正産期 -再発 急性期- | 妻と私の異世界生活

妻と私の異世界生活

2020年の春
妻が統合失調症を発症

突然、異世界に放り出された妻と私の闘病記録

急性期、休息期を経て回復期に入り安定したのも束の間、2023年の夏、妊娠発覚と同時に再発

いつかこのブログが誰かの助け舟になります様に。







-統合失調症 再発から7ヶ月半-

-妊娠37w-




今日は妊娠健診でした。


転倒事件があったので、


期間はそれほど空いてません。


最近では珍しく妻も調子が良さそうでした。













外は大雨でしたが、


私は年始に実施した撥水コートの持続力に、


感動しながら病院に向かいました。















助産師さんの健診、


「あの後どうだった?」


「大丈夫です、ありがとうございました」


「よかったー今日で正産期だからね」


「いつ産んでものいい時期」


「なんか長かったねー」


と助産師さんは妻を軽くハグしていました。














担当医の健診、


「あれからどうでしたか?」


「お腹の痛み、出血なかったですか?」


「はい、大丈夫でした」


「よかった、よかった」


と言う会話の後にエコーを行いました。














「2550gです、いい感じですね」


「心臓も元気でお腹周りもいいです」


そういった後に、


今まで見た事のない画面に切り替わり、


「へその緒が2、3周?巻き付いてますね」


「経過観察ですが基本的には大丈夫です」


個人的には…


なんか怖いなと思いました。













何を言われても私にできる事は変わらず、


毎日の胎動チェックくらいですが。













子宮口の開きを見る検査も、


今回初めて実施していました。


「今のところ全く開いていないので」


「おそらくすぐは産まれないかと思います」


「でもいきなりの人も居ますので」


「意識はしておいてください」


そうでなくとも充分意識はしてますが、


油断禁物、


と言う言葉に変換して受け取りました。
















1度待合室に戻ると再度呼び出され、


「大事な事を言い忘れました」


「小児科と精神科の先生と話し合った結果」


「やはり薬の母乳への影響は否定できません」


「母乳を抑える処置をしてミルクで育てる」


「それでも大丈夫ですか?」


「はい、大丈夫です」


妻は即答していました。


色々とデメリットもあるかもしれませんが、


妻の睡眠不足は再発を助長する不安要素です、


総合的に見て私も納得しました。














その後は入院病棟の助産師さんと面談(2回目)、


「2ヶ月前と雰囲気が違って」


「お母さんですね、少し明るさを感じます」


「ありがとうございます」


とは言え今の妻は返答こそできますが、


まだ会話や質問、説明できる語彙がありません。

(おそらく幻聴や妄想が邪魔している)













その後私からいくつか相談しました。



・病棟への電話は本人となっていますが、


 状況次第では私がかけて説明した後に、


 妻に変わる方法にする事



・産後入院中に幻聴や妄想の可能性がある、


 精神科とも相談しておくので、


 周知しておいて欲しいと言う事



・陣痛室は立ち会いできないとなっているが、


 統合失調症の症状が出る様であれば、


 すぐに呼んで欲しいと言う事



何か力になれるわけではありませんが、


妻の安心感という意味で伝えておきました。











その後は普通の質問をいくつかしました。


病院の入院セットプランを使うが、


その上で必要なものを聞きました。


パンフレットだけだと、


ややこしくてわかりませんでした。














若い助産師さんですが、


とても頼りになりそうな返答の仕方でした。


各返答の理由が簡潔で素晴らしかったです。


私的には疑問は全て解消しました。














妊娠健診もあと何回だろうと思いながら、


場所を移動して内分泌科…


相変わらずの混み具合ですが、


検査結果は良好で次は1ヶ月後、


おそらくもう赤ちゃんは産まれています。














クエチアピンとインスリンの併用についても、


赤ちゃんに異常や変化がない事は、


産科から確認済みという事で、


そのまま継続となっています。














この時点で病院滞在時間は5時間…


やっぱり掛け持ちは厳しいものがあります。














妻も調子を崩すかなと思っていました。


帰宅後はややテンション高めでしたが、


妊婦なのに体型を気にしていました。














何故か寝室で100均のTシャツに着替え始め、


ぱつんぱつんな自分の姿をみて爆笑してました。


その後も色んなタイミングで笑っていました。














笑える様になっている事はいいですが、


これはこれで心配になります。


ただ見ていて楽しいのはこのパターンです、


実は躁状態で反動がない事を祈ります。














ただ、


妻もここまでよく頑張ってきたなと思います。


幻聴や妄想の中、


精神科に入院しながら健診にいき、


朦朧とした中、他院で出生前診断をして、


退院しても妊娠糖尿病で、


毎日血糖値をはかりインスリンを打ち、


おまけに薬も飲まなければなりません。














見ていて可哀想になる事も多いですが、


後数週間に赤ちゃんが産まれれば、


妻にとっても新たなスタートになるはずです。


ここにきて時が経つのが遅く感じますが、


私も油断せずに頑張ります。