 
二人の虚無僧が置いて行った紙切れ。
 
 
お数寄屋橋で調べてもらって、
昨年中、暗号の場所で事件が起こっていることがわかる。
 
いや もう 今回は 
暗号に 判事絵
地図に 仮装にと
盛りだくさんですね(^^;)
 
 
明けの七つ(朝四時ごろ)
倉賀屋に踏み込むためスタンバイする
平次と、笹野新三郎。
 
その頃の八五郎は 昆布巻。
 
 
 
 
てんとうむし
 
 
 
バツの悪い八五郎が、その後 一月十日に顔を出すと、
平次は 判事絵の謎を解いている という展開。
 
そして、その頃にはもう
お品さんが利助の子分衆を連れて
五街道を荒らしまわった
大泥棒たちを抑えているという趣向。
 
 
 
てんとうむし
 
 
 
またしても、手柄は他に譲ってしまう平次。
 
 
 
しかし、
なかなか 今回は 盛りだくさんな
お話だったんじゃないでしょうかねー。
 
お正月SP みたいなお話でした。
 
楽しんでいただけていれば 幸いです。
 
 

 

ご視聴ありがとうございました!虹

 

 

 

てんとうむし

 

 

 

前に書いた

「平次屠蘇機嫌」雑談blogは こちらです。↓

 

「平次屠蘇機嫌(一)(二)」

「平次屠蘇機嫌(三)(四)」

「平次屠蘇機嫌(五)(六)」

「平次屠蘇機嫌(七)(八)」

 

 

 
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