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→ 「マリア2 受胎告知の謎」プレイ日記3 1周目「共通編~逃亡編」7話~エンディング

→ 「マリア2 受胎告知の謎」プレイ日記4 2周目「究明編」分岐点~第5話

→ 「マリア2 受胎告知の謎」プレイ日記5 2周目「究明編」第6~エンディング

 

 

 

前回のあらすじ・・・慈愛堂生物研究所の所長室で殺害された亜門博士が残したものを手に入れ、無事帰宅した真里亜たちは、それぞれ調査を開始する。出勤すると真里亜の元に水谷という慈愛堂生物研究所の警備員が訪ねてきた。水谷は昨夜の研究所へ侵入した際の防犯ビデオの映像をネタに真里亜をゆする。真里亜は水谷の要求をのむことにし、水谷が情報を欲しがった鷲崎豪代議士と、二階堂巌という刑事について調べることになった。

 

 鷲崎マリアの取材という建前で鷲崎家に行くと、二階堂が鷲崎マリアと仲睦まじい様子で話しているのを目撃する。鷲崎マリアが3歳で腎臓移植をした時に、ドナーとの間を仲介をするコーディネーターとして二階堂は鷲崎家に接触していた。それからずっと二階堂は鷲崎マリアの様子を気にかけていたという。

 

 真里亜はヒール財団の緑川冴子にも取材を申し込むが、鷲崎豪と二階堂の情報は得られなかった。しかし偶然緑川の一人娘、まこの情報を知ることになる。10年前に亡くなったという緑川の娘のまこの顔は、鷲崎マリアと瓜二つであった。

 

 一通り調査を終えた真里亜は友人の比奈子とともに、「禁断の実にふれた人間たち」というタイトルの亜門博士が書いた論文を読み終えた景山から、衝撃の内容を聞かされる。その内容は、亜門博士がヒトクローンの研究「M計画」の関係者の一人だというものだった。そしてその計画の恐ろしさから、手を引こうとした亜門博士を、二階堂は強迫したのだ。

 

 

 

【第6話 怪物】

 

 「M計画」と称する日本民族優性化計画は、政府組織が裏で進めているものではなく、二階堂が個人で進めている計画だったということに気が付いたという亜門博士。

 

 しかし、事実として莫大な金、予算がこの計画に費やされている。それを二階堂個人がどうやって支払えるというのだろうか。若干20歳の青年が、神田利一医師や亜門京介博士を丸め込み、騙し、研究の予算をどうやって捻出するというのだろうか。亜門博士は二階堂がヒール財団の緑川冴子に巧みに近付いて研究協力を約束させたのではないかと考えていた。しかし何故そういう考えに至ったかは論文には書いていない。

 

 

 亜門博士は二階堂に追い詰められて行き詰る。そこでさくらテレビの安藤乱にこのM計画について全て暴露したのだ。安藤乱と協力し、証拠を集める。博士はM計画を阻止し、研究データを消滅しなければならないということ、そして二階堂が極めて危険な人物であるということを手記に残した。

 

 二階堂は狂っているのか?しかし正気を保っていない者が、亜門博士のような人間をだますことが出来るのだろうか?真里亜は、或いは自分が狂っていることに気が付いていないのかもしれないと言う。

 

 亜門博士の論文…手記の最後の方には、もし自分が目的を果たせなかった場合はこの手記を警察に渡すようにとある。そして安藤乱とともに研究途上クローンの子供について調べ、リストを作成した。そのリストは人権を守る必要に迫られた場合は破棄するようにとも書かれていた。

 Mホルモンを使用して生まれた子供たちは例外を除き7の倍数の年齢になると、突然臓器の老化が起こることが最近になって判明したともある。手記の最後に書かれているリストの子供たちだ。

 

 亜門博士と安藤はやはり、口封じのために殺されたのだろうか。

 

 

 最後まで手記を読んでも景山には分からないことがあった。二階堂はクローン人間を増やして何を得られるのか?だ。亜門博士の手記の中では、二階堂が狂っているから、頭がおかしいからということが繰り返されているだけだ。そもそも手記の中に出てきた二階堂の「復讐」について、言及されていない。

 

 

 真里亜たちは手記の最後に載っているリストと、人魚の涙のリストを照らし合わせることにする。これを公表するかどうかは3人の責任で決めることにして。M計画とは「Mermaid計画」。クローンとしてこの世に生を受けた人魚たちの涙…。

 

 手記のリストにはこう書いてあった。卵細胞クローン成功例第一号として鷲崎マリアの名が。そして鷲崎マリアは、天才であった緑川真子のコピー…クローンだった。

 

 真里亜の携帯電話が鳴る。電話してきた相手は、緑川冴子だった。緑川は昼間の態度を謝罪した上で、すべてを話すからヒール財団に来て欲しいという。出来れば早く話したいということで、真里亜は今すぐ緑川の元へ行くことに。

 

 

 早速ヒール財団で緑川と話す。緑川は電話で言った通り、真里亜に知っていることを語り始めた。10年前に亡くなった緑川の娘の真子は片方の腎臓を移植用に提供したという。日本の現行(2010年以前)の臓器移植法では15歳未満の子供の臓器提供は出来ない。全ては法の外で行われてきたということだ。

 

 緑川は真里亜が取材と称して話を聞こうとした時には二階堂を知らないと言ったが、やはり嘘であった。臓器提供の話を持ち込んだのはやはり二階堂だった。

 

 緑川は真子を愛するあまり、二階堂との取引に応じる。臓器移植で臓器を提供すれば、臓器だけでも生かしておける。そうすれば体細胞クローンの技術が確立された時に真子を生き返らせることが出来る…その二階堂の言葉を緑川は信じたのだ。

 

 二階堂がかわりに求めた見返りは、名目上は希少動物の保護ということにしてクローンの開発研究費をヒール財団が賄うこと。ただ、緑川が理事になる前からヒール財団は二階堂を通して亜門博士の研究に予算を投じていた。それまで緑川は全て希少動物の保護予算だと聞いていたのだ。今思えば、緑川が財団理事になる前から二階堂はクローン計画を進めていたということが伺えた。

 

 二階堂の真の目的はなんなのか。二階堂はどこにも先駆けてクローン技術を完成させ、社会のために役立てると緑川に話したようだが…。緑川は二階堂のその言葉を丸々信じていたわけではなかった。薄っすらではあるが、何か別の邪なもくろみがあることは感じていたという。しかし、緑川は真子を生き返らせたいという望みの方が、勝ってしまった。

 

 

 緑川は鷲崎マリアのことを全く知らなかった。今日真里亜から写真を見せられ、自分が二階堂に騙されていたことに気が付いた。鷲崎マリアが13年も前にすでに作られていた真子のコピー…卵細胞クローンであることは、亜門博士の手記にもある。緑川は何故卵細胞のコピーがとれたのかと疑問だったようだが、これは簡単だ。慈愛堂病院の神田利一が二階堂に買収されており、緑川の出産にも関わっていると手記には書かれていた。

 

 無断で子宮から卵細胞を取り出し、コピーしたものを凍結保存。その卵細胞は不妊治療のため慈愛堂病院を訪れていた鷲崎礼子夫人に移植され、鷲崎マリアが誕生した。

 

 鷲崎豪自身は真子の事を知らないと緑川は言う。緑川が妊娠したことも伝えていないと…。鷲崎に捨てられたことで意固地になっていたと緑川は当時を振り返る。しかし、最初から鷲崎を恨んでいなかったとも言う。真子が亡くなった時、緑川は鷲崎に伝えなかったことを後悔したという。

 

 

 当時の様子をしんみりと語る緑川には言い難い事実があった。真里亜はためらいながらもそのことを話す。真子は遺伝子組み換えベビーだったということを…。

 

 緑川はそのことに驚愕する。研究は秘密裏に行われていた。全ては亜門博士、そして慈愛堂病院の神田医師が関わっていたからこそ成し得たことだ。緑川が妊娠中も何度も神田医師にかかっていたことから、不可能ではない。緑川には心あたりがあった。胎児の検査と言って短期入院したことがあったのだ。その際には麻酔も使っている。

 

 緑川以外にも何人もの母親と子供が何も知らされず科学の進歩という大義名分のもとに実験台となった。神田医師が行方不明となっている今、本人に確認することは出来ないが…。

 

 そしてもう一つ。クローニング…Mホルモンを用いて生まれた子供たちは7の倍数の年齢になると突然臓器の老化が始まり、命を落としている。今7歳を過ぎても生存しているのは鷲崎マリアただ一人だ。例外中の例外とも言える。今の所は体調に変化はないようだが、本能的に何かを感じているのか、鷲崎マリアは自分の命が限られているようなことを言っていた。

 

 

 M計画とは、早死にするという犠牲を払って天才を作り出す実験なのだろうか。緑川は、遺伝子組み換えしなければ真子は元気で今も生きていたかもしれないと苦悩する。真子が生き返ればとM計画に手を貸していたが、同じ境遇の子供たちを作り出しただけだ。

 

 母親という、子供のためなら愚かにもなる悲しい生き物の一番痛い所につけこむ手口。亜門博士と神田医師に緑川は怒りを燃やす。真里亜は亜門博士が必死でこの計画をやめさせようとしたことを手記に書いていたことは伝えておく。そして志半ばにして二階堂に命を奪われたらしいことも。

 まだ確定ではないが、二階堂が亜門博士の死に関わっていることは確実だ。そして神田医師の行方も二階堂が後ろで糸を引いているかもしれない。日本民族優性化計画を進めるために。優れた人材を人工的に増やし、国力を高める。

 

 

 しかし、それをやり遂げることで二階堂になんの得があるのかは以前として謎だった。国が後ろ盾になっていないなら、個人の目的としては曖昧過ぎる。もしかして別の後ろ盾があるのかもしれないし、個人でクローンを使って何かをやるつもりかもしれない。緑川が二階堂について知っていることは、稀に見る優秀な頭脳を持っている人物ということだけだった。

 

 亜門博士は7月7日までにM計画に関わるものをすべて根絶するようにと書き残していた。その日はM計画が最終段階に入る日だという。緑川はこの日に真子のクローンを作ってもらうと二階堂と約束していたのだ。鷲崎マリアという真子のクローンはすでに生まれている。ならば何故二階堂は緑川と約束を交わしたのか。7月7日には別の目的がありそうだ。

 

 M計画が最終段階に入るということは…体細胞クローンの製造が始まるということ。それだけが目的なのだろうか?

 

 緑川は、ヒール財団の地下研究所に保管されている研究データを全て破壊することを提案する。真里亜は報道記者として、この提案には賛同しかねた。証拠を全部消す事になってしまい、社会にことの全貌を公開して世論の是非を問う機会が失われてしまうのだ。

 緑川は社会正義を問うよりも、実験台となった者たちが好奇の目にさらされることを考えた。大衆の目はまず間違いなく実験による唯一の生き残りである鷲崎マリアに集中する。何も知らずに幸福に生きている家族をそのままそっとしておきたいというのが、緑川の考えだった。

 

 研究記録が残れば同じ欲望を持つ者に利用されないとも限らない。例え抹消したとしても、同じ研究を始める者が出てくるかもしれない。しかしその研究が確立されるまでには時間がかかる。その間に人間はもっと人類にとってより良い方法を考えて選べるようになっているはずだ。それに、記録の根絶は亜門博士の遺志でもある。真里亜は緑川に自分も手伝うと申し出る。

 

 

 記録は完全に消す事にした。すでに製造されているMホルモンも処分する。真里亜は景山と比奈子にこのことを報告したい気持ちがあったが、緑川は7月7日になってからでは手遅れになるかもしれない、二階堂に感付かれる前にやり遂げたいというので、今から即実行に移すことに決まった。

 

 目的は2つ。緊急プログラムを実行してデータを破棄すること(これにはカギが2つ必要になるのでそれを入手する)。そして研究所のどこかにMホルモンがあるはずだから、それを回収し放棄すること。

 

 秘密研究所では研究者同士が顔を合わせないようスケジュールが組まれているため、この時間は二階堂一人が研究所にいるはずだと緑川は言う。二階堂は毎日、データの持ち出しがないよう地下3階のシステム監視室でチェックしている。二階堂をおびき出す役は緑川がやり、真里亜がデータの破棄を引き受ける。

 

 

 緊急プログラムを実行するために必要なカギの1つは緑川が持っている。もう一つのカギは二階堂が在り処を知っているという。二階堂の指示がなければ、データの破棄が出来ないようになっているらしい。それも問題だが、もう一つ大きな問題がある。緊急プログラムをそのまま実行すると研究所も同時に崩壊するようになっているという。プログラムを起動した人間も生き埋めになってしまう。なので、まずは建物崩壊プログラムを起動させないことが重要になる。

 

 緑川は真里亜にカードを渡す。これから言うことをしっかり覚えて欲しいと打ち合わせをする。

 

 30分後、緑川から手順を教えられ、頭に叩き込んだ真里亜。セーフティロックを手に入れて建物崩壊プログラムを止めてからデータを破棄するカギを使うことだけは忘れないように。

 

 

 

【リアルタイムパート -ヒール財団地下研究所-】

 

 はい、リアルタイムパートです。逃亡編と同じマップですし、やることはほとんど同じです。ただ、手順が少し増えていたり、アイテム配置やら入手するアイテムの違いなどはありますので、一応全ての流れを書いておきます。

 

LEVEL1・・・入り口と警備スペースのある階。主な部屋はプレゼンテーションルーム・備品庫・緑川執務室・研究主任室があります。

 

LEVEL2・・・リフレッシュルームと機材倉庫があります。

 

LEVEL3・・・更衣室・エアーシャワー・P-4バイオラボ・サンプル保管庫・解剖手術室・見学スペース・システムCPUルーム・システム監視室・緊急管制室

 

 

 

LEVEL1 緑川執務室に緑川から預かったカードキーで入る。パスワード付きの机にパスワード入力(MAKO)。スティックキーA(赤)クレーンの鍵を入手。

LEVEL1 クレーンを操作するパネルにクレーンの鍵を使用。クレーンを使って途切れている道を繋げる。

LEVEL2 下の階へ階段で降りて機材倉庫でバッテリー入手。

LEVEL2 エレベーターを過ぎた左側の行き止まりでクランクを入手。

LEVEL3 見学スペースはシャッターが下りている状態。クランクでシャッターを開ける。シャッターに挟まっていたセキュリティーカード入手。

LEVEL1 施設の警備システムにセキュリティーカードを使用してロック解除。

LEVEL2 リフレッシュルームでリフレッシュシステムを止めて電気をつける。右側のベッドサイドで電源ケーブルを入手。

LEVEL3 解剖手術室で亜門のDNAサンプルを入手。

LEVEL1 プレゼンテーションルームの電話に電源ケーブルを使用する。プッシュ音を覚えて備品庫のロッカーにパスワードを入力する。I.Nのロッカーから二階堂の日記スティックキーC(青)を入手。緑川のロッカーからセーフティロックを入手。

LEVEL1 クランクを使う所でシャッターを開け、研究主任室へ。ノートパソコンにバッテリーを使用して起動してヒントを見る。ユリの絵を調べると金庫が出てくる。そこに亜門のDNAサンプルを使う。金庫から二階堂のDNAサンプルと、スティックキーT(黄)入手。

LEVEL3 通路の奥のコンソールにスティックキーを3本使う。差し込む順番はプレゼンテーションルームのホワイトボードを参考にする。

LEVEL3 緊急管制室にあるカメラモニターを確認。システムCPUルームにメモがあるのを拡大して数字をメモする。

LEVEL3 階段前にある部屋(システムCPUルーム)をメモしたパスワードを入力して開錠。システムCPUルームの奥にあるシステム管理室に入る。キーホルダーをデスクから取り、奥にあるロッカーを開けてエマージェンシーキー1(黄)マリアのDNAサンプルを入手。別のロッカーからは拳銃を入手。

LEVEL3 緊急管制室の大パネルの所でまずエマージェンシーキー1(黄)を使用。次に緑川から預かったエマージェンシーキー2(赤)を差し込む。するとセーフティロックを使用するイベント開始。

 

 

 

 建物崩壊を防ぐセーフティロックを使用し、エマージェンシーキーで緊急プログラムを起動した真里亜。緊急管制室のモニターが全て暗転した。沈黙のあと、正面のモニターに亜門博士の映像が映る。

 

 

 亜門博士はプログラムが消えたことを伝える。Mホルモンはバイオラボにあると言う。バイオラボの扉のロックは外れたようだ。しかしそこまで言うと映像はプッツリと消えてしまった。

 

 

LEVEL3 亜門博士が言う通り、P-4バイオラボのロックが外れているので入ることが出来る。バイオラボ内のカプセルを調べると、生き物が入ったカプセルを見つける。そのカプセルに拳銃を使う。

 

 

 

 拳銃の弾がカプセルに当たると壊れ、中にいた生物と液体が外に流れ出す。Mホルモンを手に入れた。中にいた生物こそが祖ジュゴンだった。

 

 

 

 

 真里亜がエレベーターで移動しようとすると、背後からMホルモンを渡せという二階堂の声が聞こえた。二階堂はエレベーター内に真里亜を追い詰め、銃を突きつける。Mホルモンは自分のものだと言う二階堂。

 

 真里亜も負けじとさっき手に入れた銃を出して対抗する。しかし真里亜の手は震えている。圧倒的に二階堂の方が精神的に有利であった。首に銃を押し付けられる真里亜が覚悟した時、銃声が響いた。

 

 

 その銃声は、さくらテレビの駐車場で車が炎上した時に亡くなったと思われた安藤乱が放ったものだった。

 

 2対1となって形勢は逆転した。安藤は二階堂に、本当は人を殺せる人間ではないはずだと語りかける。しかし二階堂には何か思う所があるのか、頑なにMホルモンに拘る。これだけの為に今までやってきたような、そんな必死さで真里亜に銃を向けた。安藤も二階堂の普通ではない様子に止むを得ず銃を構える。

 

 

 

 真里亜は胸ポケットに仕舞っていたMホルモンを取り出した。二階堂はなおもMホルモンを渡すように要求し、時間がないとこぼす。真里亜は亜門博士の手記を見て鷲崎マリアが緑川真子のクローンであることを知ったことを話す。これ以上Mホルモンを利用しクローンを作ってどうするつもりだと問う。しかし二階堂は守りたいものを守るためだと言うだけだ。

 

 

 真里亜はMホルモンを床に落とすフリをし、話を引き出そうとする。頑なにM計画の真の目的を話そうとしない二階堂と真里亜のにらみ合いは続く。真里亜はこの小さな試験官の中身が、涙を流すマーメイドたちの犠牲で成り立ったものと考えていた。しかし、二階堂は違った。マーメイドたちの涙が、このMホルモンを完成させたと考えていたのだ。

 

 

 二階堂は突然苦しみ出して倒れる。弱っている様子の二階堂に安藤は語りかける。先程と同じように、二階堂には人殺しは出来ないと。二階堂は闘いが憎しみからだけ起こるものではないと呟く。M計画は愛する者を救うためのメビウスの輪。死が生を繋ぐのだと…。

 

 死を恐れないという二階堂は、覚悟を決めたのか安藤と真里亜に頼みがあると言う。苦しみながらも二階堂はMホルモンを鷲崎マリアに投与するよう頼む。しかしそれは鷲崎マリアにとってどう作用するのか真里亜たちには分からない。二階堂に言われたことをそのまま実行してもいいものかどうか。

 

 

 二階堂は「ある男」が禁断の木の実を採ったという話をする。それは亜門博士の遺した論文の話だ。二階堂はその内容を信じてはいけないと言う。

 

 禁断の木の実には死の遺伝子が組み込まれていた。それは7年に一度遺伝子を切断する酵素とともにやってきて、細胞分裂を止めてしまう。これによって臓器は急激な老化が進む。死の遺伝子の思惑を止めることが出来るのはそれを作り出したMホルモンだけ。

 

 二階堂は鷲崎マリアが14歳になる前に、この死の遺伝子を止めようとしていた。Mホルモンは血中に注射で投与すれば良いという。それは緑川が出来ると。

 

 必ず自首するから、暫く一人にして欲しいという二階堂の頼みを安藤は聞き入れ、上の階で待つことにする。

 

 

 

 安藤と二人きりになった真里亜は改めて生存を喜んだ。今まで何処にいたのかと尋ねると、なんとずっとこの研究所にいたという。真相を調べようとヒール財団に侵入したところを二階堂に見つかったのだ。それで今までは軟禁されていたという。二階堂はどうしても7月7日まで邪魔されたくなかったようだ。安藤はその間に見た二階堂のふるまいから、彼が本当は温厚な人物だと感じていた。

 

 

 しかし真里亜は納得しかねた。亜門博士を殺害し、安藤の命も狙ったと思われるからだ。安藤が軟禁されている間もきっちりと食事を運び、不自由ないようにとりはからうことが出来る人間が、何故人の命を奪ったのか。容疑が景山に向くように仕向けたのは何故なのか。

 

 二人で話していると、どこからか衝撃音が聞こえた。それは段々と激しくなり、建物が揺れる。真里亜は二階堂がセーフティロックを外したのではないかと疑った。二階堂はこの施設について真里亜以上に熟知しているはずだ。

 

 

 二人が困っていると、緑川が現れる。安藤と緑川は初対面だった。しかしノンビリ挨拶をしている時間はない。緑川はホールの奥にある非常ベルを鳴らすから、二人には先に外に脱出するよう指示する。緑川をおいて逃げることを嫌がる真里亜だが、安藤はMホルモンを届ける義務があるのだと説得する。真里亜は緑川に、鷲崎マリアの事で頼みたいことがあるからと、後で会う約束をして脱出する。

 

 地下の研究所は崩壊をはじめた。

 

 

 

【第7話 魂の叫び】

 

 なんとか3人は無事に脱出することが出来た。幸いにも遅い時間だったことからヒール財団の施設内に残っている者はいなかったようだ。地下研究所にいる二階堂以外は…。

 

 真里亜は二階堂に頼まれたことを緑川に伝える。Mホルモンを鷲崎マリアに投与するようにという言葉だ。M計画で生まれた子供たちは定期的にMホルモンを投与しないと臓器の老化が始まってしまうという二階堂の話を緑川にすると、納得したようだった。

 

 緑川は学生時代に看護の勉強をしていたという。二階堂はそれを知っていたのかもしれない。Mホルモンについては表沙汰にすることは出来ない。秘密裏に投与してもらうにはうってつけの人物ということだ。

 

 

 話している間に何故か揺れと音がおさまったようだった。真里亜が様子を見に行こうとするが、もしかしたら罠かもしれないと緑川は止める。まだ完全に二階堂を信用しきれていないのだ。真里亜は先程地下研究所で見つけた二階堂の日記があることを思い出した。他人の日記を見ることは気が引けるが、こうでもしないと事件の全貌は明らかにならないだろう…。

 

 3人はその場に立ち尽くしたまま、二階堂の日記に夢中になった。そこには、二階堂が命をかけて進めたM計画の目的と、長年の苦悩が淡々と綴られていた。

 

 真里亜は二階堂の日記の内容と亜門博士の遺した手記の内容の食い違いに戸惑う。緑川と安藤に亜門博士の手記についての説明をする。「人魚の涙」がMホルモンではなく、ディスクに入ったM計画過程で誕生した天才たちのリストであったこと…。名前は二人で一組になっており、一人は遺伝子組み換えされた子供、もう一人はそのクローンであったこと。勿論緑川の娘の真子と、鷲崎マリアもセットになっていた。

 

 亜門博士の手記にはM計画が民族優性化計画であり、それを計画した二階堂が極めて危険な人物であるということが強調して書かれていた。その内容は、安藤が亜門博士から聞いた内容と一致している。

 

 

 安藤と亜門博士の出会いは偶然だったという。希望の丘教会でたまたまぶつかったことが知り合うきっかけだったという。それから話すうちに親しくなっていき、亜門博士からM計画と二階堂について打ち明けられたのだ。

 

 亜門博士は手記に二階堂の計画が積もり積もった復讐計画だったと書いている。しかし二階堂の日記には悲劇の始まりは亜門博士のいたずらな研究心だったと書いている。それに二階堂は亜門博士の告白文を信じてはいけないと言っていた。

 

 緑川は地下研究所に保管されていた亜門博士と二階堂のDNAサンプルの話を出す。実は真里亜はそれもしっかり回収していた。鷲崎マリアのDNAサンプルも。もしものことを考えて持ってきたのだが、安藤は入社以来の大手柄だと言って真里亜のことを褒める。

 

 緑川は早速その3つのDNAを調べることにした。その結果次第で亜門博士と二階堂、どちらがウソをついているか分かる。DNAの分析はヒール財団の関係調査会社に調べてもらえば1週間で結果が出るという。

 

 すっかり話し込んでいたが、さっきまで揺れや崩壊の音がすっかり止んでいることに気が付いた。様子を見るために戻ってみようと、エレベーターに人魚のカギを差し込む。この鍵は秘密研究所へ入るためのカギであった。しかし何の反応もなく、地下研究所へは行くことが出来ない。3人はロビーに戻り、二階堂の日記の、まだ見ていない最後のページに目を通す。

 

 

 その内容に驚愕する3人。何故エレベーターが動かないのか、人魚のカギが使えないのか。それは二階堂ではなく、亜門博士の方がウソをついていたという証左になった。

 

 建物崩壊プログラムを仕掛けたのは亜門博士自身であった。それはM計画のデータが漏えいして外部に漏れた場合、研究内容から亜門博士が罪に問われる可能性が高かったため、それを防止するためだった。しかしこの建物崩壊プログラムはヒール財団の施設自体崩壊してしまう危険なものだった。生きている人間が建物内にいる場合も関係なく作動してしまう。

 

 崩壊に巻き込まれる人間を極力減らすために、二階堂は地下施設のみ崩壊するようにプログラムを被せた。頻繁に地下研究所に二階堂が入り浸っていたのはこのためだったのだ。二階堂のプログラムが起動すると、地下へ通じるエレベーターが一切動かなくなり、もう誰も地下研究所に入れなくなる。

 

 

 M計画の漏えいを恐れていたのは亜門博士だけではなく、別の理由で二階堂も恐れていた。M計画の内容が漏れるということは、鷲崎マリアの情報が外部に漏れてしまうことと同じだからだ。

 

 二階堂が命をかけて守った鷲崎マリアを自分たちも守らなければ…。緑川は7月7日にこのヒール財団で鷲崎マリアにMホルモンを投与することに決めた。そして鷲崎ともう一度話したいという。そもそも鷲崎マリアをヒール財団に呼び出すには、親に話を通さなければならない。緑川は鷲崎一家にM計画のことを話さないで呼び出すうまい考えがあるらしい。

 

 鷲崎マリアにMホルモンを打つ役目を緑川にと指名した二階堂。真子のクローンを作って欲しいと言うほど娘の死を引き摺っている緑川を思っての指名だったのかもしれない。もし真子のクローンである鷲崎マリアを救えたら、緑川は吹っ切れるまでいかなくてもそこから人生を再スタートできるのではないのだろうか。

 

 緑川は二階堂に騙されていた立場ではあるが、それでも心の底から憎めない所があったのだった。

 

 

 鷲崎マリアの件は緑川に任せ、それからDNAの検査結果が出る1週間後。ヒール財団の理事長室に事件の関係者は集まった。景山は少しだけ緑川と面識があったので、軽く挨拶を交わす。慈愛堂生物研究所の警備員の水谷が警察庁に防犯ビデオを送ったことで、景山の容疑は晴れた。

 

 お祝いに、皆で穴場のレストランで食事しようかという話で盛り上がる。比奈子は眼鏡をやめてコンタクトにしたという変化を見せる。それにはわけがあるようだが…。

 

 

 改めて、緑川が出してきた封筒に注目した。そこにはDNA鑑定の結果が記されている。おそるおそる確認すると、やはり亜門京介と二階堂巌は99%の確立で親子という鑑定結果だった。そして、亜門京介と鷲崎マリアも99%の確立で親子という鑑定結果が出たのだった。

 

 二階堂と鷲崎マリアは兄妹だった。二階堂が日記に記していたことがこれで証明された。そして亜門博士の手記は意図的に二階堂を陥れるように書かれていたのだ。

 

 37年前に流産したと書かれていたはずの、Mホルモンを用いた最初の遺伝子組み換えベビーは二階堂巌だった。遺伝子組み換えも人間のクローニングも、すべて亜門博士が自らの好奇心から行ったことだった。

 

 亜門博士は自分の目の前に政府の特別研究員として現れた二階堂が、その時の子供だと気が付いていなかった。彼がその時の子供と気が付いた時、自分がしたことが罪になると考えた亜門博士は、希望の丘教会で知り合った記者の安藤乱を利用することにした。いや、偶然出会ったように装ったかもしれない。今となっては分からない。

 

 

 Mホルモンを発見し、その効果を試したいという好奇心が抑えられなかった亜門博士は、当時慈愛堂病院に外来診察に来ていた二階堂の母親である二階堂雅子の卵子と、亜門博士自身の精子を使って人工授精をする。その受精卵に祖ジュゴンから抽出した純粋なMホルモンを用いた遺伝子操作を加えた。子供は順調に育っていたのだ。

 

 神田医師が亜門博士に子供は流産したと伝えたのは何故だったのか。これは二階堂の日記にも記してあったが、神田医師にはあせりがあったらしい。そして嫉妬や妬みの感情があったと考えられる。Mホルモンを発見、抽出した亜門博士の方が脚光を浴びるのは分かり切っていたからだ。ずっと学会で注目されてきた立場の者からしたら屈辱だろう。しかしこれも、本人に話が訊けない以上は本当の所は誰にも分からない。

 

 

 結局博士が書き残した二階堂の復讐はなかったことになる。ただただ、亜門博士は自分が秘密裏に行ってきた人体実験を二階堂に公表されることを恐れていた。亜門博士は復讐をされる覚えがあったから目が曇ってしまい、二階堂の真の目的が見えなかったのだ。

 

 亜門博士の調査をしているうちに二階堂は自分に母親違いの妹がいることを知る。それが緑川真子…鷲崎マリアだった。

 

 慈愛堂病院へ診察に通っていた緑川の卵子を採取した亜門博士は、二階堂の母親の時と同じように人工授精をし、遺伝子操作を行った。緑川はずっと鷲崎豪との子供だと思い、面影すら感じたという。しかし事実は全く違ったということだ。

 

 ずっと皆が疑問に思っていた、M計画を進めることで二階堂にとって何のメリットがあるのか?という疑問は解消される。政府の特別研究員を装い亜門博士に多額の研究資金を都合したのは、優秀な遺伝子を持つ人間のクローニングをする日本民族優性化計画のためではない。鷲崎マリアに投与するためのMホルモンを抽出させるためだったのだ。

 

 

 Mホルモンを用いた遺伝子組み換えを行うと、7の倍数の年に臓器の老化が始まる。しかし祖ジュゴンから抽出した純粋なMホルモンを使って生まれた二階堂は20歳になるまでその兆候はなかったという。

 祖ジュゴンの戻し交配が成功する度に抽出したMホルモンの提出を義務づけ緑川に直接渡すようにしていたのは、二階堂自身へ投与するため、そして鷲崎マリアのためだった。移植後の検査のためという名目でヒール財団で未完成Mホルモンを投与し続けていた鷲崎マリア。7月7日には、真里亜がバイオラボで見つけた100%純度のMホルモンを投与する予定で準備していたのだった。

 

 たったひとり生き残っている妹を助けようと必死だった二階堂にとってM計画のMはマーメイドではなく…真子の、マリアのMだったのかもしれない。

 

 

 真里亜は二階堂の日記の最後に隠されていた鷲崎マリアにあてた手紙をどうするか迷っていた。この手紙は今の鷲崎マリアには渡すことが出来ない。渡す事にならない方が良い手紙だ。自分の出生の秘密を知ってしまった時、思い悩むことがあればという書き出しで始まる兄から妹への手紙だからだ。

 

終わり

 

 

 「マリア2 受胎告知の謎 ~究明編~」のエンディング、エピローグは以上です。もう一つ見ることが出来たエンディングについては下記に簡単に記しています。

 

 分岐のポイントはMホルモンを手にした真里亜の行動選択の所です。Mホルモンを床に落とす選択をすると、別のエンディングに分岐することになります。本当にラストのラストって所での分岐ですので、見るのは難しくはないエンディングです。

 

 

 

第7話 永遠の眠り

 

 こちらはかなり衝撃的な展開になっております。Mホルモンを失ったことで二階堂は自暴自棄になったのか、真里亜と安藤が撃たれて瀕死の状態で地下研究所から脱出します。幸い早くに景山と比奈子に見つけてもらえて命に別状はなく…。二階堂は亜門博士殺害と、真里亜と安藤を撃った容疑で全国に指名手配されます。

 

 地下研究所で入手するアイテムは同じですから、それに関する事実はほぼ一緒です。しかしこのエンドならではの判明する事実やベールに包まれたままになることがらがあるのは各エンディングと同じです。

 さくらテレビの駐車場で亡くなった人物の身元が分かったり、逃亡編で安藤がぼかした自分の亡くなった娘についての二階堂との取引とか(これは予想しやすい内容ですが)、亜門博士は神田医師に共同研究という名目で協力させていたとか…。

 

 

 そして「魂の叫び」エンドではなかった二階堂の鷲崎マリアに対する気持ち以外の、別の苦悩についての話が展開され、Mホルモンを失ってしまったことによるラストは本当になんとも言えず後味がよろしくない…。よろしくないけど、それぞれの登場人物のその後が描かれているエンドでもあります。

 

 こういう進め方によって色んな味が楽しめるのがマルチエンディングの醍醐味ではありますね。

 

 

 

まとめ

 

 1周だと大体10時間弱くらいのプレイ時間でしょうか。リアルタイムパートの探索部分が急いでも割と時間がかかると思います。慣れていなければキャラ操作がかなり大変ですし。最初に言った通りラジコン操作で、少し独特なクセがあるような気がするので…。

 

 選択肢は割と多めですが、リアルタイムパート以外は選択肢がエンディング分岐に関わってくることはほぼない…と思います(究明編はストーリーの後半になるのでやり直しが簡単)。なので思い切った選択肢を選んで楽しむのもアリかと思います。

 

 ストーリーに関しては個人的にかなり面白く感じました。かなり難しい内容ですが、会話文なのでサクサクっと読めるのが良いです。どのエンディングに辿り着いたかでキャラクターの見方が変わってしまうのが印象的です。

 

 二階堂に関しては色々と思う所がありますね…。これも個人的な感想に過ぎませんが、究明編の亜門博士の手記での「二階堂の復讐」は嘘ではなかったと解釈しています。実際そうだったかということではなく、亜門博士が二階堂の正体に気が付いた時に陥る疑心暗鬼の表れだと思いました。復讐される覚えがあったわけですし。寧ろ復讐なんて言葉を使うのは自分がやっていたことが悪いことだと自覚しているようなもので、リスクが高すぎると思うんですよ。書かずにいられなかったのかもしれません。

 

 そして何故二階堂は景山に対してあれだけ非道なことをしたのかが気になります。お話の導入部として衝撃的な内容にした方が引き込まれるというメタ的な意味もあったと思いますが、二階堂がMホルモン入手を優先するため…とか景山が亜門博士の仲間だと思っていたから…というだけではなんか説明つかないような気がするのです。後で容疑が解けるようにするつもりだったとしても、殺人者として追われる人の恐怖を顧みて無いんですよね。追い詰めるようなこともしてますし。

 

 もしかしたら二階堂は自分の父親である亜門博士に対して期待と信頼を少しは寄せていたのかもしれません。しかし、亜門博士は自分の子供たち自身に対する(多分マーメイドはほぼ亜門博士の遺伝子だと思う…)特別な感情は持ち合わせていなかったんだと思います。しかし同じ研究畑にいるし、助手ということもあって景山のことは信頼しているということを安藤に言っていたりするので、それが二階堂の耳に入って何等かの感情を拗らせたのかもしれません。

 さすがに態と二階堂を追い詰めるために亜門博士が景山の話を出すということはないと思うんですよ。二階堂は自分を恨んでいて研究について暴露されるかもしれないと思っていたわけだから。一刻も早くデータを消さなきゃというと時に刺激したらヤバイと思うんですよねぇ。でも片や何かあるかもと防犯カメラを仕掛けているわけだからやはり亜門博士も油断ならない人物ですよね…。

 

 ただ鷲崎マリアが唯一生き残った妹だからということ以上に、二階堂はマリアに救いを求めていたんじゃないかと思います。家族と心通わせたいという…。

 

 

 などと不明な点を自分なりに色々と考えてみました。景山があんまりにも穏やかな性格で不満も言わないので、ついスルーしてしまう所だったけど、結構酷い目にあってるんですよね。よく考えてみたら。

 

 色々語っているけど全部妄想のひとりよがりな感想ですから本気にしないでくだされ・・・。それでは、もしここまで読んでしまった方がいらっしゃましたら、本当に本当にお疲れさまでした。ゲームって楽しいですね! 

 

 

 余談の余談・・・リアルタイムパートで見つけるURLですが…。これは今のゲームと違って集めれば何かあるとかいうわけではなく、当時の雰囲気あふれる遊び心と宣伝という感じです。ストーリー攻略とは関係ないので、余程完璧なデータを作りたいという欲求がなければコンプしなくてもいいかなぁと(苦笑)。