自主映画「フクイの休日」
さて、前に編集していると書いていた自主映画、「フクイの休日」がとりあえず完成して、9月22日に初披露を迎えました。
とりあえず、というのは、本編が47分という長さで、この日の上映会では主催者の計らいで上映していただけましたが、いろんな映画祭などに出品しようとすると30分という目安が結構あるので、それは別途バージョンを作ろうとはしています。
一応予告編のリンクをあげておきます。
(たまたまですが)今年は「ローマの休日」の日本公開70周年に当たります。狙ったわけではないのですが笑。
当日も少し舞台上でお話もさせてもらいましたが、企画の始まりはプロデューサーが3年ほど前に初めて「ローマの休日」を見て、あんな映画がいい、と言いだしたのが始まりでした。いいと言うポイントは、「ラストの切なさ」でした。それならほぼ大筋はいただいてしまおう、と言うところから始まり、それにいろいろと自分の好みを入れ込んだ話になりました。
そして、去年撮影を始めたのですが、いろいろあって主役が降りて交代となり、それにつれてキャスト交代もあり、今年撮影を再開できました。上映会の主催者さんには撮影から随分とお世話になっていたので、まずはこの上映会に間に合わせるのが自分の目標でした。
当日の上映会では11作品中、一番長い物でしたが、いくつか好評もいただいたのでまずはよかったかなと。
とはいえ、当然厳しいご意見も、なるほどというところも多々あるので、なかなか面白い映画を作るのは大変だなと・・・
やはり30分バージョンのほうがいろいろ参加はしやすいので、そちらも頑張らねばというところです。
侍タイムスリッパー
見てきました。今話題の自主映画、1館から全国公開に拡大したという、あの「カメ止め」に続く快挙ですね。
そして、よく見るポスター画像、侍が後ろ向きで空に入道雲が出ているやつ、その雲が「時」を思い出させていいんですが(笑)、でかでかとネタバレ文言が真ん中に書かれていて、ここには上げません笑。
いやー実に面白い映画でした。笑って泣けて、そして自分は「背筋が伸びた」映画でした。しかし内容に触れてしまうとすぐネタバレになってしまいそうなので、まずはネタバレしないようちょっと書いてみます。
後の方でネタバレを書くかもですが、そこは予告します。できるだけ、情報を入れずに見ていただきたいです。自分も、SNSでついある情報を読んでしまって、しまったと思いましたが後の祭り。そこを知って観るかどうかで感想が違ってきたかもしれないとも思いましたが、まあそれでも十分面白かったのでよしとします。
武士が現代にタイムスリップするというのはこれまでもいくつかあります。やはり時代の差のギャップで笑わせたり泣かせたり、というのは似ているのかもしれませんが、この映画はとてもシンプルなネタながら、いろいろ考えさせられます。背筋が伸びたのもギャップ故でしょうが、このあたりは感じ方なので、私は、ということです。
この映画の安田監督は、切られ役で有名だった福本清三さんに本来は出てもらいたかったそうですが、残念ながら亡くなられた福本さんに代わり出演された峰蘭太朗さんが素晴らしく、映画を和ませつつも引き締めるという、年を重ねているからこその役柄でした。
自分も自主映画をささやかながら作っているせいか、やはり作る側の気持ちに大きく感情移入してしまいます。とはいえ、自主映画といいながら、まず撮影の素晴らしさに目を奪われました。プロが撮ったんだろうと思うような撮影で、SNSでもとある監督さんが書かれていましたが、一般に知られていなかっただけで、腕はプロ、簡単には撮れないと。ホントにその通りだと思います。
知り合いの人は、見終わった後に小学生が「あーおもしろかった!」と言うのを聞いたそうです。自分は、年配の男性が掃除に入ってきた女性スタッフに「面白かったよ」と声をかけるのを見ました。それだけいろんな人の心を動かす映画なんですね。いやマジで、そんな映画作ってみたい笑。
安田監督自身、「カメ止め」で劇場が爆笑に包まれているのを見て、「やっぱり観客は笑いを求めているんだ」と思ったそうです。そして劇場でこの「侍タイムスリッパー」を見てたくさんの人が笑っているのを見て手応えを感じたそうです。やはり今の時代、笑いが求められてるんですかね。
.
.
.
.
.
.
さて、ちょっとだけネタバレで書いてみます。なんで背筋が伸びたのか。
.
.
.
.
それは、やはりサムライの生き方が自分にはまねできないなと思ったからだろうなと思います。そんな覚悟を持って、人生に向かっているのか。
ラスト、(これで最後かもしれない)撮影に向かって、本当に命がけで二人がそれに向き合っている、というのが見えてきて、それは見事に冒頭の伏線回収でもあるわけですが、だからこその緊張感が、背筋を伸ばさせたんだと思うのです。ここは私の好きな映画「イン・ザ・ヒーロー」を思い出しました。これもいい映画なのでおすすめです。「武士道」という言葉も出てきます。
そしてオチもちゃんと伏線回収になっているという、ニヤッとさせられるいい終わり方でした。
監督自身がサムライなんだろうなあ。自分はサムライになれるのやら。
Ankerすごい
前のBlogでこのUSB-Cハブが、自分の想定した使い方ができなかった、ということを書きました。同様のことを購入したECサイトのコメントにも書きました。
そしたら、メーカーのAnkerからDMが来て、使い方など確認してもらえれば、とか書かれていたいましたが、モバイルディスプレイに使用できないと書かれていたのを見落としたのはこちらだし、それは仕方がない。別のハブを使用していると返事しました。そしたら、よければ返品対応するとの返事が。そこまでは期待していなかったので、自分内のAnker評価が急上昇です。笑
いったんフリマで売ろうとしましたが買い手が付かず取り下げてました。よかった売らなくて笑。
ということでAnkerという会社は対応がしっかりしているなと思った話でした。
編集よもやま話
前にも書きました、MBA M3で編集してるわけですが、ついうっかり(笑、カラーグレーディングなるものに足を踏み入れ(捕られ)てしまいました。
ざっくりいえば映像の明るさや色の調整のことですが、調整と言うより、作品のテーマやそのシーンの意味合いなども考慮して、どういう見た目に仕上げるかというとてもクリエイティブな作業で、とても一筋縄ではいきません。詳しくはネットに情報がいくらでもあるのでそちらに譲りますが、実際に映画の撮影に使われるフィルムの映像を再現できるような設定データ(LUT)も何種類もあったりして、それこそいろんな知識と経験なしにはその選択すらままなりません。当然そんな知識も経験もろくにない自分がめくらでやっても単なるかっこ付けに終わるだけなので、全体の明るさや黒レベルの調整、色の濃淡、カットごとの見た目を合わせるなど、基本的なことしか出来ません。要はグレーディングというより調整ですね。
10数年前の仕事で圧縮画像の画質評価の仕事をやったりしていたのが多少役に立っているかなと思いつつ、それでも編集中の50分近い作品の調整はいつまたっても終わらないのではないかと思うくらいでした。
まあそんな愚痴はさておいて、色を観るには基準になる物が必要だろうということで、モバイルディスプレイを買ってみました。
Amazonのタイムセール中に買えました。MBAと変わらない13.3インチというサイズでケースもついており、持ち運び可能なのと、有機ELであること、デジタルシネマの色空間の一つのDCI-P3準拠をうたうのでそれなりに正確な色再現ができるのではないかという期待からでした(単なる言い訳ともいう笑)。
いざつないでみるとなかなかに濃い色表現で、Macともテレビとも違います。一応HDで作っていますのでカラープロファイルは709にしていますが、赤の範囲の違いなのか、この濃さは独特です。ELということもあるかもしれません。
これで調整するとつい濃くしてしましがちだなあと思いつつ、やはり作品をどう仕上げたいかをしっかり持っていないと、泥沼にはまりますね(笑
今時らしく接続はUSB-CとHDMI。MBA本体はUSB-Cが2ポートだけなので、SSDもテレビもこのモニタも、となるとハブが必須。ということで4K対応の映像出力ポートを含む4ポートのハブを買ったのはいいのですが。
商品ページの説明をよく読んでおけばよかったんですが、ディスプレイ接続可能なポートには電源が供給されないのでモバイルディスプレイには対応しません、と書かれていました。えー。さらに、USB-CからHDMIに変換するケーブルも電源がないので動作しないんですね。その方法でテレビにもつなごうとしたのですが表示せず。残念。
しょうがないのでHDMI出力ポート付きのハブを別途購入し、モバイルディスプレイはMBA本体につなぐことで本来の目的は果たせました。めでたし。
さて、ついでにテレビの愚痴を。HDMI1にBDレコーダー、HDMI2にPCを接続していますが、BDレコーダーの視聴中にPCのスリープが解除されると、1秒ほどテレビ表示が真っ暗になります。最初何が起きたのかわからなかったので、心臓によくありませんな(笑
ちょっと設計に難ありではないですかねえ。それと、特に地上波をみていると妙に黄色っぽくみえます。この辺は好みもあると思うのですが、やはり気になってしまいます。TCLは画質の評価が高いようですが、このあたり、個人的には前のHiSenseの方が好みかな・・・
細かいことが気になってしまうのは、もちろん性格もありますが、カラーグレーディングなんぞやり出したせいだろ、という話もありますけどね・・・笑
(友人からは「順調に沼ってますね」と揶揄されております笑)
50インチチューナーレステレビ〜PC編〜
前回購入したと書きました50インチテレビ。PCモニタとしても活用しています。
1ヶ月ちょっと前に、ちょうど自主映画の新作の編集中なのをいいわけに(笑)、MacBookAir13インチ(M3)を新調しました。
それに合わせ、これまで使っていた iMac2017(21.5 4K) と MacBookAir2014(13inch) は手放し、新MBAをメインとしました。
毎週、自分がやっているラジオ番組の録音をYoutubeにアップするため、1時間弱の音声と静止画1枚で画像を書き出してるのですが、M3はさすがに早い。iMac は intel i5でしたが、20分以上かかっていたと思いますが、M3のMBAでは10分前後で終わってしまいます。もちろん Mac なので自主映画の方も FinalCutProX で編集しています。
(画像はイメージです)
で50インチの話ですね(笑)。やはり画面の広さはいいですね。編集中の画像(上部真ん中)の大きさをある程度確保しつつ、作業スペースもちゃんととれます。4Kディスプレイなので、感覚的に動画ウィンドウの大きさはFullHDを確保できてると思います。それでもその周りの作業スペースは十分です。
ただし接続はやや面倒です。MBAはI/FがUSB-C2ポートのみなので、HDMIとUSB3のポートがついたハブを介して、モニター、キーボードを接続しています。マウス・トラックボールはBluetoothで。編集中の動画や音声その他のデータは作品ごとに外部SSDに入れてUSB-Cで本体直結。さすがにUSB-Cは速度が速く、編中の不満はほとんどありません。
そうそう、SSDはやはりM.2 NVMe で接続しないとね。SATAではちょっと速度がいまいちだと思います。その分発熱もしますけどね。
今は1GByte を入れて使っていますがこの大きさで気軽に持ち運べるので、出先でも気軽に編集できるのはありがたいです。
そうそう、一つFCPXのバグ情報を(最新版10.8.1では解消済みです)。FCPXで本体で編集している場合、トラックパッドの3本指ドラッグをやろうとするとFCPXが固まる時があります。最初何これ?と思いましたが、Appleのユーザーコミュニティでバグがあると教えてもらいました。最新の10.8.1 で使いましょう。
チューナーレステレビを購入
テレビにはチューナーがなくても、4Kのブルーレイレコーダーにチューナーついてますし、見るのに困ることはありません。

そしてパソコンのモニターとしても使用しますが、HDMI入力があれば問題なし。
というわけで50インチながら5万円を切るのはなかなかのコストパフォーマンスではないかと。
最初にスマホにGoogleのアプリを入れて設定していけるのは便利。アプリのインストールにちょっと時間がかかりましたが。
パソコン系はまたにして、テレビモニタとして、映画関係の感想を少し。
前に使っていた43インチでも思ったことですが、視聴距離も近いせいか、映画を見ている、という感じ、よりスクリーンを見ているのに近づいた気がします。50インチにして、よりそれを感じるようになりました。
せっかく4Kということで、ちょっと前に発売になったキャメロン作品UHD-BRのトゥルーライズとエイリアン2をちょっとだけ見てみましたが、やはりスクリーンを見るという体験により近づいた、というのが正直な感想。やはり大きさというか、いわゆる視野角が効いてくるんでしょうかね。
映画好きにはたまりませんねぇ笑。部屋を暗めにしてみるのがすきなので、映画モードで、輝度は50くらいまで落としました。あとMPEGノイズとかそのあたりも全部OFF。この機種はクリアモーション系はないようですが、前の43インチ(Hisense)でもそのあたりは基本OFFにしてました。自分のなかでは映画はあくまで24fpsです。
いやー映画っていいもんですね笑
次はPC接続も書いて見ましょうかね。
映画「フィッシャーキング」

WOWOWで放送されたのを久しぶりに見た。
落ちぶれた元ラジオDJジャック(ジェフ・ブリッジス)。今はビデオショップオーナーのヒモのような暮らしをしている。かつてラジオでの不用意な発言が、無差別殺人事件を引き起こしてしまい、酒浸りの日々。
そんな男がある日出会ったロビン・ウィリアムズ演じるパリーというホームレスは、その事件で妻を亡くした男だった・・・
そのホームレスの話から、聖杯探しをする羽目になるのが一つのストーリーなのだが、その聖杯というのは、乾いた者を癒やす、というのが一つのモチーフ。
この映画の中で、とても好きなシーンがある。このパリーが町で見かけて惚れてしまった女をいつも影から見ていて行動がわかっているのだが、ジャックを連れて駅で彼女を待つシーンがある。
いよいよ彼女が現れて、パリーが後をついて人混みの中を歩き出すと、その雑踏がみなペアになってダンスを始めるのだ。もちろんそれはパリーの心象風景であって現実ではない。けれどほとんど表情を変えないパリーの胸の内を表現した素晴らしいシーンだと思う。

ほかにも、パリーの妄想に現れる赤い騎士が怖かったりする。これも、ジャックが始めの方でホームレスのたまり場に連れて行かれるが、なんだか夢の中のようなシーンで、これがあるから、妄想を実写で見せられても違和感がないのかもしれない。
テリーギリアム監督らしく皮肉が効いた映画だけど、絵に描いたようなハッピーエンド。すっきり見終えられる映画。
AIにアシストしてもらう?AIに覗かれる?(Apple Intelligence)
Apple Intelligenceについて、動画サイトの人気イケメンPC解説チャンネルで、妙に「怖い」を連発している動画をみて、そこまで怖がらなくても、という気がした。印象操作なのだろうか?しかも誤解も入っているようだし。なんて思ってしまったので、ちょっと硬くなるが思うところを書く。
Appleはプライバシーが重要だという立場を取っている。それは過去のエピソードにも現れている。
・2015 カリフォルニア州サンバーナーディノで起きた銃乱射事件
・2019 フロリダ州ペンサコラの米海軍施設で起きた銃撃事件
いずれも、FBIからのiPhoneのロック解除要請をAppleは断っている。しかし、2019年の事件については、iCloudのバックアップデータやアカウント情報・やり取りのデータなど数GBを捜査機関に提供し、
「アップルが捜査に協力していないとする印象操作のような発言は受け入れられない」
という声明を出している。
捜査への協力は惜しまないが、iPhoneのロック解除については捜査要請であっても行っていない。印象に気を使ってという部分はあるかもしれないが、顧客への大きなメッセージであることは間違いないと思う。
少し詳細に入ると、ロック解除のためには「バックドア」という仕組みを導入する必要があるが、これを用意してしまうと、悪用されない保証はないからだとAppleは説明している。
そのようなAppleが、Apple IntelligenceでAIを活用すると発表したことについて、個人のデータを覗き見られて怖いというような論調は、多分に感情論が先に立っているというべきだと思う。もちろん無条件に100%信用すればいいとは言わないが、上記のような姿勢を見せてきたAppleが、知らぬ間に個人情報を監視あるいは漏洩するようなことがあったと知られれば、大きな批判にさらされることは想像に難くない。そのようなリスクを犯すだけの動機がAppleにあるのかということをよく考えるべきだと思うのだ。
「AI」と言うことによって、あたかもAppleの誰か、あるいはその背後にいる何者かの意思を持って個人のデータを覗かれてしまう、という想像が巡っているのだろうという想像はできる。技術的にいえば擬人化しすぎだし、これまでのAIの報道のされ方にも問題はあると思う。とはいえ、中身がわからなくなってくると怖くなるのは一般心理としては理解できる。また、背後に何かがあって/いて、監視を行わせているというなら、誰かが何かを覗いているという根拠を多少なりとも示してしかるべきではないだろうか。
IT関係ではよく知られた言葉がある。
「利便性とセキュリティは両立しない」
使いやすくということだけを追求しようとすると、セキュリティは一般におろそかになる。セキュリティを追求すると使い勝手は犠牲になる。
今回のAppleの発表は、使い勝手を改善するものであるが、セキュリティにも気を配っているよ、というメッセージが散りばめられている。データをクラウドやChatGPTに渡して処理する際に個人を特定しないよう符号化したり、IPアドレスを読み取れないようにするなどだ。
さらに言うと、これまでにもApple製品にはSpotlightというDB化・検索機能が備わっていた。定期的に同じ場所へ行くなどをしていると、適切なタイミングでそこまでのマップを出すアシストをするなどである。監視されて怖いというが、これは怖くないのだろうか。果たして
これは「行動の監視」なのだろうか?
何でそういうことが可能なのかという、知識不足から来る不安の裏返しなのではないのか?
こういう技術を、テクノロジーの進化と見るか監視化社会だと見るか、その判断にはテクノロジーの理解が欠かせない。AIの推論がどう行われるかという細かいレベルまでは必要ないとしても、どういう情報をもとに、どういう連携が行われて結果が得られているのか、そこに抜け穴があるとすればどこで、ユーザーはどう対処すべきなのか。
広く見られることを目的として動画を作成するのであれば、こういう部分をもっと啓蒙していくことの方がユーザー・メーカー双方の利益になるのじゃないか。そうでなければ、不安をあおることによるインプレッション稼ぎと言われても仕方ないと思う。
それでも、騙されないという保証はない。Appleとて、慈善事業を行っているわけではない。どうしても気になるなら、そのテクノロジーに近づかないことだ。
だが、Appleが自分で自分の評判を落とすようなリスクを犯してまで、AIによる監視・情報漏洩を行うのか、ということはもうちょっと冷静に考えてもいいのではないだろうか。
もしもそれが本当に現実となったら、私もAppleを見放すだろう。
エアーコンプレッサー修理
タンク内の空気圧がある値まで高まれば、自動でストップするはずの勤務先のエアコンプレッサー(SK-11 SW-131)。
気づくといつまでも止まらない状態に。これはいかんなということで電源を止め、中を見てみました。初めはシリンダーとピストンの密閉をしているリングかと思い替えてみましたが、ある値以上に圧力が上がりません。
でもう一度開けてみると、
弁が一部割れて穴あき状態でした。これでは空気が漏れて圧力が上がりませんね。ということでこのAssyと、シリンダーとの隙間を埋めるパッキンも一緒に注文しました。
ということで到着した部品を交換します。
新しいアセンブリ。弁もちゃんとついてます(あたりまえ)。
まずはシリンダーのフチに残っているパッキンの残骸を綺麗にします。
新しいパッキン。これを溝にはめます。
そしてひっくり返してシリンダーにかぶせます。
さらに吸気フィルタのついたヘッドを乗せて、ボルトで締めます。
奥に見えている、タンクへ空気を送るフレキシブルパイプもネジを締めてとめます。
4箇所、少しずつ均等に締めていきます。
始動してみると、ちゃんと圧力が上がっていきます。1MPa超えたところで自動停止。OK👍
山崎貴監督おめでとうございます!

ゴジラ-1.0で、第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞!本当におめでとうございます!
でも個人的には、この吉報を聞いて思い出すのは映画「ALWAYS 三丁目の夕日」なのだ。というかその、長い1カットのオープニング。ここにこそ、山崎監督の心意気が詰まっていると思ったのだ。
東宝のロゴがラジオに切り替わり、そこから長いカットが始まる。
どんどんカメラがバックしていき、鈴木オートの引き戸を通り抜けて外へ出る。これはメディアで観たが、当時やはりこれはロバート・ゼメキス監督の「コンタクト」を思い出した。お、やってるな(ニヤ)。
しかしこの後、一旦カメラは帰って来る子どもたちを捉え、その子どもたちに今カメラが通り抜けた(つまりはCGだと思った)引き戸を開けさせる!
そして母役の薬師丸ひろ子とのテレビのくだりがあり、子どもたちはヒコーキを飛ばそうと外へ行く。
ここからカメラはヒコーキを追い始め、
空を舞い、路地へ降りてくる。
そしてヒコーキを追いかけてきた子どもたちに導かれ、電車の通る大通りへ。
遠くに建設中の東京タワーが見える。
ここまで観たとき、自分は知らず涙を流していた。それは監督の大きな心意気を感じたから。ヒコーキが舞うのは、これもゼメキス監督の「フォレスト・ガンプ」を思い出した。あれは白い羽根が舞うカットが話題になっていた。
このながいワンカットは、単に真似やオマージュを超えて、むしろ挑戦状なのだと感じられたのだ。心意気を感じたとはそういう意味だ。だからこそ泣けてしまったのだ。
もちろん山崎監督はこれがスタートではないし、常に挑んできたんだろうと思う。ゴジラ-1.0 でオスカーという快挙を成し遂げた今、この挑戦が大きな実を結んだのだと感じずにはおれない。
改めて、心より、おめでとうございます。