【タイトル】マリア2 受胎告知の謎

【プラットフォーム】PS1

【対象年齢】-

【ジャンル】アドベンチャー

【発売日】1999年8月5日

【開発/発売】ブレイク/アクセラ

【収録内容】ディスク3枚組

【その他】

 

【あらすじ・導入部】

 

 60年代、南極で発見された絶滅したという海遊性ほ乳類「祖ジュゴン」とされたジュゴンの研究を続けてきた慈愛堂生物研究所にさくらテレビの社会部の新米記者・国友真里亜(くにとも まりあ)はやってきた。上司である安藤乱(あんどう らん)から頼まれた用事と取材のため、所長であり生物学者である亜門京介(あもん きょうすけ)を訪ねた真里亜。取材は滞りなくすみ、いつも通り仕事に戻り、友人と食事をとって帰宅した真里亜は信じられないニュースを目にする。亜門京介が殺害されたというのだ。しかも容疑者と目されているのは亜門の助手で、研究所を案内してくれた景山純(かげやま じゅん)であった。

 

 

 

 今回プレイするのはPSソフトの「マリア2 受胎告知の謎」です。こちらは一応2となっていますが、前作との話的な繋がりは希薄だと思います。一部それっぽい話・共通する名前は出てきます。それとある場所での選択肢では1のムービーと曲が流れたりします。噂ではありますが、前作の○○○死亡エンドの世界線だという話もあります。しかし匂わせはあるけれど、プレイしていると微妙に違和感があるため、エッセンス程度の繋がりと考えた方がよさそうです。

 

 

 

 ただ…個人的には1をプレイしてからの方が2の方も入りやすいのではと思いました。前回も内容としては簡単ではなかったんですが、今回は物語のベースの話が更に輪をかけて難しくなっているのです。私にとっては…ですが。生命科学・バイオテクノロジーに興味があればかなり楽しく感じるシナリオになっていますので、そちら方面に興味がある方にはオススメな内容ではあります。

 

 ゲーム内で語られている内容は当時科学(化学)的に判明していたものを参考にしています。その辺りを念頭に置いて楽しんでいきます。現在は科学的事実や用語が変わっていたりもしますし、普段使われる言葉も現在では馴染のないものがあると思いますが、時代の雰囲気を優先させるため、なるべく当時の言葉のまま私も記録していきます。

 

 前回の1の方はテキストを読み進めるビジュアルノベルの面が強い作品でした。一部のみ探索アドベンチャーとして3D画面を一人称視点で探索する場面もありました。この探索部分ではストーリー上かなり重要な発見をするようになっており、それは2にも継承されています。

 

 

 2もメインのストーリー進行はテキストを読むことで進めていきますが、探索謎解き部分「リアルタイムパート」があり、主人公を操作してマップを歩き回って調べることが出来ます。1と違うのはこの操作がカメラ固定の三人称視点になっていることです。操作方法はクセの強いラジコン操作になっているのが個人的には難点でした。

 

 それとモノローグや独り言、一部会話などはテキストが出ないで声優さんの声のみで表現されているので、プレイする際は音量はしぼりすぎない方が良いと思います。

 

 マルチエンディングを採用しているのは前回もそうでしたが、今回の分岐の肝はこの探索部分にあります。まず1周目に必ず通る「逃亡編」のエンディングは3つあり、それは7話のリアルタイムパートで分岐します。

 

 2周目から別ルートに入ることが出来ます。3話のリアルタイムパートに分岐点があり、そこから「究明編」に入ることが出来ます。

 

 因みに、前回は章の終わりのセーブのみでしたが、今回は割とセーブ出来るポイントがあります。テキスト画面ではスタートボタンを押すことでセーブ画面を呼び出せますし、リアルタイムパートではPCが出せる所では基本的にいつでもセーブ出来るようになっています。

 

 それでは、いつも通りにストーリーの流れを追っていきたいと思います。選択肢が存在するゲームですので、自分が選んだ選択の流れで書いていきます。例によってアレです。ネタバレなど派手にかましていますので、これから初見プレイする予定の方は見ないようお気を付けください。※文体は文語調でいつもより硬い書き方をしています。

 

 

 

【第1話 人魚伝説を追って】

 

 主人公・国友真里亜はさくらテレビの社会部に勤めている24歳の女性。安藤乱という敏腕記者の下でいつか自分のドキュメンタリーを撮ることを夢見ながら日々を過ごしている。

 

 

 社会部の室長である安藤乱は真里亜の上司であり、優秀な記者でもある。見た目は粗野でズボラに見え、口は悪いが取材に関しては緻密な取材を心がけており、様々なドキュメンタリー作品を作っている。真里亜は毎日安藤に取材のイロハを叩き込まれ厳しくしごかれてはいるが、安藤には優しい面もあることを知っているため尊敬の念も抱いていた。

 

 

 現在、すみれ銀行と大蔵省がらみの汚職事件で局内は企画会議などでバタバタしている。中でも安藤は「鷲崎豪(わしざき ごう)」に興味を持っていたが、真里亜が調べても何も出てこない程世間のイメージと同じくクリーンであった。真里亜が安藤が鷲崎にこだわる理由を尋ねるが、奥歯に物が挟まったような言い方ではぐらかされてしまう。そして安藤は真里亜に、鷲崎について派手に調べないこと、社内でも内密にしておくようにと念を押す。

 

 そこで安藤に電話がかかってくる。亜門という人物からで、最近この人物から安藤に電話がかかってくることが多くなっていた。今回の用件は何か安藤に送りたいものがあるとのことだった。安藤はそれは危ないと、部下の真里亜にその何かを慈愛堂生物研究所で受け取らせるということにしてしまう。

 

 慈愛堂生物研究所とは、希少生物の人工繁殖や保護で世界的に有名な研究所であり、真里亜も耳にしたことがある研究所であった。そしてその研究所は、亜門京介というノーベル化学賞をとった博士が所長を務めていたのだ。真里亜としても亜門博士に興味を持ったため使いを引き受ける。

 

 安藤が亜門博士から受け取ってきてほしい何かとは「ディスク」のことらしい。しかもかなり大事なものなので、真里亜に直接受け取ってきてほしいとのことだった。そして折角だからと安藤は日本の希少生物の現状について取材してくるよう提案する。

 

 

 突然取材をしてこいと言われた真里亜は戸惑うが、安藤は博士に取材の申し込みを済ませておくことと、取材の内容を「人魚伝説」にしてはどうかという。それは最近、慈愛堂生物研究所でジュゴンの人工繁殖に成功したからであった。ジュゴンとは海牛(カイギュウ)類と言われる海洋性のほ乳類のことで、人間の母親のような姿勢で授乳する姿から、人魚のモデルではないかと言われていた。

 

 安藤はまだ企画も出ていないが、取材次第では「人魚伝説を追って」と名付けたドキュメンタリーが作れるかもしれないと真里亜を鼓舞する。

 

 

 局内を歩いていると、真里亜の友人でさくらテレビのシステム開発部に所属するプログラマー桜沢比奈子(さくらざわ ひなこ)が現れる。すみれ銀行接待疑惑関連ではないかと官房長官辞任のニュースを伝えてきた。そして次に官房長官にすえられるのは「鷲崎豪」ではないかと言われているという。

 鷲崎豪に関して、真里亜は安藤から散々調べておけと言われていた。このニュースはそのことも関係していたのかと察する。比奈子とは後でまた話すことを約束し、真里亜は慈愛堂生物研究所へと急いだ。

 

 時間を気にしつつ、受付の警備員に亜門博士との約束があることを告げる。訪問者として会社名と名前の記名を済ませ、東棟4階の所長室に亜門がいることを伝えられたのでそこへ向かおうとすると…シャーレ(ガラス製の平皿)を持った男とぶつかってしまう。

 男のシャーレの中身だけを心配する様子に真里亜は悪い印象を感じて不満をもらしてしてあっかんべーをこっそりすると…男は気付いており、さらっと流されてしまうのだった。

 

 

 所長室は厳重なシステムで管理されており、真里亜はそこに感心しつつドアを叩いた。中には慈愛堂生物研究所の所長、亜門京介がおり、二人は気軽に挨拶を済ませる。亜門博士の気さくな様子に、科学関係の堅苦しい取材だと考えていた真里亜は拍子抜けする。

 

 

 

 亜門は早速安藤に渡して欲しいというディスクを真里亜に渡す。その際に大事なものだから、取り扱いにはくれぐれも気を付けてほしいと言われる。真里亜もそれを承知し、ディスクを受け取るとジュゴンにまつわる人魚伝説についての取材を開始する。

 

 かしこまったことは苦手という亜門博士は、分かりやすく軽妙な語り口で真里亜の質問に答えていく。

 

 亜門博士がジュゴンの研究をするきっかけとなったのは、今から30数年前。南極の氷河に混じって見つかった海洋動物の凍結死体が発見されたことから始まったという。その凍結死体は氷河期から地層の奥深くに眠っていたもので、地殻変動の影響で現代に現れたのだった。それはジュゴンの祖先、「祖ジュゴン」だった。

 

 

 凍結保存されたまま、この慈愛堂生物研究所に運ばれたジュゴンの凍結死体を見た亜門博士は、その姿に「人魚」を見たという。薄いピンクの透き通る肌と手足になりかけているようなヒレ。レンズを通さなくても細胞の一つ一つまでもが見えたように錯覚するくらい、興味を引かれたという。

 

 それまで博士は遺伝学を研究しており、この知識を生かしてこのジュゴンの研究が出来ないかと考え、実践してきた。そしてもうすぐで長年の研究結果が発表できるという。それは七夕が過ぎた頃にと考えていた。

 

 そして本格的にジュゴンの話をするのはこの発表以降だろうというので、真里亜もそれまでに自分なりに調べておくことを約束した。

 

 

 真里亜が部屋の中に変わったものが沢山あると興味を持つと、博士は自分で色々と細工することが好きで、研究者になっていなければ発明家になっていたかもしれないと言う。人魚をあしらったからくり時計、「EVE(イヴ)」と書かれたプレートの部屋(博士専用の培養実験室)の前に佇む「ADAM(アダム)」と名付けられた骨格標本は意味ありげに見えた。

 

 博士はEVEの部屋にこもっては遺伝学を志した時のことを考えていたという。生物にはまだ個体として成熟していない細胞の段階からすでに染色体の中に暗号文のようなものが組み込まれている。それが遺伝子であり、亜門博士はこの遺伝子がその個体の成熟や体の型までを受精卵の段階ですでに決定しているという仕組みにショックを受けたという。

 人間を形成する細胞の一つにも数多くの遺伝情報が組み込まれている。赤ん坊としてこの世に生を受ける前から細胞は情報の伝達を始め、眼や髪の色、体格などの基本情報を決定する。

 

 真里亜はそのことに少し恐怖を感じていた。まるで遺伝子自体に意志があるようだと…。

 

 

 亜門博士はまるで支配する側のようにも見えるこの遺伝子というクセモノによって、この世界に引き摺り込まれたのだという。そして逆に、亜門博士は真里亜が何故テレビ局に入ったのかと問う。真里亜は何に興味を抱いたのかということだった。

 

 真里亜の夢はドキュメンタリーを作ることであった。最近もダイヤモンドの原石を加工する80歳の職人のドキュメンタリーに関わったと言う。歴史の表面で活躍することはなくても、文化を守り、静かに時代のうねりを作る人々にスポットを当てたいという思いを亜門に語る真里亜。

 しかし、自分では良い取材が出来たと思っても視聴率がとれずに上から色々と言われてしまうという真里亜の悩みに、亜門は研究の世界でもそういう横ヤリが入ること、偏狭と偏見があるということを聞かせる。どこの世界にもしがらみはある。

 

 DNAが遺伝子の本体であることが学会で公認となったのは今(作中年)からわずか47年前。1952年にハーシーが実験論文を発表してからである。しかしこの論文が出る8年前にアベリーという細菌学者が実験で証明していたのだった。アベリーの実験結果が認められなかった理由は諸説ある。偏狭・偏見…そしてねたみなど、色々な要因が重なった結果かもしれないのだ。真里亜が視聴率という壁に阻まれていることと、科学者が科学以外の庭で奮闘することは同じなのだと…。

 

 

 EVEのドアの番人をADAMと名付けたのが旧約聖書からということ、そしてパソコンはレインボウズを使っていること、針ネズミの置き物、白いユリの花の絵が好きで、ユリは聖母マリアの受胎告知に関わる奇跡の花であることなど、一通り所長室の中を案内してもらい、真里亜は写真を撮る。

 

 

 そして亜門博士は研究所内の案内を自分の助手にやってもらうと、助手の研究室へ真里亜を連れて行く。そこには先程ロビーホールでぶつかった男がいた。彼の名前は景山純(かげやま じゅん)。慈愛堂生物研究所の所員で亜門を心から尊敬する亜門博士の助手である。

 

 

 真里亜は自分の住所と電話番号を書いた名刺を博士に渡し、何かあれば連絡をと言って別れると、景山と研究所内部の取材を開始する。電子顕微鏡室、共同研究室、景山が時間がないというので、真里亜が選択した残り一つの部屋を見学し、帰社しようとすると、景山もさくらテレビ方面に用があるということで、車に乗せてもらうことにする。

 

 

 亜門博士の車に乗る二人だったが、どうもエンジンのかかりが悪いようだった。点検に出したばかりだからという景山(ドライバー)に不安をおぼえる真里亜だが、車は無事発進する。社内で自分達の今の仕事について話していると、景山の運転が急に荒くなる。どうやらハンドルのボルトがとれてなくなっているようで、コントロール出来なくなっていたようだった。

 

 

 なんとか路肩によせ、景山は危ないからと真里亜に降りるよう言う。少し怪我をしたらしい景山にハンカチを渡すと、真里亜はさくらテレビへと戻る。

 

 社会部には人がおらず、安藤もいなかった。真里亜はディスクのことはあとにし、まず取材内容をまとめたレポートの作成から始める。レポート作成を進めていると、安藤から電話が入る。安藤は今日の取材のレポートがまとまったら後で読むということ、それからディスクについては今日一日官房長官辞任の取材で帰れないかもしれないとのことで、明日まで真里亜が預かるよう頼まれる。

 

 

 30分後、比奈子が様子を見に来た。比奈子は新しく作ったソフトを真里亜にみてもらおうと思っていたようで、真里亜のレインボウズに入れといたとのことだった。ソフトは「金庫名人! 比奈ハッカー」という、4ケタの数字を解析するもの。使い方をメールで送るとのことで、確認していると、真里亜の反応が早く知りたいと言って比奈子が戻ってくる。

 

 ソフトの感想以外に、比奈子は真里亜に話があるようで、あとで食事に行かないかと誘われる。

 

 

 真里亜たちが話している間に、さくらテレビのアナウンス部に所属する後藤海人(ごとう かいと)が出演する人気番組「ブレイク・ワイド」が始まった。後藤海人は女性ファンが多く、真里亜もファンの一人であった。新番組の宣伝を挟み、本日の特集が始まる。

 

 わずか13才で大検の合格点をとった天才少女「鷲崎マリア」についての特集である。

 

 

 少女の顔はモザイクがかかっており、顔は分からないように配慮されていた。真里亜は自分と同じ名前であることに親近感を抱きつつも鷲崎という苗字がひっかかる。比奈子は政治家鷲崎豪の娘だという噂があると話す。

 

 

 

 番組の放送をサングラスをかけた男が見ていた。男は不敵な笑みを浮かべていた。

 

 そして同じ頃、亜門博士の研究室。博士はワシザキ マリアという名前の入ったリストを作成していた。博士はかかってきた電話の相手に、渡す「人魚の涙」が出来たと告げた。亜門博士は6時にその人物と会う約束を交わすのだった。

 

 

 

【第2話 これから始まるドキュメンタリー】

 

 レポートがまだ終わらない真里亜の元に、再び比奈子がやってくる。比奈子の食事の誘いを受け、真里亜は比奈子との食事のためにピッチを上げる。そこに後藤海人がやってきて、二人を食事に誘う。海人ファンの真里亜は快諾しようとするが、比奈子は断ってしまう。

 

 真里亜は比奈子におごってもらうことを約束して、水に流すのだった。

 

 

 さくらテレビにほど近い店。ここが穴場の店だと比奈子は言う。早速ワインで乾杯して食事を始める二人。

 

 そこで時の人である鷲崎豪が夫人の礼子とともに食事をしている所を目撃する。鷲崎礼子は元総理の清田正次郎の娘であり、政治家一家で育ち、政治家の妻となった人物だった。二人の娘だと思われる鷲崎マリアの姿は見当たらない。

 

 

 余程他人に顔を見られることを恐れているのかもしれないなどと色々と憶測を話していると、比奈子は13歳の子供にそんな裏の秘密はないだろうと、海人が撮影の合間にポラロイドで鷲崎マリアと撮った写真を見せる。そこに写っているのはごく普通に見える少女の姿だった。

 

 

 比奈子は海人からの申し出を断れずに写真を受け取ったとのことで、海人ファンの真里亜に写真を渡す。

 

 そしていよいよ、比奈子が本題に入る。比奈子は叔父が建てた家が叔父の海外出張によって空いてしまうため、入居者を探しているという。ルームメイト付きではあるが、即入居可で今の半分の家賃で済むらしい。

 

 家賃が安すぎることとルームメイトの存在が匂うと警戒する真里亜であったが、実はルームメイトは桜沢比奈子その人であった。相談とは、比奈子がルームメイトを探していることだったのだ。

 

 

 真里亜は比奈子との同居を快諾、比奈子は以前とっておいたという叔父の家の合鍵を真里亜に渡す。自分の鍵は明日不動産屋に受け取りに行くと言う。同居を祝して改めて乾杯していると、鷲崎夫妻が店を出るところであった。

 再び鷲崎豪に話題が移る。もし噂通りに鷲崎豪が官房長官になれば、史上最年少である。あまりにもスピーディーな出世に、夫人の、清田一族のバックアップだけではないかもしれないと、マスコミらしい想像を巡らす。

 

 出る杭を打つ間もなくクリーンな身なのか、それとも何があっても守ってくれる強力なバックアップがあるか。真里亜は鷲崎豪がイノセントであることを願うのだった…。

 

 すっかり話し込んでしまった二人はそれぞれ帰途についた。

 

 

 「ニュース・10:30」に間に合うよう帰宅した真里亜。ビールを飲みながら今日一日何があったかをニュースで確認する。まずは政界のニュースが流れ、その後に真里亜にとっては衝撃的なニュースが流れる。

 

 慈愛堂生物研究所で所長の亜門京介が殺害されたというのだ。しかも現場を目撃したという警備員の証言から、警察は景山純を容疑者として追っているという。

 

 

 今日会ったばかりの亜門博士が殺害され、しかも容疑者として景山が追われているというニュースに動揺する真里亜。そこで突然玄関チャイムが鳴る。遅い時間の訪問者に警戒しながら出ると、訪問者は隣人の女性で、預かっていた宅配便を持ってきてくれただけのようだった。

 

 荷物は真里亜の母からで、梅干しなどの食べ物以外にも手紙が入っていた。母親に感謝していると玄関ドアを叩く音がした。またお隣さんだと思った真里亜は梅干しをおすそ分けしようとドアを開けると、そこにはあの、景山純がいた。

 

 

 景山は何もしていないと言い、真里亜に落ち着いて自分の話を聞いて欲しいと説得しようとする。真里亜はニュースを見てしまった手前警戒はしたが、人に見られるのを避けるために景山を室内に入れるのだった。

 

 景山への疑いが払しょくは出来ないが、同情心もあり真里亜が話を聞こうとすると、再び隣人が訪ねてきた。先程言い忘れたことがあるという。夜9時頃に男性が真里亜の部屋を訪ねてきたという。その人物はスーツを着ていたというから景山とは別人だと思われた。

 

 景山以外の人物が訪ねてきた目的は不明だが、今は景山の話を聞くことにする真里亜。景山は今日所長室で何があったのかを話し始める。

 

 亜門博士が渡したいものがあるというので、所長室で6時に待ち合わせたという。電話で話した時点では、その渡したいものがなんなのか詳しくは聞いておらず、景山は何かのデータではないかと考えていた。

 

 約束通りに6時に所長室へ行った所、すでに亜門博士は身体にナイフが刺さった状態で倒れていた。しかしまだ息がある状態であった亜門博士は、苦しみながらも景山に「さくらテレビの安藤に『カギは2つ必要』」と伝えるよう言うと、真里亜が亜門博士に渡した名刺を差し出してきたという。

 

 

 景山が救急車と警察に連絡しようとすると、亜門はその前に安藤と連絡をとると約束して欲しいと頑なだったという。

 

 安藤は真里亜の上司である。真里亜は安藤もこの事件になにか関係があるのかと問うが、景山は何も知らない故、亜門博士に訊きだそうとした。しかし亜門博士は「自分が間違っていた」ということしか言わない。

 景山の中では神様のような存在の亜門博士が一体何を間違ったというのか。景山は苦しむ亜門博士に刺さっているナイフを抜いて止血しようとする。その途端、景山の背後から男が現れたという。

 

 その男は景山の行動を見ていたようで「これで君が博士殺しの犯人になる証拠は揃った」と言うと、この部屋から出たら殺すと銃で脅してきたのだった。

 

 景山はその言葉に恐怖し、暫くそこに留まってしまう。その間に謎の男は去っていく。しかも亜門博士に刺さっていたナイフは景山のものであり、景山の犯行とする証拠は謎の男が言うように揃っている状態となっていた。

 

 その後必死の思いで救急車を呼び、止血しながら助けを待ったという景山。そこにやってきたのは…警備員だった。その警備員は血だらけでナイフを持っている景山を見て「人殺し」と叫びながら逃げてしまったという。

 景山は今の自分には疑われる材料しかないことを考え、警察に行くよりもまずは亜門博士の言葉通りにさくらテレビの安藤を訪ねることにする。

 

 

 凶器に触ってしまった景山を真里亜は咎めるが、もし尊敬する人物の身体にナイフが刺さっていたら…と、真里亜も考える。自分が疑われてしまうかもしれない等と考えるだろうか。なんとか助けたいと考えるのではないだろうか…。

 

 真里亜は何故、亜門博士は殺害されたのかと景山に問う。景山は、亜門博士の研究が原因になっているかもしれないと考えていた。亜門博士の研究は遺伝子や染色体などの生物の根源に迫ることだったから、何か知ってはいけないことを知った可能性があるし何かに巻き込まれたのかもしれない。

 亜門博士の様子はここ最近おかしく、ぼーっとしていることもあったという。そして景山に研究について話したい事があると言っていたという。データはすべてそろえたとも。それで今日の待ち合わせとなったというのだが…。

 

 安藤は今日一日汚職事件の取材でテレビ局に戻ってはいなかった。それで景山がテレビ局に電話してもつかまらないという事態になった。真里亜の話では、安藤は携帯電話も持っていないというし、真里亜は自宅の電話番号を知らないから、今連絡をとるのは難しい。

 

 明日会社に出社する時間に合わせて電話するしかないと、景山は真里亜に出社したら安藤に電話するからということを伝えてほしいと言ってた立ち去ろうとする。真里亜は景山が犯人に顔を知られていることの危険性をうったえた。犯人としては景山に容疑を被ったままでいて欲しい筈で、景山の身が危険なのではないかと考えた。

 

 

 突然電話が鳴り始める。出ると相手は比奈子で、同居予定の家の見取り図やらをファックスするつもりだという。友人からの電話を切り上げた真里亜に、景山は突然押しかけて申し訳なかったと謝罪し、自分の話を信じてもらえたかどうかを尋ねる。

 

 真里亜は確かに動揺してはいたし、夜中に殺人事件の話を持ち込まれたことに恐怖を覚えていた。しかし本当に景山が殺人犯だと思っていたら話を聞く事はなかっただろう。ジャーナリストの端くれとして、そして上司の安藤も絡んでいることで、真里亜は事件に興味を持ち始めていた。

 

 

 真里亜が景山にこの後どうするつもりか訊いていると、玄関ドアを叩く音がする。警察と名乗る訪問者がやってきたのだ。真里亜はトイレに景山を隠し、応対することにした。

 

 

 

【第3話 6時33分の謎】

 

 真里亜の家を訪れた訪問者は、警視庁特別捜査課の二階堂と名乗る。慈愛堂生物研究所で起こった亜門博士の殺害の件でやってきたようだ。真里亜はそれとなく探りを入れるため、先程ニュースで事件を知ったこと、景山純という男が容疑者と報道されているがそれは本当なのかと尋ねてみた。

 刑事は事件の目撃者もおり、犯行に使われた凶器も容疑者のものだったこと、逮捕状が出るだけの証拠は揃っていると言い切った。

 

 

 二階堂は真里亜が今日亜門博士と景山純に取材をした内容について訊いてきた。真里亜がジュゴンについての取材だと答えると、二階堂はもし景山が訪ねてきて何か言っても信じてはいけない等という。もし景山をかばうことがあれば、それはほう助という罪に問われると。

 

 真里亜は何故二階堂が自分の住所を知ったのか訊くと、受付で書いた訪問者リストから辿ってきたという。今日亜門博士を訪ねた人物は真里亜だけだったのだ。住所は勤め先のテレビ局で訊き、ここまでやってきたという。

 

 それだけ話をすると、二階堂と名乗る刑事は去って行った。真里亜の二階堂に対する第一印象は悪くなく、渋い良い男という評であった。

 

 

 刑事が帰ったので景山に話の内容を報告する。逮捕状が出るほどの証拠が揃っていると刑事が言っていたことを。

 

 景山は証拠がない真実は証拠がある嘘に勝てないのかと悲観するが、まだ安藤に伝えなければならないことがある。それまでは公園かどこかで野宿すると出ていこうとする。

 

 真里亜は景山を呼び止め、協力を申し出る。景山が一人で犯人捜しをしようとしていることに気付いたからである。景山としても、自分が関わっていたかもしれない研究が原因で殺人が起きたなら無関係ではないと考えていた。真里亜は利用出来るものは利用すべきだし、一人より二人だろうと言い、自分に良い考えがあると、ある提案をする。

 

 

 それは比奈子と同居する予定の一軒家に一時的に景山を匿うことだった。真里亜の親友まで巻き込むかもしれないと難色を示す景山に、鍵と地図が書いてあるファックス用紙、携帯電話を渡す。真里亜はその家で景山と安藤が会えるように段取りを進めるつもりであった。

 

 目立たないため、景山一人で家に向かわせた真里亜。そこに比奈子からファックスが無事届いたか確認する電話がかかってくる。真里亜は景山のことを話すつもりだったが、結局は景山についての詳細を話すことは出来ず、友人を少しの間住まわせて欲しいとだけ伝えたのだった。

 

 

 そして翌朝、いつも通り出勤する真里亜であったが、安藤の姿はデスクにはいなかった。

 社員が昨日慈愛堂生物研究所で撮った写真が出来上がったと持ってきたので写真の確認をする。現場となった部屋の写真を見ながら、真里亜は事件の解決を博士に誓うのだった。

 

 

 真里亜がPCでメール確認すると、安藤からのメールが届いていた。一通は真里亜が書いたレポートを読んだという内容、もう一通はニュースで亜門博士の件を知った時の内容である。

 亜門博士の件で午後から話したいことがあるから、その時にデータを受け取るということ、それから報道はデタラメだから信じるなと意味深な言葉で締めくくられていた。

 

 

 メールを読み終わると、安藤から電話がかかってきた。安藤は亜門博士のかたきをとるために真里亜にも少し協力して欲しいと言う。真里亜は昨夜亜門博士殺害の容疑者とされている景山純が家に来たことを伝える。景山が亜門博士から頼まれたために安藤に会いたがっていることも。

 

 それと警察が訪ねてきたことを安藤に伝えると、この件は警察に任せられないことだという。しかも景山がもし警察に駆け込んだりしたら…一生刑務所から出られなくなるなどと不穏なことを言う。

 真里亜は景山純を信用しても良いかと訊くと、安藤は亜門博士が一番信頼していたのが助手の景山だと話していたというと、時間がないからと電話を切ってしまった。

 

 

 

 比奈子が真里亜の様子を見に訪ねてきた。真里亜は昨日取材した亜門博士が殺害され、そのことで昨夜自宅に刑事が来たことを話す。比奈子は電話した時に真里亜の様子がおかしいことが気になっていたことから、これが原因なのかと合点がいったようだった。

 

 真里亜は比奈子と同居する予定の家を、1週間ほど一人で使わせて欲しいと頼む。比奈子は承諾してくれたが、真里亜の様子がおかしいため、何かに巻き込まれたのではないかと心配する。

 真里亜としては、比奈子が突然家に行って景山と出くわすことを気にかける必要はなくなった。あとは安藤と会って話をするだけだが…

 

 

 再び安藤から連絡が入るが、景山が電話してくるはずの時間をとっくに過ぎてしまっていた。安藤は確実に電話に出られる時間、4時にかけてほしいと景山に伝えてほしいというと、これから自分は昼食をとりにいくと暢気なことを言い出す。真里亜にも同じようにいつも通り振る舞うよう忠告すると、昼食が済んだら新番組の打ち合わせと称して1時に会議室で話す約束をする。その際には例のディスクと、コピーするためのPCも用意するよう言うと安藤は電話を切った。

 

 約束の時間を過ぎて景山から電話が来る。何かあったのではと思っていたが、貸した携帯電話の充電が切れてしまっていて(真里亜が充電し忘れ)、公衆電話を探していたら遅くなったという。

 何事もなかったことにホっとしたところで、真里亜は一応景山が亜門博士から聞いた安藤への伝言「カギが2つ必要」ということだけは伝えたことを言う。それと、安藤が確実に電話に出られるのは4時だということも景山に伝えた。

 

 比奈子が昼食の誘いにやってきたので、真里亜も安藤のいつも通り過ごせという言葉に従い、社外の飲食店に向かうことにする。

 

 

 その時、さくらテレビの駐車場で事件が起こってしまった。一台の車が火を噴いた…。

 

 

 社内にいる真里亜と比奈子はかすかな揺れと音を感じていたが、上の階でセットを組んでいるのだと考えた。

 

 真里亜は安藤のデスクに彼の財布が置きっぱなしであることに気が付いた。財布をそのままにするのは不用心だということで、真里亜が預かっておくことにし、二人でロビーへと向かう。

 

 

 ロビーに降りると駐車場の方に人だかりが出来ていた。警備員に何があったのか尋ねると、車が燃える事故があったのだという。しかも車には男性が乗っていたらしい。

 

 真里亜は警備員の言葉に言いようのない不安をおぼえた。警備員に車種を訊くと白のセダンだという。真里亜はそれを聞くと比奈子とともに事故のあった場所へ向かう。

 

 真里亜はすっかり黒焦げになってはいるが、その車に見覚えがあった。安藤乱の車だったからだ。動揺しながらも真里亜と比奈子は付近にいた警官に乗っていた人がどうなったのか訊ねる。警官からは車に乗っていた人物が亡くなったとしか訊けなかったが、後藤海人が現れ、事故の様子が語られる。

 

 

 目撃者の話では亡くなったのは安藤乱であり、エンジンをかけた途端に火が出たのだという。ガソリン漏れではないかということだった。

 

 ショックを受ける真里亜と比奈子は社内に戻る。比奈子は安藤が事故に巻き込まれたと素直に考えていたが、真里亜は確信していた。安藤は何者かに命を狙われたのだと。

 

 

 真里亜は比奈子にこれまであったことを全て比奈子に話すことにした。安藤を尊敬し、真里亜の身を案じる比奈子に報いる気持ちからであった。

 

 まず発端となった亜門博士殺害事件、そして容疑者として追われている助手の景山純。その景山を比奈子と同居する予定のあの家に匿っていることを話す。安藤からのメールを見せ、彼が事件について何かを知っていたことも。

 

 比奈子はもっと詳しく話を聞かないと信じるかどうかは決められないとしながらも、真里亜の必死な様子を見て協力を申し出る。真里亜は比奈子に感謝し、6時半に例の家に集まることを約束するとそれぞれ仕事に戻った。

 

 

 仕事中に聞いた社員の話しでは、燃えた車に乗っていたのは安藤乱に間違いないだろうということだった。遺体の損傷は激しいが、遺留品はすべて安藤のものだったという。仕事中ずっと真里亜の頭の中には、生前の安藤の姿が去来していた。

 

 景山から電話がかかってきたので、真里亜は今日起こったことを伝えた。景山の頼みの綱の安藤までが殺害されてしまったと…。真里亜はカタキをとるため、景山に協力し親友の比奈子を加え3人で事件を解決することを決めたのだった。

 

 

 6時30分。比奈子の叔父の家に集合した3人は、まず簡単な自己紹介を済ませ、作戦会議をすることになった。これまで起きた事を整理することから始める。

 

 亜門博士が6時に所長室に来るようにと言ったこと、約束通り景山が6時に所長室へ行くと、すでに刺されて倒れている亜門博士を発見、博士からメッセージを託されたことを振り返る。

 

 博士は生前「6時33分に人魚の涙を見せる」と景山に謎めいた言葉で語ったらしい。このようなことは特別変わったことではなく、暗号やパズルを作ることを亜門博士は日常的に行っていた。

 

 安藤のことについて。安藤は景山が犯人ではないということをメールで示唆している。これは景山にとっては心強い言葉であり、安藤が何かを知っていたと考えられる。

 

 安藤は真里亜に取りに行かせたディスクの扱いが慎重であった。デスクに置きっぱなしにしないよう真里亜が持っているように指示したくらいに。

 そのディスクを確認した所、パスワードが必要で今すぐに見ることは出来ない。比奈子が解析を試みることになる。

 

 

 次に亜門博士と安藤の関係について。生物学者と社会部のジャーナリストの共通項は今は全く見えない。

 

 景山は、「6時33分の人魚の涙」はまだ所長室に残っているのではないかと考えていた。真里亜が言うように、景山に人魚の涙が渡るのを回避するために犯人は亜門博士を殺し、疑いが景山に向くようにしたのだろう。亜門博士のからくりを犯人が解くことが出来なかったから、関係者の安藤も殺害された可能性はある。

 

 景山は研究発表会が終わった今なら研究所に9時半以降に残る研究員はいないとふんでいた。だから自分が人魚の涙を取りに研究所に行くと言い出す。警備員さえ突破すればあとはどうにでもなると考えていた。

 しかし真里亜は景山が研究所に行く事を断固反対し、自分が行くと言う。指名手配の人間が研究所に顔を出すのはリスクが高すぎる。一方顔を知られていない真里亜であれば、見られても学生の一人として誤魔化せるかもしれない。

 

 こうして景山と比奈子がバックアップする形で、真里亜が慈愛堂生物研究所の所長室に行くことになった。

 

 

 

【リアルタイムパート -慈愛堂生物研究所-】

 

 ※ここからはいつも通りの文体での説明をします。

 

 まず、この「リアルタイムパート」というのは、真里亜を操作して建物内を探索し謎解きをするパートです。この慈愛堂生物研究所を探索するリアルタイムパートは、分岐の起点にもなる重要な場所です。しかし、1周目プレイの場合は分岐ポイントは発生しません(2周目からは「究明編」へと突入するイベントを発生させることが出来ます)。よって今回は1周目のプレイの流れを書いていきます。

 

 真里亜を操作するリアルタイムパートでは、ラジコン操作が採用されています。カメラはカットごとに固定されているので、プレイヤーがカメラワークをいじることは出来ません。この真里亜の挙動は慣れていないと大変だと思います。

 しかもこのパートで探索する慈愛堂生物研究所は東棟と西棟があり、どちらも4階まであります。結構なボリュームで急いでも時間がそれなりにかかる場所です。マップはエレベーター横にある案内図でその階だけ都度確認する形になります。

 

 入れる部屋もあれば入れない部屋もあります。一見何もなさそうな部屋でも、PCに入力出来るアドレスを見ることが出来たりしますので、コンプしたい方は根気よく調べてみましょう。ヒント機能はケータイで景山に電話することです。次に何をすれば良いか分からなくなったら電話してヒントを聞きます。

 

 今回は攻略法メモをつけています。自力で解きたい時は見ないようお気を付けください。

 

 

 開始は西棟1階部分から。外に待機している警備員もいますが、中の受付にも警備員はいます。

 

事務室で「練習問題」を入手。答えが1階連絡通路のパスワードとなるので開けておく。(答え3132)

電源室でエレベーター起動用の始動キーを入手。※電源室には他に東棟エレベーター用の電源ボックスあり。

始動キーで西棟エレベーターが使用可能になる。

西棟3階の連絡通路のパスワードを入手。(西棟4階三浦研の「試験問題」)(答え1210)

東棟3階グループ研究室で虹彩登録カード入手。

階段で降りて東棟2階の飼育室へ。明かりがついている水槽(?)からヒューズ入手。

西棟1階の電源室の東棟エレベーター用電源ボックスにヒューズを使って東棟エレベーターを起動させる。

東棟エレベーターで4階へ。電子顕微鏡室で虹彩登録カードを使い、虹彩登録をする。

所長室のあるフロア前の虹彩照合システムで虹彩照合、ロック解除。

所長室の前に行くが、現場ということで警察が封鎖している。パンチカード(西棟1階受付)を入手する必要あり。

東棟4階端、景山研究室へ行き虫かご入手。

西棟2階の標本室へ行き、奥にいる蛍青アゲハをかごに入れる。めずらしいチョウを入手。

西棟4階共同研究室の奥、青バラのある小部屋でめずらしいチョウを使用。センサーを作動させる。

警備員がセンサーの作動した部屋に向かっている間に、西棟1階受付に入る。※守衛室でアドレス入手できる。

金庫のカギを見つけたら、金庫に使用し開ける。4ケタの暗証番号は「比奈ハッカー」で解析する(暗号はランダム)。

金庫を開けてパンチカードを入手すると、警備員が戻ってくる。そのまま東棟4階へ向かう。

所長室に入り、ガイコツを調べる。アダムの肋骨を入手し、それを使ってEVEの部屋へ入る。

慈愛堂生物研究所のあゆみと論文禁断の実にふれた人間たちを入手。

針ネズミの置き物を調べてPCを起動させる。人魚が涙を流す時間を入力。人魚の涙入手。

人魚のからくり時計を調べて人魚のカギ入手。

電話を調べて盗聴器入手。

盗聴器を見つけると景山からの電話がくる。博士を殺した男が研究所に入ってきたから逃げるよう言われるので、エレベーターに乗る。

 

 

…ここまでがリアルタイムパート(真里亜の操作・探索)の内容です。あとはイベント内容を綴っていきます。

 

 

 

 エレベーターから出た所で景山と出会うことが出来た真里亜。二人は出口を目指して走るが、警備員が前から来たため戻る。しかし別の出口の方には、あの真里亜の元にやってきたスーツ姿の刑事、二階堂がいた。

 

 

 警備員と刑事に挟まれてしまった真里亜と景山。二階堂は「君とは今日が最後だな」と言い、景山の方に銃を向ける。そして銃声が鳴り響くのだった。

 

 

【続く】

 

 

 今回は第3話までをプレイした内容を書かせて戴きました。次は1周目なので強制的に逃亡編4話へと突入します。所長室で真里亜にかかってきた電話で景山は二階堂のことをはっきりと亜門博士を殺した犯人だと言っています。この男が亜門博士の部屋に隠れていて、景山を犯罪者にしたてあげようとしている人物であることは間違いないようです。(※景山は博士が刺された所は見ていない)

 

 二階堂という男は刑事のふりをしているのか、それとも本当に刑事なのか…。

 

 インタラクティブ・ドラマと称し、プレイヤーの選択によってある程度話が変わるという仕様のこのゲームですが、ぶっちゃけるとエンディング分岐には関わってきません(エンディング分岐は2回目のリアルタイムパートの行動で変化)。なので色々な選択を試してみると楽しいのではないでしょうか。どの選択をしたかで、プレイヤーが知る情報が変わってきます。今回は私が選択した流れにそって話が進んでいますので、私のプレイしたルートで判明する内容のみ記していきます。

 

 最初に言った通り、前作との繋がりはかなり薄いです。マリア1のあるエンディング後という説もありますが、個人的にはまったくの別物くらいの気持ちでプレイしてます。真里亜と純という名前は前作と音的な繋がりを感じますが、前作の二人とは全く別の関係性ですからねぇ…。その違いを楽しみながらエンディングを目指していきたいと思います。

 

 それでは、今回はこの辺で。

 

 

 

→ 「マリア2 受胎告知の謎」プレイ日記2 1周目「共通編~逃亡編」4話~3話