「哀しみのコルドバ」花組全国ツアー【閲覧注意】 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

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鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。

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(写真はショーですね、いつもながら写真とタイトルあってない件…センス皆無)
 
2021年9月12日11時公演
 
「哀しみのコルドバ」
柴田作品は得意ではないのですが、主演さんのマタドール姿や2番手役の魅力の持たせ方が、いかにも宝塚なので…なんとなく○な作品です。ま、私の中での比較なんですけど。
 
で、今回の「コルドバ」。
とにかく、れいちゃんが素敵でした。
お衣装似合うのはもはや宝塚ファン共有であろう想定内…その中で、お芝居がめちゃくちゃ繊細というか計算されてて…見ごたえあった!
彼女はいわゆる「憑依型」ではなくて、計算型ですね。
今まで実際に見た「コルドバ」、真飛さんや早霧さんのエリオとはかなり違った役作りでした…新鮮!
呟くような科白が多くて、耳が良くない私(@2階席)はちょっと拾えない時もありましたが、まぁ科白知ってるからね(笑)。
「私は自分がこんなに激情型の人間だとは思いませんでした」という科白…そうだね、確かにそうは見えないクールさだよあなた。
それが、真相を知ったときのおっそろしい怒り(=激情)につながるという伏線なのであろうか…。
 
そして歌。
いやいやいや、ちゃんとしてましたよ。なんか、びっくりだ(すみません)。
このあたり、先のコメントに続きます。
 
ひとこちゃんの話を今しておくと、端的にかっこいい。素敵。好き!
私、彼女の化粧顔が好きすぎるかもしれない(素化粧見るとときどき微妙に驚いたりもする、すみません)。
大空さん→のぞみさん→ひとこちゃん、って、好きなスターさんが次々ロメロをしてくれるってなんなのー(泣)。ロメロはメロメロの別名か?
ひとこロメロって、本当にエバ(エヴァじゃないのが昔っぽいわ)が好きだったのねと思わせるものがありました。
のぞみさんロメロはも少し自尊心というか、「てめー裏切りやがって!」みたいな気持ちがあの平手打ちに込められていたな←これもすきー!
 
まどかエバ。みゆ姫より多少存在感控え目なだった気もしますが、いいお披露目だったと思いまする。いやまあ、まどかは出来る嫁ですわ。
 
【ここからが閲覧注意】
今回の公演でしみじみ思ったこと。
相手が変わるとこんなに変わるのですね。歌しかり、ダンスしかりです。
私は花組前トップ娘役を嫌いではありませんでしたし『麗しのれいはな』が好きだった方のお気持ちもわかります。ときに、たどたどしい相手が隣にいることで一層かっこよく見えるトップスター、という構図も身に沁みる。
現トップさんがどれだけ元相手役を大切にしていたか、その彼女が感じのよいいい子だったかも、聞いています。
 
でもね。
そんなサイドストーリーではなく舞台で、前コンビを見て私が思っていたのは
 
「ああ、これはもう、前にも後にも行けない…」
 
だったのです。
この、世にも麗しい(前)コンビは、ここから動けない。これ以上は、どこにもないのだ。
だからたとえ、乳母付きのお輿入れだったとしても、反感買い放題のリスク絡みだったとしても、何か事態を変えるのはいいことだと、思った。
それがこの「コルドバ」を見て確信に変わりました。
れいちゃんの歌は安心感からか安定しているし、ダンスシーンではいっそう自由に羽ばたいている。私たちもドキドキして(あるいはがっかりして)デュエットダンスを見なくていい。安心して、陶酔に身をゆだねることができる。
だって、ダンスの花組なんだもの。そしてダンスを見たいトップスターなんだもの。
 
ただただ、これからの花組に期待です。バロックロック、俄然観に行きたくなりました←そんな人が結構いるとも思う。
そう、劇団の思うつぼです…この花組布陣に関しては。