サンダーボルツ*
公開からは少し間が空きましたが「サンダーボルツ*」観てきました。
ネタバレ的にはなりますのでご注意を。
一言で言えば、「その場に居合わせたためにそうなってしまった」ヒーローたちとヴィランの話ですね。もちろん仕掛け人はいるわけですが、まあおそらくその思惑を離れて・・・という形ですが、最後の商魂たくましさがなんともいえず、ある意味現実的とも言えるかもしれません。
ちょっとしたこと、のようでそうでない、というより実はそれが大きな意味を持つ、というのは人生にはいろいろあるだろうという気がします。
言いたいことが言えない、なんて言うのも結構あるわけで、それも溜まっていくとよくないよなあ、と言うのが私の感想の一つですが、まあ映画は人それぞれの見方があるし、見終わって語りたくなるのは悪くない映画かなと思います。
ヒーローたちもいろいろいるので、人によって思うことはいろいろあるんだろうなと、良い映画とは鏡のようなものだというのが持論の Murphy でした。
花まんま
公開中の映画「花まんま」を観ました。鈴木亮平と有村架純が兄妹を演じる感動作品です。
ちょっとしたシーンでウルッと来てしまうところがいろいろとあり、最後はハンカチが離せない映画でした。おじさんもいい歳でもありますが、2年前に父をなくしたのもあってかこのところメチャ涙もろくなっていますが、それを差し引いてもとてもいい作品だと思います。
そもそもは地元にある西山公園がつつじの名所で、ここでもロケがあったとの情報もあって観にいったのでした。
予告をみるとそのファンタジックな設定がなんとなくわかってどうかと思いましたが、そんなことは気にならず、むしろありそうな話に思えてきます。その設定のポイントとなる家族もいいですが、オール巨人阪神のお二人や行きつけの店の娘のファーストサマーウィカもいい味だしてます。つい「わかってやれよー」と言いたくなりますがそれはまた別の話で笑。
とにかく観て損はないと思います。
さて、せっかくなのでパンフレットを購入してロケマップを見てみると、なぜか西山公園は載っていません。アレ?と思ったのですが、一応映画のエンドロールもパンフに掲載されており、そちらを拡大してみたらしっかり「西山公園」の文字が確認できました笑。
新幹線大爆破(2025)
Netflixで配信となっている新作「新幹線大爆破」を見ました。結論としてはなかなかに面白かったです。
先日、とある上映際で実際に映画の美術をされている方とお話をしていたら、なんと樋口真嗣監督はその方の後輩だったそうで、いろいろと興味深いお話を聞けました。詳細は省略しますが、やはり中の人のお話は面白いですね。
さて、そんな前振りがあって、この新作はどうかなー?と思いながら見ていましたが、どうやって乗客を救い出すのか、というところが動き出すあたりから盛り上がってきて、非常に楽しめるエンタメ作品になっていました。
あえて気になった点をいうと、ちょいちょい顔をだすシンゴジラテイストですかね笑。明朝体の字幕の出し方や、列車の撮り方など、あちこちシンゴジラを彷彿とさせますが、まあ面白さを阻害しているわけではないのでよしとしましょう(何様だ笑)。
あとは登場人物の設定がやはり現代的で、一つのキーとなる要潤演じるユーチューバーとか、こそこそしている会社社長とか、犯人の設定とか。まあある意味カスハラ映画かもしれません笑。
そんな中、映画好きとして見逃せないのは尾野真千子演じる国会議員ですね。乗客をなだめようとして失敗したり、ハリウッドものなら故J.T.ウォルシュの出番な役どころです。まああちらの映画なら死んでしまうパターンになりそうですが、さて今回は助かるのか笑。
(こちらはエグゼクティブデシジョンのJ.T.ウォルシュ(左)。ハイジャックされた飛行機に乗り合わせた上院議員。秘書とともに乗ってます笑。他にも、バックドラフト、アウトブレイク、交渉人など)
あと、おいしい役どころは斎藤工演じる総括司令長でしょうか。あれだけ頭が回るからこその司令長かなと思わせてくれます。
そしてちょい役ではありますが現場作業に登場する田中要次さん。実際に線路の作業員だったことがあるそうで確かに似合ってます。
前作も顔を出させながら、うまくまとめたなと思いますし、乗客をいかに救出するのかをメインに据えてエンタメ作品に仕上げたのはお見事の一言です。
十分ハリウッドに対抗できるレベルだと思いますし、むしろ「邦高洋低」と言われる今、劇場公開してもいいのではと思います。爆破やら疾走する新幹線やら、大画面で見たいですね。
デミオのヘッドライト交換
購入から7年ほどたった愛車デミオ。2009年登録のDE3FSという型式です。購入時点で9年落ちでしたが、走行距離が3万km台でした。
買ったのは今はなき大きなモーター会社でした。買う時は別に印象悪くなかったんですが、後々印象は下がり、行かなくなりました。まあそれはまた別の話。
さて今回、ちとくたびれてきてるデミオ君ですが、なんとヘッドライトに水が溜まっちゃいました。
内側にびっしり水滴が😅
ホントは、ライトの表面をサンドペーパーで磨いて、クリアラッカーを吹いて甦らせようと思っていたのですが…
ちょっと悩みましたが、オークションでクルマの部品も色々手に入ってしまうので交換してしまうことに。
ま、オークションを利用するのは3度目で、初めは電動ドアミラーが動かなくなり交換。
2度目は左側の前後ドアを交換。コンクリートの壁にこすった結構目立つ傷をそのままにしていたのですが、修理頼むと高そうだし・・・と思っていましたが、オークションで同色のドアが出ていたので思い切ってそれを購入し自分で交換しました。会社の天井クレーンを使わせてもらったので割とすんなりいきました。
そして今回はヘッドライト。これも売っています。左右セットでなんと5500円+送料。もちろん中古ですが磨いてコーティングもしてあるということで見た目はきれいです。
ネットで調べるとバンパーを外す必要がありますが、たいして難しくはありませんでした。
しっかりきれいになりました。
外したライトを確認すると結構な量の水がたまってました。逆さにして出てきたのをみると100cc以上はあったかも。ショートなど起こさなくて良かったです。
めでたし。
かつて放送されていた「凄ワザ」
かつてNHKで「超絶!凄ワザ」という番組が放送されていました。今の「魔改造の夜」の前身と言える番組です。
番組のお題に対して、企業や大学やらがその技術を結集して対決するというのは、元技術者としてはとても面白いし、その開発や対決にともなって見ることの出来る人間ドラマも見応えがあって好きです。
しかしながら、あえて苦言を呈すると、わざわざ「魔改造」と言ったり、主催が悪魔だと言っていたり(と言う割にキャラが立ってなくて中途半端感が)、「降臨」とか仰々しかったり。正直こういう演出はあまり好きではありません。
まあそれは置いといて、「凄ワザ」の話。最初のパイロット版は「真球対決」ドイツのベアリングメーカーと、日本の光学機器メーカーの対決。
結果はなんと、日本の職人ワザの勝利でした。
それぞれ2個作り、平面のステージ30mを渡りきれるかという対決でしたが、日本は1個が渡りきり勝利をつかみました。
とても感動的で良かったのですが、個人的に一つ気になったのは、なぜ日本が勝ったのか、ということでした。
これは技術屋の癖でしょうが、ある事象についてちゃんと理由を追及して納得することで、技術が進歩するものだと思っています。
なので、なぜ日本が勝ったのか。逆にいうとなぜドイツは負けたのか。
もしかすると負けたドイツの方が、その理由を追及して、何らかの進歩につながったのかも、なんて思ったりもします。
さて、ここからは完全に個人の想像でしかありませんが、私の考える理由。
それは「重心」です。
日本に比べるとドイツの方が、わずかに重心のずれが大きかったのではないか。と勝手に想像しています。
どこかで追求してくれませんかね(笑
ONKYO AMPLIFER FR-TI 修理
友人から「電源が入らないので見てほしい」という依頼。というわけで見てみました。
スピーカーはつないでいませんが、CD、MD、チューナー、HDDといろいろ入りでスピーカーさえつなげば鳴るというなかなかおしゃれな製品です。
写真のようにスタンバイLEDは赤く光るのだけど電源ボタンを押しても反応しない。
早速開けてみます。
後ろカバーは合計13本のネジが使われていました。定番ですが底面のゴム足を外したところにもネジがあるので注意ですね。
右に100Vケーブルのコネクタがあり、トランスもありこのあたりが電源みたいですね。症状としても電源が怪しい。
「あー、これかな」
赤丸で囲った写真ではわかりにくいですが、頭が膨らんでいるという定番の故障、電解コンデンサー(1000μF、6.3V)ですね。
こいつだけが問題なのかはまだわかりませんが、とりあえず交換してみます。
しかしこの基板、ほぼ底面いっぱいの大きさのようで、外すとなるとなかなか大変そうです。いい手はないかとしばらく考えました。
写真のように意外とコンデンサーの端子が見えているので、このまま基板を外さずに手術してみます。
小さいニッパーを使ってコンデンサーの端子を切ってはずします。外したのがこちら。
手持ちに同じのがあったのでそれと交換します。
基板に少し残した端子に半田付けするため足を加工します。
これを残った端子に付けます。
写真ではわかりづらいですが、基板に残った端子をヨコに曲げて、そこに新しいコンデンサの端子を引っかけています。
黄色いのは紙テープで、ハンダゴテが触れてケーブルが溶けたりしないよう養生です。
そして半田付け。
これで動けばいいのですが・・・
火入れしてみます。
電源が入りました!リモコンでもちゃんと反応します。
ちょうどONKYOのスピーカーがあったのでつないでみました。
しっかり音が出ました‼これにて完了。やはりあのコンデンサーが原因だったんですね。めでたしめでたし。
まあド定番な故障で、しかも見てわかりやすかったのでラッキーでした。
ただ、底面の基板が一枚物だったので、取り外すだけで大変だなーと思いどうしようか?でしたが、
コンデンサーの端子を長めに残して取り付けられていたので、表側から作業できてラッキーでした。
流転の地球 太陽系脱出計画
WOWOWで見たのですが、ベッドに横になっていたら半分寝ながらになってしまいました笑
とはいえ、序盤のなぞのテロリストの襲撃シーンでかなりの迫力に引き込まれてしまいました。なんとなくですが「ID4:インディペンスデイ」の最後の決戦を彷彿とさせる感じでしたが、空中戦あり、宇宙エレベーターを使ったアクションあり、そして大量のドローン攻撃もあり、見応えがID4の5倍くらいあるんでは笑
調べたら、原作は「三体」の作者なんですね。なかなかに壮大なストーリーもなるほどです。ようは、太陽がだめになる予測にもとづいて、地球まるごと太陽系を脱出しようという題名そのまんまですが、そのために地球に1万機設置しようというエンジンを月で実験するんですが、そのための計算機の技術者(アンディ・ラウ!)が亡くした娘をデジタルで再生させようとしていたり、盛り上げがうまい感じです。
監督のセンスなのか個人的にはちょっと微妙な(笑)ギャグもあったりして、中国SFも侮りがたし、という感じです。
先日見た「ボーントゥフライ」といい、やはり中国の厚みを感じさせますね。今度はちゃんと観よう笑
ラジオ局のHPサーバーをアップデートした
いつもお世話になっているラジオ局のホームページが更新できなくなったとのことで、協力を頼まれた。SSL化も含め備忘として。
以前にもスタジオの動画のライブストリーミングでお手伝いしたのでやってみた。
局のPCにDreamWeaverがインストールされており、そこで修正したデータをFTPでアップロードするのだが、どうやらパスワードが消えてしまい、アップできなくなった模様。サーバーへログインもできない。ついでながら、SSL化もされてなかったので対応することに。
動画のライブストリーミングにはさくらサーバーを使い、 NginX で対応していたが、これもSSL化はしていなかった。
とりあえず別のサーバーを立ててApache でホームページをSSL化してみたが、そのホームページから非SSLのライブストリーミングは参照できない。
考えた結果、同じサーバーにApache2とNginXを入れて、ホームページ用とストリーミング用にそれぞれ稼働させてみることに。サーバー同じなら証明書が共用できるのでは?という目論見。SSL化は無料の LetsEncrypt を使用する。
ストリーミングの際は CentOS を使ったが、今は Rocky になっていってるということでサーバーもまず RockyLinux9で初期化。Swap 領域をスタートアップスクリプトで確保(というか最初Swapなしでやっていたら途中でインストールできなくなったw)。
WEB、FTPのほかにストリーミングのアップロードと配信用に ポートは 1935,8080,8443を開けておく。
アプリの管理も dnf とかに変わっているw vsftpd, Apache, NginX, rtmp をインストール。
https://notebook.suzumeno.com/rockylinux_vsftpd_install/
https://qiita.com/T_Tsan/items/9c456c4ce503b5339b11
https://centossrv.com/nginx-nginx-rtmp-module.shtml
NginXは1.26.2。途中、wget, tar, git, gcc も。MakeするのにCコンパイラないとねw
NginXについては rtmp でのアップロードと暗号化するため以下でインストール
./configure --add-module=nginx-rtmp-module/ --with-http_ssl_module --with-http_v2_module --with-http_realip_module
さらに配信用に ffmpeg も。
https://qiita.com/24Century/items/33f92bfc960d5126f916
そしてSSL化
LET’S ENCRYPTを標準外のポートでDNSチャレンジにて取得する
https://rp-lifework.com/?page_id=783
今回はバリュードメインを使用していたが、TXTレコードの書き方でちょっと手間取った。バリュードメインのDNS設定のところの説明をみてやるとうまくいかず。
結局、
txt _acme-challenge.(MyDomain) (KeyValue)
という単純な書き方でOKだった。
これで /etc/letsencrypt/live/(MyDomain) の下に証明書(へのシンボリックリンク)が生成される。
NginXは /usr/local/nginx/conf/nginx.conf に以下を追加
server {
listen 8443 ssl;
server_name localhost;
ssl_certificate /etc/letsencrypt/live/(MyDomain)/cert.pem;
ssl_certificate_key /etc/letsencrypt/live/(MyDomain)/privkey.pem;
ssl_session_cache shared:SSL:1m;
ssl_session_timeout 5m;
ssl_ciphers HIGH:!aNULL:!MD5;
ssl_prefer_server_ciphers on;
location / {
root html;
index index.html index.htm;
}
}
Apache の SSL 設定は以下を参考
https://korodes.com/rockyl9-1_08/
追加モジュールを外していたため、 /etc/httpd/conf.modules.d/00-ssl.conf に
LoadModule socache_shmcb_module modules/mod_socache_shmcb.so を追加
またhttp: でのアクセスを https: にリダイレクトするため、00-base.conf にて rewrite モジュールもロードするよう設定
これでホームページとその中で参照している動画ライブストリーミングも SSL アクセス可能に。
ちゃんと証明書は共用できた。うまくやればNginXだけでホームページもストリーミングもいけるのかもしれないけど、まあ動いているので当面はこれでいこう。
そうそう、証明書の更新設定もやっておかないとね。
銀河鉄道9994Kリマスター版
劇場公開中の999を久しぶりに。前に観たのはメトロ劇場でのフィルム上映でした。たまたまYouTubeで観た予告の画質がよさげだったので観てみようと思い、足を運んでみました。
入場のときに記念品でなんと無期限のパスが(笑
なかなかファン心理をくすぐる演出です。
フィルムのときはあの独特の画面の揺れが「ああフィルムだなあ」という感じでしたが、当然ながらそんな揺れもなく、画質もはっきりきれいでした。
さて、見始めて感心したのはむしろ音の方でした。劇伴もSEも、現代の映画と言っていいくらいの音質に仕上げられていて、聞きやすく、迫力も感じられる。
映画体験の半分は音だというのはルーカスだったかと思いますが、なんだか印象新たな感じで観られました。そして今からすれば声優陣もとても豪華です。
なんと言っても個人的には城達也さんのナレーションがたまりませんね。
雪の花 ともに在りて
去年エキストラに参加させてもらった作品の完成披露試写会にお誘いいただき、行ってきました。
吉村昭さん原作の小説の映画化。監督は黒澤組だった小泉堯史氏。それだけでも贅沢な映画ですが、なんとフィルム撮影だったそうです。参加したときに一度NGを出してしまいましたが、その後にフィルムだと聞いてびびりました。
スタッフも監督さんも丁寧で、監督は撮影終了後にエキストラに控え場所にまで来られて挨拶をしてくださいました。撮影中も近くにいたADさんはわざわざ私の名前を確認して、「では○○さん、次は・・」のように名前で呼んでくださいました。田舎にUターンする前に1年ちょっとエキストラをやっていましたが、名前で呼んでもらうことはほぼありませんでした。1回あったくらいと記憶しています。
そして直接お世話になった助監督のSさんは脚本も書かれており、しかも娘さんが映画用にキャラクターのイラストを描かれたとかで、お弁当の熨斗や記念にいただいたトートバッグにもデザインされていました。
主人公は松阪桃李さん演じる実在の幕末の医師、笠原良策。天然痘を予防するための種痘の普及に尽力されたとのことで、そのお墓は福井藩主である松平家の菩提寺、大安禅寺に祀られています。
要するに天然痘ワクチンであり、今の時代にぴったりな話題ですね。映画の中でも、「そんなもんで子供に角でも生えたらどうするんだ」という庶民の不安が出てきます。
京都にオランダ医学を学びに行くのですが、その先生である日野鼎哉(役所広司)から、「名を求めず、利を求めず」と教えられ、ただただ人々を救うために尽力したことが極めて抑えた演出で描かれます。
芳根京子さん演じる妻も肝が据わった立派な奥さんで、夫の背中を押し、留守を守り、協力者を説得するという、夫婦そろっての人物なのでした。
良策自身は「自分は立派な人間などではない」と言いますが、疱瘡(天然痘)から人々を救いたいという一心で困難を克服していく様子が胸を打ちます。漢方医ながらオランダ医学に興味を持ち、種苗を入手するための手立てを講じ、実際に牛痘を植えた幼児を連れて雪の中峠を越えるという、よい手段が見つかったとしても、それを実践することの困難とそれに立ち向かう姿がこの映画の見所です。
自分はエキストラとしては通行人で後ろ姿で写っていますが、知り合いの地元の役者さんたちも活躍しています。是非劇場で見ていただきたいと思います。
そして終盤、あの「侍タイムスリッパー」にも出演されていたとある切られ役の方が出演されていたのがなんか嬉しかったです(笑。こちらもご注目。
いずれにしろ、素晴らしい映画の一部として参加できたのは一生の宝です。
医者は人の命を救いたいと思うもの。それは昔も今も変わらないはずだと思いますね。