エネ教育で全国表彰 県教育研と原子力機構 燃料電池車使い授業
福井県教育研究所と日本原子力研究開発機構敦賀本部が、県内小中高校で行っている燃料電池自動車の授業が、本年度の「エネルギー広報活動・広報施設」全国表彰で入賞した。これまで企業や民間団体が中心で、公的機関の入賞は初めてという。
同表彰は、エネルギーや環境の理解促進活動に取り組む施設、企業、団体を対象に、財団法人「社会経済生産性本部」のエネルギー環境教育情報センターが1991年から実施。本年度は全国から30件の応募があった。審査の結果、本県の取り組みが、最優秀の資源エネルギー庁長官賞に次ぐエネルギー環境教育情報センター運営委員長賞に選ばれた。
教育研究所と原子力機構は、県が進めるエネルギー研究開発拠点化計画の一環で、燃料電池自動車を使った授業を企画し県内小中高校を訪問した。原子力機構所有のデモカーの試乗などを通じて、水の電気分解で得られた水素利用の事例として、燃料電池の原理を紹介する内容。本年度6―10月に11校で、延べ1752人の児童・生徒が参加した。
審査では▽エネルギーの技術開発という重要なテーマを、子どもたちに夢を持たせる内容で授業に盛り込んだ▽教育研究所との連携で、教育現場のニーズを踏まえたカリキュラムになっている―点などが評価された。
出典:福井新聞
水素吸蔵合金発熱量を半減 東北大岡田教授ら開発
水素をため込む際の発熱量が従来の半分程度に抑えられる水素吸蔵合金を、東北大大学院工学研究科の岡田益男教授(エネルギー情報材料学)らのグループが開発した。水素吸蔵合金は環境への負荷が小さい燃料電池車の水素タンクに使われている。新合金ではタンクの設計次第で冷却装置が不要となり、小型化につながる成果として注目される。
燃料電池車は酸素と水素の化学反応で発電し、水素1キロで約100キロ走行する。現在の燃料電池車は水素を高圧圧縮することで3キロ分を貯蔵可能だが、普及には5キロ分程度の容量が求められている。
圧縮率を高めれば水素量は増やせるが、取り扱いに危険を伴う場合があり、圧力をかけると結晶のすき間に水素を取り込む合金をタンク内に備えて増量する手法が研究されている。ただ、合金は水素吸収時に発熱するため、冷却装置も内蔵する必要があった。
グループは自動車メーカーの要望を受け、3年前から少発熱合金を研究。従来は40―50%を占めていたチタンをごく微量に減らし、発熱が少ないバナジウムやモリブデンを中心した合金の開発に成功した。
試験では、発熱量が50%程度に低減した。冷却する必要がなくなれば、タンクの小型化や、同じサイズでも水素の貯蔵量を増やすことが可能という。冷却装置の制御も不要になり、車全体の省スペース化も図られる。
二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料電池車は、次世代のエコカーとして各国の自動車メーカーが研究開発を競っている。
岡田教授は「燃料タンクの設計が自由にできれば、連続走行距離を伸ばしたり車体を小型化したり、多様な車を造れる」と話している。
研究成果は、東京で26日から開かれる日本金属学会大会で報告される。
出典:河北新報
宇宙のちり:生命体の源、誕生の瞬間を撮影 東大助教ら、赤外線天文衛星で
超新星爆発でまき散らされる「宇宙のちり」誕生の瞬間を、東京大の左近樹(さこんいつき)助教(赤外線天文学)らが、赤外線天文衛星「あかり」で撮影した。ちりは地球などの惑星や生命体の源と考えられており、現在の宇宙の形成過程の解明につながるという。東京都内で24日から始まる日本天文学会で発表する。
左近助教らは国立天文台のすばる望遠鏡(米ハワイ島)で、日本人が発見した約1億光年離れた超新星「2006jc」の観測を06年10月から始めた。07年4月には暗くなったが、同じ時期にあかりで撮影したところ、明るく輝く画像が得られた。
超新星爆発で出たガスが急速に冷やされ固まってちりとなり、そのちりが放出した赤外線をとらえたものという。
この画像を分析した結果、赤外線の波長の違いなどから、ちりの主成分は炭素と分かった。このほか、ケイ素や鉄などが含まれているとみられている。
この超新星は本来、太陽の約40倍の質量があったが、徐々に内部の物質を放出して約7倍の質量になった後に爆発したことも判明した。
左近助教によると、宇宙は当初、水素とヘリウムで構成されていた。太陽よりはるかに重い星が一生を終える際の超新星爆発などで徐々に炭素やケイ素などのちりが広がり、化学的に多様な物質で満たされていった。その過程で惑星や生命が誕生していったという。左近助教は「宇宙のちりなしには私たちの存在もあり得なかった。その誕生の瞬間をとらえた成果だ」と話している。
出典:毎日jp
爆発で生命体のもと誕生 太陽の40倍の超新星
太陽の40倍以上の質量を持つ重い星が超新星爆発して最後を迎えた後に、新たな惑星や生命体のもととなる炭素のちりが誕生する様子を東京大などの研究グループが24日までに観測した。
直接観測したのは初めてといい、左近樹東京大助教は「誕生当初は水素とヘリウムしかなかった宇宙が現在のようになったのには、重い星の爆発が重要な役割を果たしている。(今回の成果は)宇宙の化学進化の解明につながる」と話している。
左近助教らは、山形市のアマチュア天文家板垣公一さんが2006年に発見した超新星「2006jc」を、赤外線天文衛星「あかり」やハワイのすばる望遠鏡で半年間にわたり観測。
当初、可視光線の観測で明るかった超新星は2カ月後には暗くなり、赤外線の観測では次第に明るくなった。爆発で誕生した炭素のちり(固体の微粒子)が星の周りを覆っていく様子をとらえたもので、詳細な分析によって、爆発以前に放出されたちりが、さらに遠巻きに存在していることも判明した。
出典:中日新聞
“赤ちゃん銀河”見つけた 合体し巨大に成長
地球から125億光年離れた生まれたての「赤ちゃん銀河」を80個撮影することに、愛媛大の谷口義明教授と東北大、米カリフォルニア工科大などの国際研究グループが成功した。24日から東京で開かれる日本天文学会で発表する。
うち17個は標準的な銀河に比べ、25分の1程度の大きさしかなかった。これだけ多くの初期銀河の形態を調べたのは初めてという。
谷口教授は「赤ちゃん銀河が長い間に衝突や合体を繰り返し、巨大銀河に成長したという従来の見方が裏付けられた」と話している。
グループは、視野が広く天体探しに適したハワイのすばる望遠鏡を使い、水素原子からの放射を手掛かりに125億光年先にある80個の銀河を撮影。より解像度が高いハッブル宇宙望遠鏡で、うち17個を詳しく調べた。
出典:西日本新聞
イベント:宇宙科学を学んで、土井さんめざせ--山梨で /山梨
第2の土井隆雄さんを目指せ--。子どもたちの宇宙に対する夢や希望をはぐくもうと、宇宙科学などを学ぶイベント「コズミックカレッジ」が22日、山梨市万力の山梨市民会館で開かれた。針を外した注射器と空気を圧縮する原理を用い「ロケット」を手作りし、子どもたちは大はしゃぎで取り組んでいた。
山梨市と同市教委、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の主催で、同市内の小学生約40人が参加。手作りロケットは、本物のロケットで使う水素の代わりにアルコールを液体燃料として利用。子どもたちは勢いよく飛び出す注射器に「すごい」「速い」と声をあげ、目を輝かせていた。
将来の夢は科学者という、同市立加納岩小1年の鈴木日向君(7)は「ロケットの飛ばし方が分かった。いつか惑星めぐりをしたい」と話した。
出典:毎日jp
「島原温泉ゆとろぎの湯」で落成式 来月1日オープン
島原市が観光振興や中心市街地活性化などを目的に整備していた温浴施設「島原温泉ゆとろぎの湯」の落成式が二十一日、同市堀町の現地であった。四月一日にオープンする。
同施設は集中管理方式の市温泉給湯事業を活用。敷地面積は約千六百四十平方メートル。建物は鉄骨平屋で、延べ床面積約六百六十平方メートル。
源泉掛け流し式の二つの浴場のほか、水流装置が付いた「歩行湯」、三十畳の休憩室、マッサージ器を備えたリラクセーションコーナーなどを備える。泉質はナトリウム、マグネシウムを含んだ炭酸水素塩温泉。総事業費は約六億二千万円。
落成式には市や観光、商工関係者ら約百十人が出席。吉岡市長は「島原温泉を気軽に楽しめる施設。中心市街地の活性化と、市民の憩いの場になればと大いに期待している」とあいさつ。テープカットで落成を祝い、施設内を見学した。
施設は指定管理者の「島原観光産業組合」(大場正文組合長)が運営。利用料は一般五百円、七十歳以上と身障者は三百円、小学生以下二百五十円(三歳未満無料)。駐車場もある。営業時間は午前十時から午後九時。水曜日は休業。
二十三-二十九日は、「モニター入浴」として午前十時、午後一時、午後四時の三回に分け、五十人ずつ計百五十人まで無料で入浴できる。問い合わせはゆとろぎの湯(電0957・63・1126)。
出典:長崎新聞