今回から数回に分けて、ソウル近郊の街を回った一日について何回かに分けてお送りしていきます。
この日の出発は龍山駅から。東北部の春川方面へITX-青春号という列車にて移動していきます。
今回乗車するITX-青春号は首都圏電鉄線の乗り場から発車します。首都圏電鉄線の改札は自動改札が設けられていますが、ITX-青春号の切符は自動改札を通すことができませんので、横にある専用通路を通ってホームへ入ります。
春川行きのITX-青春号は京義・中央線の清凉里方面の電車が発車する1番乗り場からの発車です。
電鉄線電車の合間を縫って当駅始発のITX-青春号がゆっくりと入線してきます。
ITX-青春号には二階建て車両が2両連結されていますので、今回はこちらの二階席に乗車しました。
二階席は各駅にある青色の券売機やITX-青春号専用券売機などで二階席を選択すれば購入することができます。
なお、ITX-青春号はとても混雑する列車となっており、平日でも当日の指定席の確保が難しい場合があります。午前中と夕方以降の春川行き、午後~夕方の龍山行きなどは前日までに乗車券を購入されることをおすすめします。
まずは平屋席の車内の様子です。ITX-青春号は優等列車ですので、2列+2列のリクライニングシートが並んでいます。
快適性はムグンファ号と同等といったところでしょう。
二階席の車内の様子です。平屋の車両と同様のリクライニングシートが並んでいますが、天井がやや低めです。
二階席には網棚が設置されていないため、車端に荷物置き場が設置されています。
ITX-青春号は指定席を当日に購入することが難しいほどの人気列車のため、立席乗車券を発売しています。
立席乗車券を購入した場合は各車両の端にある折り畳み座席が利用できるほか、平日の一部列車では二階建て車両の一階席を自由席扱いとして立席乗車券で利用できるようにしています。一階席にも網棚はなく、車端部に荷物置き場が設けられています。
ITX-青春号では以前は車内販売の営業がありましたが、現在では車内販売の営業はなくなっています。
その代わりに一部の号車には飲み物やお菓子を販売する自動販売機が設置されています。
列車は龍山駅を発車。しばらくは中央・京義線の普通電車の合間をゆっくりとした速度で走ります。
途中、玉水、往十里、清凉里の3駅に停車。途中駅からの乗車も多く、座席は全て埋まりました。
清凉里を出ると少しスピートアップ。上鳳駅手前では春川方面へ向かう京春線の普通電車が止まっていました。
忘憂駅から京春線に入り、高規格な高架線に入ります。列車は最高速度180km/hまで速度を上げて快走します。
風景は一気に長閑になりますが、一部の駅周辺は開発が進められており、高層マンションやデパートなどが建っています。
各駅を高速で通過しますが、どの駅もホームドアが設けられており、二階席からはホームの様子を見ることはできません。
下の道路を見てみると、ソウルの通勤圏ということもあって広域バスが走っている様子も見ることができました。
この列車は京春線では坪内好坪、加平、南春川に停車します。一部の駅では普通電車が待避をしていました。
列車は春川が近づくにつれて山奥へと入っていきます。途中で川の上を長く走行する区間もあり、変化する車窓も楽しめます。
そして列車は龍山から1時間15分ほどで南春川駅に到着。終点は次の春川ですが、今回はこちらで降車しました。
デッキへ出てみると立席乗車券の乗客ですし詰め状態で、観光客や通学客などで大変な混雑となっていました。平日でも大変な需要があるようです。
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