先日より、「おうち遊び」で作っていた FMラジオ/チューナー の最終報告(第三報)です。 → 第一報、第二報
チューニング範囲は電圧制御VRの上下にゲタを履かせて 76-92MHz にしました。残念ながらこのバンド設定では上限93MHz*までなので93.3MHzのABCラジオFMは入りませんが、76.5MHzのFM COCOLOから 91.9MHzのOBCラジオFMまで、10-20Wのローカル局を含めて北摂・阪神の20局ほどが入感します。(*追記参照)
最近の室内は、D級アンプ(PWM)やWi-Fi、デジタル機器のクロックなどのせいでRFノイズ環境が劣悪ですが、本器は金属ケース + アンテナケーブルのシールド化のおかげか、ほとんどの局がノイズを噛むことなく綺麗に聞こえています。昔と比べて、室内でのシールドは結構重要かもしれません。なおアンテナに入れているバランには、地デジ化で使わなくなった「旧テレビアンテナ用インピーダンス変換器」を流用しました。
老人の耳なのであまり自信はありませんが、ネットラジオ(radiko等)よりもこのチューナーの音の方が「豊か」に聞こえる気がして、とてもお気に入りです。同調用VCOがVR制御なので、チューニングノブを回すアナログ感覚にもシビレてます。
DSPラジオICに出会って、デジタル(ソフト)復調の進歩を知りました。また、何十年ぶりにRFアンプを組み、「パラ止め」なんて忘れていた単語まで思い出しました。「おうち遊び」様様です。
【追記】 このDSPラジオ基板(M6592v2 / aitendo)は、バンド制御電圧をVccまで持ち上げると 87-108MHz FMが受かるんです。上述の回路で入らなかった 93.3MHzのABCラジオFMを受信できるよう、バンド切り替えSWをつけて「FM-HIGHバンド」を追加しました。選局し易くするためにVRにゲタを履かせて「FM-LOW」のチューニング帯域を狭めてある状態ですので、「FM-HIGH」ではVR左回し切りで 91.9MHzのOBCラジオFMが、少し右で 93.3MHzのABCラジオFMが、それぞれ受かります。
これで関西の主要民放中波AM局のプログラムもすべてFMで聞こえるようになりましたので、DSPラジオとして中波AMバンドを設定するは必要なくなりました。感度も悪くないようだし、音質も好みだし、色んな電子機器が動いている部屋でEMI(電波障害)も特に感じません。ボクの工房のBGM用FMチューナーとして、正式採用することとなりました。めでたしめでたし
76.5MHz |
FM CO・CO・LO |
大阪 |
10kW |
77.6MHz |
Kiss FM |
姫路 |
|
77.9MHz |
FM枚方 |
枚方 |
10W |
78.1MHz |
YES-fm |
大阪ミナミ |
10W |
78.7MHz |
さくらFM |
西宮 |
20W |
78.9MHz |
Be Happy!789 |
大阪梅田 |
20W |
79.4MHz |
ハッピーFMいたみ |
伊丹 |
20W |
80.2MHz |
FM802 |
大阪 |
10kW |
81.6MHz |
TACKY816 |
箕面 |
10W |
82.0MHz |
FM aiai |
尼崎 |
20W |
83.1MHz |
NHK-FM |
川西北 |
10W |
83.5MHz |
ハミングFM宝塚 |
宝塚 |
20W |
85.1MHz |
fm osaka |
大阪 |
10kW |
86.5MHz |
NHK-FM |
神戸 |
500W |
87.1MHz |
Kiss-FM KOBE |
芦屋 |
|
88.1MHz |
NHK-FM |
大阪 |
10kW |
88.6MHz |
NHK-FM |
北阪神 |
10W |
89.9MHz |
Kiss-FM KOBE |
神戸 |
1kW |
90.6MHz |
MBSラジオFM |
大阪 |
7kW |
91.1MHz |
ラジオ関西FM |
神戸 |
1kW |
91.9MHz |
ラジオ大阪FM |
大阪 |
7kW |
93.3MHz |
ABCラジオFM |
大阪 |
7kW |
● テーマ別:ラジオ
3) FMチューナー 一応完成 本稿
4) FMチューナー 追補版
最終回路図