あらすじ
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!!

(第170回 直木賞受賞)


ひと言
2025年も後1日で終わり。今年の漢字は「熊」そして今年の重大ニュースの1位も「熊 出没 熊 被害」だった。まさに今年の最後の一冊にふさわしい本でした。著者はマタギなの?と思うくらいの臨場感とリアリティで読者に迫ってきます。この本を読むまでは金属バットのようなもので、熊の鼻から目の下辺りを思いっきり叩けばやっつけられるぐらいに思っていましたが、そんなことぐらいで熊はやっつけられないんだということが非常によくわかりました。来年は熊被害や、熊に襲われて大けがや命を落とす人が出ないことを心から祈っています。

熊爪の視線が赤子に注がれているのを感じたのか、陽子はようやく理解したふうに頷いた。「そういうものだもの。変えようとしても変えられないもの。お乳や守る人がいなきゃすぐ死ぬし、あたしもあんたも今生きてるのは、お乳や守る人がいたせい。たぶん」「そうなのか」自分は、自分だけは他の人間と在り方が違うのではないか。熊爪は漠然とそう思ってきた。俺だけは生まれてすぐに肉を齧(かじ)り、放置されても生き続けられたのではないか。そう思っていたが、陽子の言う通りならばどうやらそうではないらしい。自分もこうして無力に女の乳をしゃぶり、自力で起き上がることもできず、糞尿を垂れ流しては浄められてきたのか。目の前にいる赤子の有様と、確かにあったであろう自分の過去とがどうも繋がらない。
(十一 喰らいあい)
 

 

今日は11月28日の封切り以来、ずっとずっと観たかった映画「栄光のバックホーム」。インフルや体調不良で今日まで延び延びになってしまいましたが、映画を観た後 mozo ワンダーシティ内に出店している「ペコちゃんmilkyドーナツ」でドーナツを買って帰りました。

 

 

ミルキードーナツ(199円)クリームドーナツ・カスタード(各212円)あまおう(231円)クリスマスミルキー(ホワイト)(250円)を購入。先ずは包み紙がミルキーになっているミルキークリームドーナツ 甘さ控えめのクリーム ほんとうに長い間食べていなくてミルキーの味が思い出せませんが、この包装紙といいこれがミルキーの味だったんだなぁと懐かしくいただきました。ごちそうさまでした♪。

 

ペコちゃんmilkyドーナツ mozo ワンダーシティ店

名古屋市西区二方町  mozo ワンダーシティ 1F

 

今日は「トゥースマイル」のサンドの日の3日。「トゥースマイル」に行くのならグラコロサンド(302円)を食べたいということで今日のお昼に伺いました。他に女性一番人気のさっぱり梅と大葉のハムロール(313円)とあん塩バターパン(313円)そしてポテから(378円)をいただきます。レンジで温めて先ずはグラコロから、少し小振りですが味はむちゃくちゃ美味しいです。梅と大葉もベリーグッド!もうこの2つでしっかり心をつかまれてファンになりました。あん塩も人気商品だけあってとても美味しいです♪。サンドの日に行ってよかった♪また伺います。ごちそうさまでした♪。

 

トゥースマイル (To smile)

名古屋市中区栄2

 

 

あらすじ
あんたは、俺から花をもらってくれるのか。犯罪者と噂されていた老人の死。遺されたのは、たくさんのノートと、ひまわりのブローチ。平さん、あなたは何者なの?これは、女子高校生と年老いた男の「出会いと別れ」から始まる、花束のような物語。


ひと言
いやー今回の作品もとてもよかった♪。「52ヘルツのクジラたち」で衝撃を受けて、翌年の「星を救う」で2年連続の本屋大賞もあるかもと真剣に思ったのを思い出します。その後の「宙ごはん」「あなたはここにいなくとも」「蛍たちの祈り」もよかった。この「わたしの知る花」も町田さんのマイベスト3に入るようなとてもいい作品でした。こういう本との出会いがあるから読書はやめられませんね。

「何かさ、わたしたちって『残す』ことに必死になっていたんじゃないかなって思うんだ。でも今日、安珠ちゃんのおかげで、違うって気付けたような気がしてる」膨大なノートは、鉛筆や絵具を使うその時間は、描き続けた日々は、彼の妹に対するまっすぐな祈りだったのだろう。でもその祈りは、安珠を衝き動かし成長させ、彼の生きてきた痕跡はわたしたちにまで届いた。わたしたちは彼というひとを、若くして亡くなった小藤という女の子を忘れないだろうし、ふとしたときに小さな光が瞬くように思い返すだろう。波瀾の人生をひとり生きた彼は『何も残さなかった』ではなく『大事なものを残した』。そして彼はきっと 『残そう』という気持ちで生きていなかった。「残ったか残ってないかなんて、自分で決められるもんじゃないんだよね、きっと」「ほんと、そうだね。そうなんだよね」
(四章 木槿は甘い)

「ねえ、おばあちゃん。平さんの話をして? あたし、平さんのことすごく気になって仕方ないの。おばあちゃんと平さんは、どういう関係だったの。彼はどんな風に生きてたの?」安珠が顔を覗き込んでくる。その無垢な目は、平によく似ていた。「……とても、素敵なひとだったよ。出会ったのは、七歳のころ」きっと、遠くない未来に、わかしは平に会えるだろう。その前に、わたしはこの子にたくさんの話をしておこう。あなたが見つけ出し、生き様を追おうとしてくれたひとのことを。あのひとの喜び哀しみ、弱さとやさしさを伝えよう。そしてあなたのおかげで大切なものがわたしまで届いたのだと、感謝して。
(五章 ひまわりを、君に)

「思い返せば、トンネルの中にいるような気持ちだったわねえ、ここ数年」しみじみとした祖母の言葉に、頷く。あの永遠とも感じた閉塞感に満ちた生活を思い出すと、少しだけ寂しくなる。大事なものを見過ごして、大切なものを手放して生きて行かざるを得なかったと思ってしまう。「どれだけ苦しい生活でも、大切な出会いや大切な育みは止められないもんだねえ」ぽつりと祖母が言った。「最後まで、生きてくしかないんだよねえ。どれだけすれ違っても、大事な相手も一所懸命生きてると思って、願って。ひとは、それしかない。たまに会見たら、めっけもんさ」祖母が墓石を振り返って言う。その背中に、桜の花びらが一枚やさしく載った。
(エピローグ)


 

 

今日は前からずっと行ってみたかった「讃岐うどん 麦福」です。こちらのお店は食べログうどん百名店にも選ばれたお店ですが、このコロナ禍でお昼の営業を中止していたのがこの7月から火水木のお昼に、きしめんと卵かけごはんなどの簡単な丼ものだけに限って営業を始めたということで今日お昼を食べに行きました。明太子バターのきしめん(1090円)+大盛(300円)に名古屋コーチンの卵かけごはん(350円)をいただきます。テーブルのダシ醤油を両方にかけていただきます。大きく切ったゴロゴロベーコンと明太子バターがとてもいいアクセントになっておいしいです。大盛にしてしまいましたが麺の量が増えただけだと思うので並のままでよかったかな…。卵かけごはんも濃厚な名古屋コーチンのたまごでとても美味しいです♪。ただお昼はきしめんだけの提供なので讃岐うどんのコシを感じることができなかったのが残念です。次は必ず讃岐うどんを食べに行きたいと思いました。ごちそうさまでした♪。

 

讃岐うどん 麦福

名古屋市千種区内山3

 

イオンタウン千種に12月5日にオープンした「ハートブレッドアンティーク」。そこで販売されている「ギルティーズ」の巨大クッキーのココアマシュマロクッキー(500円)とキャラメルアップルクランブル(520円)が今日のお昼です。直径13cmのビックソフトクッキーは1枚700kcal と確かにGuilty(有罪)でナイフで半分に切って半分ずつをお昼にいただき、残りは家に持って帰ってみんなでいただきました。味は美味しく、一人で食べるのはどうかと思いますが、みんなで何種類かをシェアして食べるのはいいかも。今度はほんとうに久しぶりに一世を風靡したマジカルチョコリング(天使のチョコリング)をいただきたいです。ごちそうさまでした♪。

 

ハートブレッドアンティーク イオンタウン千種店

名古屋市千種区千種2 イオンタウン千種 1F

 

 

今日はチャーハンが美味しいと評判の「松楽(しょうらく)」へ、チャーラセット(1100円)+チャーハン大盛(200円)をお昼に食べに行きました。ご主人一人で切り盛りしているお店で、先ずチャーハンの大盛が出てきたので、チャーハンを食べ進めた後の写真なので少しチャーハンの量が減っています。香ばしい醤油の味付けのパラパラチャーハンで具材もたっぷりでとても美味しいです。このチャーハン癖になりそう。またチャーハンを食べたくなったら伺います。ごちそうさまでした♪。

 

松楽

名古屋市千種区大久手町6

毎年11月下旬から12月上旬にかけて想うのはやっぱり京都の紅葉。ここ数年この季節の京都のオーバーツーリズムには心を痛め、今年はできるだけ人(外国人)のいない紅葉の穴場を巡りたいということで、12月1日 洛西の地蔵院(竹寺)と長岡京市の光明寺を巡ってきました。先ずは阪急嵐山線の上桂駅から歩いて地蔵院を目指します。

 

 

嵐山線は外国人でいっぱいでしたが、上桂駅で降りる人は少なく心静かに地蔵院の紅葉を楽しむことができました♪方丈の猪目の窓からとてもきれいな紅葉が見え、他の参拝者もいなくてこの素晴らしい景色を独り占めです。

 

 

方丈から本堂に向かう参道の紅葉です。

 

 

とんちで有名な一休宗純禅師はこの地蔵院近くの民家で生まれ、幼い頃はこの地蔵院で養育されたということで一休禅師母子像も本堂の左に祀られていました。幼い一休像が自分の孫娘に似てとてもかわいいので写真を一枚。

 

 

 

地蔵院から松尾大社まで歩きます。大学生のときに訪れたきりでほぼ45年ぶりの参拝です。茶店でみたらし団子をいただきしばしの休憩です。

 

 

 

松尾大社駅から長岡天神駅まで移動し、次に目指すは長岡京市にある光明寺です。阪急バスで近くまで行く予定でしたが、次のバスの時間が約1時間後だったので、やむなくタクシー(1300円)で移動。光明寺はとても大きなお寺でこちらは観光客でいっぱいでした。

 

 

お目当てのもみじの参道です。紅葉もとても見頃で美しいのですが、人が多いのに少し食傷気味です。

 

 

記念に自分を入れて写真を一枚。

 

 

帰りもバスの時間が合わず、駅まで歩き出しましたが、もう足が棒のようで、途中のバス停からJRの長岡京駅までバスに乗り、京都駅でお決まりのカルネと551の豚まんをお土産に買って帰路につきました。

 

 

 

今回の旅も歩数計で16000歩ほど歩いたことになり、とても疲れましたが素晴らしい師走の京の紅葉が観られてとても楽しい旅でした。次は梅か桜かどの時期に京都を訪れようかと早くも次の京都旅に思いを馳せています。

 

 

 

あらすじ
なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男――。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。(第172回 直木賞 受賞)


ひと言
はじめて伊与原さんの「月まで三キロ」を読んだときから、なんて読みやすく、自然科学の知識が詰まっていて、とても面白いんだろうとファンになりましたが、今回は直木賞受賞ということで大納得。直木賞発表直後に予約を入れたのですが、やっと読むことができました♪。これからの作品もとても楽しみにしています。

榎田はタブレットの画面で指を滑らせると、変わった形の隕石を映した。ぐにゃりとU字形に曲がっていて、人の手で切断した平らな断面が見えている。画像にはなぜか、白木の柄(つか)がついた短刀の写真が添えられていた。「我が国で有名な鉄隕石といえば、この白萩隕鉄。明治の頃、農商務大臣時代の榎本武揚が、この一部を切り取って刀を作らせました。流星刀というやつです」「え、科学的に貴重なものでしょうに、いくら大臣だからってそんなこと」涼子が同意を求めるようにこちらを見たので、軽くうなずき返す。「現代なら犬問題になるでしょうね」榎田は口もとを緩め、続ける。「ただ、人類が最初に手にした鉄は、鉄隕石だと言われているんですよ。あのツタンカーメンの墓で発見された鉄剣も、鉄隕石を材料に作られたことが判明しています」「へえ、面白い」と涼子は感心しきりだ。
(星隕つ駅逓)

四年前、浜に取り残されていた子ガメを見つけたのは、沙月だった。当時小学四年生。夏休みも終わりに近い、ある日のことだ。その三日前の夜中に巣穴から子ガメたちが脱出したことは知っていた。脱出の翌朝には、子ガメたちが海まで懸命に進んだ無数の小さな脚跡も見にいっていた。その日は朝から曇り空で、今にも雨が降り出しそうだった。朝食を済ませるとすることもなく、外へ出ると足は海岸に向いていた。海ぱうねりが高く、打ちよせる波も荒い。空になった巣穴の様子を見てから通り過ぎ、東の岬に向かって歩いていると、足もとで砂に半分埋まった白いレジ袋がもぞもぞと動いた。風のせいにしては動き方がおかしい。カニでも入っているのかと思い、しゃがんでのぞき込むと、なんと子ガメだ。巣穴からは東に百メートル以上離れた場所だった。今思えば、あの子ガメは生まれつき少し方向音痴だったのかもしれない。すぐに袋から出してやった。沙月の手より小さな黒っぽい体は、甲羅までやおらかい。真ん中がでこぼこした甲羅の脇をそっとつかむと、子ガメは体の割に大きな前脚を震わせた。
頭を海に向けて砂の上に置いてみた。前後の脚を弱々しく動かすだけで、まったく進めない。かなり衰弱しているようだ。直接海に入れてやろうかとも考えたが、白く巻いたあの波を越えていけるとはとても思えなかった。このままでは、この子は死んでしまう。一緒に生まれた仲間たちは海へ出て行ったのに、一人置いていかれたこの浜で命が尽きてしまう。誰か大人を呼びにいこうとは考えなかった。自分が助けるのだ。沙月はその一念だけで、レジ袋を砂から掘り出し、そこに子ガメを入れて持ち帰った。海水をためた洗面器に子ガメを入れて裏庭の隅に隠したものの、九歳の沙月には飼い方などわからなかった。ごはん粒や金魚のエサを与えてみても、食べようとしない。三日もすると、子ガメはほとんど動かなくなってしまった。何もできないくせに連れて帰った目分のせいだ。助けるどころか、このままではこの子を殺してしまう。沙月は洗面器を抱え、泣きながら佐和の家を訪ねた――。
「佐和さんは、なんてあのとき、役場に連絡しようって言わんかったんですか」それは、ずっと訊いてみたいと思っていたことだった。「なんでやろねえ」佐和は少し間を置いて、続ける。「うちの玄関で洗面器抱えた沙月ちゃんがね、しゃくりあげながら何回も言うたんよ。この子ガメだけ置いていかれたの。置いていかれた子ガメが死にそう。置いていかれた子ガメやから助けたい」「え……覚えてません」「それ聞いてね、ふと思たんよ。この子ガメは、沙月ちゃんなんやなって」「あたし――?」「未月ちゃんか出ていったの、あの年の春やったでしょう?お姉ちゃんがおらんようになってから、沙月ちゃん、ほんまに元気なくなってたから」この子ガメは、沙月ちゃん―― 。佐和の言葉が耳の奥でいつまでも響いて、沙月は小さく震えた。震えているのは、九歳の自分だ。姉に置いていかれて、誰もいない浜に一人立ちつくし、涙をためた瞳を揺らしている。それを今初めて、十三歳の自分が抱きしめる。あのとき誰かにそうしてほしかったように。
(藍を継ぐ海)

佐和は顔を上げ、月明かりに浮かぶ浜をゆっくりと見渡す。「残念なことやけど、今の姫ケ浦からはもうじき、ウミガメはおらんになる。でも、浜はずっとこのままやない。いつか誰かが何十年かかけて、昔みたいなええ浜に戻すかもしれへん。反対に、もし姫ケ浦が誰からも見捨てられても、何百年後かには浜も自然ときれいになっとるやろ。そしたらカメさんのほうで、勝手にこの浜を見つけてくれる」「何百年後……」「気の長い話やけどね」と佐和は笑った。「人間も、同じや思うんよ。好きなところで、気に入った場所で、生きたらええの。生まれた土地に責任がある人なんて、どこにもおらんのよ」沙月の胸に、熱いものがこみ上げてくる。それを察した佐和が、沙月の腕に優しく触れた。……。……。
だから、それでいいのかもしれない。ずっと、ここにいなくてもいい。ここでウミガメを待ち続けるのは、自分じゃなくてもいい。いつか自分が、この子ガメたちのように姫ケ浦を出ていったとしても、この浜で育った思い出が消えることはない。たとえ、二度とここへ帰ることがなくても。あたしの記憶はきっと、藍色の潮にのって、この浜へ帰る。佐和が、沖に目をやって言う。「姫ケ浦は、ええとこやけん」「――うん」正面の満月が、凪いだ海面にきらきらと揺れる光の道を作っている。そこへまっすぐ向かっていく最後の子ガメたちを見送りながら、沙月は今夜のうちに姉にメッセージを送ろうと思った。お姉ちゃん、今年は子ガメを見送ったよ――。今度は返事があるような気がした。  
(藍を継ぐ海)
 

 

 

今日は自転車で新しくなった瑞穂ラグビー場へ応援に行く前に、以前TVで見た「と、餅」へ立ち寄りました。とら豆餅(410円)、いなり餅(345円 今日は30%割引で242円)、磯辺餅(302円)をスタンドでいただきます。以前フルーツ大福の弁才天があった所に新規事業として出店したお店らしく美味しいお餅です。お店一番人気のとら豆餅が美味しかったです。ごちそうさまでした♪。

 

と、餅

名古屋市南区駈上1